ザ・タワー (ゲーム)
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『ザ・タワー』(The Tower)は高層ビル経営シミュレーションゲーム(ミニスケープ)。制作はビバリウム(最初はOPeNBooKが行い、その後オープンブック9003、オープンブックと遷移)。
ここでは派生型のThe Tower IIなどシリーズ全作品について記述する。
概要[編集]
- プレイヤーはビルの経営者となって、オフィスやテナント、ホテルなどを設置、人口を増やしビルを拡大させていく。
- スタート時に一つ星であるグレード(星の数)は人口を増やしていくと上がっていき、最終的に最上級の称号である「THE Tower」を目指す。
- 斎藤由多加が自宅マンションの1階で上向きのボタンを押した際に、4階と7階で待機していたエレベーターのうち遠いはずの7階の方が降りてきたことに着想を得て開発された[1]。
- 『The Tower』は1995年にアメリカの全米ソフトウェア・パブリッシャーズ協会よりCodies賞を受賞し、「ベストシミュレーション・オブ・ザ・イヤー」に選出された[1]。
基本ルール[編集]
- ゲーム内の時間の進み方は1年=4Q(クオータ、四半期)、1Q=3日、1日=24時間である。1日には平日と休日の2種類があり、休日はオフィスに人が来ず、ショップ等の集客が良くなる。
- 建造物内にテナントを建造すると、利用客(住人と呼ばれる)がやってきて目的のテナントを目指し移動する。移動時にかかるストレスなどにより住人は利用テナントへ評価を下し、評価が良ければ住人数が増えるが、悪かった場合そのテナントの利用をやめてしまう。
- 建物内の移動手段には階段、エスカレーター、エレベーターがあり、それぞれ利用する住人に与えるストレスが異なる。(同一階のフロア移動はどれだけ歩いてもストレスはたまらない。)移動設備の効果的な配置がゲームを進めるためのポイントである。
- 特にエレベーターによる移動の場合、待ち時間が増えるにつれストレスも増加する。表示上は住人のシルエットが黒からピンク、赤へと変化し、現在のストレス度合いを示す。
- 住宅やオフィスの場合、その前を通過する通行量が多いと評価が下がる。
- 建設の資金はゲーム開始時にある程度与えられているが、その後はテナントの売り上げや賃料で賄う。
- あらかじめ設定された人口を超えると(他に条件があることもある)、グレードが上がりより多くのテナントを使うことが出来る。特に5つ星になると「ファイナルアイテム」が登場し、これを建設しないと最高グレード「ザ・タワー」を得ることは出来ない。
- 時として火事やテロリストによる脅迫等のイベントが起こり、対処する必要が出てくる。
作品一覧[編集]
- オープンブック版Tower
- 『SimTower (※「Tower」海外版)』(Macintosh版)発売 1994年
- 『Tower 1.2J』(Macintosh、Windows版)発売 1995年
- 『The Tower』(セガサターン版)発売 1996年3月1日
- 『The Tower』(3DO版)発売 1996年3月29日
- 『The Tower 1.3J』(Macintosh、Windows版)発売 1996年
- 『The Tower BONUS edition』(PlayStation版)発売 1996年11月1日
- Tower II
- 『The Tower II』(Macintosh、Windows版)発売 1998年
- 『Yoot Tower (※「The Tower II」海外版)』(Macintosh、Windows版)発売 1998年
- ビバリウム版Tower
- 『The Tower SP』(ゲームボーイアドバンス版)発売 2005年4月28日
- 『The Tower DS』(ニンテンドーDS版)発売 2008年6月26日
- 『The Tower DS クラシック』(DSiウェア版)ダウンロード販売 2009年8月26日
- 『The Tower DS 裏路地の二等地に一流ホテルを建設せよ!!編』(DSiウェア版)ダウンロード販売 2009年9月30日
- 『The Tower DS 郊外駅前市場に挑め!!巨大ショッピングセンター編』(DSiウェア版)ダウンロード販売 2009年10月2日
- 『The Tower for iPad』(iPad版)ダウンロード販売 2010年8月5日
- 『The Tower for iPhone』(iPhone版)ダウンロード販売 2011年10月11日
オープンブック版Tower[編集]
Tower[編集]
1994年7月、『Tower』がMacintosh用に発売される。11月にはMaxisより英語版(SimTower)が発売。
1995年の『Tower 1.2J』でWindows版が追加される。のちに建設したビルの形をしたアクアゾーン用のオブジェを出力することが出来るようになった。
The Tower[編集]
1996年、『The Tower 1.3J』が発売(ユーザー登録をしていれば1.2Jからの無償アップデートが可能だった)。グラフィックの向上やアイテム「タワービジョン」(実在のCMを放送することができる)が追加された。この時『Tower』から『The Tower』と名称が変更されている。
1996年3月にはセガサターン(3月1日発売)と3DO(3月8日発売)に移植された。オフィスやルームキーパーの人数が6人毎から5人毎に減るなどのハードウェア的な制限(BONUS editionを含む)があるものの、アイテム同士の間隔が一定以上空いているとルーフに間をうめられることなくツインタワーなどの複数のビルを建設できるなど『The Tower II』で実装される追加要素や改良点もみられる。
The Tower BONUS edition[編集]
1996年11月1日にPlayStation用として発売された。発売が他機種よりも遅れた分、追加要素が多い。しかし、このゲームをPlayStation 2で起動させるとゲームが止まることがある。
設置したアイテムを虫メガネアイコンで選択すると中の様子がムービーで覗ける。深夜に虫メガネアイコンでセコムルーム選択すると夜間パトロールに出ることができ、ビル内部の様子を3Dで見られる。マップによって各テナントの需要や一部のレストランや、交通機関に違いがある。
- 商業都市
- どのテナントを置いても良く人が入る。設置できる交通機関は地下鉄駅、レストランはピザハウス、かに料理屋。
- ビジネス都市
- オフィスの需要が若干高い。設置できる交通機関は地下鉄駅、レストランは定食屋、カラオケバー。
- 国際空港都市
- 旅行客が多いため、ホテルやレストランなどのテナントに人が入りやすく、オフィスや住宅は人が入りにくい。
- 交通機関はモノレール駅、レストランはサンドイッチハウス、高級バー。
- リゾート都市
- 国際航空都市と同じくオフィスの需要が低いが、別荘としての住宅の需要は高い。交通機関は船着き場、レストランはイタリア料理店、シーフードレストラン。
- 自由の女神
- 1つでもタワーのグレードを「Tower」にすると出現。このマップのみ建設可能な土地が「地上30階、地下7階、左右幅に制限(建設可能部が台座部分のみのため)、初期状態で最上部に展望台が設置済み」である。大聖堂が設置出来ないため、最高ランクは☆5である。
- オフィスなどのテナントには人はほとんど入らない。ビジネス都市と同じく、交通機関は地下鉄駅、レストランは定食屋、カラオケバー。
The Tower II[編集]
ジャンル | シミュレーションゲーム |
---|---|
対応機種 |
Macintosh[MAC] Windows[WIN] |
開発元 | オープンブック9003 |
発売元 |
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人数 | 1人 |
発売日 |
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対象年齢 | 全年齢 |
1998年にオープンブック9003より発売(英語版はYoot TowerとしてSEGAより発売された)。本作では自由の女神など、ビルではないマップも登場しているため『巨大建造物シミュレーション』と銘打たれている。マニュアルはバインダーであり、後に発売されたマップのマニュアルも追加できるようになっている。星の数(グレード)を挙げる際は人口などの条件のほかに、場合によって来訪するVIPを満足させる必要がある。
実在する店舗とタイアップしており、一部マップでは外装に広告を掲載することにより収入を得ることができる。また、主要家電量販店(ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ソフマップなど)で購入した場合、購入した店舗のプラグインが付属されていた。
既存のTowerシリーズとの主な違い[編集]
- プラグインを導入してマップやテナントの数を増やしたりすることができる。
- それまでは目的地までの移動距離や時間によって住人のストレスが溜まっていたが、IIでは交通量によってストレスが溜まるシステムになっている。例えばエレベーターに近いオフィスはIでは移動距離や時間が短縮されるので評価が高いが、IIでは人の往来により騒音が発生しやすいため評価が低くなる。
- 新たに電力の概念が追加された。拡張するごとに電力の消費が増えていき、許容量を超えると停電になる。
- パソコン版のIでは自動的に端から端までのフロアが繋がってしまうため単体のビルしか建てられなかったが、IIではフロアが繋がらなくなったため見かけ上複数のビルを建てることができる。但しロビーに関してはI同様端から端まで繋がるようになる。
- Iではレストランや店舗の種類がランダムで配置されていたが、IIではプレイヤーが種類を自由に選択することができる。
- 外観も拡充され、看板やビジョンを設置することにより広告収入を得ることができる。
基本マップ[編集]
- 新宿西口副都心
- 初期資金10億円。地上100階、地下10階まで建築可能と自由度の高いマップである。
- 1階ロビーのほかに駐車場や地下鉄からも住人がやってくる。
- ファイナルアイテムは「スタジアム」。VIPとして千葉麗子と飯野賢治が出演している。
- ハワイダイヤモンドヘッド
- 観光客が多く、ホテルやショップが建設の中心である。
- 1階ロビーのほかに船着場からも住人がやってくる。
- ファイナルアイテムは「大聖堂」。VIPとして孫正義が出演している。
- 華厳の滝
- 初回特典。攻略よりも景色、風情を楽しむことを目的としたマップ。その為、建設可能な範囲よりも滝のほうが表示面積が大きい。
- 宿泊施設以外のテナントではほとんど利益が出ない。また、進めていくには温泉を掘り当てる必要がある。
- ファイナルアイテムは「展示場」(来訪者が条件に達すると日光東照宮風に改装される。)。
プラグインマップ[編集]
- 自由の女神 ニューヨーク恋物語
- プラグイン第1弾。建物で働く警備員の男性ハリー・キャラハンと案内係の女性マリー・クワントの恋をテーマとしている。
- 人口や資金のほかにハリーとマリーと会話しながらイベントを遂行していく必要がある。また、ストーリーに分岐点があり、どちらかを選ぶことにより違う結末が待っている。
- 京都駅ビル GIII
- 特撮映画『ガメラ3 邪神覚醒』とタイアップ。限定アイテムとしてジェイアール京都伊勢丹、α-STATION、ジョイポリスを建設可能。
- 途中で設置することになるラジオ局の情報をもとに話を進めていき、終盤ではガメラによってビルが破壊されるが、保険に入っていると保険金がおりる。逆に保険に入っていないと保険金がおりないだけでなく外装も破壊されたままになる。
- 駅ビルだが、ゲームスタート時には改札口がないため建設する必要がある。
- 東京タワー 東京電波ジャック
- 主な収入源である電波発信施設が、中盤で怪電波による電波障害のために使用不能になり、最新設備に更新するイベントが起きる。
- また、外観ではイルミネーションが設定でき、あるパターン通りにすると特別なイベントが起きる。
- なにわビル王伝説
- 通天閣を中心に建造していく新宿に次ぐ自由度の高いマップ。
- グレードを上げるだけでは使えるようにならない隠しアイテムが存在し、テナントの充実度によって使用可能となる。
- VIPとして三倉茉奈・佳奈のほか吉本興業が協賛していたため島木譲二、間寛平、林裕章社長(当時)も出演していた。
- ファイナルアイテムは大阪城、海遊館、ビリケン、大阪ドーム(条件さえ揃えば4つ同時に建てることができる)。
- Christmas Story サンタクロースになれる聖夜
- サンタクロースにまつわるアイテムを集めていくイベントとともに進行する。
- 金額の単位が円ではなくコインの枚数になっているのが特徴。また、地上より地下のほうが広く、かつイベントの関係から地中深く拡張していくことになる。
他、計画されていたが会社の分離により企画倒れになってしまった幻のマップに『月面基地』『豪華客船』『北海道』がある。 なお、The Tower 1.3Jのタワービジョンで流せるCMにThe Tower 2.0(開発当時"II"ではなく"2.0"であった)があり、映像内で月面基地が確認できる。
ビバリウム版Tower[編集]
ジャンル | シミュレーションゲーム |
---|---|
対応機種 |
SP:ゲームボーイアドバンス[GBA] DS:ニンテンドーDS[DS] |
開発元 | ビバリウム |
発売元 |
[GBA]任天堂 [DS]デジトイズ |
人数 | 1人 |
発売日 |
[GBA]2005年4月28日 [DS]2008年6月26日 |
対象年齢 | 全年齢 |
The Tower SP[編集]
2005年4月28日に任天堂より発売されたゲームボーイアドバンス版。Tower 1.2Jを元にアイテムの追加(原作から削除された物もある)や、難易度を下げるなどの改良をしている。SPオリジナルキャラクターとして山之内オーナー(通称・山爺。モデルは山内溥[要出典])が登場し、ビルの評価やアドバイスを行う。
Tower 1.2Jとの主な違い[編集]
- ビル清掃というテナントがある(オフィス、トイレを清掃する)
- サービスエレベーターがなく、ビル清掃員やルームキーパー、警備員も通常のエレベーターを使う
- 警備員は緊急の時の為に常駐するだけでなく、毎晩見回りを行う。見回りが行き届かない箇所には泥棒が発生する可能性がある
- 店舗やファストフード、レストランなどで客寄せができることがある(該当テナント上でAボタン連打で客入りが増え、ビルの人口増加にも繋がる)
- ビルの高さが最大50階(総合オフィスビル)、もしくは最大35階(総合商業ビル)に制限されており、大聖堂も30階以上ならその上に別のフロアがない限り建てる事ができる。しかし大聖堂を建てると、撤去しない限りそれより上にビルを増築することはできなくなる
- 店舗やファストフードの種類を自分で選択出来、また客層によって使う物が左右される
- ホテルに関する施設に、サウナ、自動販売機などが追加されている
- Tower 1.2Jではグレードが1つ星から5つ星を経て、TOWERであったが、The Tower SPでは5つ星というグレードがなくなり、4つ星からTOWERに直接グレードアップする。またTOWERへのグレードアップ条件人口が2000人に減少している
The Tower DS[編集]
2008年6月26日にデジトイズより発売されたニンテンドーDS版。
内容は麻芝地区を舞台に、DSオリジナルキャラクターの大室康一・麻芝都市開発株式会社社長から依頼される形で、ビルの建設予定地を選択してマンションやホテルなど難易度の違うプロジェクトを遂行する仕組みになっている。 基本的にSPの機能を引き継いでいるが、SPで設けられなかったサービスエレベーターが「従業員用エレベーター」という名称で復活している。またDSの機能であるタッチペンを使ってビルを清掃したり泥棒を捕まえたりすることができる。さらに経営危機に陥るとマリオの姿をしたタワー(「マリオタワー」という名称で、主要観光スポット)が現れ、ミニゲームを行うことにより臨時収入を得られる。大室社長はSPの山之内オーナーの役割も兼ねており、ビルの評価やアドバイスを行う。
プロジェクトは以下の4つ。
- 分譲マンション
- 初期資金1億円。地上15階・地下2階まで建築可能、敷地幅は1区画。
- 最初のプロジェクト。分譲住宅は1LDK・2LDK・3LDKの3種類があり、住人は1LDKに入居後出産準備の度に指定日時までに次のグレードの分譲住宅を用意するよう要求してくる。
- クリア条件は住人数を80人以上にし3LDK住宅に入居者がいる状態で、あるイベントをこなすこと。
- ビジネスホテル
- 初期資金1億円。地上16階・地下3階まで建築可能、敷地幅は1区画。
- 2番目のプロジェクト。このプロジェクト限定のアイテムとして「スイートルーム」が存在しているが、機能させるためには地下駐車場を設置しなければならない。
- クリア条件は利用者数を130人以上にし、スイートルームを5個設置してVIP(麻芝市長)から高評価を得ること。
- 麻芝ショッピングシティ
- 初期資金2億円。地上14階・地下2階まで建築可能、敷地幅は2区画。
- 3番目のプロジェクト。このプロジェクトでは通常のエレベーターは使用できず、階段やエスカレーターを駆使して各階を連絡することとなる。またこのプロジェクトから地下鉄駅の設置が解禁されるが、当プロジェクトのみタッチペンを使い信号を青にすることで列車がやってくる仕様となっている。
- クリア条件はプロジェクト限定アイテム「SPAリゾート」を設置し、1日の利用者数を一定以上にすること。
- 湾岸国際センタービル
- 初期資金2億円。地上57階・地下5階まで建築可能、敷地幅は2区画。
- 最終プロジェクト。このプロジェクトではロビーの高さや維持費が異なる2種類の用地があり、どちらか一方を選んで建築することとなる。
- クリア条件は住人数を2000人以上にし、プロジェクト限定アイテム「大聖堂」を41階以上に設置して一定の条件を満たすこと。
パッケージ版のプロジェクトを分割したニンテンドーDSiウェア版も、2009年よりダウンロード販売されている。
- The Tower DS Classic(2009年8月26日、1000ポイント) - 湾岸国際センタービル
- The Tower DS 裏路地の二等地に一流ホテルを建設せよ!!編(2009年9月30日、500ポイント) - ビジネスホテル
- The Tower DS 郊外駅前市場に挑め!!巨大ショッピングセンター編(2009年10月21日、500ポイント)- 麻芝ショッピングシティ
The Tower for iPad[編集]
2010年8月5日にデジトイズより発売されたiPad版。
The Tower 1.3Jを元にインターフェースをタッチパネルに最適化したほか、警備室などの一部施設は一つのビルに一ヶ所のみという制限がついた。
The Tower for iPhone[編集]
2011年10月14日にOPeNBooKより発売されたiPhone / iPod touch版。
iPad版と公式サイトを共にしているが発売元は異なる。 ちなみに元々はiPhone版の方がiPad版よりも先に開発されていた。
関連商品[編集]
攻略本[編集]
- ザ・タワー究極本 ISBN 978-4584160480
- ザ・タワー2究極本 ISBN 978-4584160862
- ザ・タワー セガサターン必勝法スペシャル ISBN 978-4766924442
- ザ・タワー パーフェクトガイド ISBN 978-4890529452
- ザ・タワー マスターブック ISBN 978-4895637244
- ザ・タワー シークレットブック ISBN 978-4881353844
- The Tower BONUS edition 公式ガイドブック ISBN 978-4889914092
- ザ・タワーSP ワンダーライフスペシャル 任天堂公式ガイドブック ISBN 978-4091062420
サウンドトラックCD[編集]
- 『サウンド・オブ・タワー』 - 1996年3月13日発売。
オプショナルCD-ROM[編集]
- 『Tower/CD LIMITED EDITION(1.2J用)』
- 1996年に冬季限定発売されたオプショナルCD-ROM。
- テーマソング『Brand New Season』(小山田圭吾)を収録。ほかにも多数アーティストが楽曲を提供。
- テナントの様子を伝えるアニメーションムービーを収録
- 新イベントとして、夜中に泥棒が侵入
- 『タワービジョン』の追加
- クリスマス(1年の最終日)にサンタがプレゼントをくれる
- 『The Tower/CD WINTER EDITION(1.3J用)』
- 1997年冬に「限定」で販売された。
他にも幕張殺人事件(ホテルで次々殺される事件の犯人を捜す)をはじめとする、数々の限定オプショナルCD-ROMがイベント等で配布された。LIMITED EDITIONなどプレミアがつくものもあった。
アイテム[編集]
- オフィス
- 6人(家庭用機版では5人)のオフィスワーカーが昼間やってきて、夜には帰宅する。1Qごとに賃貸料が入る。IとIIの新宿西口副都心となにわビル王伝説マップでは安定した収入源となるが、大量に建設すると朝や夕方に大きな人の流れが発生してしまうため、それを如何に捌くかがポイントの一つ。
- ホテル
- シングルルーム、ツインルーム、スイートルームなどの種類がある。利用客がチェックイン/アウトをするフロント、利用された部屋の掃除をするメンテナンスルームを建てなければ正常に稼動しない。メンテナンスルームにはルームキーパーが6人(家庭用機版では5人)おり、部屋数に対してルームキーパーが少ないと、十分にメンテナンスできなくなり、未メンテのまま3日放置された部屋にはゴキブリが発生してテナントを撤去するしかなくなる。基本的に毎日稼動するため利益率は高い。一部の利用客はレストランを利用する。なお、スイートルームは地下に駐車場がないと稼動しない。
- 住宅
- Iでは3人家族用の分譲住宅のみがある。分譲住宅は建設費よりも分譲価格のほうが高いため、ゲーム初期の資金難対策には有効だが、退去時には同額を払い戻さなければならないため建て過ぎると後で苦労する。IIの新宿西口副都心となにわビル王伝説マップでは分譲住宅に加え一人用の賃貸住宅があるほか、ハワイダイアモンドヘッドのマップでは、これらの代わりに賃貸であるコンドミニアムが建設できる。
- ショップ、ファーストフード、レストラン
- 外部からの一般客を呼び込む効果が高く、人口を増やすのに大きく貢献するが、1日ごとに売り上げが計上され、赤字の場合は資金が減るリスクもある。レストランは毎日閉店後にゴミを出し、その量に見合った廃棄物回収場がないと営業を続けることが出来ない。
- 移動設備
- 上述の階段、エスカレーター、エレベーターがあるが、エレベーターはさらに標準、大型、サービスエレベーターなどの種類に分かれる。一部マップでは地下鉄や船などで訪れることからこれらの整備も必要になってくる。
- その他
- 警備室、医療室、変電室、駐車場、トイレなど、直接利益は生まないがビルの維持に必要な施設と、オブジェ、観葉植物など何の機能も持たず「隙間を埋める」為だけのアイテムがある。また、IIでは各マップ限定の施設が登場する。
著作権問題[編集]
![]() | この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。2013年1月) ( |
1996年(平成8年)にTowerの開発販売を手がけていたOPeNBooKとアクアゾーンの開発および販売を手がけていた9003,incと合併し、オープンブック9003となり各シリーズが開発・販売されていったが、2000年(平成12年)に再分離し、タワーシリーズの著作権は旧OPeNBooKのスタッフを中心に設立された新会社オープンブックに継承された。一方でアクアゾーンの著作権が9003,incのスタッフを中心とし、オープンブック9003より改称したシノミクスに留まり、タイアップ関連の著作権の問題が発生したことから当時発売されていた『The Tower II』が生産終了。店舗に残っていた商品も完売あるいは回収され、入手困難となった。公式対応していないWindows XPやVista等ではインストールしただけでは起動できないが、有志によって対応策が紹介されている。
その後オープンブックがビバリウムに吸収合併され、タワーシリーズの著作権がビバリウムになり現在に至っている。なお、2005年以降にビバリウム開発として発売されたタワーシリーズは上記著作権の問題がないため、販売されている。
脚注[編集]
外部リンク[編集]
- 株式会社ビバリウム
- デジトイズ株式会社
- The Tower DS(デジトイズ)
- The Tower SP(任天堂)
- The Tower for iPhone / iPad
- “Tower II 公式サイト”. 2000年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月19日閲覧。
- TOWERFAN's WebSite