サラゴサ空港(スペイン語: Aeropuerto de Zaragoza, (IATA: ZAZ, ICAO: LEZG))は、スペイン・アラゴン州サラゴサ県サラゴサ近郊にある空港。バルセロナの西270km、マドリードの北東262kmにある。サラゴサ空軍基地と敷地の一部を共有している。商業空港としての機能に加えて、スペイン空軍第15航空団の本拠地でもあり、またスペースシャトルの緊急時着陸地点としてアメリカ航空宇宙局(NASA)にも使用される。
歴史[編集]
冷戦時代、アメリカ空軍はサラゴサ空軍基地の施設を使用していた。1954年9月、既に当地に存在していたスペイン空軍基地を拡張して修繕することでサラゴサ空港の建設工事が始まった。アメリカ海軍のエンジニアは、戦争の待機拠点として一時的または補助的に使用できるよう施設をアップグレードした。アメリカによる最初の建設計画は、既存の3,024m(9,921ft)の滑走路(12L/30R)を増強し、さらに両端に304m(1,000ft)の補助滑走路を備えた3,718m×61mの滑走路(12R/30L)を新設するというものだった。12R/30Lのコンクリート舗装作業は、1956年に開始されて1958年に終了した。
サラゴサ空軍基地はスペインにおける駐留アメリカ空軍基地のひとつであり、その他の駐留基地にはマドリード近郊のトレホン空軍基地、セビリア近郊のモロン空軍基地が存在する。サラゴサ空軍基地には長い滑走路があり、また天候が安定していたため、最低でも2,280m(7,500ft)を必要とするアメリカ航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル打ち上げ場所に選ばれた。基地はまたTACANと呼ばれる軍事レベルのナビゲートシステムを持っており、NASAがシャトルの打ち上げに使用する特殊なデバイスに対応できた。
就航会社と就航地[編集]
旅客[編集]
貨物[編集]
航空会社 | 就航地 |
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エアブリッジ・カーゴ | モスクワ=シェレメーチエヴォ
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中国国際貨運航空 | アムステルダム, 上海=浦東, 天津
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エール・フランス・カーゴ | アトランタ, ヒューストン, メキシコシティ, パリ=シャルル・ド・ゴール
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ブリティッシュ・エアウェイズ・ワールド・カーゴ | バーレーン, 香港, ヨハネスブルク, ロンドン=スタンステッド, ナイロビ
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カーゴルクス | ルクセンブルク
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中国貨運航空 | アムステルダム, 上海=浦東
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エミレーツ・スカイカーゴ | アクラ(2014年8月2日就航), アムステルダム(2014年8月6日就航), バーレーン, サンパウロ=カンピーナス(2014年8月6日就航), キュラソー (2014年8月6日就航), ドバイ (2014年4月26日撤退), ドバイ=アール・マクトゥーム (2014年4月26日就航), ラゴス (2014年8月2日就航), メキシコシティ (2014年8月2日就航), キト (2014年8月6日就航)
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大韓航空 | ソウル=仁川, ウィーン
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カタール航空カーゴ | バーレーン, ドーハ=ハマド
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ASL航空ベルギー | リエージュ
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統計[編集]
年 |
旅客数(人) |
発着回数(回) |
貨物(トン)
|
2004 |
215,213 |
9,386 |
9,168
|
2005 |
381,849 |
9,906 |
3,855
|
2006 |
435,881 |
11,408 |
5,933
|
2007 |
512,184 |
14,757 |
20,151
|
2008 |
594,952 |
14,584 |
21,439
|
2009 |
528,313 |
12,746 |
36,936
|
2010 |
605,912 |
12,711 |
42,545
|
2011 |
751,097 |
11,970 |
48,609
|
2012 |
551,406 |
9,268 |
71,094
|
2013 |
457,284 |
7,597 |
71,661
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外部リンク[編集]
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