ソフィア・サマター

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ソフィア・サマター
Sofia Samatar
誕生 1971年10月24日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国インディアナ州
職業 作家、詩人、研究者、編集者
最終学歴 ウィスコンシン大学マディソン校、ゴシェン・カレッジ
ジャンル ファンタジー, 神話学, ポストモダン
代表作 『図書館島』A Stranger in Olondria (2013)
主な受賞歴 世界幻想文学大賞英国幻想文学大賞ジョン・W・キャンベル新人賞クロフォード賞
親族 サイド・シーク・サマター英語版
公式サイト www.sofiasamatar.com
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ソフィア・サマター(Sofia Samatar, 1971年 - )は、ソマリ系アメリカ人の作家詩人研究者編集者ジェームズ・マディソン大学英語学准教授や、「Interfictions: A Journal of Interstitial Arts」のノンフィクション・詩部門の編集者を務める。2013年、長編小説『図書館島』を発表した。

人物[編集]

サマターは1971年、アメリカ合衆国インディアナ州の小さな町に生まれた[1]。 父はエチオピア出身のソマリ人である学者・歴史家・作家サイド・シーク・サマター英語版。母はノースダコタ州出身のスイスドイツ系でメノナイト[1][2]。 両親は母親が英語を教えていたソマリアモガディシオで1970年に出会った[3]

サマターは世界中を転々としながら育った。メノナイト系の高校を卒業後、インディアナ州のゴシェン・カレッジで英語学を専攻し、1994年に卒業。1997年にウィスコンシン大学マディソン校でアフリカの言語と文学の修士号を取得。2013年に同じ分野で博士号を取得した[4]。 博士論文のテーマはタイイブ・サーレフ[5]

アメリカ人の作家キース・ミラーと結婚し[1]、2人の子供がいる[6]

サマターはアラビア語英語をはじめとした複数の言語を操る[4]。 またカレッジではスワヒリ語を学び[5]スーダンで教えている間にザンデ語を習得した[7]

経歴[編集]

職業経歴は語学教師として、夫とともにスーダンで3年間、第二言語として英語を教えることからスタートした。そののちエジプトで9年間、英語教師を務める[1][4]

2013年、サマターはカリフォルニア州立大学チャネル諸島校の英語学准教授となった。創作と文学を教え、学校初のアラビア語クラスを設置。[4] 2016年秋からはヴァージニア州のジェームズ・マディソン大学に所属。

2012年から執筆活動を始め[1] 、詩作や書評、短編小説を Stone Telling、Clarkesworld, Strange Horizons、Apex Magazine、Lightspeed などに発表[1][8]。2013年の短編"Selkie Stories Are for Losers"でヒューゴー賞ネビュラ賞世界幻想文学大賞英国SF協会賞の候補となり[9]、同年の初長編『図書館島』A Stranger in Olondria世界幻想文学大賞英国幻想文学大賞を受賞し、またジョン・W・キャンベル新人賞クロフォード賞を受賞するなど、高く評価される[1][10]。2016年には『図書館島』の姉妹編となる長編 The Winged Histories を発表した[11]。 2017年には初の短編集 Tender を発表。

また、サマターは英語でカシーダ(頌詩)を書くことにも取り組んでいる[5]。2017年には兄と合作の Monster Portraits を発表した。

影響を受けた作家として、思春期に好んで読んだアーネスト・ヘミングウェイジェイムズ・ジョイスヴァージニア・ウルフウィリアム・フォークナーの名を挙げている。スーダンで暮らしている間に読んだマルセル・プルースト失われた時を求めて』も重要な影響を受けた作品に挙げている。ジャンル・フィクションにはさほど親しんでいないものの、J・R・R・トールキンマーヴィン・ピークアーシュラ・K・ル=グウィンのファンタジー作品、ブラム・ストーカーブロンテ姉妹ゴシック小説、『ベーオウルフ』『カンタベリー物語』などの中世英文学を高く評価している[5]。さらに影響を受けた現代作家として、コーマック・マッカーシーマイケル・オンダーチェ、ミラル・アル=タハウィ、ノーラ・アル・ノーマン[1][5]、そして特にキャロル・メイソのポストモダン作品を挙げている。

主な作品[編集]

長編
  • 『図書館島』A Stranger in Olondria, Small Beer Press, 2013(市田泉訳、東京創元社、2017年)
  • The Winged Histories (Small Beer Press, 2016)
短編集
  • Tender (Small Beer Press, 2017)

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h Sofia Samatar: Stranger Scripts”. Locus Magazine. 2014年12月1日閲覧。
  2. ^ Small Beer Press & Big Mouth House Fall/Winter 2012”. Small Beer Press. 2014年12月31日閲覧。
  3. ^ Interview with Professor Said Sheikh Samatar at the 2005 Annual Meeting of the African Studies Association, Washington, D.C.”. Bildhaan. 2014年12月1日閲覧。
  4. ^ a b c d Faculty Profiles - Sofia Samatar”. California State University Channel Islands. 2014年12月1日閲覧。
  5. ^ a b c d e Ways of Knowing: An interview with Sofia Samatar”. Strange Horizons. 2015年1月4日閲覧。
  6. ^ Bulletin fall-winter 2010-11”. Issu. 2014年12月31日閲覧。
  7. ^ WSADF contributors round robin interview”. Futurefire. 2015年1月4日閲覧。
  8. ^ Sofia Samatar”. Tor.com. 2014年9月9日閲覧。
  9. ^ News”. Sofia Samatar. 2014年12月31日閲覧。
  10. ^ Announcing the 2014 British Fantasy Awards Winners”. Tor.com. 2014年9月9日閲覧。
  11. ^ ST Body Interviews: Sofia Samatar, "Long-Ear"”. Stone Telling. 2014年12月31日閲覧。