ジャン=クロード・ヴァン・ダム

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ジャン=クロード・ヴァン・ダム
Jean-Claude Van Damme
Jean-Claude Van Damme
本名 Jean-Claude Camille François Van Varenberg
生年月日 (1960-10-18) 1960年10月18日(58歳)
出生地  ブリュッセル首都圏地域ブリュッセル市
国籍 ベルギーの旗 ベルギー
身長 177 cm
職業 俳優、格闘家

ジャン=クロード・ヴァン・ダムJean-Claude Van Damme [ʒɑ̃.klod vɑn dɑmə], 1960年10月18日 - )は格闘家、映画俳優。本名はジャン=クロード・カミーユ・フランソワ・ヴァン・ヴァレンバーグJean-Claude Camille François Van Varenberg)。ベルギーブリュッセル出身。

来歴[編集]

ベルギーのブリュッセルで生まれる。ヴェロニカという名前の姉がおり、父親は会計士だった[1][2][3]。クラシック音楽、絵画、カーリングに関心を持つ子供だったが、父親の勧めで体と心を鍛えるためにバレエ、マーシャルアーツ、ボディビルを習う。また11歳のときから松濤館流空手をはじめ[4] 、18歳にて黒帯を得る[5]

格闘家として[編集]

1970年代を中心に、空手、キックボクシングの大会に参加。1979年に初めてアメリカ合衆国に赴き、フロリダで行われた世界空手選手権に参加する。その後1980年、ヨーロッパにて開催された大会により全欧プロ空手選手権ミドル級王座を獲得。

俳優として[編集]

1980年にフランス映画への出演をきっかけとして演技に興味を持ち、プロのバレエ団からの誘いを断って映画スターを志し、香港へ渡るものの、同地ではチャンスに恵まれなかった。1982年に英語も話せないまま、2千ドルを手に役者を目指してロサンゼルスに旅立つ。

1984年ブルース・リードラゴンへの道で本格的アクションスターとなったチャック・ノリス主演のアクション映画『地獄のヒーロー』にスタントマンとして参加し(エンドロールのクレジットで確認できる)、ヴァン・ダムはこれをきっかけにノリスに売り込みをかけ、彼のトレーニングパートナー兼、彼の妻が経営するレストランの用心棒、ウェイターとなり、生計を立てることになる。レストランで働いていたとき、ノリス主演作のプロデューサーとしてヒット作品を連発していたキャノンフィルムズ責任者メナヘム・ゴーランが来店する。体格のいいヴァン・ダムに何か技を見せてくれと頼んだゴーランの鼻先スレスレに、美しいフォームの飛び後ろ回し蹴りを即興で披露し、これがゴーランの目に止まってスカウトされ、主演デビューを飾る。『ブラッドスポーツ』で初主演して以降、アクション俳優として数多くの作品に出演している。

1980年代から1990年代は、特に1994年ヒット作タイムコップを筆頭に数多くの主演作を持ったが、2000年代以降は低迷が続き、本人自らを演じる映画『その男ヴァン・ダム』なども製作している。この作品では、自らを自虐的なギャグで魅せるなどの挑戦もしている。2008年12月3日に映画『その男 ヴァン・ダム』の日本公開イベントで来日予定だったが、諸事情により中止された[6]。2008年11月初旬、ペットの子犬の看病のためにプロモーション活動を休止したとする報道がみられたが、関連は不明。

2012年に公開されたシルヴェスター・スタローン主演『エクスペンダブルズ2』では久々の大作映画出演となり、重要な役柄であるエクスペンダブルズの宿敵、犯罪武装集団のリーダー、ジャン・ヴィランを演じてスタローンと対決した。第1作目にも出演オファーされていたが、交渉がまとまらず、2作目での登場となった[7]。なお、同作品には先述のノリスもブッカー役で出演している。

2013年にはボルボトラックのCMに出演し開脚を披露した[8]

受賞[編集]

私生活[編集]

5回の結婚歴がある。3番目の妻グラディス・ポルトギーズとは1987年から1992年に一度結婚、1999年に再婚したが、2015年に離婚[9]

俳優のクリス・ヴァン・ダム(旧:クリストファー・ヴァン・ヴァレンバーグフランス語版)は息子[10]。また、女優のビアンカ・ブリーフランス語版は娘[11]

1998年に双極性障害と診断されている[9]

出演作品[編集]

映画とテレビ番組[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1984 地獄のヒーロー
Missing in Action
運転手 クレジットなし TBA
1985 シンデレラ・ボーイ
No Retreat, No Surrender
イヴァン・クラシンスキー 堀之紀
1987 ブラッド・スポーツ
Bloodsport
フランク 日本劇場未公開 TBA
1988 ブラック・イーグル
Black Eagle
アンドレイ TBA
1989 サイボーグ
Cyborg
ギブソン 池田秀一VHS版)

大塚芳忠テレビ朝日版)

キックボクサー
Kickboxer
カート・スローン 大塚芳忠
1990 ライオンハート
Lionheart
レオン 出演・脚本 大塚芳忠(ソフト版)

曽我部和恭テレビ東京版)

ブルージーン・コップ
Death warrant
ルイス・バーク 大塚芳忠(VHS版)

曽我部和恭(日本テレビ版)

1991 ダブル・インパクト
Double Impact
チャド・ワグナー/アレックス 出演・脚本 大塚芳忠(チャド・VHS版)

金尾哲夫(アレックス・VHS版)

曽我部和恭(チャド・日本テレビ版)

江原正士(アレックス・日本テレビ版)

山寺宏一(テレビ朝日版)

1992 ユニバーサル・ソルジャー
Universal Soldier
リュック・デュブロー 大塚芳忠(ソフト版)

山寺宏一(テレビ朝日版)

1993 ハード・ターゲット
Hard Target
チャンス 大塚明夫(ソフト・フジテレビ版)
ボディ・ターゲット
Nowhere to Run
サム・ギレン 大塚芳忠(ソフト版)

山寺宏一(テレビ朝日版)

1994 タイムコップ
Timecop
ウォーカー 菅原正志(ソフト版)

山寺宏一(テレビ朝日版)

ストリートファイター
Street Fighter
ウィリアム・F・ガイル大佐 大塚芳忠(ソフト版)

田中秀幸(テレビ朝日版)

1995 サドン・デス
Sudden Death
ダレン 大塚明夫(ソフト版)

山寺宏一(テレビ朝日版)

1996 クエスト
The Quest
クリストファー 監督・脚本・主演 大塚明夫
マキシマム・リスク
Maximum Risk
アラン/ミハイル 大塚芳忠(ソフト版)

山寺宏一(テレビ朝日版)

1997 ダブルチーム
Double Team
ジャック・クイン
1998 ノック・オフ
Knock Off
マーカス・レイ 大塚明夫(ソフト版)

山寺宏一(テレビ東京版)

レジョネア 戦場の狼たち
Legionnaire
アラン 製作・脚本・主演 楠大典(ソフト版)

山寺宏一(テレビ東京版)

1999 ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン
Universal Soldier: The Return
リュック・デュブロー 大塚芳忠
ヴァン・ダム IN コヨーテ
Inferno
エディ 大塚芳忠(ソフト版)

山寺宏一(テレビ東京版)

2001 レプリカント
Replicant
レプリカント/エドワード・ギャロット
ファイナル・レジェンド 呪われたソロモン
The Order
ルーディ・カフメイヤー/チャールズ 脚本・出演 山野井仁
2002 ディレイルド 暴走超特急
Derailed
ジャック・クリストフ 大塚芳忠
2003 HELL ヘル
In Hell
カイル 小山力也
2004 レクイエム
Walk of Death
ベン・アーチャー 大塚明夫
2006 ジャン=クロード・ヴァン・ダム ザ・コマンダー
Second In Command
サム・キーナン ビデオ作品 小杉十郎太
ジャン=クロード・ヴァン・ダム ザ・ディフェンダー
The Hard Corps
フィリップ ビデオ作品
2007 ディテクティヴ
Until Death
アンソニー・ストウ
2008 ザ・プロテクター
The Shepherd: Border Patrol
ジャック・ロビドー ビデオ作品
その男ヴァン・ダム
JCVD
ジャン=クロード・ヴァン・ダム 出演・製作総指揮 山野井仁
2009 ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション
Universal Soldier:A New Beginning
リュック・デュブロー 大塚芳忠
2011 カンフー・パンダ2
Kung Fu Panda 2
マスター・ワニ 声の出演 木村雅史
ジャン=クロード・ヴァン・ダム/アサシン・ゲーム
Assassination Games
ヴィンセント 大塚芳忠
2012 ドラゴン・アイズ
Dragon Eyes
ティアナ
エクスペンダブルズ2
The Expendables 2
ジャン・ヴィラン 山寺宏一
ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録
Universal Soldier: Day of Reckoning
リュック・デュブロー 板取政明
ハード・ソルジャー:炎の奪還英語版
6 Bullets
サムソン・ゴール 出演・製作総指揮 大塚芳忠
UFO 侵略
Alien Uprising
ジョージ
2013 サバイバル・ソルジャー
Welcome to the Jungle
ストーム・ロスチャイルド
マキシマム・ソルジャー
Enemies Closer
ザンダー 藤原啓治
2014 リベンジ・ガン
Swelter
スティルマン 大塚芳忠

Full Love
フレンチー 兼監督
2010年撮影「The Eagle Path」

JCVD's Make My Movie Challenge
ショートムービー
2015 マキシマム・ブラッド
Pound of Flesh
ディーコン 山野井仁

煎餅侠
尚格·云顿 中国映画
2016 キックボクサー リジェネレーション
Kickboxer: Vengeance
マスター・デュランド 大塚芳忠
カンフー・パンダ3
Kung Fu Panda 3
マスター・ワニ 声の出演 TBA
2016-2017 ジャン=クロード・ヴァン・ジョンソン
Jean-Claude Van Johnson
ジョンソン/本人役 テレビドラマシリーズ
Amazonビデオにて配信
大塚芳忠
2017 ジャン=クロード・ヴァン・ダム/ファイナル・ブラッド
Kill'em All
フィリップ 日本劇場未公開
2018 キックボクサー ザ・リベンジ
Kickboxer Retaliation
マスター・デュランド 日本劇場未公開 (吹き替え版なし)
スティール・サンダー
Black Water
スコット・ウィーラー 野坂尚也

Lukas
ルーカス 仏国公開:2018年8月22日

We Die Young
ダニエル ポストプロダクション
2019
Falconman
プリプロダクション

テレビCM[編集]

その他[編集]

  • 容姿やアクションが似ているプロレスラーロブ・ヴァン・ダムはリングネームの「ヴァン・ダム」を彼から拝借している。
  • 2007年4月、ヴァンダムはサンクトペテルブルクを訪れ、総合格闘技大会BodogFightウラジミール・プーチンシルヴィオ・ベルルスコーニらと観戦、エメリヤーエンコ・ヒョードルに映画出演を依頼した。
  • 1987年公開のジョン・マクティアナン監督作『プレデター』の製作途中の段階まではプレデタースーツアクターを務めていた[12]。当初の予定ではプレデターは「忍者を思わせる素早い動きをする殺人エイリアン」としてデザインされており、細身の体格で格闘技経験が豊富なヴァン・ダムが起用された。そのためアメリカのテレビ番組に出演した際に「プレデターでアーノルド・シュワルツェネッガーと共演したことがある」と語ったことがあるが、実際には降板しケヴィン・ピーター・ホールに役を譲っている。これは撮影途中に完成品の見本として届いたモンスターのスーツがスタッフや出演者に不評で、デザインや設定も基本コンセプトから変更されたことに「シュワルツェネッガーを相手に本格的なキックボクシングの技で戦いたい」と意気込んでいたヴァン・ダムは落胆し「格闘技の技をアピールしたかったのに、それが許されないならノンクレジットでの出演は意味が無い」として降板を申し出たためである。これについては『プレデター』のメイキング映像で当時の詳しい事情が触れられている。二人は後の作品では正式に共演している。
  • 『プレデター』と同じマクティアナン監督作で1993年公開の『ラスト・アクション・ヒーロー』では、現実世界における本人役のカメオ出演でシュワルツェネッガーと共演。劇中では、ヴァンダムのインタビュー中にシュワルツェネッガーが後ろ姿で通り過ぎるというわずかながら二人が同時に写るシーンがあるが、正面からのカットではなかった。
  • 2012年公開の『エクスペンダブルズ2』でも共演しており、1秒程だが2人が同時に写るシーンもある。ただしこちらも正面からのカットではない。

脚注[編集]