ジムのバリエーション

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ジムのバリエーションでは、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器「モビルスーツ (MS)」のひとつであるジムのバリエーションのうち、以下の機体群を除いた機体について解説する。

ジム・ライトアーマー[編集]

諸元
ジム・ライトアーマー
GM LIGHT ARMOR
型式番号 RGM-79L / RGM-79[注 1]
所属 地球連邦軍
開発 地球連邦軍
生産形態 少数生産機
全高 17.8m[3]
重量 36.8t[3]
装甲材質 チタン・セラミック複合材[4]
出力 1,250kW[4]
武装 ビーム・ライフル
ビーム・サーベル
搭乗者 ギャリー・ロジャース
ハルトマン
スハン・ヤンセン

メカニックデザイン企画『モビルスーツバリエーション (MSV)』で設定された。

一部のエース・パイロットからジムの改善要求が提出され、それをもとにジム・スナイパーカスタムとともに製作された機体[5]。ビーム兵器による勝敗の決定を前提に[5]、高速での[6]一撃離脱戦法をとるために[5]機動性を重視し[6]、徹底した軽装甲化が図られている[5]。このため、宇宙戦闘機からMSに機種転換したパイロットにも違和感なく愛用されている[6]

武装はビーム・スプレーガンではなく[7][注 2]エネルギーCAP方式の[5]ビーム・ライフル[8](ビーム・ガンとも呼ばれる[7])を携行、発射回数は限定されるが破壊力は大きい[5]。また、ランドセルに装備されるビーム・サーベルの柄には特殊ホールド加工がほどこされている[8]。通常のジムに装備されている頭部60ミリバルカン砲は確認できない。一部ゲーム作品では頭部バルカン砲が装備されたタイプ[要出典]のほか、ビーム・ジャベリン[9]や通常のジムのシールドの下半分のみのような小型シールドも装備している[10]

塗装はオレンジと白(あるいはライト・グレー)を基調とする。本機に搭乗したパイロットとしては、ギャリー・ロジャース大尉が有名である[5]

作中での活躍
ゲームブック『機動戦士ガンダム 灼熱の追撃』では、オデッサ作戦で8機のMSを撃破し、連邦軍で五本の指に入るとされるエース・パイロット、「銀狐のハルトマン」が操縦する機体が登場する。無塗装銀で、両肩にキツネをあしらったパーソナル・マークが描かれている。アフリカに配備され、マエブ山に設置された大型ビーム砲座護衛の任に単独で就いている。他にもう1機が登場するが、ドムに一刀両断にされている。なお型式番号はRGM-79Aとされる。
漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』では、V作戦機で確立された近接戦、中距離支援、遠距離攻撃の部隊戦術を量産機で実戦運用し、データ収集をおこなうV作戦評価試験部隊「スレイプニール」に配備され、北米を中心に高い戦果を挙げている。パイロットはスハン・ヤンセン中尉。

ジム・トレーナー[編集]

諸元
ジム・トレーナー
GM TRAINER
型式番号 TGM-79 / RGM-79T[2]
所属 地球連邦軍
開発 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 17.8m[3]
重量 40.5t[3]
装甲材質 チタン系合金[要出典]
武装 ビーム・サーベル
搭乗者 デービッド・タッカー

『MSV』で設定された。

連邦軍のMSパイロット養成用に製作されたモデル[11]。通常のコックピットの上に教官用コックピットが増設されており[11]、教官用はガラス窓で覆われている[5]。それ以外に外観は通常のジムとほとんど変わりなく[5]、構造的[11]・性能的[12]にはまったく同じである。

連邦軍のMS実戦配備当初に、シミュレーションと並行して運用される[5]。しかし、装甲材などはあえて良質でない[5]低コストのものが使用されており、耐弾性が低く、実戦では使用できないため[11]、操縦訓練以外では後方部隊の作業用として運用されている[12]

演習の際には通常のジムと同一の武装を携行するが[12]、通常のジムに装備されている頭部60ミリバルカン砲は確認できない。塗装はオレンジまたは黄色[1]と、白を基調とする。

作中での活躍
漫画『機動戦士ガンダムMS BOYS -ボクたちのジオン独立戦争-』では、デービッド・タッカー中尉がジャブローの連邦軍本部内の施設にて搭乗。MSパイロット見習いの少年兵たちを、本機で特訓している。

陸戦用ジム[編集]

諸元
陸戦用ジム
Land Combat Type GM
型式番号 RGM-79 (RGM-79F)
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.0m
本体重量 48.2t
全備重量 61.5t
装甲材質 チタン・セラミック複合材
出力 1,250kW
推力 53,800kg
センサー
有効半径
6,100m
武装 ビームスプレーガン
ビームサーベル
60mmバルカン×2
レールキャノン[注 3]
搭乗者 デービッド・タッカー

メカニックデザイン企画『M-MSV』(大河原邦男コレクション)に登場。

一年戦争後期に地球連邦軍によって開発されたジムのバリエーションの1つ。主にヨーロッパ戦線を中心に配備されていた機体で、市街地戦・森林戦などで被弾率の上がる上半身部分の装甲が強化されている。

本機を改修したバリエーション機として砂漠戦用に特化したデザート・ジムが存在している。

漫画『機動戦士ガンダムMS BOYS -ボクたちのジオン独立戦争-』では、デービッド・タッカー中尉の愛機として登場。オデッサや黒海の周辺の戦局に投入されるが、クルト・ブラット伍長が搭乗するボルドバヤル専用ザクIIによって撃破された。

デザート・ジム[編集]

諸元
デザート・ジム
Desert GM
型式番号 RGM-79(RGM-79F,RGM-79SP)
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.0m
本体重量 44.7t
全備重量 59.5t
装甲材質 チタン・セラミック複合材
出力 1,250kW
推力 57,800kg
センサー
有効半径
6,100m
武装 専用ビームスプレーガン
ビームサーベル
8連装ミサイルポッド付レールキャノン
ハイパーバズーカ

メカニックデザイン企画『M-MSV』(大河原邦男コレクション)に登場。

一年戦争後期に地球連邦軍によって開発されたジムのバリエーションの1つ、陸戦用ジムを砂漠戦用に改修した機体である。主にアフリカ・中東方面に配備されており、各関節に防塵処理と、装甲部分にリアクティブ・アーマーが装着されているのが特徴となっている。

装甲強化型ジム[編集]

諸元
装甲強化型ジム
Armored GM
型式番号 RGM-79F(RGM-79(GRS))
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.0m
本体重量 41.2t
全備重量 59.5t
装甲材質 チタン・セラミック複合材
出力 1,250kW
武装 ビームガン
90mmマシンガン
ビームサーベル
ハイパーバズーカ
ラージシールド
ミドルシールド
スモールシールド
搭乗者 デービッド・タッカー

ゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』に登場。

一年戦争後期に地球連邦軍によって開発されたジムのバリエーションの1つ、後期生産型ジム[13]の装甲を強化した機体である。かつて存在した『ジオニックフロント』公式サイト解説によるとロールアウトは寒冷地仕様と同時期。

他のRGM-79F同様、各関節に防塵処理と、被弾率の上がる上半身部分へのリアクティブ・アーマーを用いた装甲強化が施されている。また、重量増加による機動性低下を補うため新型推進システムを脚部に設け、ホバー機動を実現した。先行試作された数機が主にアフリカ・中東方面に配備された。

漫画『機動戦士ガンダムMS BOYS -ボクたちのジオン独立戦争-』では、デービッド・タッカー中尉の乗機として登場。キャリフォルニア・ベースでの任務に参加している。

アクア・ジム[編集]

諸元
アクア・ジム
AQUA GM
型式番号 RAG-79
所属 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.0m[14]
本体重量 49.5t[14]
全備重量 64.3t[14]
装甲材質 チタン・セラミック複合材[14]
出力 1,280kW[14]
推力 89,500kg[15] / 8,950kg[14]
センサー
有効半径
4,300m[14]
武装 魚雷ポッド×2[14]
マイクロ・ミサイル×8[14]
ビーム・ピック×4[14]
ミサイル・ランチャー[14]
ハンド・アンカー[16]
ハープーン・ガン[16]
搭乗者 キム[17]

メカニックデザイン企画『M-MSV』及び『機動戦士ガンダムUC』に登場。初出は『SD CLUB』第10号。

ジオン公国軍の水陸両用MSに悩まされた地球連邦軍が、急遽ジムをベースに製作した水陸両用機[14]。ランドセルと両肩にハイドロジェットユニットを装備し、水中での移動能力を高めている[14]。武装も水中戦を想定して装備されており[14]、水中では使用できないスプレーガン[要出典]をオミット、携行武装のミサイル・ランチャー(ミサイル・ランチャー・ガン[18])は対艦大型魚雷と小型ミサイルらしきものを装填する[14]。ビーム・ピックは水中での熱量損失防止のため、敵の装甲に接触したときのみ短いビーム刃を発生する機構が設けられているが、敵に接近する必要があることから、パイロットには不評であった[14]。そのため、後期型は通常のビームサーベルの70パーセント程度のビーム刃を発生できるように改良されている[14]

ろくな開発期間をとっていないため[19]、バランスが悪く扱いにくい機体となり[14]、ベースのジム自体の性能の高さによりある程度の戦果を挙げたとも言われるが[14]、ジオンの水陸両用MSに対抗する性能は得られていない[16]。後述の水中型ガンダムが開発されたあとは沿岸警備や母艦の破壊を主任務としたとされるが[16]、水中型ガンダムを隊長機として小隊を編成し、MSと交戦することも多い。

なお、メカニックデザイン企画『ハーモニー・オブ・ガンダム』においてカトキハジメによるデザインのリファインが行われており、細部がジム・コマンド系のデザインに変更され、脚部後面にもハイドロジェットユニットが追加された。さらに武装としてハープーン・ガンが新たに設定された。また、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』でも当初は登場が予定されており、ジム・コマンドをベースにしたアクア・ジムのラフデザインが残されている[20]

劇中での活躍
小説およびアニメ『機動戦士ガンダムUC』では、宇宙世紀0096年においても連邦軍のジュノー級潜水艦トリントン湾岸基地沿岸警備に配備されている。老朽機ながらも水陸両用機の意義が薄れたことにより、後継機も開発されず現役で稼働しており[21]、水中型ガンダムとは異なる携行式のハープーン・ガンを装備するなど性能の向上が図られているが[16]、ジオン残党軍の水陸両用MSに一蹴される。
漫画『アッガイ北米横断2250マイル』では、一年戦争末期にHLV打ち上げ中の北米のケープカナベラル基地を数機で2度襲撃、ユーコン級潜水艦を撃沈するが、ノルト・キスノの乗るアッガイにより全滅する。

水中型ガンダム[編集]

諸元
水中型ガンダム
GUNDAM MARINE TYPE
型式番号 RAG-79-G1
所属 地球連邦軍
生産形態 少数生産機
全高 18.3m[22]
本体重量 47.7t[22]
全備重量 58.5t[22]
装甲材質 チタン・セラミック複合材[22]
出力 1,330kW[22]
推力 96,700kg[15] / 9,670kg[22]
センサー
有効半径
4,600m[22]
武装 魚雷ポッド×2[22]
ビーム・ピック×2[22]
炸裂式ハープーン・ガン[22]
水中用偏向ビーム・ライフル[22]
ハンド・アンカー
搭乗者 キース
モーガン・バルグ

『M-MSV』に登場。初出は『SD CLUB』第10号。

アクア・ジムを再設計し、エース・パイロット用にチューニングを施した機体[22]。基本設計は変わらないが、頭部をガンダムに似せているため通称が「ガンダム」となる[22]。左前腕にハープーン・ガンを装備、ハープーン()の先端に指向性爆薬が内蔵されており、敵MSを内部から破壊する[22]。ビーム・ライフルは曲面を帯びたカバーを装着、ビームを細く収束させ、水中でのビームの損失を抑えている[22]。また、後頭部のカメラは分離して有線式の潜望鏡となる[22]

なお、『スーパーガチャポンワールド SDガンダムX』をはじめとするゲームなど一部媒体において「ガンダイバー」という別称が用いられているが[注 4]、もともとは『SDV』で設定され(ガンダムMk-IIがベースとされる[23])、『SDコマンド戦記』にも登場する機体(キャラクター)の名称であり、水中型ガンダムとは全く異なる。本来の『M-MSV』では用いられていない名称ではあるが、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の『MSV』的企画『Mobile Suit Discovery』でも、本機の雛形になったとされる局地型ガンダムのプラモデルの商品説明[24][25]で本機を「ガンダイバー」と表記している。ただし、プラモデルの説明書[26]や公式サイトの設定解説[27]では「水中型ガンダム」と表記されている。その後、MSD版の本機が発表された際には、公式サイトの開発系統図[28]で「水中型ガンダム(ガンダイバー)」、プラモデルの商品名の英文表記[29]で"GUNDAM MARINE TYPE (GUNDIVER)"と併記されているが、ほかにこのような表記は見られず、これら以外は全て「水中型ガンダム」とのみ表記されている。なお、MSD版の本機は従来の設定とほぼ変わりはない。

デザインを担当した大河原邦男によれば、先にアクア・ジムを手がけ、本機は「ガンダム」ということで思いっきり派手にしたとのこと。しかしその後、中身はジムだと聞かされて驚いたという[14]

また、本機とは異なる一年戦争中の水中用ガンダム・タイプとして、漫画『新MS戦記 機動戦士ガンダム短編集』に登場する水中指揮官用MSガンダムサブマリーン[要出典](型式番号:RX-79M)や、アクア・ガンダムがある。

作中での活躍
『SD CLUB』第13号掲載小説「モビルスーツコレクション・ノベルズAct.6 Fifty-Fifty」では、ジャブロー行きの船団護衛のMS隊にアクア・ジム3機とともに配備され、キースというパイロットが搭乗する。ゴッグハイゴッグズゴックからなる7機の敵水陸両用MS隊と交戦、撃退している。
漫画『アッガイ北米横断2250マイル』では、一年戦争末期にキャリフォルニア・ベースから宇宙へ脱出するザンジバル級機動巡洋艦を阻止するため単機で出撃。「秘技 鳴門海峡地獄渦」なる必殺技でノルト・キスノの乗るアッガイを翻弄するが、救援に現れたジオン軍水陸両用MS群からの一斉射撃によって下半身と右腕を破壊され、逃走する。
漫画『機動戦士ガンダム カタナ』では、宇宙世紀0084年にティターンズが、ジオン軍残党が占拠するイタリアのモンテ・ボレットを攻略する際にアクア・ジム2機とともに出撃、モーガン・バルグが搭乗する。しかしスーチー・オコンネルの乗るザクII FZ型により全滅する。なお、塗装はモノクロでしか確認できないが、アクア・ジムともどもティターンズ・カラーではなく一般塗装と思われる。
漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』では、宇宙世紀0096年のジオン残党軍によるダカール襲撃の際に、アクア・ジム2機とともに海中でゼー・ズール2機と交戦。水中戦に慣れない新型機に善戦するが、結局全滅する。

水中型ジム[編集]

漫画およびOVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場。(型式番号:RGM-79[M])

アニメ版におけるアクア・ジム。漫画版のアクア・ジムの肩部に、原典と酷似するハイドロジェットを搭載するなど、原典と漫画版の折衷的なデザインに変更されている。ジム改陸戦型をベースにした機体という設定だが、頭部は漫画版のアクア・ジムと同様、通常型のジムと同形状。

ジムダイバー[編集]

諸元
ジムダイバー
GM DIVER
型式番号 RGM-79D
所属 地球連邦軍
生産形態 量産機
武装 60mmバルカン砲×2
水中用グレネードランチャー

漫画『機動戦士ガンダム バニシングマシン』に登場。

地球連邦軍がジムタイプをベースに開発した水中用MSの一つ。ジオン公国軍の水陸両用MSに対抗すべく短期間のうちに開発が行われたため、本機を含む水中用ジムタイプは複数の機種が同時に混在することになった。肩部と脚部に水中での推進に用いるウォータージェットを、脚部に水中用フィンを有するほか、頭部の画像センサーアイにはゴーグルが装着されている。

北極圏で活動する部隊への配備が確認されており、宇宙世紀0079年12月には、6機がガンペリーから降下する形で、ザビ家の金塊をキャルフォルニアベースへと輸送中に北極海に不時着した778コムサイを襲撃している。

なお、型式番号がジム寒冷地仕様のものと重複しているが、ジム寒冷地仕様との関連性は作中では語られていない。

ジム・スループ[編集]

諸元
ジム・スループ
GM SLOEP
型式番号 RGM-79U
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.0m
重量 67.3t
武装 ソナーガン

メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場。

連邦軍が一年戦争中に開発した水陸両用型MSの1機。一年戦争中期以降、ジオン軍が開発した水中用MSへの対抗策として、RGM-79の開発中に立案された。この機体は各メーカーによって10種類ほど存在した計画案の一つで、背部に水流エンジンと有線式センサーポット(射出され海面上の情報を収集する)を搭載した専用バックパック「アクア・パック」を、両脚部に補助のバラストタンクを装着している[30]。ただし、バラストを満水にしても浮力が残るため、潜水の際は推力と潜舵を利用したダイナミカルダイブ方式をとる[30]

宇宙世紀0079年12月にロールアウト、その末に制式化。終戦後はほとんどの機体がRGM-79に改修され、その難を逃れた機体は新型水陸両用MSのデータを収集するテストベッドとなり、その後解体されている[30]

ジム・ナイトシーカー[編集]

諸元
ジム・ナイトシーカー
GM NIGHT SEEKER
型式番号 RGM-79V
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.0m
重量 46.7t
武装 60mmバルカン砲×2
ビーム・サーベル×1
ビーム・スプレーガン
以上はノーマル機が使用
フェダーインライフル
海ヘビ
ハイザックのシールド
以上はヴァースキ大尉専用機が使用
ジェガンのシールド
ジェガンのビーム・ライフル
以上は宇宙仕様時に使用

メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場。

連邦軍が地上拠点の奪還を目的として開発した機体。高高度からの強襲・奇襲を行なうために、胸部と背部ランドセルに計6基のスラスターを増設。それにより高度6,000mからの空挺降下が可能となった。頭部側面には作戦指揮官機や先導機からの信号受信用のセンサーポッドが装備されている。初期生産型として、既存機の改良により12機が製造され、第2次・第3次生産分とあわせ、88機が生産された[31]

漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場する機体は、ジムIIをベースに、全天周囲モニターを搭載する近代化改修が行われている。また後述のヴァースキ大尉機も含めて、本来はデッドウェイトであるはずのスラスターを積極的に用いることで逆に戦闘機動の底上げを行っており、目に見えない形で各種改良が行われたことが伺える。宇宙に上がってからはジェガンのパーツ(頭部、バックパック)を移植された形で運用されている。

漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では、ガンダム試作2号機の奪還を目的とした第404空挺部隊の機体として6機が登場し、コムサイIIを使用不能に追い込むが、全機がガンダム試作2号機によって撃破される。

ジム・ナイトシーカー(ヴァースキ機)[編集]

『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場。

連邦軍の特務部隊「ナイトイェーガー隊」隊長ヴァースキ大尉の搭乗機。ベース機がジムIIIとなっており、腰部側面にビームダガーを装備。第6環境改善プラントではハンブラビのフェダーインライフルとハイザックのシールド、奥の手としてハンブラビの海ヘビを装備してユーマ・ライトニング高機動型ゲルググと交戦している。

ヴァースキが宇宙に上がってからは、本来空挺戦用であるナイトシーカーを宇宙空間での戦闘に対応させる為、頭部や腕やバックパックをこの時点では最新鋭機で先行開発段階のジェガンのものと同形状のパーツに換装され複合されたこの機体に乗り換えている。本人はこの換装した機体を「単なる継ぎ接ぎのおもちゃ」と語っている。フェダーインライフルに加えてツインビームスピアを携行している。コンペイトウ宙域での戦闘時は試作型ビームライフル(ジェガンR型のビームライフルと同型)を使用している。隊長機として左鎖骨部に比較的大型のブレードアンテナが増設されている。

ジム・ナイトシーカーII[編集]

諸元
ジム・ナイトシーカーII
GM NIGHT SEEKER II
型式番号 RGM-79LV
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.4m
重量 42.3t
武装 ビーム・サーベル×1
専用ビーム・ライフル

メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場。

ジム・ナイトシーカーの配備部隊のパイロットの要望により、通常のジムより機動性能が勝るRGM-79L ジム・ライトアーマーをベースとして製造された機体。ベース機の機動性を生かすために、爆発ボルトによる追加スラスターの排除機能が追加されている。この排除機能はその後ジム・ナイトシーカーにも施されている。また、スラスターのフル稼働により最大400mのジャンプ飛行が可能で、任務完了後の輸送飛行隊への帰還にも用いられる[31]

リック・ジム[編集]

ムック『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』に収録された高橋昌也による小説『THE FIRST STEP』に登場。

スペースノイドを威圧するためのデモンストレーションを任務とするジムの派生機。実弾での曲技戦闘を目的としてバックパックを大型のものに換装しており、バックパックの余剰エネルギーをビーム兵器に転用することで巡洋艦並みの攻撃力を発揮することもできる[32]。宇宙世紀0083年頃に[33]連邦軍の宣伝MS隊「ブルー・ライトニング」に配備されており、同隊の所属機は艶有りブルーにゴールドのラインが入った塗装が施されている[32]

宇宙世紀0083年[33]、スティーブ・オハラハン少佐率いるブルー・ライトニング隊所属の12機がサラミス級巡洋艦「カムランベイ」に艦載され、軟禁下でジオン共和国への視察に赴くブレックス・フォーラ准将の警備を担当する[32]。その際、ブレックスとの接触を望むシャア・アズナブルが指揮するアクシズ仮装巡洋艦「エムデン」MS隊の襲撃を受け、3機がシャアが乗るゲルググによって撃墜され、残る機体は武装解除されている[34]

なお、作中では文字で描写されるのみで画稿などは設定されていない。また、「GM改」とも呼ばれているが[注 5][32]、登場作品はジム改が設定される以前に発表されたものである。

ジム・スパルタン[編集]

諸元
ジム・スパルタン
GM SPARTAN
型式番号 RGM-79S
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.0m[35]
本体重量 43.6t[35]
全備重量 61.7t[35]
出力 1,250kW[35]
推力 67,800kg[35]
武装 ミニガン
ハンドガン
有線式対MSミサイル(WAMM)×2
グレネード
パルスナイフ[35]
搭乗者 グレイ

メカニックデザイン企画『F.M.S.』(福地モビルスーツステーション)に登場[36]

亜熱帯地域の密林における陸戦を主任務としてG型(ジム・コマンド)系フレームを基に開発されたもので、胸部および肩部に増加装甲が、背部に出力向上型のランドセルが装備され、機体形状や開発コンセプトは本機に続いて開発されたジム・スナイパーIIに近いものになっている[35]。MS相手の近接戦闘を重視した武装のほか、赤外線遮蔽シートやミノフスキー粒子散布ポッド、スモーク・ディスチャージャーなどの隠密性向上のための各種装備を有する。

少数生産された機体はほとんどがアジア方面に配備されており[35]、宇宙世紀0079年12月2日には、ボルネオ島に展開した第17機甲海兵師団第2特務小隊の隊長であるグレイ大尉が搭乗し、グフ・ハンターと交戦している。また、グリプス戦役時においてもカラバによって運用されていた機体が存在している[35]

ジム・スカウト[編集]

『F.M.S.』に登場[36]。型式番号は不明だが、「E型」とする資料もある[37]

上記のグレイ大尉率いる第17機甲海兵師団第2特務小隊に所属する。索敵を担当し、通信ケーブルを用いて僚機へデータを送信する。

NT試験用ジム・ジャグラー[編集]

諸元
NT試験用ジム・ジャグラー
GM JUGGLER
型式番号 RGM-79 / RGM-79ARA[38]
所属 地球連邦軍
生産形態 試作機
武装 60mmバルカン砲
90mmマシンガン
遠隔誘導操作用ボールユニット×2
(各ユニットにビームライフル×2)
搭乗者 ベルナルド・モンシア
ゼロ・ムラサメ[要出典]
ボンチャイ・ヤスコビッチ

ゲームSDガンダム GGENERATION』シリーズに登場。単にジム・ジャグラーとも呼ばれる。

ソロモンの戦い後の掃討戦において、ジオン公国軍のニュータイプ用モビルアーマーオールレンジ攻撃に衝撃を受けた地球連邦軍が、自軍の技術でそれを行うべく開発した機体である[39]

攻撃ポッドにRB-79 ボールを改造して用いており、コクピットをジム・トレーナーから流用して複座機にすることで、「砲手(ガンナー)がレーザー通信で攻撃ユニットを手動制御する」という方法をとり、一応は擬似的なオールレンジ攻撃が可能になっている。両肩に背負う形で搭載された2基のボールにはそれぞれ2門(計4門)のビームライフル(MS用のものの改造品)が設置されている[39]。このポッドには高速機動用のスラスターも備えており、本体との連結時は全スラスターを全開にした高速機動で接近し、オールレンジ攻撃を行う戦法も想定されていた[39]

また、手動制御時の隙に対処すべく、当時開発が進められていたRX-78NT-1 アレックスのチョバムアーマーを転用して装甲強化を施し、機体の防御力を高めている。このアーマーは敵機接近時に排除して戦線離脱することもできたが、装甲強化による重量増加に対処するため、スラスター強化やそれに伴うジェネレーター強化と開発は難航していき、1号機がロールアウトすることなく終戦を迎えている[39]

作中での活躍
宇宙世紀0084年を舞台にした漫画『機動戦士ガンダム カタナ』では、地球連邦軍内の軍閥「シン・フェデラル」の配備機として登場。ボールユニットを有人機として搭乗操作可能な「3機編隊」仕様となっている。その後、連邦軍特殊部隊「BGST」(バーゲスト)に奪取され、運用されている。
備考
デザインは片桐圭一郎が担当。チョバムアーマーを排除した素体はアレンジされたデザインとなるが、原機はRGM-79であるという[39]

ジム指揮官機[編集]

ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威』が初出(型式番号:RGM-79 / RGM-79S[注 6])。

通常のジムより高性能な機体で、ビーム・サーベルがガンダム同様ランドセルに2基装備されているほか、後頭部の2本のアンテナや膝アーマーの追加、肩付け根上部にはロールバーも追加されている。ほかに武装はジム・コマンド宇宙戦仕様のビーム・ガンを携行する。

なお、同ゲームに登場するコルベット・ブースターは本機のユニットを改造することで生産可能となり、コルベット・ブースターを「変形」させると本機になる。

ジム・ドミナンス[編集]

諸元
ジム・ドミナンス
GM DOMINANCE
型式番号 RGM-79DO
所属 地球連邦軍
開発 オーガスタ関係施設
生産形態 データ収集機
武装 二連ビームキャノン
ボックスビームサーベルユニット×1または2
搭乗者 ユウ・カジマ
フィリップ・ヒューズ

雑誌「ガンダムエース」に連載されている漫画『ザ・ブルー・ディスティニー』に登場。

ブルーディスティニー1号機との交戦で損傷したユウのジムの代替機として配備された機体。ジム系機体の改修に必要なデータ収集のため、オーガスタ研究所の関係施設が後期生産型ジムをベースに改良を施したハイスペック機で、開発元が同一なためか機体の形状、武装がペイルライダー計画の機体に酷似している。また、テストベッド機としての高い拡張性も持たされている。ユウがブルーディスティニー1号機へ乗り換えた後は、フィリップの搭乗機となり、基本色もユウ搭乗時は青だったのを黒に変更される。

ジム・ドミナンス(水中用装備)[編集]

ジム・ドミナンスを水中用装備に換装した形態(型式番号:RGM-79DO[AQ])。

オーガスタ研究所で開発された装備を現地部隊が実装したもので、当初から換装用のハードポイントが用意されていた模様。

その他のバリエーション[編集]

  • ジム可潜タイプ
    小説『機動戦士ガンダム第08MS小隊外伝 TRIVIAL OPERATION』に登場。水陸両用型のジムタイプの一つ。
  • ジム・トレイサー
    PCゲーム『SDガンダムウォーズ』に登場するアースサイド軍のMS。非武装の偵察・索敵用機で、背部両脇にボール状の大型センサーを装備している。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 初出の『MSV』では通常のジムと同じ"RGM-79"であった。『ENTERTAINMENT BIBLE .1 MS大図鑑【PART.1 1年戦争編】』では"RGM-79(L)"と括弧書きで追加され[1]、『MJ(模型情報)』1992年5月号で括弧が外された[2]
  2. ^ ゲーム『GGENERATION』シリーズでは「ビームスプレーガン」とされている。
  3. ^ HGUC『陸戦型ガンダム地上戦セット』パッケージイラストでジム頭が装備しているのが確認できる。
  4. ^ ほかに「ガンダイバー」の名称を用いているのは『SDガンダムGNEXT』、『ガンダムネットワークオペレーション3』、カードゲーム『ガンダムウォー』。
  5. ^ 「GM改」に「リック・ジム」とルビが振られる形で表記されている。
  6. ^ 『アクシズの脅威』ではRGM-79Sとされたが、続編の『アクシズの脅威V』ではRGM-79に変更された。

出典[編集]

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  1. ^ a b 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日、18頁。
  2. ^ a b 『MJ』1992年5月号、バンダイ、10頁。
  3. ^ a b c d 『機動戦士ガンダム MS大全集98』メディアワークス、1998年5月15日、21頁。
  4. ^ a b 「012 ジム・ライトアーマー」『機動戦士ガンダム MSV コレクションファイル[宇宙編]』講談社、1999年11月19日。
  5. ^ a b c d e f g h i j k プラモデル『1/144 RGM-79 ジム・スナイパーカスタム』付属説明書、バンダイ、1983年12月。
  6. ^ a b c 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション3 連邦軍編』講談社、1984年7月1日、20頁。
  7. ^ a b 『HISTORY OF MOBILE SUIT』裏表紙、バンダイ、1984年。
  8. ^ a b 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション3 連邦軍編』講談社、1984年7月1日、92頁。
  9. ^ アーケードゲーム『機動戦士ガンダム スピリッツオブジオン』、『機動戦士ガンダム0079カードビルダー』ほか。
  10. ^ ゲーム『機動戦士ガンダム 一年戦争』。
  11. ^ a b c d 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション3 連邦軍編』講談社、1984年7月1日、22頁。
  12. ^ a b c 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション3 連邦軍編』講談社、1984年7月1日、94頁。
  13. ^ 『総解説 ガンダム事典 Ver.1.5』218頁より。
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 『SD CLUB』第10号、バンダイ、1990年4月、32頁。
  15. ^ a b 『ENTERTAINMENT BIBLE .25 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.4 MS開発競争編】』バンダイ、1991年2月、46頁。
  16. ^ a b c d e 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールド ep 4-6』双葉社、2013年5月、56-57頁。
  17. ^ 『SD CLUB』第13号掲載「モビルスーツコレクション・ノベルズAct.6 Fifty-Fifty」バンダイ、1990年6月。
  18. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .25 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.4 MS開発競争編】』バンダイ、1991年2月、17頁。
  19. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .25 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.4 MS開発競争編】』バンダイ、1991年2月、88頁。
  20. ^ 『機動戦士ガンダム0080 B-LUB VISUAL COMIC vol.2』122-123頁(バンダイ、1989)ISBN 4-89189-047-9-C0079
  21. ^ 関西リョウジ『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part.1』講談社、2013年3月、87頁。
  22. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『SD CLUB』第10号、バンダイ、1990年4月、33頁。
  23. ^ 『コミックボンボンスペシャル35 カードダス20 SDガンダムカラー完全大図鑑』講談社、1989年3月、70頁。
  24. ^ 「HG 1/144 局地型ガンダム」バンダイホビーサイト
  25. ^ 「プラモデル - RX-78-01[N] 局地型ガンダム」『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』公式サイト
  26. ^ 『HG 1/144 局地型ガンダム』、バンダイ、2016年7月。
  27. ^ 「メカニカル - RX-78-01[N] 局地型ガンダム」『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』公式サイト
  28. ^ 「地球連邦軍のMS開発の流れ」『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』公式サイト
  29. ^ 『HG 1/144 水中型ガンダム』バンダイ、2016年10月。
  30. ^ a b c 『機動戦士ガンダム MSV-R 連邦編』角川書店、2012年3月、30-31頁および110-112頁。ISBN 978-4041202104
  31. ^ a b 『機動戦士ガンダム MSV-R 連邦編』角川書店、2012年3月、33-35頁および113-117頁。ISBN 978-4041202104
  32. ^ a b c d 『GUNDAM WARS PROJECT Ζ 新装版』大日本絵画、1988年、120・121頁。ISBN 978-4-499-20525-2。
  33. ^ a b 『GUNDAM WARS PROJECT Ζ 新装版』大日本絵画、1988年、115・117頁。ISBN 978-4-499-20525-2。
  34. ^ 『GUNDAM WARS PROJECT Ζ 新装版』大日本絵画、1988年、115 - 117・120・121頁。ISBN 978-4-499-20525-2。
  35. ^ a b c d e f g h i GA Graphic『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム Vol.2』SBクリエイティブ、2015年、68 - 71頁。ISBN 978-4-7973-7123-9。
  36. ^ a b 模型情報』1989年6月号が初出。
  37. ^ 書籍『データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編I]』171頁。
  38. ^ 月刊ホビージャパン』2005年2月号、27頁。
  39. ^ a b c d e 『電撃ホビーマガジン』2000年12月号、メディアワークス、75頁。

関連項目[編集]