ジェントル・ジャイアント (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジェントル・ジャイアント
ジェントル・ジャイアントスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル ヴァーティゴ
プロデュース トニー・ヴィスコンティ
専門評論家によるレビュー
ジェントル・ジャイアント アルバム 年表
ジェントル・ジャイアント
(1970年)
アクワイアリング・ザ・テイスト
(1971年)
テンプレートを表示

ジェントル・ジャイアント』(Gentle Giant)は、イギリスプログレッシブ・ロックバンドジェントル・ジャイアント1970年に発表した初のスタジオ・アルバム

背景[編集]

過去にティラノザウルス・レックスストローブスデヴィッド・ボウイ等の作品を手がけたトニー・ヴィスコンティが、プロデュース及びライナーノーツ執筆で貢献した[2]。オリジナルLPは見開きジャケットとなっており、巨人が両手の上にメンバー6人を乗せて立っている絵が描かれた。なお、ヴィスコンティが執筆したライナーノーツでは、この巨人はバンドの音楽に「雷雨を除けば、これほど上品な音楽を聴いたことはない」と感銘を受け、メンバー6人と共に記念撮影を申し出るが、ヴィスコンティはうまく撮影できず、ジョージ・アンダーウッド(本作のアートワークを手がけた画家)が高い木の上で15分かけてラフ・スケッチを描いたという設定になっている[3]

ゲイリー・グリーンによれば、本作のレコーディングは2週間で完了したとのことで、「私達のライヴ・ショウの基礎となる物だから、何度も何度もリハーサルを重ねたよ。そして録音に入ったら、まだスタジオで一緒に演奏しているうちに、実際のプロセスはかなり早く進んだ」と語っている[4]

評価[編集]

Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「キング・クリムゾンのファーストほど焦点が絞り込まれているわけでも、圧倒的でもないが、障壁を木っ端微塵に破壊し、予想を押し潰す、驚くほど大胆なデビュー作である。中世のハーモニーとエレクトロニック・ロックの融合は、後のアルバムにおいて更に強固になっていくが、ここで聴ける音楽も十分に衝撃的だ」と評している[5]。また、ライアン・リードはUltimate Classic Rockにおいて「バンドは後のLPにおいて、とっ散らかった才気を洗練させ、デビュー作を改善していくが、『ジェントル・ジャイアント』は冒険的なロックのファンにとって必聴の作品であり続けている」と評している[1]

収録曲[編集]

全曲ともデレク・シャルマン、レイ・シャルマン、フィル・シャルマン、ケリー・ミネアの共作。

  1. ジャイアント - "Giant" - 6:26
  2. ファニー・ウェイズ - "Funny Ways" - 4:24
  3. アルカード - "Alucard" - 6:05
  4. イズント・イット・クワイエット・アンド・コールド? - "Isn't it Quiet and Cold?" - 3:43
  5. ナッシング・アット・オール - "Nothing at All" - 9:12
  6. ホワイ・ノット? - "Why Not?" - 5:34
  7. ザ・クイーン - "The Queen" - 1:26

参加ミュージシャン[編集]

アディショナル・ミュージシャン

  • ポール・コッシュ - ホルン(on #1)
  • クレア・デニズ - チェロ(on #4)

脚注・出典[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b Reed, Ryan. “How Gentle Giant Eased Into Prog On Their Self-Titled Debut”. Ultimate Classic Rock. Loudwire Network. 2018年1月30日閲覧。
  2. ^ Tony Visconti | Credits | AllMusic
  3. ^ LP中ジャケット及びCD英文ライナーノーツに記載された「A Tall Tale」(トニー・ヴィスコンティ作)参照。
  4. ^ Stump, Paul (2005). Gentle Giant: Acquiring the Taste. SAF Publishing. p. 34. ISBN 0946719616.  Google Books参照。
  5. ^ Eder, Bruce. “Gentle Giant - Gentle Giant”. AllMusic. 2018年1月30日閲覧。