シノギ
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鎬・シノギ(しのぎ)とは、
刃物のしのぎ[編集]
刃物の刃身部分で、刃と峰の間の膨らみ部分。鎬に走っている線を鎬筋、鎬筋と峰との間の平地の部分を鎬地という[1][2][3]。「鎬を削る」の語源。
経済活動としてのシノギ[編集]
主に暴力団関係の団体・人物が収入を得るために使う手段であり、港湾業務や興行の元締めといった合法手段もあったが、たいていの場合、用心棒、賭博、違法薬物密売、売春斡旋、ノミ屋・ダフ屋、闇金融、詐欺集団の元締めなど、違法手段のものが多い。警察庁は暴力団の収益源のうち、特に覚醒剤取締法違反、恐喝、賭博及びノミ行為等の4種類の犯罪によるものを「暴力団の伝統的資金獲得活動」と整理しているが、暴対法や暴力団排除条例などの施行後は減少傾向にある。一方で、特殊詐欺やインターネットを介在した新しい形態の詐欺の出現や[4][5]、取引単価の高い海産物を狙った密漁などが増加傾向にある[6][7]
囲碁のシノギ[編集]
相手の勢力が圧倒的に強い場所で、相手の攻めを巧みにいなして自分の石を生存に導くこと。
脚注[編集]
- ^ ■和包丁の名称と役割
- ^ 日本刀の鎬(しのぎ)ってどこの部位?
- ^ しのぎを削るの意味は?驚きの語源が明らかに!
- ^ “暴力団の資金獲得活動の変遷”. 警察庁. 2019年5月20日閲覧。
- ^ “特殊詐欺に暴力団関与 「主犯」の半数 組織の資金源か”. 毎日新聞 (2019年3月28日). 2019年5月20日閲覧。
- ^ “暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」のリアル”. 東洋経済オンライン (2018年10月6日). 2019年5月21日閲覧。
- ^ “密漁ナマコ 暴力団増長 昨年逮捕 最多50人 所場代徴収、深い水域お構いなし”. 北海道新聞 (2019年5月19日). 2019年5月19日閲覧。
参考図書[編集]
- 趙治勲『シノギの真髄―石は死ぬものではないと、生きる術を徹底探求 (新・木谷道場入門) 』河出書房新社 1997年
- 『坂田の碁〈2〉石のシノギ方』 (MYCOM囲碁文庫スペシャル) 2004年
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