ジェームズ・パクストン

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ジェームズ・パクストン
James Paxton
ニューヨーク・ヤンキース #65
James Paxton 2017.jpg
シアトル・マリナーズ時代
(2017年6月27日)
基本情報
国籍 カナダの旗 カナダ
出身地 ブリティッシュコロンビア州リッチモンド
生年月日 (1988-11-06) 1988年11月6日(30歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2010年 MLBドラフト4巡目
初出場 2013年9月7日
年俸 $8,575,000(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジェームズ・オルストン・パクストンJames Alston Paxton, 1988年11月6日 - )は、カナダ連邦ブリティッシュコロンビア州リッチモンド出身のプロ野球選手投手)。左投左打。MLBニューヨーク・ヤンキース所属。代理人はスコット・ボラス

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

ケンタッキー大学出身で、同大学では同じカナダ出身のアンドリュー・アルバースとチームメイトだった[2]

2009年MLBドラフトトロント・ブルージェイズから1巡目追補(全体37位)指名を受ける。入団交渉において、ブルージェイズはコミッショナー推奨額に沿った87万4500ドルの契約金を提示。一方、代理人のスコット・ボラスは100万ドルを要求したまま譲らず、契約は不成立に終わった[3]

独立リーグ時代[編集]

その後、独立リーグアメリカン・アソシエーショングランドプレーリー・エアーホッグス英語版に入団し、2010年に4試合に登板したが、球速の低下によりやや評価を落とした。

プロ入りとマリナーズ時代[編集]

2010年のMLBドラフトシアトル・マリナーズから4巡目(全体132位)指名され、2011年3月4日に94万2500ドルの契約金で入団した[3][4]

2011年4月にA級クリントン・ランバーキングス英語版でデビュー。球速は2009年の水準に戻っており、7月にAA級ジャクソン・ジェネラルズに昇格するまでの56イニングで80三振を奪った。同月にはオールスター・フューチャーズゲームに世界選抜の一員として出場した[3]。AA級ジャクソンでも勢いは衰えず、7度の先発で防御率1.75、奪三振率11.77を記録。マイナー全体でも屈指の有望株に成長した[4]

2013年9月3日にメジャー初昇格を果たし、7日のタンパベイ・レイズ戦で先発して6回2失点に抑え、初登板初勝利を挙げた。

2014年2月20日にマリナーズと1年契約に合意した[5]。この年は13試合で先発のマウンドに登り、防御率3.04・6勝4敗・WHIP1.20という好成績を残した。

2015年も前年と同数の13試合に先発で投げたが、成績は悪化。防御率3.90・3勝4敗と負け越した。特にホームランは、前年より投球イニングが減ったにもかかわらず、5本も多く被弾した。

2016年は20試合に先発登板し、防御率3.79・6勝7敗・WHIP1.31という成績を記録。有望株とされながら、依然として規定投球回や2桁勝利はならなかったものの、奪三振率と与四球率の向上により、K/BBは自己ベストの4.88を記録した。8月7日のロサンゼルス・エンゼルス戦の9回、アンドレルトン・シモンズの打球が左腕に直撃して降板し、故障者リストに登録された[6]

2017年も規定投球回到達は逃したものの24試合に先発。12勝5敗・防御率2.98と初の二桁勝利・防御率2点台を記録し、先発ローテーションの一角として台頭した。5月5日、左前腕の張りで故障者リストに登録された[7]

2018年5月8日、ロジャーズ・センターで行われたトロント・ブルージェイズ戦においてノーヒットノーランを達成した。カナダ人投手がカナダの球場で同記録を達成したのは史上初。7月12日のエンゼルス戦の初回、背中の痛みを訴えて降板し、故障者リストに登録された[8]。8月14日のオークランド・アスレチックスの初回、ジェド・ラウリーの打球が左腕に直撃して降板し、故障者リストに登録された[9]。この年は28試合に先発、またも規定投球回に到達せず11勝6敗・防御率3.76と若干成績を落としたが、奪三振208と初めてシーズン200奪三振を記録した。

ヤンキース時代[編集]

2018年11月19日にユストゥス・シェフィールドエリック・スワンソンドム・トンプソン=ウイリアムズ英語版との交換トレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[10]

投球スタイル[編集]

コンスタントに90mph台半ばを計測し、最速100.5mph(約161.7km/h)に達するファストボールに加え、スライダーナックルカーブチェンジアップを投げ分け、三振の山を築く。ファストボールには動きもあり、結果としてゴロアウトが多く、フライを打たれることは少ない。2011年はマイナーで95イニングを投げて被弾は僅かに3本だった[4]

制球力が唯一の課題とされているが、AA級昇格後は与四球率が低下した。2012年にはメジャーでの先発ローテーション入りが期待されていた[4]が、メジャーデビューは翌2013年にずれ込んだ。

投球フォームはアンディ・ペティットに似ているが、真似たわけではない[11]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2013 SEA 4 4 0 0 0 3 0 0 0 1.000 94 24.0 15 2 7 2 0 21 0 0 5 4 1.50 0.92
2014 13 13 0 0 0 6 4 0 0 .600 303 74.0 60 3 29 2 1 59 7 0 29 25 3.04 1.20
2015 13 13 0 0 0 3 4 0 0 .429 297 67.0 67 8 29 1 0 56 5 0 34 29 3.90 1.43
2016 20 20 0 0 0 6 7 0 0 .462 511 121.0 134 9 24 3 1 117 5 0 34 29 3.79 1.31
2017 24 24 0 0 0 12 5 0 0 .706 552 136.0 113 9 37 1 3 156 15 1 47 45 2.98 1.10
2018 28 28 2 1 0 11 6 0 0 .647 645 160.1 134 23 42 0 1 208 8 0 67 67 3.76 1.10
MLB:6年 102 102 2 1 0 41 26 0 0 .612 2402 582.1 523 54 168 9 6 617 40 1 244 221 3.42 1.19
  • 2018年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



投手(P)












2013 SEA 4 0 3 0 0 1.000
2014 13 1 7 3 1 .727
2015 13 0 6 0 0 1.000
2016 20 0 12 3 1 .800
2017 24 4 6 0 0 1.000
2018 28 1 7 0 0 1.000
MLB 102 6 41 6 2 .887
  • 2018年度シーズン終了時

記録[編集]

MiLB
MLB

背番号[編集]

  • 65(2013年 - )

脚注[編集]

  1. ^ James Paxton Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2019年3月10日閲覧。
  2. ^ Fellow Canadian Albers to fill in for Paxton MLB.com (英語) (2017年8月14日) 2017年8月15日閲覧
  3. ^ a b c Elliott, Bob(2011-07-10). No looking back for James Paxton. CANOE(英語). 2011年11月14日閲覧
  4. ^ a b c d Sickels, John(2011-08-15). Prospect of the Day: James Paxton, LHP, Seattle Mariners. Minor League Ball(英語). 2011年11月14日閲覧
  5. ^ Seattle Mariners player signing updates”. MLB.com Mariners Press Release (2014年2月20日). 2014年2月21日閲覧。
  6. ^ James Paxton likely headed to the disabled list after getting struck by ball in Mariners’ loss” (英語). シアトル・タイムズ (2018年8月14日). 2018年9月30日閲覧。
  7. ^ James Paxton on DL with left forearm strain” (英語). MLB.com (2018年5月5日). 2018年9月30日閲覧。
  8. ^ James Paxton placed on DL with back injury” (英語). MLB.com (2018年7月13日). 2018年9月30日閲覧。
  9. ^ James Paxton Placed on 10-Day DL by After Being Hit by Jed Lowrie Line Drive” (英語). en:Bleacher Report (2018年8月15日). 2018年9月30日閲覧。
  10. ^ Mariners get 3 Yankees prospects for Paxton” (英語). MLB.com (2018年11月19日). 2018年12月14日閲覧。
  11. ^ 「シアトル・マリナーズ」『2015MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 62頁

関連項目[編集]