スノーブラザーズ

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スノーブラザーズ
ジャンル 固定画面アクション
対応機種 アーケード (AC)
開発元 東亜プラン
発売元 日本 東亜プラン
アメリカ合衆国 Romstar
音楽 太田理
シリーズ スノーブラザーズシリーズ
人数 1 - 2人(同時プレイ)
メディア 業務用基板(800キロバイト
稼働時期 INT 1990041990年4月
デバイス 8方向レバー
2ボタン
CPU MC68000 (@ 8 MHz)
サウンド Z80 (@ 6 MHz)
YM3812 (@ 3 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
256×224ピクセル
57.50Hz
パレット256色
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スノーブラザーズ』 (Snow Bros.) は、1990年4月に日本の東亜プランから稼働されたアーケード固定画面アクションゲーム。 日本国外では『Snow Bros. - Nick & Tom』のタイトルで稼働された。

雪だるまである主人公のニックおよびトムを操作し、攫われた女王を救出するために敵を雪玉にして倒していくという内容。横視点(サイドビュー)2Dタイプのグラフィックで描画されているが、基本的に通常プレイ中はスクロールせずに1画面内でゲームが展開する。

開発は東亜プランが行い、音楽は『ワードナの森』(1987年)や『大旋風』(1989年)を手掛けた太田理が担当している。この作品はシューティングゲームの老舗として広く知られた同社がそれまでに発売してきた作品とは明らかに一線を画するものとなった[1]

後に本作の続編となる『おてんきパラダイス(スノーブラザーズ2)』(1994年)が稼働されたが(市場に出回った基盤は極めて少数の模様[要出典])、東亜プランは同年に倒産している。

ゲーム内容[編集]

システム[編集]

以下の3種類のアクションにより構成される。

  1. レバー操作で自機を左右に移動、およびボタン1でジャンプ。
  2. 敵キャラクターをショット(ボタン2)で雪玉に固め、それを蹴飛ばして倒す[1]
  3. もしくは、その雪玉を転がしている最中に、他の敵キャラクターを巻き込み、倒す。

巻き込まれて倒された敵キャラクターはアイテム・寿司のどちらかが出る(ネタによって得点が異なる)。

更に1個の雪玉で画面上の敵を一掃すると上から「ご祝儀袋」として1万点のアイテムが降ってくる(連鎖的に他の雪玉を巻き込んでも良い。また、祝儀袋の個数はステージにより異なる)。

また、敵を閉じ込めた雪玉は押して移動させることができるほか、雪玉に乗ってジャンプすることができる。これを利用して普通のジャンプでは届かないところに移動できる。さらに、雪玉に巻き込まれた直後は、一定時間無敵。

それぞれのステージ最終面にはボスキャラが登場し、雪玉を規定回数当てると面クリア。1ステージは10面、全5ステージで全50面[1]

移動システムや、敵の状態を変化させて巻き込んで倒す、といった特徴は、タイトーフェアリーランドストーリー』(1985年)、『バブルボブル』(1986年)、『ドンドコドン』(1989年)等で一般化されたものを踏襲している。同様のタイトルにはデータイーストの『タンブルポップ』(1992年)等が挙げられる。

アイテム[編集]

  • 赤:自機のスピードアップ
  • 黄:ショットの射程が長くなる
  • 青:ショットのパワーアップ
  • 緑:一定時間巨大になり、無敵
  • プレイヤーの顔マーク:一時的に敵の動きが止まった後に、別の4匹の丸形モンスターが現れる。雪玉にすると文字が浮かび上がり、蹴り飛ばすとその文字が手に入る(モンスターを雪玉でひき殺した場合は無効)。「S」「N」「O」「W」と集めると1UP。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考 出典
1 スノーブラザーズJr. 日本 199105241991年5月24日
アメリカ合衆国 1992011992年1月
ヨーロッパ 1992年
ゲームボーイ 東亜プラン 日本 ナグザット
アメリカ合衆国 カプコンUSA
ヨーロッパ カプコン
ロムカセット 日本 DMG-SJJ
アメリカ合衆国 DMG-SJ-USA
ヨーロッパ DMG-SJ-UKV
全体の面数が全60面に変更されている[1]
2 スノーブラザーズ 日本 199112061991年12月6日
アメリカ合衆国 1991年
ファミリーコンピュータ 東亜プラン 日本 東亜プラン
アメリカ合衆国 カプコンUSA
2メガビットロムカセット 日本 TOA-7L
東亜プランが発売した唯一のファミコンソフト。
3 スノーブラザーズ 日本 199305281993年5月28日
メガドライブ 東亜プラン テンゲン 8メガビットロムカセット[2] T-48083 全7ステージ・全70面に変更されている。
ステージ5クリア時にプリプリ姫とプチプチ姫を救出するかわりに
主人公のニックとトムが敵に捕まり、以後は姫が操作キャラクターになる。
4 スノーブラザーズ 日本 201909192019年9月19日

※ 東アジア圏でも同日現地バージョンが発売
メガドライブ ミニ エムツー
※ 移植担当
セガゲームス
※ 本体自体の発売会社
プリインストール - メガドライブ版の移植。
本体にあらかじめインストールされた42作品の1つとして収録。
[3][4][5][6][7]

「メガドライブ ミニ」版に関してはオリジナルメーカーが「テンゲン」と紹介されているが、東亜プランの知的財産権(IP)は現在「株式会社TATSUJIN」が運用しており、この会社からのライセンスを得て収録されている(詳細については「東亜プラン」の項を参照)。

スタッフ[編集]

ファミリーコンピュータ版
  • 企画:古川裕章
  • キャラクター・デザイン:清水由美子、ないとうさなえ、たかだゆうこ
  • 音楽:太田理、上村建也、すずきみきこ
  • チーフ・プログラマー:曽木洋一
  • プログラマー:さいとうけいいち、はまだのりひと、かわむらみさこ
  • スペシャル・サンクス:マイム・モンタナ、NANNINI MASAKO
  • ディレクター:高野健一

反響[編集]

プレイヤーの評価は概して悪くなかったが、当時はあまり話題にならなかった。しかしメーカーが倒産してからは隠れた秀作と一部で見なされていたこともあって、ファミコン版やメガドライブ版、ゲームボーイ版などのソフトにプレミア価格が付き、特にゲームボーイ版は箱付き良品が15000円で販売されていることが2017年の報告で明らかになった[1]

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
AllGame4/5stars (FC)[8]
Computer and Video Games90% (GB)[9]
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー26/10点 (FC)[8]
ファミ通23/40点 (GB)[10]
24/40点(FC)[11]
23/40点(MD)[12]
GamePro4/5点 (FC)[8]
Nintendo Power3.1/5点 (FC)[8]
ファミリーコンピュータMagazine19.7/30点 (GB)[13]
19.7/30点(FC)[14]
メガドライブFAN20.0/30点 (MD)[15]
Mean Machines79% (GB)[9]
83% (MD)[16]
Aktueller Software Markt8/12点 (GB)[9]
Power Unlimited7.2/10点 (FC)[8]
メガドライブ大全肯定的 (MD)[17]
受賞
媒体受賞
第4回ゲーメスト大賞年間ヒットゲーム 48位[18]
アーケード版

ゲーム誌『ゲーメスト』(新声社)誌上で行われていた「第4回ゲーメスト大賞」(1990年度)において年間ヒットゲーム48位を獲得した[18]

ゲームボーイ版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計23点(満40点)[10]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.7点(満30点)となっている[13]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.6 3.1 3.3 3.2 3.3 3.3 19.7
ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計24点(満40点)[11]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.7点(満30点)となっている[14]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.5 3.2 3.1 3.4 3.3 3.2 19.7
メガドライブ版
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では7・5・6・5の合計23点(満40点)となっている[12]
  • ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.0点(満30点)となっている[15]
項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.9 3.3 3.2 3.4 3.2 3.0 20.0
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、メルヘンチックな絵本を思わせるデモ画面にハードロックのようなBGMが使用されている事に関して「へんてこな取り合わせが東亜プランらしい」と指摘、さらに主人公がいかり肩である事やアイテムに寿司がある事、スピードアップアイテムの取得により主人公たちが手足を忙しなく動かす様に関しては「奇妙な味わいを覚えると病みつきに」と肯定的に評価した他、さらわれたお姫様が戦うステージが追加されている点や、パスワードコンティニュー制になっている事に関しても肯定的に評価した[17]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』 (ISBN 9784866400259)、51ページ
  2. ^ 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、 13頁。
  3. ^ 柳島雄太 (2019年6月4日). “【速報】「メガドライブミニ」、遂に全タイトル発表!31本目~40本目の収録タイトルが明らかに” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年11月8日閲覧。
  4. ^ MU (2019年6月4日). “「メガドライブミニ」にまさかの「ダライアス」「テトリス」収録! 第4弾は「重装機兵レイノス」「ラングリッサーII」「アリシアドラグーン」ほか” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2020年11月8日閲覧。
  5. ^ そみん (2019年6月4日). “『ラングリッサー2』『ダライアス』など、メガドライブミニの全収録タイトルが明らかに” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA. 2020年11月8日閲覧。
  6. ^ “メガドライブミニ"新タイトル『テトリス』、『ダライアス』を含む全42タイトルがついに発表!さらに数量限定『メガドラタワーミニ』も同時発売” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2019年6月5日). 2020年11月8日閲覧。
  7. ^ 中村真司 (2019年6月5日). “セガ、メガドラミニを“メガドラタワー”化するキットも限定販売” (日本語). PC Watch. インプレス. 2020年11月8日閲覧。
  8. ^ a b c d e Snow Bros. Nick & Tom for NES (1991)”. Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年7月29日閲覧。
  9. ^ a b c Snow Bros. Nick & Tom for Game Boy (1991)”. Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年7月29日閲覧。
  10. ^ a b スノーブラザーズジュニア まとめ [ゲームボーイ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2016年3月13日閲覧。
  11. ^ a b スノーブラザーズ まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2016年3月13日閲覧。
  12. ^ a b スノーブラーザーズ まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2016年3月13日閲覧。
  13. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 489頁、 ASIN B00J16900U
  14. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 68頁、 ASIN B00J16900U
  15. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 852頁、 ASIN B00J16900U
  16. ^ Snow Bros. Nick & Tom for Genesis (1993)”. Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年7月29日閲覧。
  17. ^ a b 「Chapter 02 1989年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、169頁。ISBN 9784872338805。
  18. ^ a b 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、 18 - 19頁、 ISBN 9784881994290。