チェ・スンチョル

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チェ・スンチョル
崔 スンチョル
生誕 최승철(崔 スンチョル)
国籍 朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮
別名 朴(パク)
チェ・スンチョル
各種表記
ハングル 최승철
漢字 崔승철
発音 チェ・スンチョル

チェ・スンチョル(崔、최승철)は、朝鮮労働党対外情報調査部所属工作員(スパイ)。「朴」(ぱく)と名乗って、日本在住の同胞を土台人にしていた[1]

1985年3月に発覚した「西新井事件」で、樺太出身の日本人Oに成りすまして彼名義のパスポート運転免許証を取得、東南アジア欧州日本との間の出入国を繰り返していたことから、警視庁公安部旅券法違反などの容疑で国際手配された。

チェは、戦前内地に住んでいたことがあり、日本語に堪能で関西弁を流暢に使いこなしていた。そして、正月には和服を着て初詣に出かけるなど、朝鮮人らしさを払拭して日本人以上の日本人に成りきることを徹底しており、当時居住していた家の壁に落書きをした近所の子供を叱っていたところを目撃していた住人によると、まるで学校の先生が諭すような説教で、きちんとした人だという印象をもったとのことである[2]

「小住健蔵」となのっていたところ、1982年に北朝鮮スパイだとの情報が入る。極東地域の大物工作員だったチェは、1983年にマレーシアに出国して姿を消した。1985年に外事警察の捜査員たちが東京都足立区西新井本町のマンションや十数カ所に一斉に家宅捜索した。拉致被害者蓮池薫夫妻拉致の実行犯であり、拉致する事前に夫妻に接触していたと帰国後に証言されている。蓮池夫妻が帰国する直前まですぐ近くに住んでいたとされ、教育も担当していたという[3]

警視庁公安部は2006年3月3日辛光洙とともに国外移送目的略取国外移送の容疑とで国際手配し、北朝鮮に対し所在の確認と身柄の引き渡しを要求している。

脚注[編集]

  1. ^ [1]日本にスパイ罪はない 「西新井事件」で工作員を逃した法の壁
  2. ^ 竹内明 (2017年10月22日). “日本から姿を消した「北朝鮮工作員」が、騙した「妻」に贈った小包”. 現代ビジネス. 2017年10月24日閲覧。
  3. ^ [2]日本にスパイ罪はない 「西新井事件」で工作員を逃した法の壁

参考文献[編集]

  • 『昭和61年版 警察白書』
  • 『月刊治安フォーラム』2002年3月号

関連項目[編集]