サンクチュアリ (立憲民主党のグループ)

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サンクチュアリ
Hirotaka Akamatsu.jpg
略称 赤松グループ
設立 2005年[1]
設立者 赤松広隆
種類 新立憲民主党の派閥・議員グループ
会員数
立憲民主党所属国会議員
代表 赤松広隆
事務局長 江崎孝
提携総評労組
関連組織 横路グループ
近藤グループ
立憲民主党
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サンクチュアリは、新立憲民主党派閥・議員グループ。2020年9月の新立憲民主党への合流までは旧立憲民主党のグループとして活動していた。通称、赤松グループ

概要[編集]

もともと赤松広隆の主宰する勉強会として発足し、野田佳彦内閣総理大臣民主党代表任期満了を受けた2012年9月の代表選においてグループとして政策を提言、赤松を擁立したことにより事実上政策グループ化した。「サンクチュアリ」の名称は、「止まり木」(バードサンクチュアリ)を意味する[2]

リベラル系・労組系議員を中心とし[3][4]新政局懇談会横路グループ)に代わって旧社会党系グループとも呼ばれていた[5][6][7]

沿革[編集]

民主党時代[編集]

民主党が政権を獲得する前から赤松広隆の主宰する勉強会として存在していた[8]近藤昭一のブログでは、2005年10月25日の会合で高野孟を講師に招いたことが紹介されている[9])。

2012年9月の代表選では、8月27日に原発ゼロの早期確立、TPPへの慎重対応、集団的自衛権の行使容認反対などを内容とする政策提言「私たちが考える『日本の民主主義のために民主党が進むべき道』」[10][11]を発表し[12][13][14]、8月31日の会合で赤松の擁立も視野に海江田万里を本部長とする選対本部の設置を決定した[15][16]。最終的にグループ代表の赤松自ら出馬したが[17]、再選を目指す野田佳彦が圧勝した。代表選後の内閣改造ではグループからの入閣はなく[18][19]、党役員人事では輿石東が幹事長に留任、赤松が党副代表に就任した[20]

12月の第46回衆議院議員総選挙では逢坂誠二山花郁夫など多くのメンバーが落選したが[21](選挙前は約40人のメンバーがいたが、選挙後は約20人に減少した[4][21])、12月の代表選でグループから海江田が出馬[21]、当選し[22][23]、主流派となった[4][24][25]国会の役職では、赤松が衆議院副議長に、2013年7月の第23回参議院議員通常選挙後に輿石が参議院副議長に就任した。

2014年12月の第47回衆議院議員総選挙後に行われた2015年1月の代表選では、グループとして長妻昭を支持したが[26][27][28][5]、長妻は1回目の投票で3位に終わった。細野豪志岡田克也の決選投票では、臨時党大会前夜に赤松と岡田が集団的自衛権や原発再稼働問題について詰めの協議を行ったことを背景に、グループとして岡田の支持に回り、キャスティング・ボートを握って岡田を当選に導いた[29][30][31][32]。このため、代表選後の党役員人事では、枝野幸男が幹事長に留任するなどリベラル系への配慮がなされた[33]

民進党時代[編集]

2016年3月に民進党が結成され、7月の第24回参議院議員通常選挙後に行われた9月の代表選では、グループとしていち早く蓮舫支持を表明したが[34][35][36]、蓮舫が当選すると、代表選後の党役員人事における冷遇や野田元首相の幹事長起用に反発し[37][38]、非主流派となった[39][40]

2017年9月の代表選では、8月2日にグループとして枝野を支持する方針を確認し[41]、8月8日の枝野の出馬表明に際して改めて支持を決定した[42][43]。選挙戦では、自治労など官公労にパイプを持つ赤松が枝野と一緒に労組を行脚し、幹部へのあいさつ回りをするなどの支援を行ったほか[44][45]、近藤が枝野陣営の選対事務総長に就任した[46]。枝野は前原誠司に敗れたが、代表選後の党役員人事で代表代行に就任し、赤松も党顧問に就任した。

9月27日午後、前原が民進党を希望の党に事実上合流させる意向であることが報じられると、枝野を招いて緊急会合を開き、第48回衆議院議員総選挙において民進党は公認候補を擁立せず希望の党公認か無所属での出馬となることや、前原は無所属で出馬することが報告され[47][48]、グループからは驚きや反発の声が相次いだ[49][50]

9月28日午前に再び会合を開いて対応を協議した後、赤松は「正直困惑している。僕らは憲法9条改悪反対だ」と述べる一方[51][52]、「与党と1対1の勝負に持ち込み、政権選択の選挙にすることは否定しない」と述べて一定の理解を示したが[53]、希望の党代表の小池百合子東京都知事は公認条件について「極めてリアル安全保障政策についてこられるかどうか」を挙げ、民進党内の旧社会党出身者やリベラル系については「そういう方はそもそも(公認申請に)来られないんじゃないでしょうか」と述べており[54]、グループ内には危機感が広がった[55][56]

同日午後に両院議員総会で前原の提案が了承された後、近藤は「サンクチュアリとしては、きのうの夕方と今朝に(会合を)やって『党として一体としてやっていくことが大事だ』という了解はしている」と述べ[57]、同日夜の会合ではグループとしても党の方針に従いメンバー全員とも希望の党に公認申請する方向となった[58][59][60]

しかし、9月29日に小池が「リベラル派は排除する」と明言したことを受け、メンバーの逢坂が無所属での出馬を表明し[61][62]、赤松が新党結成に言及した[63][64][65]。10月2日に枝野が立憲民主党の結成を表明すると、赤松のほか、グループに所属していた海江田や山花などの元衆議院議員[66][67][68]、グループ所属の参議院議員らも合流する見通しと報じられた[69][70]

立憲民主党時代[編集]

10月の第48回衆議院議員総選挙では、立憲民主党で最高顧問に就任した赤松や副代表に就任した近藤を中心に、日教組・自治労等出身の官公労系議員を多数擁するようになり、約30人が所属する最大規模勢力となった。また、選挙後は残存する参議院民進党のリベラル系議員に対する影響力や立憲民主党への引き抜きの動きが報じられた[71][72]第195回国会では、赤松が衆議院副議長に再登板し、立憲民主党最高顧問を退任した。

2018年5月7日の国民民主党結成に参加しなかったメンバーが立憲民主党に合流すると、立憲民主党所属議員ら約30人による勢力となり、他のグループで合宿が相次ぐ夏には合宿を行わず、秋に会合を開くことが報じられた[73]

2020年の立憲民主党と国民民主党との合流協議では、党名[74][75]、基本政策、役員人事などで譲歩しないよう枝野に働きかけ、執行部を牽制した[76][77][78][79]9月の代表選では8月28日にグループから26人分の署名を添えて枝野に支持を伝達した[80][81][82][83][84]。9月8日の会合では[85][86]、出席した枝野が「立憲の立ち上げもサンクチュアリの皆さんがいたからこそ、(第48回衆議院議員総選挙で)大躍進が実現できた」[87]と述べたのに対し、赤松が「やはり代表選で『なんとか勝った』では、枝野氏も自信を持って(合流新党を)前に進めることができない。少なくとも149票のうち、3桁に乗る数を取らないと本当の意味で勝ったことにはならない」[88][89]と述べた[90][91]9月10日投開票結果、枝野幸男が107票を獲得し勝利して、新立憲民主党代表に就任した。代表選前後の報道では、規模は党内最大[92][93]、勢力は35人と報じられた[94]

所属国会議員一覧[編集]

江崎孝(グループ事務局次長、事務局長[95][96]を歴任)のブログでは、主なメンバーとして、グループ代表の赤松広隆のほか、輿石東海江田万里逢坂誠二山花郁夫の名前が挙げられている[21]。また、逢坂のほかに、佐々木隆博横光克彦大河原雅子ら数名は同じ立憲民主党のグループである菅グループと掛け持ちしている。

衆議院議員
立憲民主党(14名)
赤松広隆[注 1]
(10回、愛知5区
近藤昭一[注 2]
(8回、愛知3区
阿部知子[97]
(7回、神奈川12区
海江田万里[注 3]
(7回、東京1区
辻元清美
(7回、大阪10区
横光克彦[注 1]
(7回、比例九州大分3区
生方幸夫[注 2]
(6回、比例南関東千葉6区
逢坂誠二[注 4]
(4回、北海道8区
佐々木隆博[注 1]
(4回、北海道6区
山花郁夫[注 1]
(4回、比例東京東京22区
大河原雅子[注 2]
(1回・参院1回、比例北関東
武内則男[注 1]
(1回・参院1回、比例四国
松田功[注 5]
(1回、比例東海
道下大樹[注 6]
(1回、北海道1区
参議院議員
立憲民主党(17名)
郡司彰[注 1][注 7]
(4回、茨城県
那谷屋正義[注 1]
(3回、比例区
白眞勲[注 2]
(3回、比例区)
水岡俊一[注 1]
(3回、比例区)
吉川沙織[注 1]
(3回、比例区)
石橋通宏
(2回、比例区)
江崎孝[注 8]
(2回、比例区)
斎藤嘉隆[注 9]
(2回、愛知県
徳永エリ[98][注 10][注 11]
(2回、北海道
難波奨二
(2回、比例区)
小沢雅仁
(1回、比例区)
勝部賢志
(1回、北海道
岸真紀子
(1回、比例区)
鉢呂吉雄[注 1]
(1回・衆院7回、北海道)
宮沢由佳[注 12]
(1回、山梨県
田島麻衣子
(1回、愛知県
森屋隆
(1回、比例区)

過去の在籍者[編集]

衆議院議員[編集]

立憲民主党

元衆議院議員[編集]

立憲民主党
民進党
民主党
無所属

元参議院議員[編集]

立憲民主党
民主党→民進党

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 横路グループ出身。
  2. ^ a b c d e f リベラルの会出身。
  3. ^ 鳩山G小沢G出身。
  4. ^ 原口グループ出身。
  5. ^ 赤松広隆衆議院議員秘書出身。
  6. ^ 横路孝弘衆議院議員秘書出身。
  7. ^ 2018年5月に民進党を離党。立憲民主党会派には所属していなかったが、2019年8月に菅グループ所属の小川敏夫が後任の参議院副議長に選出されたことにより副議長を退任と同時に院内会派「立憲民主党・民友会・希望の会」に入会し、2020年9月に入党。
  8. ^ 玄葉グループ出身。
  9. ^ 2018年5月に民進党を離党。無所属(所属会派は「立憲民主党・民友会」)を経て同年11月に入党。
  10. ^ a b 小沢グループ出身。
  11. ^ 民進党を離党せず引き続き国民民主党に参加し、国民民主党分党後の2020年9月に入党。なお、国民民主党の参画後も客員としてグループに参加していた(希望の党時代に菅グループに客員として参加した田嶋要と同じ形式で、田嶋は国民民主党結党と同時に正会員として復帰している。)。
  12. ^ 2018年5月に民進党を離党。無所属(所属会派は「立憲民主党・民友会」)を経て同年8月に入党。
  13. ^ 2017年10月に希望の党に合流に伴い、グループを離脱。2018年5月に国民民主党に参加。2020年9月に入党。
  14. ^ 2017年7月に民進党離党。2017年仙台市長選無所属で出馬し当選。
  15. ^ 赤松グループ離脱後の所属は細野派→旧細野グループ。2017年9月に希望の党に合流。その後の衆議院選で落選し、2018年5月に国民民主党に不参加。2020年10月の岡崎市長選で当選。
  16. ^ 旧社会党グループリベラルの会出身。

出典[編集]

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  5. ^ a b “【政界徒然草】「約束守れ」と赤松氏 「リベラル結集」は建前、長妻氏支援の本音は「キングメーカー」目当て”. 産経新聞. (2015年1月26日). オリジナルの2015年1月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150128212220/http://www.sankei.com/premium/news/150126/prm1501260003-n1.html 
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  7. ^ “蓮舫民進党、船出から渦巻く不平不満の惨状”. 東洋経済オンライン. (2016年9月22日). オリジナルの2016年9月22日時点におけるアーカイブ。. http://archive.fo/Iek8H 
  8. ^ 近藤昭一オフィシャルブログ「【つれづれ日記】」より(2014-07-08閲覧)
  9. ^ 近藤昭一【つれづれ日記】すべての人を大切に! - ウェイバックマシン(2013年7月9日アーカイブ分)
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  11. ^ “私たちが考える「日本の民主主義のために民主党が進むべき道」” (プレスリリース), サンクチュアリ, (2012年8月27日), http://esakitakashi.net/img/PDF/data120903.pdf 
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関連項目[編集]