ジパング (鉄道車両)

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国鉄485系電車 > ジパング (鉄道車両)
ジパング
ジパング
サボ
サボ

ジパング[1]は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が2012年平成24年)から保有している鉄道車両電車)で、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種である。

概要[編集]

2012年(平成24年)4月から6月まで開催される「いわてデスティネーションキャンペーン(いわてDC)」に合わせて、JR東日本盛岡支社の新しい観光列車として同年4月1日より運行を開始した[2]

485系電車から改造された「ジパング」は、「東北地方の歴史と自然」と2011年(平成23年)に世界遺産に登録されたばかりの「平泉」への期待をデザインし、「落ち着き」「重厚感の中にあるさりげない煌きらびやかさ」をテーマとしている。

車両[編集]

盛岡車両センター所属の4両編成で郡山総合車両センターで改造工事を施工[3]した以下の車両で構成される。

ジパング
← 一ノ関
盛岡 →
号車番号 1 2 3 4
車両番号 クハ485-704
(旧クロ485-4)
モハ485-3014 モハ484-3014 クハ484-704
(旧クロ484-6)
車内 展望車 普通車 普通車 展望車
  • 1号車・4号車は高崎支社高崎車両センター所属の和式車両で「リゾートやまどり」への改造で余剰となっていた「やまなみ」の先頭車クロ485-4・クロ484-6が種車。普通車とされた他、視認性向上のため上部に前照灯を増設した。
  • 2号車・3号車は特急「はつかり」「白鳥」等で運用されていた青森車両センター所属のモハ485・484-3014が種車。側面方向幕を撤去しサボ入れを新設。なおこれら2両は2019年(令和元年)5月1日現在、日本最後の新製時からの車体を有し営業運転を行う485系であり、令和まで残った唯一の車両である。

このため先頭2両は屋根がドーム状になっているが、中間車2両は屋根上に冷房装置などが突き出ているほか車体も裾絞り構造など相違点がある。 車体カラーは黒色を基調とし、先頭車には華やかさと雄大な自然をイメージした金と緑の「ジパング」のロゴマークが描かれている[4]

運用[編集]

いわてDC開催中は「平泉世界遺産号」として盛岡 - 一ノ関間で運行されるほか、「世界遺産リレー号」として一ノ関 - 水沢間、「展勝地さくら号」として一ノ関 - 北上間にも運行された[5]

「平泉世界遺産号」で使用されるジパング編成は、1号車が展望形自由席、2号車が普通車自由席、3号車が普通車指定席、4号車が展望形指定席となる[1]。「世界遺産リレー号」および「展勝地さくら号」で使用されるジパング編成は、全車自由席となっている[5]

いわてDC終了後は盛岡 - 一ノ関間を1~2往復する「ジパング平泉号」(一部指定席)が現在も運行されているほか、「仙台・平泉世界遺産号」(全車指定席)として仙台にも乗り入れた[6]。その他、東北各地へ団体臨時列車や、盛岡支社内の臨時列車として運行されている[1]。また2017年から毎年4月上旬の土日には「ジパング花めぐり号」が仙台 - 郡山間に運行されている。

12月の忘年会シーズンは、盛岡→一ノ関間上り運転のみ「ジパング忘年ライナー」が運転されている。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 新ジョイフルトレイン愛称決定! (PDF)”. JR東日本 盛岡支社 (2012年2月18日). 2012年3月4日閲覧。
  2. ^ 「ジパング」が営業運転を開始”. 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース (2012年4月3日). 2012年4月3日閲覧。
  3. ^ 485系「ジパング」が出場”. 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース (2012年3月29日). 2012年3月30日閲覧。
  4. ^ 新ジョイフルトレイン ジパング編成ロゴマーク決定 (PDF)”. JR東日本 盛岡支社 (2012年3月13日). 2012年3月16日閲覧。
  5. ^ a b 「ジパング」編成が岩手の観光を盛り上げる!!「世界遺産リレー号」「展勝地さくら号」の運転について (PDF)”. JR東日本 盛岡支社 (2012年3月13日). 2012年3月16日閲覧。
  6. ^ 夏の増発列車のお知らせ (PDF)”. JR東日本盛岡支社. p. 4 (2012年5月18日). 2012年5月27日閲覧。

関連項目[編集]