スコット・マクガフ
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東京ヤクルトスワローズ #37 | |
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![]() AA級ジャクソンビル・サンズ 時代 (2013年) | |
基本情報 | |
国籍 |
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出身地 | ペンシルベニア州ピッツバーグ |
生年月日 | 1989年10月31日(31歳) |
身長 体重 |
180 cm 86 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2011年 MLBドラフト5巡目 |
初出場 |
MLB / 2015年8月20日 NPB / 2019年3月30日 |
年俸 | 1億400万円(2021年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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国際大会 | |
代表チーム |
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この表について
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スコット・マクガフ(Scott McGough, 1989年10月31日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。
経歴[編集]
プロ入り前[編集]
2008年のMLBドラフト46巡目(全体1371位)で地元のピッツバーグ・パイレーツから遊撃手として指名されたが、これを拒否してオレゴン大学に進学した。
2010年にはアメリカ合衆国大学代表入りし[2]、日本で開催された第5回世界大学野球選手権大会にアメリカ合衆国代表として参加した。
プロ入りとドジャース傘下時代[編集]
2011年のMLBドラフト5巡目(全体164位)でロサンゼルス・ドジャースから投手として指名され、プロ入り。契約後、傘下のパイオニアリーグのルーキー級オグデン・ラプターズとA級グレートレイクス・ルーンズで、2年目の2012年はA+級ランチョクカモンガ・クエークスでプレーした。
マーリンズ時代[編集]
2012年7月25日にハンリー・ラミレスとランディ・チョートとのトレードで、ネイサン・イオバルディと共にマイアミ・マーリンズへ移籍した。
2014年にはトミー・ジョン手術を受けたため、全休した[3]。
2015年8月20日にメジャー初昇格。同日のフィラデルフィア・フィリーズ戦でメジャー初登板を果たし、2/3回3失点という内容だった。この年メジャーでは6試合に登板して防御率9.45、4奪三振を記録した。
オリオールズ傘下時代[編集]
2016年4月15日にウェイバー公示を経てボルチモア・オリオールズへ移籍した。同年から2017年にかけては主に傘下のAAA級ノーフォーク・タイズでプレーした。
ロッキーズ傘下時代[編集]
2017年11月23日にコロラド・ロッキーズとマイナー契約を結ぶ。
2018年シーズンは傘下AAA級アルバカーキ・アイソトープスで43試合に登板し7勝3敗、防御率5.55の成績を残した。11月3日にFAとなり、その後11月9日に再契約したが、12月18日に自由契約となった。
ヤクルト時代[編集]
2018年12月25日、アルバート・スアレスと共に東京ヤクルトスワローズが獲得したことを発表した[4]。背番号は37。
2019年4月10日の広島東洋カープ戦で9回裏を無失点に抑えると、10回表に打線が12得点を挙げたため来日初勝利を記録[5][6]。その後は主に勝ちパターンを務めていたが、7月4日の広島戦で石山泰稚の代役として初セーブを挙げると[7]それ以降は抑えに定着した。オールスターにも石山の代役で出場した[8]。終盤は打ち込まれる試合もあり一時デビッド・ハフに抑えを譲った時期もあったものの、シーズン通じて登録抹消されることなく65試合に登板し、6勝3敗18ホールド11セーブを記録した。
詳細情報[編集]
年度別投手成績[編集]
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2015 | MIA | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | 35 | 6.2 | 12 | 0 | 4 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 7 | 7 | 9.45 | 2.40 |
2019 | ヤクルト | 65 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 3 | 11 | 18 | .667 | 296 | 68.2 | 71 | 2 | 22 | 4 | 2 | 64 | 2 | 0 | 25 | 24 | 3.15 | 1.35 |
2020 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 23 | .800 | 195 | 46.0 | 42 | 4 | 15 | 1 | 3 | 52 | 2 | 1 | 20 | 20 | 3.91 | 1.24 | |
MLB:1年 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | 35 | 6.2 | 12 | 0 | 4 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 7 | 7 | 9.45 | 2.40 | |
NPB:2年 | 115 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 4 | 11 | 41 | .714 | 491 | 114.2 | 113 | 6 | 37 | 5 | 5 | 116 | 4 | 1 | 45 | 44 | 3.45 | 1.31 |
- 2020年度シーズン終了時
記録[編集]
- NPB初記録
- 初登板:2019年3月30日、対阪神タイガース2回戦(京セラドーム大阪)、1回無失点
- 初奪三振:2019年4月3日、対横浜DeNAベイスターズ2回戦(明治神宮野球場)、4回表に濵口遥大から見逃し三振
- 初ホールド:2019年4月4日、対横浜DeNAベイスターズ3回戦(明治神宮野球場)、1回無失点
- 初勝利:2019年4月10日、対広島東洋カープ2回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、9回裏に5番手で救援登板、1回無失点
- 初セーブ:2019年7月4日、対広島東洋カープ14回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、9回裏に5番手で救援登板・完了、2/3回無失点
- NPBその他の記録
- オールスターゲーム出場:1回(2019年)
背番号[編集]
- 56(2015年)
- 37(2019年 - )
代表歴[編集]
- 第5回世界大学野球選手権大会 アメリカ合衆国代表
脚注[編集]
- ^ “ヤクルトのマクガフとスアレス残留 エスコバーとクックは退団”. 東スポweb (2020年11月16日). 2021年1月13日閲覧。
- ^ https://cpe-prod.usabaseball.com/documents/3/7/0/239014370/CNT_2010Roster_d1oyphvk.pdf
- ^ 菊田康彦 (2019年7月21日). “ヤクルト・マクガフの成功秘話… 日本との意外な縁、備えていた活躍の資質【燕軍戦記】”. AERA. 2020年6月22日閲覧。
- ^ 新外国人選手獲得のお知らせ 東京ヤクルトスワローズ公式サイト(2018年12月25日)、2019年4月21日。
- ^ “ヤクルト・マクガフ来日初勝利「優勝に貢献したい」 - プロ野球 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2019年10月7日閲覧。
- ^ “ヤクルト延長12得点!小川監督が掲げる執念で快挙 - プロ野球 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2019年10月7日閲覧。
- ^ “ヤクルト、マクガフ来日初S「3連勝締められて良かった」”. www.sponichi.co.jp. 2019年10月7日閲覧。
- ^ “オールスター ヤクルト石山がインフルエンザ罹患のため辞退、マクガフが出場”. www.sponichi.co.jp. 2019年10月7日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、Baseball-Reference (Register)
- 個人年度別成績 S.マクガフ - NPB.jp 日本野球機構
- Scott McGough States MiLB.com (英語)
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