スタンフォード大学

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Stanford University
Leland Stanford Junior University
モットー Die Luft der Freiheit weht
(ドイツ語)[1]
モットー (英語) The wind of freedom blows[1]
種別 私立大学 四半期制
設立年 1891年[2][3]
資金 約277億ドル (2019年)[4]
学長 John L. Hennessy
プロヴォスト John Etchemendy
教員数
2,240[5]
職員数
12,508[6]。附属病院を除く。
学生総数 17,249 (2019年)[7]
学部生 6,996 (2019年)[7]
大学院生 10,253 (2019年)[7]
所在地 アメリカ合衆国
カリフォルニア州スタンフォード英語版
キャンパス 郊外 8,180エーカー (12.8 sq mi; 33.1 km2)[5]
新聞 The Stanford Daily
スクールカラー 緋色 白
   
運動競技 NCAAディビジョン1 (FBS) Pac-12
ニックネーム カーディナル
マスコット なし[8]
公式サイト www.stanford.edu
Stanford-university.png
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スタンフォード大学英語: Stanford University)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州スタンフォードに本部を置く、世界最高位の私立総合大学である。各種世界大学ランキングで常に最上位に位置する教育機関であり、最も古く権威のある英国世界大学評価機関QS世界大学ランキング2021では世界第2位[9](同ランキング東京大学24位、京都大学38位[10])、Times Higher Education World University Rankings 2021でも世界第2位[11]、米国トムソン・ロイター世界大学ランキング2019では、世界第1位に評価されている[12]

オックスフォード大学ハーバード大学カリフォルニア工科大学(Caltech)、マサチューセッツ工科大学(MIT)と共に、全世界屈指のエリート名門校の1つとされている。正式名称はリーランド・スタンフォード・ジュニア大学Leland Stanford Junior University)。

校訓は「Die Luft der Freiheit weht(:自由の風が吹く)」。サンフランシスコから約60 km南東に位置し、地理上も、歴史的にも、アップルGoogleFacebookアドビなどIT企業の一大拠点であるシリコンバレーの中心に位置している。

スタンフォード大学は特に起業家精神に優れた大学として知られていて、スタートアップ企業への資金提供において世界で最も成功している大学の1つである[13][14][15][16]。卒業生はこれまで多数の企業を設立し、これらを合わせた年間収益は2.7兆ドル(約290兆円)を超え、世界第7位の経済規模(2020年時点)に匹敵している[17][18][19]

2020年10月現在、84人のノーベル賞受賞者、28人のチューリング賞受賞者、8人のフィールズ賞受賞者[20]、1人のアメリカ合衆国大統領ハーバート・フーバー)、74人の生存する億万長者、17人の宇宙飛行士を輩出している[21]

概説[編集]

スタンフォード大学

当時のカリフォルニア州知事で、大陸横断鉄道の一つセントラルパシフィック鉄道の創立者でもあるリーランド・スタンフォードが、腸チフスの病で早逝した彼の一人息子であるリーランド・スタンフォード・ジュニアの名を残すために、ジェーン英語版夫人とともに1886年に構想。当時のハーバード大学学長 チャールズ・ウィリアム・エリオット に相談するなど、6年間にわたる準備の末、1891年に設立された。

スタンフォード夫妻の存命時(リーランド自身は1893年6月21日、夫人は1905年2月28日に死去)は学費が無料だったが、1920年に有料化されている。

キャンパス[編集]

Stanford University Hoover Tower.

キャンパスの広さは8180エーカー(3310ヘクタール≒993万坪)である。

メインキャンパスの正面から向かって右半分には主に理科系の学部、左半分には主に文科系の学部が配置されており、学生は、右半分を「Techy(テッキー)」、左半分を「Fuzzy(ファジー)」などと呼んでいる。

現役の学生がキャンパスを案内するキャンパスツアーが、大学のランドマークであるフーバータワーの対面に位置するビジターセンターを起点として、祝日等を除き、毎日午前と午後の2回行われている。大学の成り立ちやキャンパスのさまざまな建物にまつわるエピソードなどを聞きながら周る、約1時間のツアーである。

国外にもキャンパスがある。ドイツボイテルスバッハ英語版に城郭を持っているが、この他にもイタリア、フランス、イギリス、ロシア、チリ、そして日本にも物件を所有している[22]

難易度・世界ランク[編集]

入学難易度[編集]

2020年度(Class of 2024)の合格率は4.3%(受験者数4万7千人、合格者数2千人。倍率約23倍)と限りなく低く[23]、全米最難関の入学率であった。同年、ハーバード大学は4.6%、プリンストン大学は5.8%、マサチューセッツ工科大学(MIT)は6.7%。以下、USニューズ&ワールド・レポート誌の2019年度合格率ランキングから引用[24]

ランク 大学名 立地 合格率(2019年度)
1 Stanford University Stanford, CA 4%
2 Columbia University New York, NY 5%
3 Curtis Institute of Music Philadelphia, PA 5%
4 Harvard University Cambridge, MA 5%
5 California Institute of Technology Pasadena, CA 6%
6 Princeton University Princeton, NJ 6%
7 University of Chicago Chicago, IL 6%
8 Yale University New Haven, CT 6%
9 Alice Lloyd College Pippa Passes, KY 7%
10 Brown University Providence, RI 7%
11 Massachusetts Institute of Technology Cambridge, MA 7%

大学ランキングでの評価[編集]

2021年QS世界大学ランキング(QS World University Rankings)では、マサチューセッツ工科大学(MIT)につぐ、世界第2位とされている。3位 ハーバード大学、4位 カリフォルニア工科大学(Caltech)、5位 オックスフォード大学。

英国タイムズ・ハイヤー・エデュケーションのTHE世界大学ランキング(Times Higher Education World University Rankings)では、オックスフォード大学につぐ、世界第2位とされている。3位 カリフォルニア工科大学(Caltech)、4位 ハーバード大学、5位 マサチューセッツ工科大学(MIT)。

学業[編集]

キャンパス。中央に見えるのがメモリアル・チャーチ
Arches of the Quad at Stanford.

スクール[編集]

  • Graduate School of Business(経営大学院
  • School of Earth Sciences(地球科学部・大学院)
  • School of Education(教育学大学院)
  • School of Engineering(工学部・大学院)
  • School of Humanities and Sciences(文理学部・大学院)
  • School of Law(法科大学院)
  • School of Medicine(医科大学院)

の7つのSchoolがある。このうち、地球科学部、工学部、文理学部には学士課程がある。その他は大学院のみ。

スポーツ[編集]

全米屈指の名門チームとして知られ、これまでの全米大学選手権での優勝数は全米大学チーム中最多の497回に上る。この内、NCAA (全米大学体育協会) 優勝数は全米大学チーム中最多の116回である。(2018年3月時点) だが、意外なことに、大学ナンバーワン人気スポーツのアメリカンフットボールでは、未だに年間全米ランキング1位になったことがない。

研究機関[編集]

米国連邦国立研究センターとして次の3つの研究所が設置されている。

  • Center for Advanced Study in the Behavioral Sciences
  • The National Bureau of Economic Research
  • SLAC国立加速器研究所(SLAC National Accelerator Laboratory), Stanford Linear Accelerator Centerから名称変更

そのほかにも多くの研究所、ラボラトリー等を設置。

スタンフォード研究所 (SRI) は、大学本部の管理下にはなく、大学発のインキュベーションやベンチャー企業の支援を目的とした独立した組織として運営されている。

その他[編集]

学位授与式[編集]

特筆すべき点[編集]

歴代学長[編集]

  1. デイビッド・スター・ジョーダン (1891-1913)
  2. ジョン・キャスパー・ブラナー (1913-1915)
  3. レイ・ライマン・ウィルバー (1916-1943)
  4. ドナルド・トレシダー (1943-1948)
  5. J.E.ウォレス・スターリング (1949-1968)
  6. ケネス・ピッツァー (1968-1970)
  7. リチャード・ライマン (1970-1980)
  8. ドナルド・ケネディ (1980-1992)
  9. ジャーハード・キャスパー (1992-2000)
  10. ジョン・ヘネシー (2000-2016)
  11. マーク・テシェール・ラヴィーン(2016-現在)

著名な卒業生[編集]

政治家[編集]

裁判官[編集]

教育関連[編集]

企業創始者・ビジネス関連[編集]

宇宙飛行士[編集]

科学者・医師[編集]

アーティスト・メディア等[編集]

スポーツ選手[編集]

野球
アメリカンフットボール
バスケットボール
水泳
テニス
バレーボール
ゴルフ
フィギュアスケート
スピードスケート
十種競技
  • ボブ・マティアス

著名な教員や研究者[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b Casper, Gerhard (5 October 1995). Die Luft der Freiheit weht—On and Off (Speech).
  2. ^ History: Stanford University”. Stanford University. 2013年12月20日閲覧。
  3. ^ Chapter 1: The University and the Faculty”. Faculty Handbook. Stanford University (2013年9月24日). 2014年1月7日閲覧。
  4. ^ As of August 31, 2019. Stanford University Annual Financial Report, August 31, 2019 and 2018”. Stanford University. 2019年12月4日閲覧。
  5. ^ a b Introduction: Stanford University Facts” (英語). Stanford Facts at a Glance. 2018年6月13日閲覧。
  6. ^ Stanford Facts: Administration”. Stanford University. 2013年12月20日閲覧。
  7. ^ a b c Stanford Common Data Set 2019–2020”. Stanford University. 2020年5月10日閲覧。
  8. ^ The en:Stanford Tree is the mascot of the band but not the university.
  9. ^ Stanford University” (英語). Top Universities (2015年7月16日). 2021年2月8日閲覧。
  10. ^ QS World University Rankings 2021” (英語). Top Universities (2020年5月28日). 2021年2月8日閲覧。
  11. ^ Stanford University” (英語). Times Higher Education (THE) (2021年1月20日). 2021年2月8日閲覧。
  12. ^ The World’s Most Innovative Universities 2019”. www.reuters.com. 2021年3月3日閲覧。
  13. ^ Nigel Page. The Making of a Licensing Legend: Stanford University’s Office of Technology Licensing. Chapter 17.13 in Sharing the Art of IP Management. Globe White Page Ltd, London, U.K. 2007
  14. ^ Timothy Lenoir. Inventing the entrepreneurial university: Stanford and the co-evolution of Silicon Valley pp. 88–128 in Building Technology Transfer within Research Universities: An Entrepreneurial Approach Edited by Thomas J. Allen and Rory P. O'Shea. Cambridge University Press, 2014. ISBN 9781139046930
  15. ^ McBride, Sarah (December 12, 2014). "Special Report: At Stanford, venture capital reaches into the dorm". Reuters. Retrieved October 28, 2017.
  16. ^ "The University Entrepreneurship Report – Alumni of Top Universities Rake in $12.6 Billion Across 559 Deals". CB Insights Research. October 29, 2012. Retrieved April 6, 2018.
  17. ^ "Box". stanford.app.box.com. Retrieved April 15, 2018.
  18. ^ Silver, Caleb (March 18, 2020). "The Top 20 Economies in the World". Investopedia. Investopedia. Retrieved March 18, 2020.
  19. ^ "Stanford alumni's companies combined equal 10th largest economy on the planet". The Mercury News. October 24, 2012. Retrieved April 6, 2018.
  20. ^ Carey, Bjorn (August 12, 2014). "Stanford's Maryam Mirzakhani wins Fields Medal". Stanford Report. Stanford University. Retrieved September 17, 2015.
  21. ^ Elkins, Kathleen. "More billionaires went to Harvard than to Stanford, MIT and Yale combined". cnbc.
  22. ^ World Class, Stanford Magazine, November–December 1996
  23. ^ Admission Statistics : Stanford University”. admission.stanford.edu. 2021年3月3日閲覧。
  24. ^ https://www.usnews.com/best-colleges/rankings/lowest-acceptance-rate
  25. ^ Steve Jobs' 2005 Stanford Commencement Address (with intro by President John Hennessy)
  26. ^ Bill and Melinda Gates' 2014 Stanford Commencement Address
  27. ^ 各種カーネギー財団を統括する法人

関連項目[編集]

座標: 北緯37度25分42秒 西経122度10分08秒 / 北緯37.4282293度 西経122.1688576度 / 37.4282293; -122.1688576