セルゲイ・ハリトーノフ

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セルゲイ・ハリトーノフ
Sergeikharitonov.JPG
基本情報
本名 Sergei Valerievich Kharitonov
通称 ロシア軍最強兵士
ロシア軍最強の男
死神落下傘
ロシアの冷徹人間凶器
The Siberian Tiger
国籍 ロシアの旗 ロシア
生年月日 (1980-08-18) 1980年8月18日(37歳)
出身地 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
アルハンゲリスク州
所属 ロシアン・トップチーム
→クラブ・ヴォルク・ハン
ゴールデン・グローリー
身長 194cm
体重 120kg
リーチ 193cm
階級 ヘビー級
バックボーン コマンドサンボボクシング
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獲得メダル
ロシアの旗 ロシア
男子 ボクシング
中央アジア大会
2003 ドゥシャンベ スーパーヘビー級
アジアアマチュアボクシング選手権
2004 プエルト・プリンセサ スーパーヘビー級

セルゲイ・ハリトーノフロシア語: Сергей Xаритoнoв, ラテン文字転写: Sergei Kharitonov1980年8月18日 - )は、ロシア男性総合格闘家キックボクサーアルハンゲリスク州出身。ゴールデン・グローリー所属。PRIDEヘビー級グランプリ2004ベスト4。Strikeforceヘビー級グランプリ2012ベスト4。W5ヘビー級王者。リャザン高等空挺指揮学校(士官学校)卒業。

ロシア軍最強兵士」、「死神落下傘」などの異名を持ち、PRIDEでは入場時に、赤の広場の上空を空挺部隊のヘリが飛び交うという演出がなされていた。

来歴[編集]

総合格闘技[編集]

モスクワの小さな総合格闘技大会に出た際、ヴォルク・ハンにスカウトされ、リングス・ロシア(ロシアン・トップチーム)入り。エメリヤーエンコ・ヒョードルがレッドデビルに移籍した後は、ロシアン・トップチームのエースとして活躍する。

バックボーンはコマンドサンボボクシング。特にボクシングの技術は、ミルコ・クロコップをして「相当高い」と言わしめるほどで、ボディブローの威力は抜群。『PRIDE GP 2004』で対戦したアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラは試合後「あんな強烈なボディブローは受けたことがない」と絶賛した。また、プロ入り前にロシアのアマチュアボクシング・ナショナル大会で準優勝した経験を持つ。

2003年10月5日、PRIDE 武士道にてPRIDEデビュー。ジェイソン・信長と対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。

2004年2月1日、PRIDE.27LA・ジャイアントと対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。

2004年4月25日、PRIDE GRANDPRIX 2004 開幕戦のヘビー級グランプリ1回戦でムリーロ・ニンジャと対戦し、KO勝ち。

2004年6月20日、PRIDE GRANDPRIX 2004 2nd ROUNDのヘビー級グランプリ2回戦でセーム・シュルトと対戦。マウントを奪ったハリトーノフは、脚を使ってさらにシュルトの動きを封じ、マウントパンチ鉄槌打ちを振り下ろしTKO勝ちを収めた。シュルトの目が腫れ上がり出血もひどく、地上波に映すには残虐性が高いため、ダイジェスト版でしか放送されなかった。控室での他選手の反応なども中継されていたが、ヒース・ヒーリングは「このロシア人は怖すぎる」、ケビン・ランデルマンは「人を殺しそうな戦い方だ」と言い、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラエメリヤーエンコ・ヒョードル でさえも言葉を失う等冷酷なファイトに驚きを隠せない様子であった。シュルトは試合後、「怖かった。手も足も出なかったよ」と語った。

2004年8月15日、PRIDE GRANDPRIX 2004 決勝戦のヘビー級グランプリ準決勝でアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと対戦。試合のペースを掴まれ判定負け。

2005年2月20日、PRIDE.29チェ・ム・ベと対戦し、パンチラッシュでTKO勝ち。

2005年6月26日、PRIDE GRANDPRIX 2005 2nd ROUNDペドロ・ヒーゾと対戦し、膝蹴りでダウンを奪い、追撃のサッカーボールキックとパウンドでKO勝ち。

2005年8月20日、リングス・ロシアの重鎮であるニコライ・ズーエフが立ち上げたリングスエカテリンブルクの旗揚げ戦に参戦。フランスのピーター・ムルダーに腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。

2005年10月23日、PRIDE.30ファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦し、2-1の判定勝ち。

2006年2月26日、PRIDE.31アリスター・オーフレイムと対戦。試合開始直後にテイクダウンされた際に肩を脱臼し、サイドポジションからの膝蹴りの連打で自身初のTKO負け。エメリヤーエンコ・ヒョードルミルコ・クロコップアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラに次ぐ存在と目されていたが、ノゲイラ戦でも指摘されたスタンドでのレスリング技術、グラウンドで下になったときの技術に難があるとの弱点を露呈した。

2006年9月10日、PRIDE 無差別級グランプリ 2006 決勝戦において、かつての同門であるエメリヤーエンコ・アレキサンダーと対戦し、パウンドでTKO負けを喫し、2006年に入ってから2連敗となった。

2007年2月24日、PRIDE.33マイク・ルソーと対戦。腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。

2007年、ロシアン・トップチームを離れ、ゴールデン・グローリーに加入。移籍とともにHERO'Sへの参戦を表明。

2007年9月17日、HERO'S 2007 ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦アリスター・オーフレイムと再戦し、パンチによるTKOで勝利しリベンジを果たした。試合後、かつて所属していたロシアン・トップチームの同門であるエメリヤーエンコ・ヒョードルとの対戦を希望した。なお、この試合のみゴールデン・グローリーではなく、クラブ・ヴォルク・ハンの所属となっていた(その後の試合ではゴールデン・グローリー所属)。

2008年9月23日、DREAM.6ジミー・アンブリッツと対戦し、パウンドによりタップアウト(DREAMの公式記録はKO)勝ち。

2009年4月5日、DREAM.8ジェフ・モンソンと対戦し、ノースサウスチョークで一本負け。

2010年12月31日、Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜水野竜也と対戦し、右膝蹴りでダウンを奪ったところにパウンドで追撃しKO勝ちを収めた[1]

2011年2月12日、Strikeforce初参戦となったStrikeforce: Fedor vs. Silvaで行なわれたワールドグランプリ1回戦でアンドレイ・アルロフスキーと対戦し、右フックでダウンを奪ったところにパウンドで追撃し、KO勝ちを収めた[2]

2011年9月10日、Strikeforce: Barnett vs. Kharitonovのワールドグランプリ準決勝でジョシュ・バーネットと対戦し、肩固めで一本負け[3]

2012年6月1日、母国ロシアにてジョン・デルガドに秒殺一本勝ち。

キックボクシング[編集]

2009年12月5日、K-1ルール初参戦となったK-1 WORLD GP 2009 FINALのリザーブファイトでダニエル・ギタと対戦し、右ローキックでKO負け。この試合はハリッド"ディ・ファウスト"の怪我による欠場で緊急参戦となった[4]

2010年10月2日、K-1 WORLD GP 2010 IN SEOUL FINAL16のスーパーファイトで佐藤匠と対戦し、1RKO勝ち。K-1ルールでの初勝利となった[5]

2011年5月28日、United GLORY 14マイティ・モーに1RKO勝ち。

2012年からはキックボクシングの試合をメインに活動するようになった。2012年3月23日、United GLORY 15にてマーク・ミラーに1RKO勝ち。

2012年12月31日、DREAM.18 & GLORY 4にてGLORY GRAND SLAMヘビー級トーナメント2012の1回戦でリコ・ベホーベンに判定負け。

2013年10月12日、GLORY 11 Chicagoにてマイクスジムのダニエル・サムに3-0の判定勝ち。

人物・エピソード[編集]

  • 父親がボクシングのトレーナーで、幼少の頃から軽い手ほどきを受けていた。母親はバレーボールのトレーナー。
  • 兄弟は弟(アナトリー)が1人いてセコンドである。
  • 国営武術学校の卒業生で、コマンドサンボを習得した。
  • プロになった現在も、ロシア軍のパラシュート部隊第106親衛空挺師団に所属する、現役の軍人である。出張扱いで来日しており、入場時も空挺師団の軍服を着用する。
  • 秘密主義者で、自分の練習内容や作戦を絶対に明かそうとしない。口癖は「シークレットだ」「それは次の試合で明らかになる」「私が作戦を全て明かすのは、引退して年金生活者になった時だ」。
  • 小さい頃は音楽学校に通っており、アコーディオン奏者になりたかったとのこと。
  • 既婚者である。

戦績[編集]

総合格闘技[編集]

総合格闘技 戦績
33 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
27 15 10 2 0 0 0
6 3 2 1 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ジョーイ・ベルトラン 3R終了 判定 3-0 FightSpace 2018年2月26日
ジェロニモ・ドス・サントス 1R 2:13 アキレス腱固め M-1 Challenge 81: Battle In The Mountains 6 2017年7月22日
ソクジュ 1R 0:40 KO(右ストレート→パウンド) M-1 Challenge 80: Kharitonov vs. Sokoudjou 2017年6月15日
チェイス・ゴームリー 1R 3:55 KO(スタンドパンチ連打) Bellator 175: Rampage vs. King Mo 2 2017年3月31日
× ハビー・アヤラ 1R 0:16 KO(右フック) Bellator 163: McGeary vs. Davis 2016年11月4日
ケニー・ガーナー 1R 4:11 TKO(パンチ連打) M-1 Challenge 59: Battle of Nomads 5 2015年7月3日
ケニー・ガーナー 3R 2:01 TKO(ドクターストップ) M-1 Challenge 53: Battle in the Celestial Empire 2014年11月25日
タイラー・イースト 2R 2:54 TKO(パンチ連打) Tech-Krep Fighting Championship: Prime 2014年3月21日
アレクセイ・クジン 2R 4:56 TKO(パンチ連打) M-1 Challenge 43 2013年11月15日
ジョン・デルガド 1R 0:34 キーロック Russian MMA Championship 2012年6月1日
× ジョシュ・バーネット 1R 4:28 肩固め Strikeforce: Barnett vs. Kharitonov
【ワールドグランプリ ヘビー級トーナメント 準決勝】
2011年9月10日
アンドレイ・アルロフスキー 1R 2:49 KO(右フック→パウンド) Strikeforce: Fedor vs. Silva
【ワールドグランプリ ヘビー級トーナメント 1回戦】
2011年2月12日
水野竜也 1R 1:25 KO(パウンド) Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜 2010年12月31日
× ジェフ・モンソン 1R 1:42 ノースサウスチョーク DREAM.8 ウェルター級グランプリ2009 開幕戦 2009年4月5日
ジミー・アンブリッツ 1R 2:15 ギブアップ(パウンド) DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦 2008年9月23日
アリスター・オーフレイム 1R 4:21 TKO(右ジャブ) HERO'S 2007 ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦 2007年9月17日
マイク・ルソー 1R 3:46 腕ひしぎ十字固め PRIDE.33 "THE SECOND COMING" 2007年2月24日
× エメリヤーエンコ・アレキサンダー 1R 6:45 TKO(レフェリーストップ) PRIDE 無差別級グランプリ 2006 決勝戦
【無差別級グランプリ リザーブマッチ】
2006年9月10日
× アリスター・オーフレイム 1R 5:13 TKO(グラウンドの膝蹴り) PRIDE.31 Dreamers 2006年2月26日
ファブリシオ・ヴェウドゥム 3R(10分/5分/5分)終了 判定2-1 PRIDE.30 STARTING OVER 2005年10月23日
ピーター・ムルダー 1R 腕ひしぎ十字固め Rings Russia: CIS vs. The World 2005年8月20日
ペドロ・ヒーゾ 1R 2:02 KO(パウンド) PRIDE GRANDPRIX 2005 2nd ROUND 2005年6月26日
チェ・ム・ベ 1R 3:24 TKO(スタンドパンチ連打) PRIDE.29 SURVIVAL 2005年2月20日
× アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ 2R(10分/5分)終了 判定0-3 PRIDE GRANDPRIX 2004 決勝戦
【ヘビー級グランプリ 準決勝】
2004年8月15日
セーム・シュルト 1R 9:19 TKO(マウントパンチ) PRIDE GRANDPRIX 2004 2nd ROUND
【ヘビー級グランプリ 2回戦】
2004年6月20日
ムリーロ・ニンジャ 1R 4:14 KO(スタンドパンチ連打) PRIDE GRANDPRIX 2004 開幕戦
【ヘビー級グランプリ 1回戦】
2004年4月25日
LA・ジャイアント 1R 1:23 腕ひしぎ十字固め PRIDE.27 TRIUMPHAL RETURN 2004年2月1日
ジェイソン・信長 1R 2:25 腕ひしぎ十字固め PRIDE 武士道 2003年10月5日
ダヴィド・シュヴェリーゼ 1R 1:00 ギブアップ Tournament of Real Men 8
【決勝】
2003年2月20日
オズマンリ・ヴァガボフ 1R 0:47 ギブアップ Tournament of Real Men 8
【1回戦】
2003年2月20日
ローマン・サヴォチカ 1R 3:11 TKO(腕の負傷) Brilliant 2: Yalta's Brilliant 2000
【決勝】
2000年8月11日
ヴィアシェスラフ・コレスニク 1R 1:26 TKO(パンチ) Brilliant 2: Yalta's Brilliant 2000
【準決勝】
2000年8月11日
ザミール・シルガバイェフ 1R 2:43 ギブアップ(パンチ連打) Brilliant 2: Yalta's Brilliant 2000
【1回戦】
2000年8月11日

キックボクシング[編集]

キックボクシング 戦績
10 試合 (T)KO 判定 その他 引き分け 無効試合
6 4 2 0 0 0
4 2 2 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
アンダーソン・ブラドック・シルバ 2R 2:50 TKO W5 Grand Prix - Rematch
【W5ヘビー級王座決定戦】
2014年10月11日
× アンダーソン・ブラドック・シルバ 3R終了 判定0-3 Glory 16: Denver 2014年5月3日
ジェロム・レ・バンナ 3R終了 判定3-0 GLORY 13: TOKYO 2013年12月21日
ダニエル・サム 3R終了 判定3-0 GLORY 11: Chicago 2013年10月12日
× リコ・ベホーベン 2分2R終了 判定0-5 DREAM.18 & GLORY 4 〜大晦日 SPECIAL 2012〜
【GRAND SLAM ヘビー級トーナメント2012 1回戦】
2012年12月31日
マーク・ミラー 1R 1:59 KO(右フック) United Glory 15 2012年3月23日
マイティ・モー 1R 1:59 KO(アッパーカット) United Glory 14: 2010-2011 World Series Finals 2011年5月28日
× シング・心・ジャディブ 1R 2:58 KO(右フック) K-1 WORLD GP 2010 FINAL
【スーパーファイト】
2010年12月11日
佐藤匠 1R 2:30 KO(右フック→左膝蹴り) K-1 WORLD GP 2010 IN SEOUL FINAL16 2010年10月2日
× ダニエル・ギタ 3R 0:36 KO(右ローキック) K-1 WORLD GP 2009 FINAL
【リザーブファイト】
2009年12月5日

獲得タイトル[編集]

  • Brilliant 2 優勝(2000年)
  • Tournament of Real Men 8 優勝(2003年)
  • W5ヘビー級王座(2014年)

表彰[編集]

脚注[編集]