シャトゥーン ヒグマの森

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
シャトゥーン ヒグマの森
著者 増田俊也
発行日 2007年2月10日
発行元 宝島社
ジャンル サバイバル小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 上製本
ページ数 347
公式サイト http://tkj.jp/book/
コード ISBN 978-4-7966-5639-9
ISBN 978-4-7966-6903-0(文庫本
Portal.svg ウィキポータル 文学
[ Wikidata-logo-en.svg ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

シャトゥーン ヒグマの森』(シャトゥーン ヒグマのもり)は、増田俊也による日本小説。第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、2007年2月10日宝島社から刊行された。

概要[編集]

アニマルパニック小説かつサバイバル小説であり、野性のヒグマを圧倒的な存在感でリアルに描く作品[1]。人間が次々とヒグマに襲われ、生きたまま肉を食いちぎられ骨を砕かれるといった残酷なシーンが生々しく描写されている[2]。そのリアルさは選考会でも評価が分かれたが、読者の間でも評価する層と否定する層に分かれている。また、このようなヒグマを生み出した原因は生態系を破壊した人間にあるということも本作では述べられている[1]

ヒグマがその気配を見せながらも姿をなかなか現さないところに『ジョーズ』の影響が、主役とヒグマとの最後の格闘シーンに『エイリアン』の影響が見てとれる。増田自身も映画好きであり、本作[要ページ番号]においてこの2作品の影響を受けたことを話している。

主人公の土佐薫のキャラクター設定には小島慶子(元TBSアナウンサー)との共通点が多く「モデルはではないか」との意見があったが、小島がパーソナリティをつとめるTBSラジオ小島慶子 キラ☆キラ』において、作者の増田本人が番組内でそのことを認めている[3]

ストーリー[編集]

舞台は日本最北の樹海が広がる北海道大学の天塩研究林。

そこに勤める鳥類学者の元で年末年始を過ごそうと、彼の親族や学者仲間達が集まっていた。そこへ、ヒグマに襲われた密猟者が逃げ込んで来るが、車は横転してしまい動かず、電話も通じない。小屋に集った人々は完全に孤立してしまう中、体重350kgを超す巨大なヒグマが迫る。小屋は破壊され、1人、また1人と目の前で仲間たちがヒグマに食われていく。残った者たちは必死に脱出を試みるが、猛吹雪に見舞われ、マイナス40度の中で執拗に追ってくるヒグマと戦い続ける。

漫画[編集]

シャトゥーン ヒグマの森
ジャンル 漫画
漫画:シャトゥーン ヒグマの森
作者 増田俊也(原作)、奥谷通教(漫画)
出版社 集英社
掲載誌 ビジネスジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表号 平成20年15号 - 平成21年14号
発表期間 2008年 - 2009年
巻数 全3巻
話数 全23話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

奥谷通教作画により、『ビジネスジャンプ』(集英社)にて、2008年15号から2009年14号まで連載された(全3巻)。

主な登場人物[編集]

土佐薫(とさ かおる)
テレビ局に勤める報道記者。元北海道大学動物学研究員[4]
土佐美々(とさ みみ)
薫の娘[4]
瀬戸祐介(せと ゆうすけ)
薫の後輩記者で、密かに薫に想いを寄せている[4]
土佐昭(とさ あきら)
薫の双子の弟。北海道大学の環境科学研究者[4]
小野眞衣子(おの まいこ)
鳥類研究者。夫のエスをヒグマに喰い殺された[4]2番目の犠牲者。妊娠中だった。
西(にし)
密猟者。ヒグマを手負いにして凶暴化させた張本人[4]

書誌情報[編集]

  1. 2008年12月19日発売 ISBN 978-4-08-877573-9
  2. 2009年4月17日発売 ISBN 978-4-08-877632-3
  3. 2009年9月18日発売 ISBN 978-4-08-877726-9

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 喜田貴人 (2016年1月22日). “「シャトゥーン ヒグマの森」(増田俊也 著)宝島社”. YOMIURI ONLINE. http://www.yomiuri.co.jp/life/book/review/recommend/20160120-OYT8T50090.html 2016年1月23日閲覧。 
  2. ^ ヒグマが生きたままの人間の内臓を引きちぎり、頬の肉を咀嚼し、顔面の皮膚を剥がし、眼球を引きずり出して食うなど。
  3. ^ 小島慶子 キラ☆キラ[リンク切れ]
  4. ^ a b c d e f 『シャトゥーン ヒグマの森』2巻、2頁

関連項目[編集]

  • 三毛別羆事件 - かつて北海道で発生したヒグマによる大量殺戮事件。舞台を含め、共通点が多い。