セントピーター・セントポール群島

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座標: 北緯00度55分1秒 西経29度20分7秒 / 北緯0.91694度 西経29.33528度 / 0.91694; -29.33528

セントピーター・セントポール岩礁の科学研究ステーション。画像はブラジル連邦政府海洋資源庁による

セントピーター・セントポール群島Saint Peter and Saint Paul Archipelago)。大西洋赤道海域の中心部にあるブラジル領の小さな岩礁群である。ポルトガル語の正式名称はArquipélago de São Pedro e São Paulo (アルキペラゴ・デ・サンペドロ・イ・サンパウロ)。東北ブラジルのナタールの東北東1010km、北緯00度55.1分、西経29度20.7分にあり、五つの島と無数の岩礁からなる。

最大のベウモンチ(Belmonte)島でも長さ180m、幅50mしかない。総面積は13.000 平方メートル、最高点はノルデスチ島(Nordeste)の18 mである。岩石が露出し、森林も飲料水もない。大西洋中央海嶺を横切るセントポールトランスフォーム断層帯(Saint Paul Transform Fault)にある、長さ100km幅20km高さ3800mの切り立った板状の海底地形の峰の頂上に位置する。この峰は首を東に向けたブラキオサウルスの背中に似ており、セントピーター・セントポール橄欖岩海底峰(Saint Peter Saint Paulo Peridotite Ridge, cadeia peridtítica de São Pedro e São Paulo)とよばれる。深海底マントルを構成する蛇紋岩化した超塩基性岩が海面上に露出する大西洋唯一の地点である。橄欖岩はメガマリオンとして海底に出現したと考えられる。しかし橄欖岩海底峰は世界的に見ても特異な地形であり、東西方向のトランスフォーム断層の右ずれに伴う構造運動によってプレッシャーリッジが発生し、南北方向の圧縮応力によってメガマリオンが変形、高速隆起したと考えられている。上昇は七百万年前から始まり現在も加速中である。過去六千年間の年間上昇率は海水に対して1.5 mmでブラジルでは最も激しい構造運動である(Motoki et al., 2009; Campos et al., 2010)。現在そのメカニズムが解明されつつある。1998年にブラジルの科学研究ステーションが建設され、四人の生物学者地質学者などの研究者が交代制で常駐している。全島が環境保全地帯に指定されている。島は鳥類の繁殖の場となっている。マグロ回遊経路にあたり、周辺では漁業が盛ん。

セントポール群島(ASPSP)の位置、、Sichel et al. (2008)による。
セントポール群島の地図、Sichel et al. (2008)による。

文献

Motoki, A., Sichel, S.E., Campos, T.F.C., Srivastava, N.K., Soares, R.S. 2009. Taxa de soerguimento atual do Arquipélago de São Pedro e São Paulo, Oceano Atlântico Equatorial. Revista Escola de Minas, 62-3. 331-342.

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