チャルメルソウ属

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チャルメルソウ属
Mitella caulescens 0975.JPG
Mitella caulescens
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ上類 Superrosids
: ユキノシタ目 Saxifragales
: ユキノシタ科 Saxifragaceae
: チャルメルソウ属 Mitella
学名
Mitella L.
和名
チャルメルソウ属
マルバチャルメルソウ
ブリトン(著)『北アメリカの植物図譜』の図版

チャルメルソウ属 (学名:Mitella )は、ユキノシタ科に含まれる植物の群。根出葉の間から長い穂を出し、小さなをつける。花弁は羽状に裂けるものが多い。世界の半分の種が日本固有種である。

特徴[編集]

小型の多年生草本で発達した根茎がある[1]。根出葉を出し、にはが発達しないものが多い。根出葉には長いがあり、互生するが、根茎が立つ種ではその先端に束生して見える。葉柄基部には托葉があり、膜質で左右1対が先端で多少合生する。

花茎は側生で、多くの場合に赤褐色の荒い毛がある。花は総状花序をなし、小型の両性花で5数性、柄がある。ただし雌雄異株の種も1種だけ知られる(モミジチャルメルソウ)。は小型で先端が3-5裂する。は杯状または鐘状で、子房とその基部で癒合するが、全体まで癒合する例もある。萼片は5個で、花後も残る。花弁は5枚、萼筒上端について、早くに脱落する。多くの場合、細くて大きく羽状に裂け、それこそ羽根の軸だけのような姿になるが、裂けない種、あるいは花弁を失った種もある。雄蕊は5-10個。花盤があり、子房は中位。柱頭は2個で、果時まで残る。果実蒴果で、花柱間の縫合線で裂けて開く。種子は多数でほぼ卵形。

名前の由来[編集]

和名は中国楽器のラッパであるチャルメル(チャルメラとも)にちなむ。これは日本の代表種であるチャルメルソウにおいて、その果実が大きく口を開いた姿が似ているためである[2]

分布と分類[編集]

世界では東アジアと北アメリカにのみ分布する。全部で約20種あるが、東アジアには12種があり、日本産は11種、しかもそのうちマルバチャルメルソウが広域分布種で北アメリカにまで分布する以外、残りの10種は日本固有である。

代表的な種[編集]

以下に日本産の種を挙げておく[3]

出典[編集]

  1. ^ 以下、主として佐竹他(1999),p.162
  2. ^ 牧野(1961)p.236
  3. ^ 佐竹他(1999)p.162-164

参考文献[編集]

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本II 離弁花類』(新装板),(1999),平凡社
  • 牧野富太郎、『牧野 新日本植物圖鑑』、(1961)、図鑑の北隆館