ジュリアス・インドンゴ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
基本情報 | |
---|---|
本名 | ジュリアス・ムンイェレレ・インドンゴ |
通称 | Blue Machine(ブルーマシーン) |
階級 | スーパーライト級 |
身長 | 179cm |
リーチ | 181cm |
国籍 |
![]() |
誕生日 | 1983年2月12日(36歳) |
出身地 | ウィントフック |
スタイル | サウスポー |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 25 |
勝ち | 23 |
KO勝ち | 12 |
敗け | 2 |
ジュリアス・インドンゴ(Julius Indongo、1983年2月12日 - )は、ナミビアのプロボクサー。ウィントフック出身。元WBA・IBF世界スーパーライト級統一王者。
来歴[編集]
アマチュア時代[編集]
インドンゴは10歳のときにラジオでボクシングの試合を聞いてボクサーになることを決意し、地元の工業大学に通いつつ、17歳のときにボクシングを開始した。
2002年に学校を卒業したインドンゴは同時期にナミビアの全米選手権大会で優勝したが、その後肺結核を罹患し、完治までの2年を闘病生活に費やした。
2006年にボクシングに復帰したインドンゴはキャリアを積み、2008年の北京オリンピックでナミビア代表となったが、ウォームアップ中に右手を骨折してしまった。しかしインドンゴは棄権を選択せず、右手を使用しないままでの試合に臨んだが、初回終了後にレフェリーストップ負け(RTC負け)が掛かり、インドンゴは敗退した[1]。
プロ時代[編集]
2009年、25歳のときにプロデビューし、デビュー後は14連勝した[2]。その後、無敗のままWBOアフリカスーパーライト級王座を獲得した。
2016年12月3日、モスクワのメガスポルトでIBF・IBO世界スーパーライト級王者のエドゥアルド・トロヤノフスキーと対戦し、初回40秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した[3][4]。
2017年4月15日、グラスゴーのThe SSE HydroでWBA世界スーパーライト級王者のリッキー・バーンズと王座統一戦を行い、12回3-0(120-108、118-110、116-112)の判定勝ちを収め王座統一に成功、IBF王座の初防衛並びにWBA王座の獲得に成功した[5][6][7][8]。
2017年6月29日、同年8月19日にネブラスカ州リンカーンのピナクル・バンク・アリーナでWBA・IBF世界スーパーライト級統一王者のジュリアス・インドンゴとWBC・WBO世界スーパーライト級統一王者のテレンス・クロフォードの間で主要4団体の王座統一戦を行うとトップランク社が発表した[9]。
2017年8月19日、ネブラスカ州リンカーンのピナクル・バンク・アリーナでWBC・WBO世界スーパーライト級統一王者のテレンス・クロフォードと王座統一戦を行い、プロ初黒星となる3回1分18秒KO負けを喫し、スーパーライト級王者として初となる主要4団体の王座統一に失敗、WBA王座の初防衛、WBC王座の獲得、IBF王座の2度目の防衛並びにWBO王座の獲得に失敗し、2004年9月18日にミドル級でバーナード・ホプキンスが主要4団体の王座を統一して以来の快挙を逃した[10][11][12][13][14][15]。
2018年1月5日、従来所属していたMTC・サンシャイン・プロダクションズから離脱してルー・ディベイラが主催しているディベイラ・エンターテイメントと契約した[16][17]。トレーナーはデビューからプロモーターとマネージャー兼任でネストール・トビアスが務めていたが、移籍を機にラリー・ブラウンに変更と共に2020年まで2年契約になった事が発表された[18]。
2018年2月10日、同年3月9日にサウスダコタ州デッドウッドのデッドウッド・マウンテン・グランドでWBC世界スーパーライト級2位のレジス・プログレイスと元WBC世界スーパーライト級王者でWBC世界スーパーライト級4位のビクトル・ポストルの間でWBC世界スーパーライト級暫定王座決定戦を行うとの報道がなされたが[19]、同月12日にポストルが練習中に右手を負傷しWBC世界スーパーライト級暫定王座決定戦への出場を辞退したため、ポストルの代わりにインドンゴが出場することになった[20]。
2018年3月9日、サウスダコタ州デッドウッドのデッドウッド・マウンテン・グランドでWBC世界スーパーライト級2位のレジス・プログレイスとWBC世界スーパーライト級暫定王座決定戦を行い、2回2分54秒TKO負けを喫しIBF、WBAに続くWBCでの王座獲得に失敗した[21]。
2019年8月3日、アラバマ州タスカルーサのボビー・ミラー・センターでカールタビアス・ジョンソンと対戦し、2回TKO勝ちを収めた[22]。
戦績[編集]
- プロボクシング:25戦 23勝 (12KO) 2敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2009年7月25日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | ポハムバ・マンドゥメ | ![]() |
プロデビュー戦 |
2 | 2009年9月12日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | ポハムバ・マンドゥメ | ![]() |
|
3 | 2009年10月31日 | ☆ | 2R 1:56 | TKO | ダニエル・ホセア | ![]() |
|
4 | 2010年3月20日 | ☆ | 4R | 判定2-0 | フェスツ・ンギヒディンワ | ![]() |
|
5 | 2010年5月29日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | サムエル・カパプ | ![]() |
|
6 | 2010年8月7日 | ☆ | 2R | TKO | ロウレンス・モヨ | ![]() |
|
7 | 2011年3月19日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | サムエル・カパプ | ![]() |
ナミビアライト級王座決定戦 |
8 | 2011年6月11日 | ☆ | 10R | TKO | ピーター・マラキア | ![]() |
ナミビア防衛1 |
9 | 2011年11月5日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | シラス・マンデヤ | ![]() |
|
10 | 2012年3月20日 | ☆ | 4R 2:02 | TKO | メシャック・コンドワニ | ![]() |
|
11 | 2012年10月12日 | ☆ | 2R 0:29 | TKO | ジェームス・オンヤンゴ | ![]() |
|
12 | 2013年3月20日 | ☆ | 1R 1:25 | KO | アビアス・シリムプムブウェ | ![]() |
|
13 | 2013年5月11日 | ☆ | 10R | 判定 | ネルソン・バンダ | ![]() |
|
14 | 2014年3月1日 | ☆ | 1R 2:17 | KO | ジョエル・ムウェワ | ![]() |
|
15 | 2014年7月26日 | ☆ | 3R 0:45 | TKO | イスマエル・タクズワ・クチョチャ | ![]() |
WBOアフリカ防衛1 |
16 | 2014年12月6日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | カイザー・マバザ | ![]() |
WBOアフリカ防衛2 |
17 | 2015年3月20日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | イブラヒム・クラッス | ![]() |
WBOアフリカ防衛3 |
18 | 2015年10月3日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ゾラリ・マラリ | ![]() |
WBOアフリカ防衛4 |
19 | 2016年3月26日 | ☆ | 9R | TKO | アラン・カモテ | ![]() |
WBOアフリカ防衛5 |
20 | 2016年8月6日 | ☆ | 1R | TKO | ファビアン・ルイモ | ![]() |
WBOアフリカ防衛6 |
21 | 2016年12月3日 | ☆ | 1R 0:40 | KO | エドゥアルド・トロヤノフスキー | ![]() |
IBF・IBO世界スーパーライト級タイトルマッチ |
22 | 2017年4月15日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | リッキー・バーンズ | ![]() |
WBA・IBF・IBO世界スーパーライト級王座統一戦 WBA王座獲得・IBF・IBO防衛1 |
23 | 2017年8月19日 | ★ | 3R 1:48 | KO | テレンス・クロフォード | ![]() |
WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーライト級王座統一戦 WBA・IBF陥落 |
24 | 2018年3月9日 | ★ | 2R 2:54 | TKO | レジス・プログレイス | ![]() |
WBC世界スーパーライト級暫定王座決定戦 |
25 | 2019年8月3日 | ☆ | 2R | TKO | カールタビアス・ジョンソン | ![]() |
|
テンプレート |
獲得タイトル[編集]
脚注[編集]
- ^ FROM AFRICAN VILLAGE TO ESPN: JULIUS INDONGO SETS HIS SIGHTS ON HISTORY The Ring 2017年8月18日
- ^ Beware, ‘Blue Machine’ ready to conquer the world NEW ERA(英語) 2015年2月6日
- ^ Indongo dethrones IBF champ Troyanovsky with crushing 40 second knockout Fightnews.com 2016年12月3日
- ^ トロヤスフスキー40秒で沈む、インドンゴ殊勲の戴冠 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年12月4日
- ^ Indongo dominates Burns to unify WBA and IBF 140lb titles Fightnews.com 2017年4月15日
- ^ Indongo, new WBA Super Lightweight Champion WBA公式サイト 2017年4月15日
- ^ インドンゴまたも殊勲、バーンズ下しSL級2冠統一 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年4月16日
- ^ Indongo Defends IBF Junior Welterweight Belt Against Burns IBF公式サイト 2017年4月18日
- ^ ロマチェンコV3戦、クロフォードvsインドンゴ統一戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年7月1日
- ^ Undisputed: Crawford annihilates Indongo in three Fightnews.com 2017年8月19日
- ^ Crawford is the new WBA Champion and makes history WBA公式サイト 2017年8月19日
- ^ クロフォードがインドンゴをKO、12年ぶり4団体統一 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年8月20日
- ^ TERENCE CRAWFORD, UNDISPUTED WORLD CHAMPION WBC公式サイト 2017年8月21日
- ^ クロフォード Sライト級4団体王座統一、12年ぶり3人目快挙 スポニチアネックス 2017年8月21日
- ^ CRAWFORD KO WIN IN 3RD OVER INDONGO FOR IBF JUNIOR LIGHTWEIGHT TITLE IBF公式サイト 2017年8月25日
- ^ DiBella Entertainment signs ex-champ Indongo Fightnews.com 2018年1月5日
- ^ Julius Indongo Inks Promotional Pact With Lou DiBella BoxingScene.com 2018年1月5日
- ^ Indongo's Promoter is Furious, Says Boxer is Still Under Contract BoxingScene.com 2018年1月6日
- ^ Regis Prograis Very Motivated To Impress Against Viktor Postol Boxing Scene.com 2018年2月10日
- ^ Postol injured, Indongo steps in vs. Prograis Fightnews.com 2018年2月12日
- ^ Prograis annihilates Indongo for WBC title Fightnews.com 2018年3月10日
- ^ “Julius Indongo Returns With Knockout of Jones in Two Rounds”. BoxingScene.com (2019年8月5日). 2019年12月8日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- ジュリアス・インドンゴ - バイオグラフィーとオリンピックでの成績(Sports Reference)(英語)
- JULIUS INDONGO - DiBella Entertainment
- Julius Indongo (@juliusindongo) - Twitter
- Yahoo! Sports Julius Indongo profile
- ジュリアス・インドンゴの戦績 - BoxRec(英語)
前王者 エドゥアルド・トロヤノフスキー |
IBF世界スーパーライト級王者 2016年12月3日 - 2017年8月19日 |
次王者 テレンス・クロフォード |
前王者 リッキー・バーンズ |
WBA世界スーパーライト級王者 2017年4月15日 - 2017年8月19日 |
次王者 テレンス・クロフォード |