チャーターアームズ・アンダーカバー

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チャーターアームズ・アンダーカバー
女性向け仕様の"ピンクレディーチャーター"
概要
種類 回転式拳銃
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
設計・製造 チャーターアームズ社(新旧)
性能
口径 .38口径
銃身長 3インチ(旧モデル)
2インチ(現行モデル)
使用弾薬 .38スペシャル弾
装弾数 5発
作動方式 シングルアクション
ダブルアクション
全長 mm(旧モデル)
159mm(現行モデル・13820)
重量 450g(旧モデル)
476g(現行モデル・13820)
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チャーターアームズ・アンダーカバー: Charter Arms Undercover)はアメリカチャーターアームズ(旧)社が開発した回転式拳銃である。

概要[編集]

アンダーカバーとは、警察潜入捜査囮捜査を意味しており、チャーターアームズ社製で初の回転式拳銃である。

弾薬は.38スペシャル弾を使用し、装弾数は5発であるが、同弾薬を使用し、装弾数も同様であるスミス&ウェッソン社製のS&W M36と比較すると銃身が若干長いにも関わらず軽量である。シリンダーはシリンダーラッチを押し込む以外にも、エジェクターロッドを摘まんで前方に引く事でもスイングアウトが可能となっており、シリンダー自体も前後でロックする仕組みで安全性を確保している。フレームは上下分割式のソリッドな物で、耐久性にも優れている[1]

2019年現在、旧チャーターアームズ社は倒産したが、同じ社名を冠した別資本のチャーターアームズ社によって生産が行われており、旧モデルは銃身長が3インチで木製グリップを備え、エジェクターロッドが露出していたが、現行モデルでは銃身長が2インチでグリップはラバー製、エジェクターロッドを覆い保護するエジェクターロッドハウジングが追加されている[2]

本銃が使用された著名な事件[編集]

1972年5月15日メリーランド州ローレルのショッピングモール内にて起きた当時、第45代アラバマ州知事を務めていたジョージ・ウォレスが支持者に囲まれている中、銃撃された事件で、実行犯であるアーサー・ブレマーが本銃を使用した[3]

銃撃されたジョージは、一命は取り留めたものの、下半身不随となる重傷を負った。

1980年12月8日ニューヨークで起きた当時、世界的な名声を得ていたイギリスのミュージシャン、ジョン・レノンマーク・チャップマンによって銃殺された事件で、チャップマンが使用したのが本銃である。

チャップマンはこの時、銃本体には殺傷力の高いホローポイント弾を5発装填しており、ジョンが当時の自宅であったダコタ・ハウスの入口に現れた際、彼の背中に向けて約3mの距離から全弾発射し、内4発が命中したジョンは倒れ込み、警察のパトカーでルーズヴェルト病院に搬送されるも、複数の銃傷による出血性ショックのため間もなく死亡した[4][5][6]

脚注[編集]

  1. ^ 『リボルバーマニアックス』株式会社ホビージャパン〈ホビージャパンMOOK〉、2016年9月29日、82頁。ISBN 978-4-7986-1320-8。
  2. ^ Undercover Charter Arms”. Charter Arms. 2019年12月3日閲覧。
  3. ^ “Loner gunman shoots Democrat maverick”. The Times (London). (2008年10月5日). http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/us_and_americas/article4882338.ece 
  4. ^ Police Trace Tangled Path Leading To Lennon's Slaying at the Dakota”. elvispelvis.com. 2007年12月20日閲覧。
  5. ^ Dolmetsch, Christian (2014年12月23日). “John Lennon Killer Chapman Denied Parole for Eighth Time”. 2015年2月3日閲覧。
  6. ^ John Lennon's last day.. as told by the people who were with him”. Mirror.co.uk (2010年11月27日). 2015年2月8日閲覧。