シークレット・メッセージ

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シークレット・メッセージ
エレクトリック・ライト・オーケストラスタジオ・アルバム
リリース
録音 1982年2月 - 1983年
ジャンル ロック
時間
レーベル Jet/Epic/Sony
プロデュース ジェフ・リン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 4位(英国)
  • 36位(米国)
  • エレクトリック・ライト・オーケストラ 年表
    タイム
    (1981)
    シークレット・メッセージ
    (1983)
    バランス・オブ・パワー
    (1986)
    ミュージックビデオ
    「Secret Messages」 - YouTube
    「Stranger」 - YouTube
    「Rock n' Roll Is King」 - YouTube
    テンプレートを表示

    シークレット・メッセージ』 (Secret Messages) は、1983年に発表されたエレクトリック・ライト・オーケストラ (ELO) のアルバム

    概要[編集]

    前作『タイム』よりもシンセサイザー色が薄まり、ギターや生楽器の音源を重視したバンド・サウンドへと変貌を遂げている。ベーシストのケリー・グロウカット、指揮者ルイス・クラークにとっては、最後のアルバムとなる。また、エレクトリック・ライト・オーケストラにとっても、商業的にヒットした最後のアルバムである。

    このアルバムは元々、ダブル・アルバムを予定していたが、レコード会社からLP2枚組の制作があまりにも高価になるだろうと言われ、却下される。既に2枚分の曲は完成していたため、選曲から漏れたものは、シングルB面などに分散して収録された。前作で解雇されたルイス・クラークが復帰しているが、ストリングスがリンの関心から遠ざかっていることに違いはなく、前作同様限定的な使用にとどまっている[注 1]。収録曲「ロックン・ロール・イズ・キング」には、1977 年『アウト・オブ・ザ・ブルー』以来久々にミック・カミンスキーのヴァイオリン・ ソロが収録された。

    シークレット・メッセージは、そのタイトルが示すように、歌詞や曲の幕間に隠されたメッセージが散らばっている。その中には、ザ・ビートルズデル・シャノンへのオマージュもある一方、当時のジェフ・リンを取り巻いていたゴタゴタ[注 2]に対する皮肉を込めたメッセージも多く納められている。

    2001年にはリマスター盤が発売され、未発表曲やシングルB面の曲がボーナス・トラックとして追加収録された。

    2018年に、6曲を追加して当初構想とおりの2枚組LPとして発売された(ただし7曲目「Beatles Forever」はオミットされた。

    収録曲[編集]

    なお、「タイム・アフター・タイム」はCD盤のみ収録。

    1. シークレット・メッセージ - Secret Messages
      • シングルカットされ、イギリスで48位。モールス符号のようなシンセサイザーがフィーチャーされている。
    2. 落日の王国 - Loser Gone Wild
      • ジャズとディスコが交互につなげられた実験的なサウンドを持つ。歌詞に「ヴァイオリンが演奏されなくても気にしない、もうこれ以上あの音を聞きたくない」という衝撃的な一節がある。
    3. ブルーバード - Bluebird
    4. 遥か銀河の彼方に - Take Me On And On
      • ここまでの曲順はオリジナルと同じ。
    5. タイム・アフター・タイム - Time After Time
    6. フォー・リトル・ダイアモンド - Four Little Diamonds
      • シングルカットされた。ビートルズをもろに意識したサウンド。
    7. ストレンジャー - Stranger
    8. 危険!!最前線 - Danger Ahead
    9. スペイン通信 - Letter From Spain
    10. マイダスの輝き - Train Of Gold
    11. ロックン・ロール・イズ・キング - Rock 'N' Roll Is King
      • シングルカットされイギリスで13位、アメリカで19位。
    リマスター盤ボーナス・トラック
    1. ノー・ウェイ・アウト - No Way Out
    2. エンドレス・ライズ - Endless Lies
    3. アフター・オール - After All

    ダブル・アルバム構想時のトラック・リスト[編集]

    Side A
    1. Secret Messages
    2. Loser Gone Wild
    3. Bluebird
    4. Take Me On and On
    Side B
    1. Stranger
    2. No Way Out
    3. Beatles Forever
    4. Letter from Spain
    5. Danger Ahead
    Side C
    1. Four Little Diamonds
    2. Train of Gold
    3. Endless Lies
    4. Buildings Have Eyes
    5. Rock 'n' Roll is King
    Side D
    1. Mandalay
    2. Time After Time
    3. After All
    4. Hello My Old Friend


    • ノー・ウェイ・アウト - No Way Out
      後に3枚組ベスト盤「アフターグロウ(Afterglow)」に収録。
    • Beatles Forever
      現在まで未発表の曲。歌詞にビートルズの楽曲名が盛り込まれているが、その中に後に交流を深めるジョージ・ハリスンの楽曲がないことがお蔵入りの原因と言われる。
    • エンドレス・ライズ - Endless Lies
      バランス・オブ・パワー」収録とは別ミックス。2001年本アルバム・リマスター盤に収録。
    • ビルディング・ハヴ・アイズ - Buildings Have Eyes
      シングル「シークレット・メッセージ」B面。3枚組ベスト盤「アフターグロウ(Afterglow)」に収録。
    • マンダレイ - Mandalay
      3枚組ベスト盤「アフターグロウ(Afterglow)」に収録。
    • アフター・オール - After All
      シングル「ロックン・ロール・イズ・キング(Rock 'N' Roll Is King)」B面。2001年リマスター盤に収録。なお、本来のバージョンの演奏時間は現在発表されている物よりもかなり短かったと言われている。
    • ハロー・マイ・オールド・フレンド - Hello My Old Friend
      3枚組ベスト盤「アフターグロウ(Afterglow)」に収録。ジェフの故郷であるバーミンガムに捧げた曲。ビートルズの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」を意識したであろうパートを含む大作。

    脚注[編集]

    1. ^ ただし1枚組にする際の選曲に漏れた楽曲には、なぜだかストリングスを多用した曲が多い(「Endless Lies」「Buildings Have Eyes」「Time After Time」「Hello My Old Friend」)。
    2. ^ マネージメントとバンドの関係がぎくしゃくし始め、前アルバムのツアーも途中で中止されるなどの問題を抱えていた。このアルバム発表時(1982年)には、ライブツアーの予定すら組まれなかった。また、このアルバムの完了時に、ジェフ・リンとマネージャーが、ギタリストのケリー・グロウカットからロイヤリティの問題で告訴されるという事件が起こっている。