ジョゼップ・クラロス

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ジョゼップ・クラロス・カナルス
Josep Clarós Canals
ライジングゼファーフクオカ HC
役職 ヘッドコーチ
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基本情報
愛称 Pep(ペップ)
ラテン文字 Josep Clarós Canals
誕生日 (1969-01-28) 1969年1月28日(51歳)
スペインの旗 スペイン
出身地 バルセロナ
出身 バルセロナ大学
ドラフト  
指導者経歴
1993-1994
1995
1995-1997
1997
1998
1999
1999-2000
2000
2002
2002-2004
2004-2006
2007-2008
2008-2009
2009-2010
2010-2011
2011-2012
2012-2013
2010-2013
2013-2014
2014-2015
2015-2016
2016
2017
2017-2019
2019
2020-
ノースイーストミズーリ州立大学AC
男子エルサルバドル代表
アメリカン大学プエルトリコ校
コレカミノス・レイノサ
トロタムンドス・カラボボ
コレカミノス・ビクトリア
フォート・ウェイン・フューリーAC(CBA)
コレカミノス・ビクトリア
ウリア・オイル・ロサリア
CBタラゴナ
CABマデイラ・フンシャル
ガス・テラ・フレームス・フローニンゲン
DKV ホベントゥット・バダローナAC
DKV ホベントゥット・バダローナ
DKV ホベントゥット・バダローナAC
ハリファックス・レインメン
ピオネロス・デ・キンタナ・ロー・カンクン
男子メキシコ代表
サンローラン・サランク
ハリファックス・レインメン
アル・ムハラク
ライジング福岡
アル・マナマ
秋田ノーザンハピネッツ
バハマの旗バスケットボールバーレーン代表
ライジングゼファーフクオカ
受賞歴
  • NBLカナダ コーチオブザイヤー (2014-15)
 
獲得メダル
メキシコの旗 メキシコ
中央アメリカ・カリブ海競技大会
2010 プエルトリコ 男子バスケットボール

ジョゼップ・クラロス・カナルスJosep Clarós Canals1969年1月28日 - )は、スペインバルセロナ出身のバスケットボール指導者である。2019年より、男子バスケットボールバーレーン代表チームのヘッドコーチ。

NCAA史上初の、アメリカ国外出身のコーチとして知られる。また2010年から2013年まで男子メキシコ代表を指導し、2010年の中央アメリカ・カリブ海競技大会では銀メダルを獲得した。

経歴[編集]

1993年にバルセロナ大学を卒業した後、NCAA2部のノースイーストミズーリ州立大学のアシスタントコーチに就任、バスケットボール指導者となる。1995年にはバスケットボールエルサルバドル代表のヘッドコーチを務めた。1997年からはアメリカン大学プエルトリコ校英語版のヘッドコーチを務めた。アメリカ人ではない人物がNCAAのヘッドコーチに就任するのは、史上初の出来事だった。

2010年から2013年にかけて男子メキシコ代表を指導し、2010年の中央アメリカ・カリブ海競技大会では開催国プエルトリコに次ぐ準優勝に入った。

2011-12シーズンにはNBLカナダ英語版ハリファックス・レインメン英語版のヘッドコーチを務め、ファイナルに進出した。

2014年には再びハリファックス・レインメンのヘッドコーチに就任する。このシーズン、クラロスは当時21歳のポイントガード安藤誓哉をスターティングメンバーとして用い、レギュラーシーズンで20勝12敗の1位となる。クラロスはこのシーズンのコーチ・オブ・ザ・イヤーを受賞した[1]。チームもファイナルまで進み、3勝3敗で優勝は第7戦に持ち込まれた。しかし第7戦の直前、練習時に相手チームから乱闘を仕掛けられたことなどを理由に、チームは抗議の意思表示として第7戦を放棄。これによりクラロスはNBLからの永久追放と、罰金1万ドルの処分を受けた(2015年NBLカナダ・ファイナルズでの乱闘英語版[2]

レインメン退団後はバスケットボールエジプト代表の監督に就任する予定だったが、就任直前にエジプトバスケットボール連盟がエジプト人監督を起用する意向を示し、破談となった。

2015年、バーレーン・プレミアリーグ英語版(BPL)のアル・ムハラクSC英語版の指揮を執った。

2016年3月にはbjリーグライジング福岡と契約。この時レギュラーシーズンは終盤を迎え12試合を残すのみであり、クラロス就任前まで8連敗していた中だったが、就任後は6勝6敗の成績をあげ、プレーオフ圏内となる8位に滑り込んだ[3]。シーズン終了後にヘッドコーチを退任した[4]

2017年4月にはBPLのアル・マナマ英語版と契約し、プレーオフ準決勝から指揮を執る[5]ニコロス・ツキティシュビリらを擁するアル・アマナは準決勝でアル・ハラSC英語版を破り、決勝戦ではアル・ムハラクSCに勝って優勝した。

2017年6月、Bリーグ秋田ノーザンハピネッツのヘッドコーチとして契約する[6]。複数のチームからオファーがあった中で、秋田との契約を決断した理由のひとつには安藤の薦めもあった[7]

2シーズンにわたってノーザンハピネッツの指揮を執った後、2019年6月、バスケットボールバーレーン代表チームのヘッドコーチとして1年契約を結んだ[8]

戦術・練習法[編集]

初めてペップ式に出会った選手たちが、口々に「いままでになかったバスケ」と言うほど特殊性を有している。集中力を維持するために、ベンチメンバーをフル動員し、スターターをガッチリ固定することがない全員バスケである。安藤誓哉田口成浩らを酷使していた前任者長谷川誠とは対極をなす選手交代をする。激しい守備と攻撃を連動させる、全面コートのディフェンスを生命線にするため、主力のみ長くプレーさせることは殆ど無い。「ペップ激おこ」と称されるハーフタイムでの指導で、後半からの巻き返しも多く、いつの間にか劣勢を跳ね返していたりする。一部解説者がB2で圧倒的強さで圧勝してきたようなことを語っていたが、秋田ブースターはそのようには感じていない。練習法としては、鬼ごっこを導入したり、守備のステップワークを重視したりしている。居残り練習を許さない時があり、午前と夜の二部制の練習時間で構成されている。2017-18シーズンは、秋田のチームスティール数が1試合平均、一般的なチームの約2倍の11.9となり、過去最高を記録した。新戦力獲得にあたっては、数字に表れない性格を重視。「他のチームスタイルでの数字は参考にならない。」とあくまでも独自のポリシーを貫いている[9]

ヘッドコーチ成績[編集]

NBAヘッドコーチ実績表略号説明
レギュラーシーズン G 試合数 W 勝利数 L 敗戦数 W–L % レギュラーシーズン勝率
ポストシーズン PG 試合数 PW 勝利数 PL 敗戦数 PW–L % プレイオフ勝率
double-dagger B2記録
チーム シーズン G W L W–L% シーズン結果 PG PW PL PW–L% 最終結果
Ulla Oil Rosalía 2000-01 30 10 20 .333 13位 - - - -
Ulla Oil Rosalía 2001-02 30 10 20 .333 13位 - - - -
CB Tarragona 2002-03 30 12 18 .400 12位 - - - -
CB Tarragona 2003-04 34 15 19 .441 13位 - - - -
CB Tarragona 2004-05 34 18 16 .529 7位 4 1 3 .250 初戦敗退
Hanzevast Capitals 2007-08 40 24 16 .600 5位 3 1 2 .333 初戦敗退
Halifax Rainmen 2011-12 36 23 13 .639 2位 8 5 3 .625 準優勝
Pioneros de Quintana Roo 2012-13 40 28 12 .700 6位 8 4 4 .500 二回戦敗退
Halifax Rainmen 2014-15 32 20 12 .625 大西洋1位 16 10 4 .714 準優勝
Al Muharraq 2015-16 5 3 2 .600 5位 - - - -
福岡 2016 12 6 6 .500 Bj西8位 2 0 2 .000 一回戦敗退
Al Manama 2016-17 16 15 0 1.000 1位 6 5 1 .833 優勝
秋田 2017-18 60 54 6 .900double-dagger B2東1位 5 3 2 .600 準優勝
秋田 2018-19 60 - - in Eastern - - - -

参考資料[編集]

  1. ^ NBLC Announces 2014-2015 Award Winners”. カナダ (2015年4月13日). 2017年7月10日閲覧。
  2. ^ NBL Canada Board Acts Over Game 7 of NBLC Finals”. NBLカナダ. 2017年7月10日閲覧。
  3. ^ bjプレーオフが開幕、「最後の王者」を巡る熱闘がスタート”. バスケット・カウント. ティーアンドエス (2016年5月2日). 2017年6月13日閲覧。
  4. ^ “ジョゼップ・クラロスHC 契約満了のお知らせ” (プレスリリース), ライジング福岡, (2016年5月24日), http://rizing-fukuoka.com/news/detail/1142 2017年6月13日閲覧。 
  5. ^ Ahmad Madwar (2017年3月26日). “Josep Claros is the new coach of Al Manama Club !!”. Asia-basket.com. 2017年6月13日閲覧。
  6. ^ 【新ヘッドコーチ】契約合意のお知らせ” (2017年6月13日). 2017年7月10日閲覧。
  7. ^ ハピネッツ新HCの記者会見全文 「安藤は重要なピース」”. 秋田魁新報 (2017年6月14日). 2017年6月13日閲覧。
  8. ^ Claros signs deal to coach Bahrain”. GDN ONLINE (2019年6月19日). 2019年8月2日閲覧。
  9. ^ 日刊スポーツ (2018年9月6日). “秋田「ペップ流」継続 東北アーリー杯連覇は譲れない”. 2018年9月6日閲覧。