スピンドル

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スピンドル: spindle)は、回転するためののこと。本来は紡績機を巻き取る軸(紡錘)などを指すほか、旋盤の回転軸もこうよばれる。パソコン用語の範疇では「モーター駆動される部品」全般をさす。

本稿ではこのパソコン用語の範疇に関して説明する。

概要[編集]

パソコン用語としてのスピンドルは、モーターで高速回転させて利用する軸を含んだ、機械要素ユニット全般をさす。具体的には、ハードディスクドライブなどの記憶装置や冷却用の空冷ファンのことである。

これらの動力と軸構造をもつ部品は、パソコンの高性能化や多機能化にも伴い、より高速回転するようなものが増加する傾向にある。これは磁気ディスク装置など円盤状の記憶媒体から情報を読み取る際に、より高速で回転させるほどに読み出し速度の短縮が図れることや、冷却ファンでは同じファン直径でより大量の送風を行い冷却効果を高めることができることに起因する。また、高密度化・高性能化したコンピュータはより大量のを持ちやすくなる傾向にあり、これを冷却するためにも、複数の冷却ファンを必要とする。

回転軸は高速回転させるほどに、わずかな歪みやぶれにより振動騒音を発生させる傾向もある。パソコンを家庭など生活環境に置いた際に、こういった騒音が煩わしく感じることもあり、静音パソコンなどの方向性も発生している。この静音パソコンは、スピンドル回転速度を低減、あるいは、ハードディスクドライブを廃してフラッシュメモリフラッシュディスク)に置き換えスピンドル自体をまったく持たない「ゼロスピンドル」にするといった方向性が見られる。近年のパソコンはユーザーにとって過剰性能なこともあり、過剰な機能を切り捨て冷却を簡略化するケースもある。モーターを廃することで、携帯情報端末のように省電力化も期待される。

ただ、スピンドルを廃する「スピンドルレス」の方向性は、機能面である程度限定され、対応する部品も高価な傾向がある。このため、完全にスピンドルを廃するのではなく、必要に応じて回転速度を調整することで騒音を抑制する考え方もある。

関連項目[編集]