ショートショート

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ショートショート: short short story)は、小説の中でも特に短い作品のこと。簡易的に「短くて不思議な物語」とされることもある。

定義は諸説あり、短編小説掌編小説、ショートストーリーとは異なる独自のジャンルといわれることが多いが、それらを区別しない場合もある。ジャンルは、SFミステリーユーモア小説など様々。アイデアの面白さを追求し、印象的な結末を持たせる傾向がある。

かつて星新一フレドリック・ブラウンが得意とし、その後、江坂遊らに受け継がれた。現在は田丸雅智が新世代ショートショートの第一人者として活動している。

また、日本に紹介された当初は「ショート・ショート」と記述していたが、のちに現在の記述が一般化した。

成り立ち[編集]

ショートショートは、1920年代中頃にアメリカの雑誌『コスモポリタン』で考え出された形式である。コスモポリタン誌は、上質紙のカラーページが雑誌前半にあり、ここに小説の冒頭を載せ、小説の途中で「○○ページにつづく」として雑誌後半へ誘導していた。読者は途中で読むのを中断される上に紙質の悪いページに移動しなければならないので、あまり好ましい掲載方法ではなかった。そこで編集長は途中で中断せずに済むような短い小説を載せることを考えた。サマセット・モームに執筆を依頼し短い作品を連載したところ評判になった(モームの連載作品は『コスモポリタンズ』という短編集になっている)。その他の雑誌、新聞もこれを真似するようになり、短編より短い形式が広まった。はじめは「ショートショート・ストーリー」と呼ばれていたが、次第にショートショートと呼ばれるようになった。

日本では、都筑道夫によってショートショートという言葉が持ち込まれ、星新一によってショートショート形式が一般に広められた。

近年のアメリカでは、「フラッシュフィクション」「サドンフィクション」といった新しい名称が提唱され、様々な作風が模索され、活発な執筆・出版活動がされている。

定義[編集]

古今東西、様々な作家・評論家らが論じているが、定まったものは存在しない。近年では、田丸雅智が「アイデアがあり、それを活かした印象的な結末のある物語」としている[1]

長さ[編集]

ショートショートの長さに明確な規定はないが、ショートショート集を編纂するときや、コンテストで作品を募集するときには長さが決められることがある。雑誌『小説現代』のコンテストでは400字詰め原稿用紙7枚まで、雑誌『SFマガジン』の読者投稿コーナーでは400字詰め原稿用紙5枚程度としている。都筑道夫と星新一とがショートショートのアンソロジーを編纂したときには400字詰め原稿用紙20枚までとした。エラリー・クイーンが編纂した『ミニ・ミステリ傑作選』に収録されたすべての作品は2,000語以下である。ショートショート大賞では、原稿用紙15枚以下で募集している。

著名な作家[編集]

日本[編集]

アメリカ合衆国[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 「ショートショート大賞」公式サイトによる。


参考文献[編集]

  • アイザック・アシモフ他編『ミニ・ミステリ100(上)』山本俊子訳、早川書房、1983年、ISBN 415074601X
    巻末の解説で、ショートショートの成り立ちが紹介されている。
  • 高井信『ショートショートの世界』集英社新書