チャールズ・ゲシキ

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チャールズ・ゲシキ
Charles Geschke photo.png
生誕 (1939-09-11) 1939年9月11日(78歳)
クリーブランド (オハイオ州)
居住 ロスアルトス (カリフォルニア州)英語版
国籍 アメリカ人
研究分野 計算機科学
出身校 カーネギーメロン大学
ザビエル大学英語版
主な業績 アドビシステムズ
PostScript
主な受賞歴 2006年米国電子工学協会のMedal of Achievement[1]
マルコーニ賞英語版 (2010)
ジョン・キャロル大学英語版の名誉博士号
プロジェクト:人物伝

チャールズ・M・ゲシキ(Charles M. Geschke、1939年9月11日 - )は、アメリカ実業家である。 1982年にグラフィックソフトウェア会社アドビシステムズジョン・ワーノックと共同で設立したことで知られている。

学歴[編集]

ゲシキはセント・イグナティウス高校出身であり、ザビエル大学英語版にて古典の学士号、数学の修士号を、カーネギーメロン大学にて計算機科学の博士号を取得した[2][3]。ゲシキは1963年から1968年までジョン・キャロル大学で数学を教えていた。

経歴[編集]

アドビ設立の前、ゲシキとワーノックはゼロックスのパロアルト研究所に勤めていた。 ゲシキは1970年代前半から勤務しており、1978年からイメージングサイエンス研究室を牽引して計算機科学・グラフィックス・画像処理・光学の分野で研究を行っていた。彼は研究の長期パートナーとしてジョン・ワーノックを雇い、共にページ記述言語(PDL)を開発して、インタープレスという、書体・書式を電子的に表現する技術を作った。印刷制御に使うワーノックのインタープレスグラフィック言語の商業的価値に対して、そのゼロックスの扱いに不満を持ったため、二人はゼロックスを離れてアドビシステムズを立ち上げた[4]

アドビ[編集]

ゲシキとワーノックの開発したインタープレスは、PostScriptとして改良された。最初のDTPであり、アップルコンピュータと組み合わせて使う事で、文章入力や文面構成、画面上に表示された通りに印刷などを誰でも出来るようになった。PostScriptは機種依存性がなく柔軟なので、市場価値があった。この新しいシステムが市場に登場すると、ビジネスユーザーによる文章作成の質・効果が急速に発展し、業界全体が急成長した[4]。1986年12月から1994年7月まで、ゲシキはアドビの最高執行責任者を務め、1989年4月から2000年4月まで、社長を務めた。ワーノックが最高経営責任者の職を降りる少し前、2000年にゲシキはアドビの社長の職を降りた。1997年9月からアドビの理事会共同議長を引き受けている[2][3][5]

アドビは2010年のForbes Global 2000で1069位にランクインし、Forbes List of 400 Best Big Companies in 2009に掲載された[2]

1992年誘拐事件[編集]

1992年5月26日の朝、カリフォルニア州マウンテンビューにあるアドビ駐車場に仕事で赴いていた時に、ゲシキは銃を持った二人の男に捕らえられた。カリフォルニア州ホリスターの家からFBIによって解放されるまでに4日を要した。5月31日、身代金65万ドルを受け取った誘拐犯はゲシキを開放し、その後FBIはバンガローにある隠れ家を特定した[6]

誘拐犯であるサンホセのムハンマド・アルブハーリと、キャンベルのジャック・サイェは最終的に州裁判所で終身刑を宣告された[6]

[編集]

1999年に、チャールズ・ゲシキはAssociation for Computing Machineryのフェローとして称えられた。

2002年に、「ジョン・ワーノックと共に行ったDTPの普及活動の成果とフォント・グラフィックス・印刷分野のイノベーション」が評価され、コンピュータ歴史博物館のフェローとなった[4]

2006年10月、ゲシキは共同設立者のジョン・ワーノックと共にAeA Annual Medal of Achievement Awardを受賞した。この賞におけるソフトウェア開発技術者の受賞はこれが初である。2008年、IEEE Computer SocietyよりComputer Entrepreneur Awardを受賞。2009年には、大統領バラク・オバマより2008年アメリカ国家技術賞を受賞した[5][7]

2012年5月20日の日曜日、ゲシキは数学教授として勤めていたオハイオ州ユニバーシティ・ハイツのジョン・キャロル大学英語版で卒業生に対して演説を行い、名誉博士号を取得した[8]

対外関係[編集]

ゲシキは、サンフランシスコ交響楽団の委員会[9]、National Leadership Roundtable on Church Management[10]、Commonwealth Club of California[11]、タブローソフトウェアに属している[12] 。カーネギーメロン大学の計算機科学諮問委員会、Egan Maritime Foundationの委員会、Nantucket Boys and Girls Clubの委員会にも属している。また、全米技術アカデミーのメンバーでもあり、Association for Computing Machineryのフェローでもある[4][5]

1995年に全米技術アカデミーに選ばれ、2008年にアメリカ芸術科学アカデミーに選ばれた。2010年にはサンフランシスコ大学理事会の理事長を務めた[5]

私生活[編集]

1964年にチャールズ・ゲシキはナンと結婚し、子・孫も授かっている[13]。彼はカトリック教徒である[14]

脚注[編集]

  1. ^ Download images | Adobe leaders Archived 2012年10月18日, at the Wayback Machine.. Adobe.com (2013-04-17). Retrieved on 2013-07-21.
  2. ^ a b c Charles M. Geschke Co-Chairman of the Board Adobe Systems Inc. フォーブス. Accessed December 31, 2010.
  3. ^ a b Classical Studies Dr. Charles M. "Chuck" Geschke Archived July 7, 2007, at the Wayback Machine.. ウィラメット大学. Accessed December 31, 2010.
  4. ^ a b c d Charles Geschke 2002 Fellow Awards Recipient. コンピュータ歴史博物館. Accessed December 31, 2010.
  5. ^ a b c d Charles Geschke Bio. サンタクララ大学. Accessed December 31, 2010.
  6. ^ a b "FBI rescues a kidnapped businessman". ニューヨーク・タイムズ. p. B7. Accessed December 31, 2010.
  7. ^ Past Recipients for the Computer Entrepreneur Award. IEEE Computer Society. Accessed December 31, 2010.
  8. ^ Wittenberg, Ed. "John Carroll University commencement among events this weekend in University Heights". プレーン・ディーラー. Sun News. Accessed May 20, 2012.
  9. ^ About. サンフランシスコ交響楽団. Accessed December 31, 2010.
  10. ^ About the National Leadership Roundtable Board of Directors. National Leadership Roundtable on Church Management. Accessed December 31, 2010.
  11. ^ Governors of the Club. Commonwealth Club of California. Accessed December 2, 2015.
  12. ^ Board of Directors Dr. Charles Geschke. タブローソフトウェア. Accessed December 31, 2010.
  13. ^ "Charles M. Geschke On Power Ambition Glory". フォーブス. Accessed December 31, 2010.
  14. ^ Archived copy”. 2013年11月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月13日閲覧。

参考文献[編集]