ストーンオーシャン

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ジョジョの奇妙な冒険 > ストーンオーシャン
ストーンオーシャン
ジャンル アクション、アドベンチャー
漫画:ジョジョの奇妙な冒険 Part6
ストーンオーシャン
作者 荒木飛呂彦
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2000年1号 - 2003年19号
発表期間 1999年12月7日 - 2003年4月8日
巻数 単行本 全17巻(64 - 80巻)
文庫版 全11巻(40 - 50巻)
話数 全158話
テンプレート - ノート

ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』(ジョジョのきみょうなぼうけん パート6 ストーンオーシャン、JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part6 Stone Ocean)は、荒木飛呂彦漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart6(第6部)。スタンド(幽波紋)シリーズ第4弾。

概要[編集]

女性を主人公とした荒木の作品では『ゴージャス☆アイリン』以来となる。

これまでのシリーズ以上に血縁や運命的な「人と人との繋がり」に重きを置いた物語構造が特徴。Part3にてDIOを倒した空条承太郎の直系の血統にあたる娘・空条徐倫と、DIOの残党・後継者との戦いが描かれており、Part1でのジョナサン・ジョースターディオ・ブランドーに始まり、1世紀以上続いてきたジョースター家の因縁に終止符が打たれる。

作中年代である2011 - 2012年は連載時点での近未来であり、刑務所を含むアメリカ国内が舞台となっている。Part4からスタンドと深く関わってきた「弓と矢」は本部には序盤で脇役的にしか登場せず、その代わりに物語の鍵となるのはスタンド能力を記録された「DISC」である。

副題は「第6部 空条徐倫 ―『石作りの海(ストーンオーシャン)』」。本作からサブタイトルが作品タイトルに追加され、本作の場合は『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』となる。「ストーン」は石の牢獄、「オーシャン(海)」は女性の象徴。

単行本も新たに第1巻から刊行されたが、「1(64)」のように括弧表記でPart1からの通算巻数も表記されている。

主人公を女性にするという案は本作よりも前から出ていたが、考慮した上で取り下げられていた。Part6では荒木が女性案を押し、編集側は保守判断から反対案を出すも、最終的には女性主人公となった。

Part5『黄金の風』完結からPart6開始までは準備期間があり、『週刊少年ジャンプ』誌上での連載は休止していた。その間、フロリダ州マイアミの刑務所などへの取材が行われ、単行本1(通算64)巻には関係者への謝辞があり、また5(通算68)巻扉にはこの体験に関するコラムがある。

『週刊少年ジャンプ』連載時に誌面に付けられたアオリが特徴的とされ、単行本ではカットされたが、いくつかは『JOJOVELLER 3HISTORY』に再録された。作者とのやり取りにヒントを得て編集が考えて付けたことが明かされている。

あらすじ[編集]

舞台は2011年のアメリカ・フロリダ州。空条承太郎の娘・空条徐倫(くうじょジョリーン〈ジョジョ〉)は、無実の罪を着せられ州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所(G.D.st刑務所)に収監される。そこで承太郎が差し入れたペンダントに入っていた「矢」の破片によりスタンドが発現した徐倫は、その力を用いて刑務所からの脱獄を狙う。

面会に現れた承太郎は、徐倫の収監がかつて自分が倒したDIOの関係者によって仕組まれた陰謀であることを告げ、脱獄を促す。そこに謎のスタンド「ホワイトスネイク」が現れ、徐倫を庇った承太郎から「記憶」と「スタンド能力」をDISC化して奪い去ってしまう。徐倫は承太郎のDISCを取り戻すため、刑務所の中で出会った少年・エンポリオ・アルニーニョや他の囚人たちと共同戦線を張るようになる。

ホワイトスネイクの刺客との戦いを経て、徐倫たちは承太郎のDISCを奪還し、敵の黒幕がエンリコ・プッチ神父であることを突き止めた。彼の目的は承太郎の記憶から親友のDIOが研究していた「天国へ行く方法」を知り、それを実行することであった。DIOの骨から誕生した「緑色の赤ん坊」を吸収して新たな力を得たプッチは刑務所の外へと逃げ、徐倫たちもプッチを追うために刑務所を脱獄する。

激しい追跡劇の末に、ケープ・カナベラルの地で最終決戦が始まる。復活した承太郎も参戦するが、プッチは戦いの中でスタンドを進化させ、時を加速させる能力を獲得。その力の前に仲間たちが次々と倒され、エンポリオを逃がすために徐倫までもが命を落とす。

時は無限に加速して、宇宙は終焉を迎え、特異点を経て、再び2011年が訪れる。その世界では運命があらゆる者の魂に記憶されており、「天国」の条件はほぼ満たされつつあった。プッチは生き残ったエンポリオを殺すために、時が一巡する少し前に時の加速を止める。

追い詰められたエンポリオは、プッチのみが運命を変えられることを逆手に取る奇策でプッチを打倒することに成功。宇宙の一巡が完成しないままプッチが死亡したため、「天国へ行く方法」は未完成のまま終わる。新世界に1人放り出されたエンポリオは、かつての仲間たちの面影を残す人々に出逢う。徐倫によく似た「アイリン」と名乗る女性に名前を尋ねられたエンポリオは、涙ながらに自らの名前を名乗る。

登場人物[編集]

スタンドのパラメーターは、各単行本と『JOJOVELLER』より。担当声優はゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル(ASB)』および『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン(EoH)』、『ウルトラジャンプ』のテレビCMでのキャスト。

徐倫とその仲間たち[編集]

空条 徐倫(くうじょう ジョリーン)
声 - 沢城みゆき
囚人番号:FE40536 / 罪状:殺人、死体遺棄、窃盗(刑期:15年+脱獄未遂5年)
Part6の主人公。Part3『スターダストクルセイダース』の主人公・空条承太郎の娘で、Part2の主人公・ジョセフ・ジョースターの曾孫。シリーズ初の女性主人公である。1992年生まれの19歳。身長174cm、体重57kg。通称「ジョリーン」。
アメリカで結婚した承太郎の子供。イギリス貴族のジョースター家、イタリア人の曾祖母スージーQ、日本の空条家の血を引いている。承太郎が日米混血のため、日本人の血は1/4となる。ジョースターの一族の遺伝に則り、背中には「星形の痣」がある。承太郎と母が離婚したことで母子家庭で育ったが、現在も空条の姓を名乗る。母から「ジョジョ」の愛称で呼ばれているが、彼女以外からそう呼ばれることを激しく嫌っている。一方、「やれやれだわ」「オラオラ」といった口癖、そして冷静で的確な状況判断力は、承太郎譲りのものである。
当時の恋人であったロメオが起こした交通事故とひき逃げ・死体遺棄に巻き込まれる。無実であったが「罪を認めれば減刑」と持ち掛けられて司法取引に応じたことで、逆に弁護士(ジョンガリ・Aが手配してロメオに雇われた)に陥れられてしまい、殺人罪で懲役15年の刑となり、G.D.st刑務所に入れられてしまう。これらは全て、承太郎をおびき出すための、プッチとジョンガリ・Aの謀略であった。
承太郎はホワイトスネイク(プッチ)にスタンドと記憶のDISCを奪われて仮死状態に陥り、DISCを取り戻して父を救うためにホワイトスネイクの一味と戦うことになる。スタンド能力は生まれつきではなく、承太郎から贈られた「スタンドの矢の欠片」によって目覚めた。
14歳の時に財布を盗んだと誤解され、誤解を解こうとしたが車で事故を起こすという事件に悪化し、この時承太郎が来てくれなかったことで、決定的にグレてしまう。その他にも様々な理由から承太郎を「あんた」と呼び毛嫌いしていたが、物語が進むにつれその真意や目的などを理解し、態度を改めるようになった。物語を通して「ジョースター家」は重要なキーワードにはなっていないものの、承太郎も納得するほどジョースター家の血統を受け継いでいる。
最終決戦では時を加速したプッチの追撃からエンポリオを逃がすため、単身プッチに挑み、全身をバラバラにされて殺害された。世界が一巡した後のパラレルワールドには、徐倫そっくりの女性・アイリンが存在する。
作中では英字綴りは"Jolyne Cujoh"と記載されている。これは後に発売された『オールスターバトル』および『アイズオブヘブン』の北米版も則っている。承太郎とは「空条」部分の綴りが異なる(承太郎はヘボン式ローマ字表記の"Kujo")。
ストーン・フリー
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - 1~2m / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
徐倫自身の肉体を糸状に変化させ、それを自在に操るというスタンド。体そのものを変化させているため、糸を出し続けると体が減っていってしまう(1度、腹から下を全て糸状にして危機から脱出したことがある)。後には自分と触れている他人をも糸状に変化させられるようになった。
この糸は「遠距離の会話を糸電話のように聞く」「傷口をその場で縫合する」「編み上げて防弾チョッキ状にして、弾を防いだり、衣服に擬態する」などの応用が可能で、単に糸状化によって隙間を作り、攻撃を受け流すこともできる。
最初は徐倫の右手人差し指から糸が1本出るだけだったが、グェス戦以降、肉体を一旦糸にした後で縒り合わせて人型のスタンド像を形成することを覚え、よりパワフルな打撃戦も可能となった(この場合、体が糸化する現象は起きない)。この糸で作ったスタンド像は物語序盤では女性的な外見であったが、終盤では男性的な逞しい体格に変化。糸の状態ではパワーが弱い代わりに遠距離まで伸ばすことが可能で、人型の状態では射程が短い代わりに強力なパワーを発揮できる。
パワーは「金網状の鉄格子は破壊できない(初期)」「通常の鉄格子ならば3分程度で破壊できる(成長後)」「鉄製扉の電子ロックは破れない(ウェザーと2人がかりでも数時間かかる)」という。いずれにせよ、徐倫単独での脱獄は困難である。
スタンド名は、「この石の海(=G.D.st刑務所)から自由になる」という意思を込めてつけられたもの。
拳によるラッシュ時の掛け声は承太郎と同じく「オラオラオラオラ……オラァ!!」である。
荒木によるとデザインよりも「徐倫が身を削って戦う」という能力を重視しており、ファッション的には他のスタンドと被らないようにデザインされている[1]。また、肩パッドはパイソン柄になっている[1]
『オールスターバトル』以降の北米版では、"Stone Ocean"(ストーンオーシャン)と改名されている。
エルメェス・コステロ
声 - 米本千珠
囚人番号:FE40533 / 罪状:武装強盗(刑期:8年)
徐倫と留置所で知り合ってから友人になった女性。明るく情に厚いが、目的のためにははっきりと覚悟を決める性格。年齢は21歳(作中テロップ)または23歳(単行本プロフィール)。
再犯で2度目の刑務所入り。胸に豊胸手術の跡があり、内部に現金を隠しているが、これは前回の収監経験からの知恵である。徐倫が留置所の面会室で投げ捨てた「矢の欠片」を拾い、スタンド能力を得る。
メキシコ移民の娘。父が開業したスラム街のメキシコ料理屋で暮らしていた時、「エルメェスがスポーツ・マックスの犯罪を目撃して逃げた」と誤解されたことで、姉のグロリアが彼女を守るために警察に通報し、報復にグロリアが殺されてしまったという過去がある。スポーツ・マックスに復讐するため、自ら計算してG.D.st刑務所に収監された。
復讐を果たして本懐を遂げ、戦利品の記憶DISCからDIOの骨の情報を得た後、徐倫と共に脱獄して、因縁の清算のためにプッチ打倒の旅に同行。最終決戦では、時を加速させたプッチに両腕を切断され死亡する。世界が一巡した後のパラレルワールドにもよく似た人物が存在するが、名前は明かされていない。
荒木によると、Part3・Parte5に登場したジャン=ピエール・ポルナレフの女性版のような立ち位置だという[1]
なお、「エルメェス」の英字綴りは『オールスターバトル』以降の北米版などでは英語風の"Ermes"だが、『アイズオブヘブン』のフランス語版では"Hermès"と綴られる。
キッス
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
手から出るシールを貼った物体を、シールの枚数分、大きさも性質も全く同じまま分裂させるスタンド(シールの数Χ+対象物1=総数)。サイズ次第なのか不明だが、シールで増やす対象の細かい範囲設定もできる。スタンド像は人型で、全身に描かれたキスマークと、無数のピンが突き刺さったような頭部が特徴。
シールを剥がすと分裂した物質同士が合わさって1つに戻り、同時に破壊が起きるため、この特性を利用して攻撃したり、シールを剥がした物体が1つに戻ろうとする力を利用して物体を引き寄せたりすることもできる。1つの対象に複数枚のシールを貼ると、破壊の影響を減らすこともできる模様。
シールの効果が及ぶ範囲は非常に長い他、貼っていられる時間にも特に制限は無い。また、シールはエルメェス自身にも使用できるが、元に戻った際の破壊効果も適用される。
ストーン・フリー同様、仲間とスタンドのシルエットが被らないようにデザインされている [1]
『オールスターバトル』以降の北米版では、"Smack"(スマック)と改名されている。
エンポリオ・アルニーニョ
声 - 北西純子
母親をホワイトスネイク(=プッチ神父)に殺され、G.D.st刑務所に誰にも知られることなく住んでいる少年。11歳と自称しているが正確な誕生日は不明。本で得た知識によって、子供ながらも大人顔負けの博識。外を知らず、刑務所の外に出てみたいと思っている。ホワイトスネイクの正体を知らないが、逆に存在を知られてもいない陰の人物。
徐倫と承太郎が刑務所内で面会しようとした際に、警告するために登場。また仲間であるウェザー・リポートとアナスイを徐倫らに対面させ、以後もサポート役として随所で活躍した。
徐倫の脱獄を助け、生まれて初めて刑務所の外へと出る。ケープ・カナベラルでは徐倫が身を挺してプッチを食い止めたことによって追撃を免れ、ただ1人一巡後の世界(正確には、その完成直前の世界)に辿り着く。そして前世界との因縁を絶とうとするプッチに追い詰められ再び窮地に陥るも、徐倫から渡されていたウェザー・リポートのスタンドDISCをプッチの「宇宙でただ1人、運命を変えられる特性」を逆手に取る形で己に挿入。自身の秘密の部屋でプッチに文字通り最後の戦いを挑む。
制御もままならないウェザー・リポートではあったが、時の加速が全く意味を為さない状況にプッチを追い詰める。そして、プッチの命乞いを「お前は運命に敗れた」という痛烈な皮肉と共に一蹴し、とどめを刺した。
世界が一巡した後のパラレルワールドで、徐倫や仲間の面影を持つ人物たちと出会い、彼女たちと共に次の旅路へ出発する。
エンポリオのエピソードは女性の囚人が刑務所で出産する話からの発想[1]。また、当時地区優勝したシカゴ・ブルズにちなんで野球少年となっている[1]
バーニング・ダウン・ザ・ハウス
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - なし / 持続力 - なし / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
「物体の幽霊」を扱うことができるスタンド。作中ではピアノやパソコンなどの幽霊が登場しており、いずれも本体のエンポリオによって使用可能。ただし、あくまでも幽霊であり、「拳銃の幽霊」なら発砲しても着弾することはなく、「チョコレートやジュースの幽霊」は味はしても空腹は満たせないなど、現実世界に影響を与えることは不可能。エンポリオはこの能力で、過去に焼失した刑務所の音楽室に隠れ住んでいた。また、ゴミ箱などをポケットに入れて持ち運ぶことができ、これを利用して隠密行動が可能。
エンポリオの知識量は、この能力によって「本の幽霊」を幼少期から多数読んできたことに由来する。また、G.D.st刑務所の中で能力を如何なく発揮できるのも、刑務所自体が焼失からの改装を行ったために「屋敷の幽霊」を内包していることと関係が深い。
なお、殺害されたエンポリオの母親もこれと似た能力を持っており、それを利用して秘密裏にエンポリオを出産・育成していたことが単行本にて明かされている。
「物体の幽霊」は、Part6開始前に発表された短編『デッドマンズQ』にも登場する概念である。
『オールスターバトル』以降の北米版では、後半部が省略されて "Burning Down"(バーニング・ダウン)と改名されている。
フー・ファイターズ
声 - 白石涼子
【破壊力 - B / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - B】
囚人番号:FE39423 / 罪状:誘拐(刑期:7年)[2] / 左記は共に囚人・エートロ(22歳)に対してのもの。
プッチがプランクトンにスタンドのDISCを与えたことで生まれたミュータント。普段は無数の黒く小さいミジンコのような姿をとっているが、それらが集結することで人型の近距離パワー型スタンドのような姿となる。通称「F・F」。
ホワイトスネイクの正体を知らされないまま、刑務所敷地内の湿原にて、DISCを保管し守るという任務を与えられていた。これらは比較的重要度の低いDISC群ではあるが、承太郎のスタープラチナを含んでいた(ホワイトスネイクにとっての本命は承太郎の記憶DISCであり、またスタープラチナは強力すぎて誰にも扱えないのである)。
F・Fが縄張りに近付いた男囚を殺したことで、行方不明者発生事件となる。5人の囚人が捜索に向かった中に、6人目として紛れ込み(①徐倫、②エルメェス、③エートロ、④カリアゲ、⑤黒髪、⑥日焼け女=行方不明の男囚の死体=F・F)、徐倫とエルメェス以外の全員を始末。だが徐倫らとの戦いに敗北し、自分の行動理念を理解したことで敢えてとどめを刺さなかった徐倫に対して守りたいという思いに目覚め、女囚エートロの体を利用して、刑務所で徐倫らと共に生活することになった。
エートロの体に住み着いてからは指先を銃を模した形状に変形させて自身の一部を銃弾のように飛ばして攻撃したり、負傷の際、傷口に自身の一部を埋め込み絆創膏のように使用するようになった。知能は高いが、知識でしか知らないことが多く、一般常識に欠け、擬態直後は奇妙な行動をとることもあった。水が無いと干からびるために常に水分を携帯しており、乾いた土などの水分を吸い取る物や電流、熱湯などが弱点。
物語中盤に特別懲罰隔離房棟でDアンGを抹殺しようとした際、ホワイトスネイクの本体がプッチであることを知る。DアンG抹殺には成功するも、ホワイトスネイクの攻撃によりエートロの肉体が使用不能となり、スタンドだけの姿になりながらも徐倫の下に辿り着き、ホワイトスネイクの正体を伝える。その後のプッチとの戦いで消滅しかかりながらも、瀕死のアナスイに入れられた承太郎の記憶DISCを守り、「知性を持ったまま友達にさよならを言えたこと」を徐倫に感謝して昇天した。
ミュータントや宇宙人をイメージしており、デザイン的にはPart3に登場したハイエロファントグリーンのバージョン違いで、昆虫やカメレオンを意識して描かれている[1]
ウェザー・リポート(ウェス・ブルーマリン / ドメニコ・プッチ)
声 - 大川透
囚人番号:MA152403 / 罪状:殺人未遂(刑期:6年)
エンポリオの秘密の部屋に滞在している男囚。刑務所収監以前の記憶を何者かに奪われており、取り戻すために徐倫に協力する。名前も思い出せないため、スタンド名を仮の名として使っている。寡黙だが思いやりのある性格で、冷静沈着かつ判断力・洞察力に優れ、徐倫にとっては頼れる兄貴分的存在。バッファローの帽子を被っている[1]
物語終盤で明かされた本名はウェス・ブルーマリン、真の素性はプッチの双子の弟ドメニコ。記憶を取り戻した後は凶暴な性格へと変貌する。その心は自身を含めた全てに対する絶望と憎悪で満たされており、それは20年前の出来事に起因している。
生まれて間も無い頃、息子の死を受け入れられない母親(ブルーマリン夫人)によって、死んだ息子(本物のウェス)と偶然同じ日に同じ病院で生まれた双子の赤子の片割れ(ドメニコ)とすり替えられ、母子家庭で実子として育てられた。
好青年であったが、17歳の時に悲劇に見舞われ(詳細はエンリコ・プッチ#人物を参照)、復讐のためにプッチを殺そうとしたが、彼の「私はお前の兄である」という言葉で生じた隙を突かれて記憶DISCを奪われ、G.D.st刑務所に収監されてしまう。
血縁関係(双子)故か、プッチがDIOの骨から生まれた緑色の赤ん坊と合体し、背中に「星型の痣」が現れた時には、同時に彼の背中にも同様の痣が現れた他、ジョースター家の血統者のようにプッチの存在を感知できるようになった。
プッチが刑務所を去った後、徐倫たちを追う形でアナスイと共に脱獄するが、合流直前にヴェルサスがプッチから盗んだDISCによって記憶を取り戻し、ヘビー・ウェザーを発動してしまう。困惑するアナスイに対し、プッチ殺害後の自身の殺害を懇願。自らの呪われた人生に決着をつけるため、プッチとの再戦に挑む。
ヘビー・ウェザーの能力を見切っていたプッチによって片足を切断されながらも、アナスイのサポートもあり勝利寸前まで追い詰めるが、ヘビー・ウェザーによってコントロールを失った車が突っ込み形勢が逆転。プッチに殺害されてしまう。しかし、絶命の間際にホワイトスネイクの攻撃を利用して自らのスタンドをDISC化しており、徐倫たちに託していた。彼のDISCは徐倫を経てエンポリオへと渡り、時を加速させる能力を得たプッチを打倒する鍵となった。
世界が一巡した後のパラレルワールドにもよく似た人物が存在するが、名前は明かされていない。
『アイズオブヘブン』の北米版では、本体・スタンド共に"Weather Forecast"(ウェザー・フォーキャスト)と改名されている。
ウェザー・リポート
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - A】
天候を操るスタンド。気流・雨・稲妻など、あらゆる気象現象を自在に発生させられる上、幅広い応用が可能で、近距離戦・遠距離戦・集団戦いずれも得意とする。他のスタンドと比べても正面からの戦闘能力は圧倒的だが、発現できる気象現象は微調整ができず、飛行中の飛行機には追いつけないなど、気象現象の限界を超えることもできない。
また、本体が自殺を試みた時、本体の意思を無視して本体を助けることもある。
天候を操るスタンドであるため、雲のようなデザインとなっている[1]
ヘビー・ウェザー
物語終盤においてウェザーが記憶を取り戻したことにより発現した、ウェザー・リポートの隠された能力。
オゾン層に干渉して太陽光の屈折率を変化させ生み出したサブリミナル映像「悪魔の虹」に触れた者を、徐々にカタツムリへと変え、身体能力を著しく低下させる。さらに身体接触を介して感染が広がる。サブリミナル映像という性質上盲目の相手に対しては効果が無い。
ウェザーの憎悪の記憶と不可分であり、無意識の能力であるため全く制御できず、解除するには記憶を奪うか、殺すか、死に近い状態にする必要がある。
ナルシソ・アナスイ
声 - 中村悠一
囚人番号:MA28050 / 罪状:殺人(刑期:12年)
ウェザーと共にエンポリオの秘密の部屋に滞在している男囚。極度の分解癖で、10歳の時にポルシェを細かく分解し病院に入れられたことがある。学生時代に恋人が浮気する現場を目撃、その女性と浮気相手を「分解」し、懲役刑を受けてG.D.st刑務所に入所する。精神鑑定では正常とされ、精神病院に入ることもなく刑務所にいる。
初登場時は、ウェザーが抑えつけていないと何をするか分からない危険人物で、エンポリオにも「他人のために何かするような性格では無い」と解説されたが、徐倫の話を聞くと恋心を抱き、性格もお調子者に変貌していった。
当の徐倫はアナスイに恋愛感情は抱いていないようだったが、プッチとの決戦時にダイバー・ダウンを味方全員の体内に潜ませ、「最初の一撃(プッチの攻撃が速過ぎて、誰の目にも捉えることは不可能な状態だった)は自分が受け止めるからその隙に反撃してくれ。運が良ければ攻撃を受けても生き残れるだろう」と申し出た彼の捨て身の覚悟を目にし、想いを受け入れた。しかし、徐倫の腕を利用されプッチに殺害される。
世界が一巡した後のパラレルワールドには、彼そっくりの男性・アナキスが存在する。
初登場時は女性的な外見で描かれていたが、後に再登場すると男性であったことが明らかとなり、F・Fを驚かせた。
『オールスターバトル』以降の北米版では、"Narc Anastasia"(ナルク・アナスタシア)と改名されている。
ダイバー・ダウン
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - E / 持続力 - C / 精密動作性 - B / 成長性 - B】
近距離パワー型のスタンド。物体の内側に潜り込む特殊能力を持つ。物体を内部から組み替えたり、別の物を埋め込んだりすることができ、これを生物や人体に用いるとえぐい破壊となる。物体を殴ることで、そこにパワーを溜めることができ、時間差で一回のみの遠隔トラップとして解き放つことも可能。接触している仲間のダメージを肩代わりすることもできる。他にも応用性は多岐に渡る。
『オールスターバトル』以降の北米版では、"Diver Drive"(ダイバー・ドライブ)と改名されている。
デザインのイメージは潜水具をつけた潜水夫[1]

G.D.st刑務所・収監者[編集]

グェス
声 - 本田貴子
囚人番号:FE18081 / 罪状:放火、殺人未遂、仮釈逃亡(刑期:12年)
女囚。22歳。徐倫が収容された監房の同居人。小心者で他人を信用しない性格。
エルメェスから買い取った「スタンドの矢の欠片」の影響で、他人を小さくする能力を得る。クビになった看守に「インコのピーちゃん」の剥製を着せたり、徐倫にネズミの剥製を着せてペット化していた。
徐倫に脱獄を手伝わせようとするが、糸を縒り合わせて人型スタンド像を作ることに成功した徐倫の反撃に敗れ、力関係が逆転する。その後は改心したのか、徐倫の良い友達になろうと色々助言をしていた。徐倫がジェイル・ハウス・ロックによって特異な記憶障害を発症した時も、余計なことを覚えさせないようにできるだけ無言を貫き、「早く元気になってね」と声をかけていた。
グーグー・ドールズ
【破壊力 - D / スピード - C / 射程距離 - 20 - 30m / 持続力 - D / 精密動作性 - B / 成長性 - B】
他人の身体を人形ほどに小さくできるスタンド。対象者が本体の意に反する行動をとると、自動的に殺害する。
本体であるグェスの「周囲より優位に立ちたい」「ペットのように支配できる友人が欲しい」という屈折した対人意識を色濃く反映しているため、「グェス自身を小さくすることはできない」「効果対象に常に付きまとう」「スタンドが本体から離れるほど能力が弱まる」「縮小までに時間はかからないが、元に戻すには時間がかかる」という特徴がある。
デザインのイメージはミイラ[1]
『アイズオブヘブン』の北米版では、"Cry Cry Dolls"(クライ・クライ・ドールズ)と改名されている。
ジョンガリ・A
囚人番号:MA56002 / 罪状:殺人(刑期:7年)
男囚。35歳。かつてのDIOの部下であり、DIOを殺した承太郎に対して恨みを抱いている。元軍人の狙撃手で、風速20mの中でも狙撃を成功させた腕前。
白内障を患いほぼ盲目にもかかわらず、皮膚とスタンドで空気の流れを読むことで、標的を正確に捉えることができる。また、ライフル白杖に偽装して刑務所内に持ち込んでいる。
無実の徐倫を冤罪で陥れた張本人。刑務所内から手下に命令してひき逃げ事故を演出し、弁護士とロメオを利用して、徐倫を刑務所入りさせた。目的は、徐倫を救いに来るであろう承太郎を、娘もろとも始末するため。さらにホワイトスネイク(プッチ)とも共謀している。
承太郎に銃弾を撃ち込んで致命傷を与え、記憶とスタンドをDISC化して奪うが、ストーン・フリーのラッシュを浴びて倒され、仮死状態の承太郎もSPW財団の潜水艇で逃がしてしまい、とどめを刺すことには失敗する。作戦自体はほぼ成功したものの、ホワイトスネイクに口封じのために殺され、看守殺しの濡れ衣を着せられた。
マンハッタン・トランスファー
【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - C】
本体の放った弾丸を中継し、標的に誘導する狙撃衛星のスタンド。気流を鋭敏に感知し、あらゆる攻撃を回避する。気流に乗ってふわふわと周囲を浮遊する。銃弾ならば種類を問わない。
デザインのイメージは植物の種と、衛星ステルス戦闘機[1]
サンダー・マックイイーン
囚人番号:MA57258 / 罪状:殺人(刑期:8年)
男囚。27歳。身長181cm。右額にM字の剃り込みがある。ショットガンの手入れ中に暴発した弾丸が飛び降り自殺中の女性に命中し、冷血な犯行と見なされて刑務所行きとなった。
気が弱く、些細なことで自殺を図るネガティブな性格。また自己中心的で、自分は社会に嫌われていると思い込み、さらに他人には無関心なくせにトラブルは他人が解決してくれると考えている。そんな「手の施しようのない邪悪さ」をプッチに見込まれ、スタンドDISCを与えられた。
スタンドにより無意識の内にエルメェスを攻撃、エルメェスによる形振り構わない制止にも思いとどまることは無く、電気コードによる感電死を決行する。しかしその際に頭に貼り付けられていたキッスのシールが燃え、頭が1つに戻った時のダメージでスタンドDISCが抜け、戦闘不能となる。その後はスタンドが無ければ大した脅威にはならないと判断され、記憶DISCのみを戻された上で放置された。
彼はこっそり他の囚人から5000ドルの金を盗んでおり、その隠し場所をエルメェスに知られてしまっているのだが、少なくともミラション戦の時点では所有権は彼のままだった。
ハイウェイ・トゥ・ヘル
【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - A / 持続力 - C / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
プロペラ状のスタンド。本体が自殺の道連れにしたい相手に付きまとい、本体が自殺を図ると相手を本体と体勢なども含めて同じ状況に至らしめる。自殺が失敗すると能力は解除されるが、再び自殺を図れば即座に発動する。死亡方法にまつわる要素(水死なら水など)に、スタンド像と思しきプロペラのようなものが発生する。
『アイズオブヘブン』の北米版では、"Highway to Death"(ハイウェイ・トゥ・デス)と改名されている。
ミラション
囚人番号:FE26789 / 罪状:窃盗、武装強盗(刑期:5年)
女囚。強欲で嘘つきな上に、博打好きで盗癖がある。「グッド」が口癖。プッチに性悪な面を見込まれてスタンドDISCを与えられた。
承太郎の記憶DISCと引き換えに自分を仮釈放させるようプッチと取引し、キャッチボールの賭けでエルメェスに勝利して所持金と肝臓を奪い取る。続いて、再び賭けを提案した徐倫を妨害するが、その最中にスタンドの弱点を見破った徐倫に「キャッチボール」と称する硬式ボールをヨーヨーのように使ったストーン・フリーのラッシュで叩きのめされた。
マリリン・マンソン(取り立て人マリリン・マンソン)
【破壊力 - E / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - C】
賭けに負けた相手の心の弱みにつけ入り、強制的に賭け金相当の物品(手元に金品などが無い場合は、内臓などの人体の一部)を取り立てるスタンド。イカサマなどの「ルール違反」も負けと見なされる。スタンド像は人型で、目が液晶ディスプレイのようになっており、金額カウンターとして機能する。
「対象の心の闇が具現化した存在であるため、隠し事は一切できず(影の中から現れ影の上に立つという特徴がある)、取り立て中は無敵」という特殊なスタンド。しかし、取り立てが行われる前に相手が負け分を取り返そうと再度勝負を持ちかけると取り立てが中断される。
取り立てられれば何でもOKというわけではなく、本人の所有物でなければ奪えない。さらに、取り立ての時こそ無敵だが、それ以外の能力は皆無のため戦闘では全く役に立たない。
デザインのイメージは溶接をする際の保護面[1]
ラング・ラングラー
囚人番号:MA13022 / 罪状:殺人(タンカージャック[3]
男囚。学生時代に女性教師を刺殺し、刑務所に入れられた。ホワイトスネイクに利用され、プッチの目的を手伝うことになる。奇妙な格好をしているが、これは能力による無重力化に備えたものである。また、能力の影響で指が吸盤状に変形している。
与えられた能力に自信を持っており、「ホワイトスネイクすら正体が分かれば倒せる」と豪語していた。
SPW財団の使者と接触するために刑務所内の中庭を訪れようとする徐倫とウェザーを襲撃し、承太郎のスタンドDISCを奪おうとするが、2人との攻防の末に捕らえられ、徐倫を中心とした真空・無重力の空間に引きずり込まれる。
能力を解除し、真空中に流れ込む大気に乗って逃げようとしたが、徐倫側に引き寄せられてしまう結果に終わり、ストーン・フリーのラッシュを喰らって重傷を負い再起不能となった。
ジャンピン・ジャック・フラッシュ
【破壊力 - B / スピード - C / 射程距離 - B / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - E】
唾液を吐きつけた相手と、その相手が触れたもの全てを無重力状態にする人型スタンド。頭部と手首以外は本体と同じ格好をしている。
スタンド能力を喰らった相手は周囲の大気にも触れていることになるため、無重力空間となった場所からは次第に空気が失われ、真空となる。また、スタンド像の手首のリング状のパーツにはネジなどを入れることができ、パーツ自体を回転させて遠心力で弾丸のように飛ばし、攻撃することが可能。
無重力化の持続距離は唾液を吐きつけた対象から20m程度で、それ以上離れれば間接的に無重力化したものは全てその効果が解除される。
スポーツ・マックス
声 - 鳥海浩輔
囚人番号:MA26156 / 罪状:脱税および恐喝(刑期:5年)
男囚。職業は車のディーラーだが裏の顔はヤクザ。3年ほど前に、もみ消すつもりの暴力事件をエルメェスの姉・グロリアに通報されたことで、報復にグロリアを殺した。暴力事件の証人であるグロリアが消えたことで、グロリア殺しを含む50以上の犯罪容疑があったにもかかわらずそれらは裁かれず、軽い罪状で刑期5年となり、あと1年ほどで出所することになっていた。
礼拝堂や刑務所内墓地に足しげく通い、剥製作りを趣味とする。また、刑務所内で薬物を売ったり自身に注射したりしている。
ホワイトスネイクにスタンドDISCを与えられ、DIOの骨に能力を用いるも暴走されて見失い、行方不明となった骨を探していた。このDIOの骨が、後に緑色の赤ん坊を誕生させることになる。
エルメェスの手で下水管に閉じ込められ、肉体は溺死したものの、能力で「見えないゾンビ」として蘇り、下水管の外に出る。先述の剥製や墓地にある死骸をもゾンビ化させてエルメェスに復讐しようとするも、エルメェスの命がけの作戦の前に敗北。とどめにエルメェスの怒りのラッシュを食らい、頭部を完全に破壊され、記憶とスタンドのDISCを残して消滅した。
リンプ・ビズキット
【破壊力 - なし / スピード - B / 射程距離 - B / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - E】
生物の死骸から「透明なゾンビ」を発生させて操る(中身のない剥製や腐乱死体でも可)。ゾンビは本能で生物の血肉(特に脳)を喰らう。また、ゾンビ化すると上下の概念が無くなるため、壁や天井を自由に歩くことができる。
本体であるスポーツ・マックスのみは生前の記憶や知能を維持した状態でゾンビ化し、「自分自身の姿は見えて声も聞こえるが、他の人間には姿が見えず声も聞こえない」存在になる。本体以外のゾンビの自我の程度がどうなっているかは不明。
「ゾンビの本体」となる死体は透明化することなく死体のままその場に留まり、ゾンビが破壊されると死体も破壊される。ただし、既に死体なのでダメージには強靭。
DIOの骨に能力を行使したところ、凄まじいパワーで暴走を起こし、自ら動いて、極罪を犯した囚人が多数いる懲罰房棟へと向かった。理由は不明だが、イレギュラーな事態と思われる。
スタンド能力は映画『インビジブル』からの発想[1]
『アイズオブヘブン』の北米版では、"Flaccid Pancake"(フラクシッド・パンケーキ〈弛んだパンケーキ〉)と改名されている。
ケンゾー
囚人番号:ME25846 / 罪状:大量殺人(刑期:280年)
男囚。78歳。ホワイトスネイクが特別懲罰隔離房棟に収容された徐倫を始末するべく送り込んだ、4人のスタンド使いの1人。非DISC製のスタンド使いと思われるが、ホワイトスネイクが何らかの手段で仲間に引き込んだ。本人曰く、良質な睡眠と飲尿療法が健康の秘訣。
元はカルト教団の教祖で、教団員34名と集団焼身自殺を計ったものの自分だけが生き残った。この経験から風水の研究に着手し、「暗殺風水」という才能としてスタンド能力を身に付ける。40年前に得ていた栄光に執着しており、釈迦と並ぶ聖人となることが目標らしい。
戦闘では拳法を駆使し、自身のスタンドは補助として用いる。相手の開いた口に指をねじ込み、解剖学的な刺激を突いて、疑似的に溺れさせる技が得意。犠牲者はありえないほど体が膨れるため、最初はスタンド攻撃と疑われた。
サバイバーの支援のもと特別懲罰隔離房棟の囚人30人以上を殺害し、徐倫と合流したF・Fと交戦。人間では無いF・Fに多少調子を狂わされ軽くダメージを受けるも、「大凶の方角」からの攻撃によりF・Fを電気椅子で処刑する寸前まで追い込む。
しかしF・Fの相討ち狙いの策によって「ケンゾーの汗で作った鏡」でドラゴンズ・ドリームの位置と安全な方角を誤認させられたことで、巻き添えに電圧を浴びる。それでも辛うじて生存しており、F・Fを助けに来た徐倫を殺さんと蹴りを放つが、アナスイが事前に徐倫の体内に潜行させていたダイバー・ダウンの攻撃で足をバネ状に変えられてしまう。もはや思った通りに移動することさえままならなくなり、最後はバケツに突っ込んで再起不能となった。懲罰隔離房棟での騒動が収束した後は行方不明として処理された模様。
ドラゴンズ・ドリーム(龍の夢)
声 - 西脇保
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - なし / 持続力 - A / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
本体を中心として、吉凶の方角を矢印で指し示すスタンド。スタンド像は「羅針盤」と「尾が矢印状になった龍」で構成される。スタンド自体の攻撃力は皆無だが、攻撃によってダメージを負うこともない。
自我を持っており口は悪く、「中立」「風水はみんなが知るべきこと」というスタンスから、敵にラッキーカラーやアイテムを教えたり、ケンゾーにとって不利になる情報を伝えずにいたりする。
凶の方角から攻撃する(あるいは凶の方角を矢印で指しているドラゴンズ・ドリームにケンゾーか相手が触れる)ことでその攻撃を必中させる。具体的には、ドラゴンズ・ドリームに触れるとその部位をドラゴンズ・ドリームが食いちぎり、空間転移して標的に命中する。この攻撃そのものは回避可能だが、たとえ凌いでも事前に必中の凶が確定しているため、何かしらの不幸が起こって確実にダメージを受ける。
逆に安全な方角にいる限り、幸運に守られ、攻撃には一切被弾しなくなる。要は、手元にあるドラゴンズ・ドリームが相手の方を向いている限りは絶対無敵ということである。また、安全な方角はケンゾー以外にとっても有効となる。
DアンG
囚人番号:ME14067 / 罪状:殺人(刑期:20年)
男囚。32歳。ホワイトスネイクが特別懲罰隔離房棟に収容された徐倫を始末するべく送り込んだ、4人のスタンド使いの1人。ノストラダムスの予言を信じて自棄を起こし、恨みを抱いていた人間を次々と殺害した。元警官であったために、他の囚人から保護する目的で特別懲罰隔離房棟に収容されていた。
当初はケンゾーと共に登場し、その風貌から「戦士風の男」と呼ばれていた。非常に情緒不安定で、アナスイにより罠に改造されたグッチョに触れて重傷を負うと子供のように泣き出し、さらに負傷した腕をちぎり捨てようとした。ヨーヨーマッが徐倫を殺すまで看守たちを護衛代わりにしようとするが、救急車に乗せられる際にF・Fに殺害される。
ヨーヨーマッ
【破壊力 - C / スピード - D / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - C】
明確な意思を持って行動する自動操縦型のスタンドで、2人以上の人間が見張っている間は召し使いのように相手に従順で献身的だが、見張る人間が1人以下になると様々な策を弄して溶解力を持つ唾液で攻撃してくる。溶かされる際に痛みを感じることは無いため、攻撃に気付いた時には相手は舌を溶かされ、呼吸困難に陥っている。逆に、攻撃を仕掛けても大喜びするだけでダメージは受けず、すぐに再生する。
当初、こっそり近付いて緑色の赤ん坊が入った塊を飲み込んでしまう。DアンGを殺害するために単独行動をとったF・Fを攻撃し、蚊や水しぶきなどを使って気付かれないように徐倫とアナスイにもダメージを与えたが、アナスイのダイバー・ダウンにより追跡用のセンサーにカエルの脳を繋げられたことで無力化され、DアンGの死亡に伴い消滅。
デザインのイメージはグリム童話に登場する森の妖精[1]
グッチョ
囚人番号:MA20311 / 罪状:婦女暴行、窃盗(刑期:5年)
男囚。31歳。人付き合いが下手で、常に周囲の人間をイラつかせていた。ホワイトスネイクが特別懲罰隔離房棟に収容された徐倫を始末するべく送り込んだ4人のスタンド使いの1人であり、その能力で特別懲罰隔離房棟内でホワイトスネイクから命令された殺し合いを引き起こす。
幸いDIOの骨に接触することは無く、自身は戦いに参加せずに懲罰房に隠れ潜んでいたが、助けてもらおうと近寄ったアナスイに体を罠に改造されてしまう。その罠が発動した際に体中から肋骨が突き出る重傷を負うも本人に自覚は無く、呑気に外に出ていった。
その後、通路で力無く倒れていたが、通りがかったプッチに記憶を読まれ、おまけにメサイアのDISC(ホワイトスネイクのDISCではない普通のCD)を挿入されて歌いながら死亡する。普通のCDを入れられたせいなのか、単なる衰弱死なのかは不明。
サバイバー
【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - E / 持続力 - C / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
小型の円盤状のスタンド。脳内の電気信号に影響を与えることで、人間の闘争本能を極限まで引き出す。能力の影響を受けた者は半無意識に死ぬまで殺し合いを続けることになる。また戦いの最中には相手の「最も強い部分」が輝いて見え、ダメージを負った部分は消し炭のように黒く淀んで見えるようになる。
生前のDIOがプッチに与えたスタンドであり、DIOによれば本来の本体であったという山小屋の主人の男も、スタンドの影響で周囲の人間が事あるごとに喧嘩を始めたり、家族が離散するなどの悲惨な状況に陥っていたらしい。
スタンド自体に破壊力は無いものの、敵味方関係なく乱闘を引き起こす特性から「最も弱いが、手に余るスタンド」と評されている。

G.D.st刑務所・関係者[編集]

エンリコ・プッチ
声 - 速水奨(ASB) / 中田譲治(ウルトラジャンプTVCM、EoH)
G.D.st刑務所の教誨師であり、本作における一連の事件の黒幕。ジョースター家の宿敵・DIOの親友であり、彼の遺した世界を幸福に導くとされる理論「天国へ行く方法」の実現と、世代を超えて彼に敵対するジョースターの血統者の抹殺を目論む。
『オールスターバトル』以降の北米版では、単に"Father Pucchi"(プッチ神父)と表記されているほか、スタンド名も全て改名されている。
ホワイトスネイク / C-MOON / メイド・イン・ヘブン
声 - 桐本琢也(ASB) / 増谷康紀(EoH)
水を熱湯に変えるスタンド(スタンド名は不明)
プッチがDISCとして所持していたスタンド。本体の意思とは無関係に、触れた水を瞬時に沸騰させる。その特性からF・Fに差し込まれ、水を生命線とする彼女を始末するのに使用された。本来の本体は不明。
ヴィヴァーノ・ウエストウッド
声 - 土師孝也
G.D.st刑務所の特別懲罰隔離房棟看守。28歳。ホワイトスネイクが特別懲罰隔離房棟に収容された徐倫を始末するべく送り込んだ、4人のスタンド使いの1人。囚人たちに対して激しい差別意識を持つ。
グッチョのサバイバーの影響で同僚のソニー・リキールに瀕死の重傷を負わせ、「ファイト・クラブ」と称して牢屋から囚人たちを解き放つ。徐倫にも襲い掛かり、反撃されるも、秘かにスタンドDISCを与えられており、スタンド使い同士の戦いとなる。持ち前の格闘能力とスタンドによる背後からの攻撃で彼女を追い詰めるが、自らのスタンドの特性を逆に利用され敗れる。徐倫を苦しめたが、成長もさせた。敗北後はDIOの骨の力で植物に変えられ、行方不明となる。
プラネット・ウェイブス
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
地球に落下する隕石を自分自身に引き寄せるスタンド。スタンド像は筋肉が剥き出しになった人間のような姿をしている。
隕石は本体に当たる直前で燃え尽きるため、本体はダメージを受けない。威力は隕石のサイズ次第。離れると巨石がそのまま標的にぶつかり、近づくと隕石は燃えて小さくなるが最大3000度の高熱を伴う。本体と隕石のライン上の相手をはさみ撃ちにする戦法が有効で、特に手を上に向けた寝技が効果的。
雑誌連載時は「アース・ウィンド・アンド・ファイヤー」と呼称されていたが、単行本・文庫版では修正、統一された。修正前の名前は、Part4に同名のスタンドが登場する。
ミュッチャー・ミューラー
声 - 渡辺明乃
G.D.st刑務所の主任看守。25歳、女性。通称は「ミューミュー」で、白い髪と肌が特徴。ホワイトスネイクからの依頼で、スタンド使いの脱獄の防止役となる。
徐倫たちと脱獄を巡る攻防を繰り広げたが、最後はエンポリオの記した犯人を示す0と1ばかりが書かれたメモ、すなわち2進法の信号を徐倫がストーン・フリーで具現化させてミューミューの似顔絵を作り出し、本体であることを完全に記憶されて撃破された。その後は逆に徐倫たちに利用され、脱獄を手伝わされる破目になる。
ジェイル・ハウス・ロック(JAIL HOUSE LOCK)
【破壊力 - なし / スピード - C / 射程距離 - 刑務所内の壁 / 持続力 - A / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
脳が露出したような頭部が特徴の人型スタンド。壁や鉄格子に潜行し、脱獄を試みようとそれに触れた者を3つの事柄しか記憶できなくさせる。同時に4つ以上の人や物を見た場合、視界に入っても脳が記憶として認識しないため、事実上4つ目以上は視認できない。ただし、触れる以前の記憶はそのまま残る。
このスタンドの真価は、「同じことを何度も繰り返させることにより、自分は無力であるということを刷り込ませる」ことにある。G.D.st刑務所に収監されているスタンド使いたちが、その能力を使って脱獄しようとしないのはこのためと言われており、徐倫にも「無敵の能力」と言わしめた。
最初に姿を見せて、敵にスタンド攻撃をかける必要がある。攻撃を受けた敵は3つまでしか記憶できなくなるので、本体を探ろうにも、「複数の特徴を言葉で覚える」ような方法での追跡は困難を極める。しかし、1枚の画像として顔を記録されるとたやすく破られてしまう。
なお、単行本11(通算74)巻掲載のスタンドデータには「破壊力 - なし」と記載されているが、劇中では一度だけだがスタンド像で徐倫に肘打ちを浴びせ、負傷させている。ただし、ミューミューを敵として認識した徐倫からの攻撃に対しては一方的にやられてしまったため、直接的な戦闘を苦手としていることは事実である。
ロッコバロッコ
G.D.st刑務所の刑務所長。ワニのぬいぐるみ「シャーロットちゃん」を手にはめており、腹話術を使う。
ソニー・リキール
G.D.st刑務所の特別懲罰隔離房棟看守。グッチョのサバイバーによって同僚のウェストウッドと喧嘩になり瀕死の重傷を負わされ、そのままDIOの骨の力で植物に変えられた。

DIOの息子たち[編集]

DIOの3人の遺児で、Part5の主人公・ジョルノ・ジョバァーナとは異母兄弟の関係にあたる。3人とも、DIOが復活に用いたジョナサン・ジョースターの血を受け継いでいるため、ジョースター家の血統者に共通する「星形の痣」を持つ。

ジョルノが自分を助けたギャングの男のおかげで人を信じることを学び、善い方向へ成長していったのとは対照的に、彼らはその成長過程において肉親を含む他者から良い影響を受けることが無かったため、総じて歪んだ性格の持ち主となっている。

彼ら3人は「3」の偶然=引力の下に病院に搬送される形で集まり、プッチと出会い[4]、プッチを護る最後の刺客として徐倫たちの前に立ちはだかる。

ウンガロ
母親はDIOの食料となり死亡。将来に絶望して麻薬中毒者となっていたが、オーバードースによって病院に搬送されてきたところにDIOの魂と一体化したプッチと出会い、スタンド能力に目覚めた。
人々に希望を与える絵画やコミックなどのキャラクターを嫌悪しており、自らの能力で世界中のキャラクターを実体化させパニックを引き起こすことで、希望の無い社会に変えようとする。脱獄したアナスイとウェザーも巻き込まれた物語の筋書きに則る形で危機に陥ったが、ウェザーが実体化したゴッホの肖像画に描かせた全てのキャラクターを元に戻すヒーロー「プット・バック・マン」を実体化させたことで、自滅。自分の能力が封じられたことを悟り、再び世界に希望を失って廃人同然と化した。
ボヘミアン・ラプソディー(自由人の狂想曲)
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - ∞ / 持続力 - A / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
絵画やコミックの中のあらゆるキャラクターを実在化させ、そのキャラクターに心惹かれた者の魂を、物語の世界へ引きずり込むスタンド。実体化したキャラクターは、実体化した1体を除いてこの世の全ての媒体から姿を消す。
物語の世界に引きずり込まれた人間は精神と肉体が分離し、最終的に「その物語の結末(ハッピーエンドであっても)」に沿って死亡する。キャラクターは撃退可能な場合と不可能な場合があるが、撃退した場合そのキャラクターは能力が解除されても元に戻ることはない。効果範囲は世界中に及ぶ。なお、即席で造られたキャラクターでもストーリーがあれば実体化する。
リキエル
声 - 近藤隆
母親はウンガロ同様DIOの食料とされて死んだ。生きる目的を失って暴走族に入り、さらに左の瞼が勝手に閉じてしまうパニック障害を患っている。高速道路を逆走し事故を起こして病院に搬送されてきたところにDIOの魂と一体化したプッチと出会い、スタンド能力に目覚めた。
それをきっかけに「精神の成長」という信念を持って徐倫たちの前に立ちはだかり、自らの身体を犠牲にしてまで戦い続けたが徐倫の猛攻の前に敗北。最後はウェザー・リポートの正体について語った後、エルメェスの拳を喰らって再起不能となる。
スカイ・ハイ
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - 肉眼で届く範囲 / 持続力 - C / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
リキエルの手首に出現する、両生類のような姿の小さなスタンド。視認が不可能なほどのスピードで飛行し、生物の体温を奪って活動する未確認生命体「ロッズ(THE RODS / 竿)」を操ることができる。
生物であるロッズがスカイ・ハイに従う理由について、単行本13(通算76)巻掲載のスタンドデータでは「詳しいことは不明だが、きっとお互いの心が通じるせいであろう」との解説がある。
ロッズを操って、肉体の特定の部位から体温を奪うことが可能。それによって様々な失調を起こさせる。例えば脳幹の体温を奪えば、相手を即死させることも可能。攻撃する部位の判別はその温度によって行っているため、攻撃対象の身体が燃えるなどして全身の体温が高まった場合、ロッズは攻撃の方向を見失ってしまう。
ドナテロ・ヴェルサス
声 - 宮下栄治
母親はジョルノ同様健在であったが、遊び人だった上に再婚するとドナテロを完全に放置した。13歳の時に両親への反発から数日間のつもりで家出をしたが、その際に有名野球選手のスパイクシューズ窃盗の冤罪により少年更生施設に送られたことを皮切りに、中途半端に目覚めたスタンド能力による不幸が頻発し、身も心もボロボロのまま社会から隠れるようなヘトヘトの人生を歩んでいた。強盗に失敗して脚を撃たれてビルから飛び降り、病院に搬送されてきたところにDIOの魂と一体化したプッチと出会い、スタンド能力を制御できるようになる。
指図してくるプッチを次第に疎ましく思うようになり、プッチを出し抜き「天国に行く方法」を自分のものにして、幸福を得ようとした。そのためウェザーの記憶を戻してプッチと対峙させるも、ヘビー・ウェザーの能力がもたらす混沌の中で徐倫に敗北し捕虜となる。最期はプッチに類似していた身体的特徴とアンダー・ワールドの能力を利用され、影武者に仕立て上げられてアナスイに殺害された。
アンダー・ワールド
【破壊力 - なし / スピード - C / 射程距離 - フロリダ州オーランド付近 / 持続力 - C / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
地面が記録している「飛行機が墜落する」「道路を人や車が通行する」といった過去の出来事を、地面から掘り起こして再現できるスタンド。スタンド像は人型で、自意識を持つ。
再現できる時間はヴェルサスが覚えており、ファイルのように自由に引っ張り出せる。その中で起こった出来事は何があっても覆ることはない。この性質を利用して、飛行機墜落事故再現など、とにかくタイムリミットゼロで嵌め殺すのが基本戦術。
標的が出来事から逃れようとした場合はスタンド自身が自我を持って妨害にあたるが、戦闘向きではないためパワータイプのスタンド相手には相性が悪く、また本体も「出来事」に干渉することはできない。
過去の出来事以外でも、埋まっているものを探し当てて掘り起こすことに応用できる。

その他[編集]

空条 承太郎(くうじょう じょうたろう)
声 - 小野大輔
Part3『スターダストクルセイダース』の主人公。徐倫の父。圧倒的なパワーとスピード、精密動作性に加え、最大5秒間時を止める能力を持つスタンド「スタープラチナ」を操る。本作の時代では40代だが、タフな精神力と冷静で的確な状況判断力は健在。
徐倫が陰謀により囚役させられたことを知り、助けるべくG.D.st刑務所の面会室に入り徐倫を脱獄させようとするが、徐倫を庇った隙を突かれてプッチにスタンドと記憶のDISCを奪われ仮死状態となる。
まずスタンドDISCを戻して肉体は蘇生するが、記憶が無いため生きる意思も無く衰弱が続く。記憶DISCを戻して復活を果たし、ケープ・カナベラルに徐倫を救いプッチを倒すべく駆け付ける。
サヴェジ・ガーデン
SPW財団が承太郎のスタンドDISCの受取人として派遣した伝書鳩。ウェザー・リポートが降らせたヤドクガエルの雨をすり抜けて中庭に辿り着き、承太郎のスタンドDISCを持ち帰る。
DIO(ディオ)
声 - 子安武人
Part1、Part3でジョースター家の宿敵として登場した吸血鬼。Part3で承太郎に倒された。
プッチの回想シーンで登場し、プッチに自分の指の骨を渡して「天国へ行く方法」を話す。
緑色の赤ん坊(正式名称不明)
DIOの骨(右足)が特別懲罰隔離房棟の38人の囚人を植物化し、その魂を吸収したことで生まれた謎の存在。植物の性質を備える、人型の生物。長いまつ毛が特徴で、ジョースター家およびDIOと共通の「星形の痣」を持つ。
自らに近付く徐倫とアナスイに攻撃を仕掛けるが、徐倫の「星形の痣」に興味を示したのか能力を解除して懐く。アナスイは危険視し、殺そうとしたが、徐倫は賛同しかねており、そこにプッチの襲撃を受けて奪い取られる。
最後はプッチの「14の言葉」ともう1つのDIOの骨に呼応してプッチと合体、「ザ・ニュー神父」となった。その名残が、プッチのまつ毛やC-MOONの外観などに見られる。
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム(「謎」[5]
【破壊力 - ? / スピード - ? / 射程距離 - ? / 持続力 - ? / 精密動作性 - ? / 成長性 - ?】
生物・無生物を問わず、本体に近付くもののサイズを本体との距離に比例して自動的に縮小させるスタンド。これは落下して接近した場合でも同じであり、いつまで経っても着地できなくなってしまう。
剣山状の頭髪から、一対のジェットエンジンのようなものが生えた、レンズ状の目が2対ある仮面のような顔のスタンド像を持つ。スタンド像自体も能力の影響を受けるため、本体に近付くほど小さくなり、離れるほど大きくなる。スタンドが直に触れば縮小の速度は一気に速まり、風船がしぼんでいくかのように急激に小さくなってしまう(手を離せば、通常の効果と同様元に戻る)。
この性質上、どれほど相手が本体に近付いても決して触れることはできないが、本体から能動的に近付いた場合はその限りでは無い。ただし、この場合でも本体によって動かされたものには「離れれば大きくなる」という効果が適用されるため、本体が意図する・しないに問わず遠く放られた物体は元のサイズより大きくなる。この効果を学習した赤ん坊は、周囲の石を放り投げることで岩に変化させて攻撃を行った。
能力の発想は「無限のパラドックス」からであり、スタンドのデザインは民族的なものを意識している[1]
ロメオ・ジッソ
金持ちの息子で、徐倫のボーイフレンド。物語冒頭で徐倫とドライブしていた際に轢き逃げを犯し、弁護士と結託して保身のために徐倫を陥れる。彼女を陥れたことを後悔していた。
物語終盤で徐倫と再会した際は、命乞いをした後、逃走用の金とヘリコプターの鍵を渡し、警察に「メキシコへ行った」と偽りの通報を入れて徐倫たちの逃亡を手助けした。徐倫は彼を見直したと述べる一方、「念のために」とシールで2つにしていた彼の舌からシールを剥がして口封じを兼ねた報復をする。
弁護士
逮捕された徐倫についた弁護士。母親からの差し入れとして、ペンダント(空条夫妻の写真と「スタンドの矢の欠片」が入っており、SPW財団と連携のとれる発信機を内蔵している)を届けた際に、徐倫をジョジョと呼んだが「あたしをジョジョって呼ぶな」と否定される。
実は金で動く悪徳弁護士。無実の徐倫に司法取引を持ちかけるが、要点を説明せず騙した。その結果、徐倫は「(車を盗んで轢き逃げ死亡事故と死体遺棄をした)罪を全て認めます」と言ったのに、判事は「(怪我人を改めて殺して逃げた)罪を認めた」として、殺人罪と収監懲役15年を宣告してしまう。裏ではロメオと、さらにその裏ではジョンガリ・Aと結託していた。
スタンド能力に目覚めた徐倫から、糸の力と空気乾燥を利用して運転中に首に糸を巻き付けられ、道路脇の物体に大衝突させられる報復を受ける。
ペルラ・プッチ
プッチの妹で、物語開始時点で故人。20年前、友人たちと立ち寄ったカフェで自分のバッグが置き引きにあった際、アルバイトをしていたウェス・ブルーマリンに取り戻してもらったことがきっかけで交際を始める。2人は真剣に愛し合っていたが、妹の様子がおかしいことを心配した兄プッチは恋人の存在を両親には秘密にしてもらおうとする。
相手の男がよりによって自分の弟であったことを知ったプッチは、何でも屋の男に2人を別れさせるように依頼。その結果、何でも屋がKKKの一団と共に暴行を加えた末に木に吊し上げたウェスを見て彼が死んだと思い込み、崖から身を投げてしまう。最後までウェスが自分の実の兄であると知ることはなかった。
彼女の死が、プッチ兄弟のその後の人生、生き方、そして2人の殺人すら辞さない対立を決定付けてしまう。
徐倫の母(=承太郎の妻)
アメリカ人女性で、本名は劇中では明らかにされていない。承太郎と結婚し徐倫を授かるが、Part6開始以前に離婚している。
徐倫が獄中で弁護士と面会した際、母親が泣き虫であることを気にかけている様子から、親子仲は良好だったようである。徐倫を「ジョジョ」というあだ名で呼んでおり、徐倫も母親からこのあだ名で呼ばれることを気に入っている。
アイリン
エンポリオが、世界が一巡した後のパラレルワールドで出会った女性。徐倫によく似ており、左肩に星のアザがある。

関連用語[編集]

フロリダ州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所
警備レベル4の刑務所。敷地面積120平方キロメートル。男子囚708名、女子囚523名(18歳以下の未成年452名)を収容している。「水族館」の異名でも呼ばれる。
男女の監房は区分けされているが、礼拝堂など特定のエリアには通行が許可されている。屋外には農場、運動場などが存在する。淡水と海水が混じり合う湿地帯に位置し、ワニも生息している。
表向きは、アメリカの精神である「自由と平等」を尊重し、懲罰よりも厚生を重視するとしている。だが裏では裏金や闇物資が出回っており、看守による私罰も存在するが見過ごされている。刑務所内での不条理な事柄は「七不思議」などと呼ばれる。20年間脱獄を許していなかったが、2012年になり空条徐倫ら数名が脱獄した。
DISC(ディスク)
スタンド「ホワイトスネイク」の能力により生み出された物体。CDのようなディスクで、人間(生物)の頭部から取出し・挿入することができる。1人のスタンド使いからは、「スタンドDISC」と「記憶DISC」の2枚が取り出され、それを他の人間に挿入するとその記憶やスタンド能力を与えることができる。非スタンド使いの場合は記憶DISC1枚のみ。2枚のディスクを両方とも抜かれると、その人物は死んでしまう。
スタンドDISCを抜かれるとスタンドを使えなくなり、与えられるとそのスタンドを使えるようになる。心の力であるスタンドのDISCは、適性がないと弾き出されてしまうため、無制限には使えない。
記憶DISCを抜かれると、記憶を失う(体外に摘出されているため、思い出すことは絶対に無い)。「スタンドDISCは戻したが記憶DISCが無い」という場合は、肉体のとりあえずの生存は可能であるが、生きる意思が失われているため衰弱を始め、やがて死に至ってしまう。
柔らかく弾力性があり、物理的な手段で破壊することはできない。体内にDISCを入れたまま死ぬと、DISCも一緒に消滅する。DISCを挿入された者は、頭部に衝撃を受けるとDISCが飛び出してくることがある。他にも、プッチは自分の視力のみを小型DISCとして取り出すなど、さまざまな応用を見せている。
DIOの骨
ジョースター家の宿敵、DIOの骨。エジプトで回収した遺骨(右足部)と、DIOが生前に頭部から取り出した骨の2つが存在する。後述の「天国へ行く方法」を実現する上で、DIO亡き状態でのザ・ワールドの代用という役割を果たす。
プッチは前者をスポーツ・マックスにスタンド能力で甦らせるよう命じたが、制御できず勝手に動き回り、行方不明となってしまう。その後骨に戻り、懲罰房にいた小男の囚人に拾われたようだが、接触した人間を植物に変える能力を発現し、接触感染を広げて囚人たちを植物へと変質させていった。さらに植物同士が根で連結し、「36人以上の罪人の魂」を吸収して、果実を実らせるように緑色の赤ん坊へと姿を変える。
後者はプッチの右手の中に埋め込まれており、彼が緑色の赤ん坊と合体する際に使用した。
天国へ行く方法
DIOが研究し、発見した「全人類に幸福をもたらす」とされる理論。それについて記されたメモはDIOの死後、承太郎によって焼き捨てられたが、承太郎の記憶DISCからその内容を参照したプッチによって実行されることとなる。
「ザ・ワールド」「信頼できる友」「極罪を犯した36人以上の魂」「14の言葉[6]」「ザ・ワールドを捨てる勇気[7]」「最も重力が弱い場所」が揃うことで実現するという。「新月を待て」という指定こそあるが「時間」は必要なものとしては挙げられておらず、「新月時の重力」こそが条件である。そのため、最終的には新月を待たずして条件を満たしたプッチが「天国へ行く方法」を実現させた。
ケープ・カナベラルケネディ宇宙センター
「天国へ行く方法」を実行するためにプッチが利用した場所。重力が弱いため、ロケット打ち上げに適した土地。最終決戦の舞台となった。
プッチのスタンドによって重力や時間に異常が生じ、軍が出動する事態となるも、近代兵器が全く通用せず壊滅してしまう。
天国
DIOが目指した至上命題。DIOは「無敵の肉体や大金を持つことや、人の頂点に立つことでは、本当の幸福は得られない」「真の幸福を見た者こそが真の勝利者である」とし、その上で幸福を追い求めていた。概念を表現した隠語であり、序盤から言及されながらも、具体像は終盤まで伏せられている。
プッチ(もしくはDIO)が述べるところの「幸福とは覚悟である」という理念に基づいている。その内容は、スタンド能力により時を極限まで加速させることで宇宙を「一巡」させ、全ての生物に全ての未来を経験させることで、これからの自分の人生や人類の歴史で起こることを覚悟させる、というものである。すなわち、全ての生物が自らの辿る運命を自覚し、受け入れ、正しい未来の礎に殉ずることで築かれる新しい世界が、プッチの考える「天国」であった。
「魂に一巡分の記憶を引き継がせる」という理屈であるため、死者は天国には入れない。ゆえに、あらかじめ徐倫たちを殺すことで「ジョースターの因縁」を新しい世界に持ち越させないように謀っていた。
2012年3月21日に時の加速を始め、一巡させて円環を閉じれば完成する。だがエンポリオを殺すために2011年11月の時点で加速を止めてプッチが死んだので、一巡していない上に時の加速も始まらないことになり、天国は瓦解。新たな世界は、以前の世界とは似て異なるパラレルワールドとして存続していくことになった。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 「Commented by Hirohiko Araki」『JOJOVELLER完全限定版 STANDS』200-242頁。
  2. ^ 単行本のおまけページでは〔毒殺(刑期:6年)〕と表記されていたが、文庫版では修正、統一されている。
  3. ^ 単行本のおまけページでの記述。
  4. ^ 前述の通り、ジョルノもまたDIOの息子ではあるが、Part6本編には登場しない(「3」の引力にジョルノは含まれない)。単行本13(通算76)巻に掲載された注釈には「すでにフロリダ近隣のどこかに来ていたのかも知れない」とする記述がある。
  5. ^ 単行本10(通算73)巻収録の、緑色の赤ん坊の解説より。
  6. ^ 発言した順番に、「らせん階段」「カブト虫」「廃墟の街」「イチジクのタルト」「カブト虫」「ドロローサへの道」「カブト虫」「特異点」「ジョット」「天使(エンジェル)」「紫陽花」「カブト虫」「特異点」「秘密の皇帝」。また、DIOはこれを「わたしを忘れないようにするため」と、スタンドに刻んだという。『OVER HEAVEN』『JORGE JOESTAR』ではそれぞれ独自の掘り下げがなされている。
  7. ^ 曰く、崩壊していくザ・ワールドに罪人の魂を吸収させることで、天国行きに必要な新たな存在が生まれる。

関連項目[編集]

  • 徐倫、GUCCIで飛ぶ - 徐倫が登場。キャラクターの設定は異なる。また、Part5出典のキャラクターと出会っている。