ジェイアールバス関東館山支店

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館山支店(敷地と整備棟。2012年(平成24年)撮影)

ジェイアールバス関東館山支店(ジェイアールバスかんとうたてやましてん)は、千葉県館山市北条にあるJRバス関東の営業所。

概要[編集]

  • 温暖な観光地として知られる房総半島南端の観光路線を中心に担当する支店であるが、近年のモータリゼーション(車社会)や少子高齢化の進行により一般路線は利用者が減少傾向にあり、近年は館山を発着する東京湾アクアライン経由の高速バスがメインにシフトし、一般路線の比率が減少している状況である。当支店は関東地区の省営バスで初めて、全国の省営バス全体でも4番目に開設された営業所であり、ジェイアールバス関東の支店の中ではもっとも長い歴史を有する。
  • 館山駅東口に隣接する形でJRバステック売店・JRバス切符売り場[1]、JRバス乗り場、構内駐車スペース、支店舎が配置されている。
  • 2020年(令和2年)4月1日現在、28台(高速車17台、一般路線車8台、貸切登録車3台)が配置されている[2]

所在地[編集]

所属車両のナンバー[編集]

  • 袖ケ浦ナンバー

沿革[編集]

旧・操車場(2008年(平成20年)撮影)
  • 1933年昭和8年)1月20日 - 北倉線運行開始に伴い、安房館山自動車所開設。
  • 1936年(昭和11年)9月1日 - 自動車所を自動車区に改称。
  • 1946年(昭和21年)3月1日 - 本館山自動車区安房白浜支区開設。
  • 1959年(昭和34年)1月1日 - 北倉線を南房州本線に改称。
  • 1970年(昭和45年)10月1日 - 定期観光バス「南房号」を運行開始。当初は館山駅 - 天津小湊誕生寺)間の運行だった。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道関東自動車事業部館山自動車営業所に改称。
  • 1988年(昭和63年)4月1日 - バス部門分割子会社化により、ジェイアールバス関東館山営業所に改称。
  • 1991年平成3年)6月30日 - 外房急行線運行開始(日東交通(当時)と共同運行)。
  • 1999年(平成11年)10月1日 - 会員制高速バス「房総なのはな号」を運行開始。翌年には定期化。(1997年(平成9年)には「サーフロード号」として運行した実績あり)
  • 2000年(平成12年)4月1日 - 白浜町(当時)より委託を受け、白浜町内循環バス運行開始。
  • 2000年(平成12年)6月3日 - 高速バス「房総なのはな号」を運行開始(定期路線への昇格)。
  • 2002年(平成14年)
    • 4月1日 - 白浜町内循環バス廃止。
    • 6月1日 - 定期観光バス「南房号」廃止。
  • 2005年(平成17年)
    • 4月1日 - 豊房線・千倉線・外房急行線廃止(現在、これらの路線は館山日東バスが代替運行)。これにより、安房白浜駅以東の路線は全廃。
    • 11月1日 - 安房白浜営業所を廃止。安房白浜駅の窓口業務のみジェイアールバステックへ委託の上存続。
  • 2009年(平成21年)9月18日 - グリーン経営認証を取得(県下バス事業者で初の登録)。
  • 2011年(平成23年)7月1日 - ジェイアールバス関東で初となる、高齢者の運転免許証返納者に対して運賃を半額にする「ノーカー・サポート優待証」制度を開始[3]
  • 2012年(平成24年)3月29日 - 新操車場竣工。併せて、敷地内に高速バス利用者専用駐車場を開設[4]
  • 2013年(平成25年)12月 - 敷地内に「関東 省営バス発祥の地」記念碑を建立。
  • 2014年(平成26年)10月1日 - 高速バス「新宿なのはな号」を運行開始。
  • 2017年(平成29年)
  • 2019年(平成31年)
    • 4月1日 - 館山支店管内の路線バスにて片道通学定期券を発売開始。
  • 2020年令和2年)
    • 4月1日 - 洲の崎線・南房パラダイス系統を相の浜まで延伸[8]

現在の担当路線[編集]

高速バス「房総なのはな号」
H654-08412
南房州本線(フラワーパークにて)
M537-97303
南房州本線(安房白浜駅)
毎年1月21日に運行される小塚大師行き
M537-97303

高速バス[編集]

当支店常駐車両で運行するもののみ記述する。いずれも日東交通共同運行。

  • 房総なのはな号
    会員制高速バスとして運行されていたものが、2000年(平成12年)6月3日に定期運行が開始された。当初4往復で始まったものが、2020年(令和2年)現在、1日27往復にて運行されている。
  • 新宿なのはな号・ミッドナイト新宿館山号
    2014年(平成26年)に運行が開始された。これまで不定期の臨時便で運行されていたものが、好評なことから1日8往復にて定期運行化された。
  • 新宿君津号
    2017年(平成29年)4月1日より運行が開始された。1日8往復運行。

路線バス[編集]

好調な高速バスとは対照的に、路線バス自家用車の増加などによる利用客離れで赤字の状況にあり、・沿線自治体(館山市南房総市)が赤字分を補助金で補填して運行を維持しているのが現状である。2011年(平成23年)2月には同支店と館山市の連名で沿線住民に対し、路線バスの利用を呼びかける文書での回覧を実施した[9]。 その一方で意見交換会を開き、沿線住民から意見を募るなどして[10]、買い物バスの運行を始めるなど利便性向上を図っている[11]

同支店管内では運行区間毎に系統番号を設定(同支店作成の路線図に明記)。しかし、実際には行先表示に明示はしていない。 2012年(平成24年)10月以降、高速バス「房総なのはな号」の一部便が館山駅以南を一般路線バスとして運行している。 南房州本線、洲の崎線ともJR東日本が発売する南房総フリー乗車券のフリーエリアに含まれる。

南房州本線館山駅 - 安房神戸 - 安房白浜駅

  • [1] 館山駅 - 上真倉 - 安房神戸 - 安房自然村 - フラワーパーク - 安房白浜駅[12]
  • [32] 館山駅 - 上真倉 - 安房神戸 - 東光寺前 - 安房自然村 - フラワーパーク - 安房白浜駅
  • [50] 安房白浜駅 - 安房自然村 - 小塚大師[13]
  • [66] 小塚大師 - 上真倉 - 館山駅[13]
  • [67] 小塚大師 - 安房神戸 - 館山駅[13]
  • [68] 小塚大師 - 長尾橋 - 安房白浜[13]

洲の崎線(館山駅 - 坂田 - 伊戸 - 南房パラダイス - フラワーパーク - 安房白浜駅)

  • [6] 館山駅 - ファミリーオ館山 - 休暇村館山前 - 坂田 - 洲の崎灯台前 - 伊戸 - 南房パラダイス
  • 館山駅 - ファミリーオ館山 - 休暇村館山前 - 坂田 - 洲の崎灯台前 - 伊戸 - 南房パラダイス - 相の浜
  • [14] 館山駅 - ファミリーオ館山 - 休暇村館山前 - 坂田 - 洲の崎灯台前 - 伊戸
  • [52] 館山駅 - ファミリーオ館山 - 休暇村館山前 - 西岬小学校前 - 小沼 - 伊戸
  • [53] 館山駅( - 渚の駅たてやま) - ファミリーオ館山 - 休暇村館山前 - 西岬小学校前 - 坂田 - 伊戸
  • [56] 館山駅 - ファミリーオ館山 - 休暇村館山前 - 坂田 - 洲の崎灯台前 - 伊戸漁港[12]
  • [58] 館山駅 - ファミリーオ館山 - 休暇村館山前[12]
  • 2013年(平成25年)4月1日より、洲の崎線・安房白浜系統は2月・3月の土休日のみ運行に変更。
乗降方式

路線バスタイプの車両は前乗り前降り・後払いとなっている。一方、高速バス用の車両で運行される便は同じ前乗り前降りでも運賃の支払方法が異なり、行先申告制前払い制度が採用されている。どちらのタイプとも交通系ICカードは非対応。

過去の路線[編集]

  • 砂山線(館山駅 - 砂山 - 安房自然村) 東光寺前 - 安房神戸間は南房州本線に編入され存続。
  • 豊房線(館山駅 - 豊房 - 安房白浜駅)[14]
  • 千倉線(安房白浜駅 - 千倉駅[14]
  • 外房急行線「急行くろしお号」(安房白浜駅 - 亀田病院[15]
  • 定期観光バス「南房号」
  • 定期観光バス「ポピー&ストロベリー号」(季節運行)
  • 白浜町内循環バス(安房白浜駅 - 乙浜 - 野島埼灯台 - フラワーパーク - 安房白浜駅)
  • ドリーム松山号東京駅 - 松山駅[16]
  • 東京 - 吉川・松伏線

車両[編集]

観光地の路線ということもあり、国鉄時代は座席定員の多いトップドア車がほとんどであった。JR化後は前後扉か前中扉の路線車が主体となっているが、前述の通り前乗り前降りで運用されていることから、後扉または中扉は基本的に締切扱いになっている。また観光地ということで2人掛けシートが主体となっている。

当地区では日野車体いすゞ車という、国鉄では多数導入されていたがバス全体から見れば珍しい車両も在籍していた。1993年(平成5年) - 翌1994年(平成6年)にかけては、同社で唯一(当時)となる三菱ふそう・エアロスターも導入された(現在は廃車)。現在は日野車の割合が高い。

中古車は都営バス横浜市営バス京浜急行バス東急バスなどの車両を購入の上使用しているが、短期間で代替されている。JRバス関東の支店の記述でもふれている通り、車両購入の決定権が支店にあるため、このようなことも支店レベルの決議事項で行うことが可能であることを示す実例である。

現在運用についている車両は全て大型車である。中型車を購入していた時期もあったが、2009年(平成21年)に全車廃車となり、現在[いつ?]は在籍していない。

高速車は2013年(平成25年)より2020年(令和2年)までにトイレ付き44席仕様のハイデッカー車の日野・セレガ三菱ふそう・エアロエースに置き換えられた。東京支店の乗務員も房総なのはな号では館山支店の車両に乗務することから、通し乗務になっている吉川・松伏号へも当支店の車両が使用される。2013年(平成25年)12月11日から2014年(平成26年)2月17日まで復刻デザインバス「赤つばめ」(東京支店所属H657-12401号)も房総なのはな号で運行した。

付帯事業[編集]

  • 館山駅駅舎に隣接した建屋にて高速バス乗車券売り場や時間貸駐車場(35台)[17]を当支店の直営で営業している。

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ JR館山駅(東口)JRバステック館山売店
  2. ^ JR気動車客車編成表2020
  3. ^ “高齢者免許返納 バス運賃半額に 館山市など”. 毎日新聞・房総版 (毎日新聞社). (2011年6月29日) 
  4. ^ 【お知らせ】館山駅前に高速バス乗り場に直結した駐車場をオープンします”. トピックス. ジェイアールバス関東 (2012年3月26日). 2012年4月2日閲覧。
  5. ^ 当初は平日の一部便のみの運行。翌2018年(平成30年)3月17日より土曜・休日にも運行拡大。
  6. ^ 館山支店一般路線バス線【洲崎線】一部便の路線延伸について”. トピックス. ジェイアールバス関東 (2017年11月29日). 2017年12月2日閲覧。
  7. ^ 西岬で買い物バス運行 住民の要望であすから1日2往復”. 房日新聞. 房州日日新聞社 (2017年11月30日). 2017年12月2日閲覧。
  8. ^ JRバス関東 「相の浜」まで路線延伸 洲の崎線1日2往復 南房州本線と乗り継ぎ可能に”. 房日新聞. 房州日日新聞社 (2020年4月2日). 2020年4月4日閲覧。
  9. ^ 路線バスをもっと利用して 館山・市と事業者が異例の呼びかけ”. 房日新聞. 房州日日新聞社 (2011年2月6日). 2011年3月6日閲覧。
  10. ^ より良いバス路線へ 西岬地区で JRバス関東”. 房日新聞. 房州日日新聞社 (2017年3月25日). 2017年12月2日閲覧。
  11. ^ 館山で支店長研修会 JRバス関東 地域活性化で意見交換”. 房日新聞. 房州日日新聞社 (2018年6月11日). 2020年4月1日閲覧。
  12. ^ a b c 一部便が高速バス用の車両を使用して運行される。
  13. ^ a b c d 小塚大師初大祭(毎年1月21日)のみ運行。
  14. ^ a b 現在は館山日東バスが代替運行。
  15. ^ 現在は館山日東バスの単独運行。
  16. ^ 車両は東京支店所属。
  17. ^ 駐車場・駐輪場のご案内

参考文献[編集]

  • バスラマ・インターナショナル48号「ユーザー訪問:ジェイアールバス関東」
  • バスジャパン・ハンドブック「18 ジェイアールバス関東」
  • バスジャパン・ニューハンドブック「37 ジェイアールバス関東」

関連項目[編集]

  • 日東交通 - 高速バス「房総なのはな号」・定期観光バス「ポピー&ストロベリー号」を共同運行している事業者。
  • 館山日東バス - かつて、外房急行線「急行くろしお号」・定期観光バス「南房号」を共同運行していた事業者。
  • 安房白浜駅 - かつては当支店の安房白浜営業所として機能していた。現在[いつ?]自動車駅として存置されている。