サム・ダイソン

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サム・ダイソン
Sam Dyson
ミネソタ・ツインズ #49
Sam Dyson on June 20, 2016.jpg
テキサス・レンジャーズ時代
(2016年6月20日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州タンパ
生年月日 (1988-05-07) 1988年5月7日(31歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2010年 MLBドラフト4巡目
初出場 2012年7月5日 カンザスシティ・ロイヤルズ
年俸 $4,425,000(2018年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2017年
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ワールド・ベースボール・クラシック
2017 野球

サミュエル・アイザック・ダイソンSamuel Isaac Dyson, 1988年5月7日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州タンパ出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBミネソタ・ツインズ所属。

愛称は赤髪であるがゆえに、スペイン語で赤を意味するロホRojo[2]

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

2006年MLBドラフト19巡目(全体571位)でワシントン・ナショナルズから指名されたが、サウスカロライナ大学へ進学した。

2009年MLBドラフト10巡目(全体303位)でオークランド・アスレチックスから指名されたが、契約には至らなかった。

ブルージェイズ時代[編集]

2010年MLBドラフト4巡目(全体126位)でトロント・ブルージェイズから指名され、8月16日に契約。この年は右肩の関節唇を手術したため、登板することはなかった。

2011年トミー・ジョン手術を行い、シーズンを全休した。

2012年はA+級ダニーデン・ブルージェイズでプロデビュー。A+級ダニーデンでは6試合に登板し、5月にAA級ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツへ昇格。7月5日にブルージェイズとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし[3]、同日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャーデビュー。3点ビハインドの7回表2死から登板し、0.1回を無安打無失点に抑えた[4]。2度目の登板となった7月17日のニューヨーク・ヤンキース戦では、3点ビハインドの7回裏から登板。先頭打者から4連続安打を打たれ、四球を挟み、6人目のアレックス・ロドリゲスは二塁ゴロで1死を取ったが、合計3失点を喫し途中降板した[5]。7月19日にAA級ニューハンプシャーへ降格。結局この年は2試合の登板にとどまり、防御率40.50だった。

2013年1月22日にDFAとなった[6]

マーリンズ時代[編集]

2013年1月30日にウェイバー公示を経てマイアミ・マーリンズへ移籍した[7]。2月20日にマーリンズと1年契約に合意[8]。3月11日にAA級ジャクソンビル・サンズへ異動し、そのまま開幕を迎えた。8月にAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズへ昇格。AAA級ニューオーリンズでは5試合に先発登板して1勝3敗、防御率2.61、16奪三振を記録した。8月29日にメジャーへ昇格した[9]。この年メジャーでは5試合(先発1試合)に登板して0勝2敗、防御率9.00、5奪三振を記録した。

2014年3月17日にAAA級ニューオーリンズへ異動し、そのまま開幕を迎えた。4月29日にマイアミのバーでチームメイトのクリス・ハッチャーと喧嘩し、顎の骨を折る怪我を負った[10]。6月15日にメジャーへ昇格[11]すると、17日のシカゴ・カブス戦では、1点ビハインドの7回表1死から登板し、0.2回を無失点に抑え、直後の7回裏にマーリンズが逆転したため、メジャー初勝利を挙げた[12]。試合後にネイサン・イオバルディが父親産休リストから復帰したため、AAA級ニューオーリンズへ降格した[13]。6月28日にリリーフとしてフル回転していたA.J.ラモスの休養のため、メジャーへ再昇格した[14]。この年は31試合に登板して3勝1敗、防御率2.14という安定感のある成績を記録した。

2015年はリリーフ陣の中心格の1人として44試合に投げ、防御率3.68をマークした。

レンジャーズ時代[編集]

2015年7月31日にトマス・テリスコディ・イギー英語版とのトレードで、テキサス・レンジャーズへ移籍した[15]。移籍後は31試合に登板して防御率1.15、WHIP0.89を記録。シーズン通算では75試合で5勝4敗、防御率2.63、WHIP1.14だった。

2016年5月15日に起きたブルージェイズ戦での乱闘[16]で暴力行為を行ったとして、17日にMLBから罰金処分が科せられた[17]。本業の野球の方では、ショーン・トールソンの不振に伴い、シーズン途中からクローザーに抜擢されてリーグ2位タイとなる73試合に登板。3勝2敗、リーグ3位の38セーブ、防御率2.43、WHIP1.22という成績を残し、大活躍した。

2017年開幕前の2月9日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ合衆国代表に選出された[18]。3月22日の決勝プエルトリコ戦に勝利し、初の優勝を果たした[19]

シーズンでは開幕から途中の故障者リスト入りを挟んで17試合に登板したが、4度のセーブ機会全てに失敗するなど1勝6敗、防御率10.50と絶不調に陥り、6月2日にDFAとなった[20]

ジャイアンツ時代[編集]

2017年6月6日に後日発表選手(ハンター・コール[21])とのトレードで、金銭と共にサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍した[22]。6月11日のミネソタ・ツインズ戦で9回表に移籍後初登板したが、守備の乱れもあり1アウトも取れず被安打2・与四球1・失点3(自責点2)で降板した[23]。6月28日に故障者リスト入りしたマーク・マランソンに代わるクローザーとして指名され[24]、7月1日のピッツバーグ・パイレーツ戦で移籍後初セーブを挙げる。7・8月には19試合に登板して12セーブ、防御率1.29を記録して調子を取り戻したが、9月に入ると失点する試合が増え、11試合に登板して防御率9.31と精彩を欠いた。マランソンの復帰後もシーズン終了までクローザーを務め、最終的に14セーブを挙げたが、移籍後の成績は防御率4.03、WHIP1.42と安定感に乏しかった。2チーム合算では55試合登板で4勝10敗14セーブ、防御率6.09であった。

ツインズ時代[編集]

2019年7月31日にジェイリン・デービス英語版、プレランダー・ベローア、鄧愷威とのトレードで、ツインズへ移籍した[25]

投球スタイル[編集]

最速球速99.8mph(約161km/h)・平均95mph(約153km/h)の2種類の速球シンカーフォーシーム)を中心に、決め球である平均89mph(約143km/h)のチェンジアップ、その他に平均83mph(約134km/h)のスラーブ、平均88mph(約142km/h)のスライダーなどを使用する。GB%がメジャー通算66%と高く、シンカーなどでゴロを打たせて取るピッチングスタイル[26]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2012 TOR 2 0 0 0 0 0 0 0 0 --- 8 0.2 4 0 0 0 1 0 0 0 3 3 40.50 9.00
2013 MIA 5 1 0 0 0 0 2 0 0 .000 54 11.0 16 2 5 1 1 5 0 0 12 11 9.00 1.91
2014 31 0 0 0 0 3 1 0 0 .750 181 42.0 41 1 15 4 3 33 1 0 14 10 2.14 1.33
2015 44 0 0 0 0 3 3 0 9 .500 190 44.0 41 3 17 1 3 41 6 0 21 18 3.68 1.32
TEX 31 0 0 0 0 2 1 2 12 .667 119 31.1 24 1 4 0 1 30 2 0 5 4 1.15 0.89
'15計 75 0 0 0 0 5 4 2 21 .556 309 75.1 65 4 21 1 4 71 8 0 26 22 2.63 1.14
2016 73 0 0 0 0 3 2 38 10 .600 285 70.1 63 5 23 0 3 55 3 0 19 19 2.43 1.22
2017 17 0 0 0 0 1 6 0 3 .143 91 16.2 31 6 12 3 0 7 1 0 23 20 10.80 2.58
SF 38 0 0 0 0 3 4 14 1 .429 169 38.0 36 2 18 4 3 27 1 1 18 17 4.03 1.42
'17計 55 0 0 0 0 4 10 14 4 .286 260 54.2 67 8 30 7 3 34 2 1 41 37 6.09 1.77
2018 74 0 0 0 0 4 3 3 15 .571 273 70.1 56 5 20 1 3 56 2 0 23 21 2.69 1.08
MLB:7年 315 1 0 0 0 19 22 57 50 .463 1370 324.1 312 25 116 14 17 255 16 1 138 123 3.41 1.32
  • 2018年度シーズン終了時

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2013 MIA 5 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
2014 30 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
2015 41 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
TEX 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
'15計 43 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
2016 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
2017 SF 36 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
2018 69 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
MLB:6年 188 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
  • 2018年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手(P)












2012 TOR 2 0 0 0 0 ----
2013 MIA 5 1 0 0 0 1.000
2014 31 7 4 2 0 .846
2015 44 3 5 3 1 .727
TEX 31 1 6 0 0 1.000
'15計 75 4 11 3 1 .833
2016 73 3 12 0 1 1.000
2017 17 0 1 0 0 1.000
SF 38 2 7 0 0 1.000
'17計 55 2 8 0 0 1.000
2018 74 5 8 0 2 1.000
MLB 315 22 43 5 4 .929
  • 2018年度シーズン終了時

背番号[編集]

  • 35(2012年)
  • 36(2013年 - 2015年7月)
  • 47(2015年7月 - 2017年6月)
  • 49(2017年6月 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Sam Dyson Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2018年3月18日閲覧。
  2. ^ Giants Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月29日閲覧
  3. ^ “Blue Jays promote Sam Dyson to Toronto”. Blue Jays Press Release. MLB.com. (2012年7月5日). http://m.bluejays.mlb.com/news/article/34490184 2015年11月20日閲覧。 
  4. ^ Scores for Jul 5, 2012”. ESPN MLB (2012年7月5日). 2015年11月20日閲覧。
  5. ^ Scores for Jul 17, 2012”. ESPN MLB (2012年7月17日). 2015年11月20日閲覧。
  6. ^ “Blue Jays sign DeRosa”. Blue Jays Press Release. MLB.com. (2013年1月22日). http://m.bluejays.mlb.com/news/article/41092166 2015年11月20日閲覧。 
  7. ^ Joe Frisaro (2013年1月30日). “Marlins pick up righty Dyson, designate Mattison”. MLB.com. 2015年11月20日閲覧。
  8. ^ Joe Frisaro (2013年2月20日). “Marisnick enjoying new team, first spring camp”. MLB.com. 2015年11月20日閲覧。
  9. ^ Tom Schad (2013年8月29日). “Marlins call up Dyson to add fresh arm to 'pen”. MLB.com. 2015年11月20日閲覧。
  10. ^ Darrell Williams (2013年6月1日). “Zephyrs’ Chris Hatcher suspended five games after fight”. The New Orleans Advocate. 2015年11月20日閲覧。
  11. ^ Joe Frisaro (2014年6月15日). “Marlins bring in Dyson to bolster bullpen”. MLB.com. 2015年11月20日閲覧。
  12. ^ Scores for Jun 17, 2014”. ESPN MLB (2014年6月17日). 2014年7月28日閲覧。
  13. ^ Maria Torres, Joe Frisaro (2014年6月17日). “Dyson sent back down after first career win”. MLB.com. 2015年11月20日閲覧。
  14. ^ Joe Frisaro, Maria Torres (2014年6月28日). “Marlins recall reliever Dyson as Ramos rests”. MLB.com. 2015年11月20日閲覧。
  15. ^ Reliever Sam Dyson sent to Rangers by Marlins”. USA TODAY (2015年7月31日). 2015年8月6日閲覧。
  16. ^ Fracas tarnishes Rangers' win over Jays MLB.com (英語) (2016年5月15日) 2016年5月27日閲覧
  17. ^ Discipline for Blue Jays-Rangers incidents announced MLB.com Press Release (英語) (2016年5月17日) 2016年5月27日閲覧
  18. ^ USA Baseball Announces 2017 World Baseball Classic Roster USABaseball.com: The Official Site of USA Baseball (英語) (2017年2月9日) 2017年3月16日閲覧
  19. ^ American Beauty: USA dominates PR in final World Baseball Classic (英語) (2017年3月22日) 2017年3月23日閲覧
  20. ^ http://www.espn.com/mlb/story/_/id/19519434/texas-rangers-designate-ex-closer-sam-dyson-assignment
  21. ^ Texas Rangers acquire Hunter Cole as PTBNL in Sam Dyson trade
  22. ^ Carson Mason (2017年6月7日). “Rangers trade reliever Dyson to Giants”. MLB.com. http://m.mlb.com/news/article/234762098/veteran-reliever-sam-dyson-traded-to-giants/ 2017年6月8日閲覧。 
  23. ^ Twins vs. Giants | 06/11/17”. MLB.com (2017年6月11日). 2017年6月13日閲覧。
  24. ^ Mark Melancon gets injection in ailing elbow, Sam Dyson to become Giants closer
  25. ^ Do-Hyoung Park (2019年7月31日). “Twins fortify bullpen, nab Dyson from Giants” (英語). MLB.com. 2019年8月3日閲覧。
  26. ^ FanGraphs

関連項目[編集]