ツル

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ツル科 Gruidae
生息年代: 始新世 - 現在
Grus japonensis.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
: ツル科 Gruidae
Vigors, 1825
英名
Crane

ツル)は、ツル目・ツル科(学名:Gruidae)に分類される鳥の総称。どの種類も長いくちばし、首、足をもつ大型の水鳥である。

分布[編集]

南極大陸南アメリカ大陸を除く4大陸に、2亜科・4属・15種類が分布する。

日本では北海道釧路湿原とその周辺に留鳥として生息するタンチョウのほか、山口県周南市鹿児島県出水市などに冬鳥として渡来するナベヅルマナヅルがよく知られ、いずれも天然記念物に指定されている。この他、クロヅルアネハヅルソデグロヅルカナダヅルなどがごく稀に飛来する。

このほかアジアには繁殖地の中央アジアからヒマラヤ山脈を越え越冬地のインドへ渡るアネハヅルなど、アフリカには鮮やかな飾り羽をもつカンムリヅルなど、個性的な種類がいる。

形態[編集]

どの種類もくちばし、首、足が長く、体長1m前後に達する大型の鳥類である。羽毛は黒、白、赤などで彩られ、体も大きいのでよく目立つ。また、顔に皮膚が裸出した部分があるのも特徴である。

生態[編集]

湖沼湿地草原などに生息する。食性は雑食性で、小動物から植物の果実まで、いろいろなものを食べる。

巣は地上に作る。種類にもよるが卵は1個-4個で、30日前後抱卵する。卵から生まれたヒナは飛ぶことはできないが、すぐに歩けるようになり、親鳥について餌を探し回ることができる。

ツルが生きるためには多くの餌、ひいては豊かな生態系が必要である。有史以来の人間の活動、または狩猟によって、世界各地のツルの生息地は大きく狭められ、21世紀初頭の段階では絶滅が危惧される種類も多い。しかし同時に生息域各地での保護活動も盛んになっている。

分類[編集]

文化等[編集]

ツルは「神秘の鳥」「幸運のシンボル」とされている[要出典]。また、日本航空鶴丸)やルフトハンザドイツ航空などの航空会社のシンボルにも使用されている。

中国[編集]

ツルは古代中国の伝説では仙界に棲む鳥とされた[1]。ツルは吉祥と長寿の象徴で、古来より高位高官の身に着ける装飾品に用いられた[1]

日本[編集]

日本では昔話にもよく登場し、「鶴は千年、亀は万年」などカメと共に長寿の象徴とされている。実際、他の動物より比較的寿命が長いが、寿命は動物園での飼育の場合であっても50年-80年程度で、野生では30年位と推定されている。「鶴姫」など名前としても使われる。 折鶴、千羽鶴なども、日本の象徴となっている。

ツルは地上性、特に湿地での活動に高度に順応した鳥であって、一部の種類を除き木に止まることはできない。 よく水墨画でツルがマツ等の樹に止まる構図がある(いわゆる「松上の鶴」。伊藤若冲の『旭日松鶴図』や広渡湖秀の『桃鹿・巌波双鶴図』を始め数作が知られる)が、これは一般にコウノトリとツルとを混同してのことだとされている。

江戸時代には鶴の肉は白鳥とともに高級食材として珍重されていた。武家の本膳料理朝鮮通信使饗応のために鶴の料理が振る舞われたことが献立資料などの記録に残されている。鶴の肉は、江戸時代の頃の「三鳥二魚」と呼ばれる5大珍味の1つであり、歴史的にも名高い高級食材。三鳥二魚とは、鳥=(ツル)、雲雀(ヒバリ)、(バン)、魚=(タイ)、鮟鱇(アンコウ)のことである。

ツルの音楽[編集]

江戸時代には、鶴の鳴き声を模した音型をモティーフとして、さまざまな楽曲が生まれた。

  • 『鶴亀』
  • 尺八本曲 『鶴の巣籠』(尺八各流派に同名異曲が多数伝承されている)
  • 尺八本曲 『巣鶴鈴慕』
  • 胡弓本曲 『鶴の巣籠』(胡弓四流派にそれぞれ同名異曲が伝承されている)
  • 地歌箏曲 『鶴の声』
  • 地歌・箏曲 『鶴の巣籠』(久幾勾当作曲)
  • 箏曲 『新巣籠』(楯山登作曲)
  • 長唄 『鶴亀』(十代目杵屋六左衛門作曲)
  • オペラ 『夕鶴』(團伊玖磨作曲)

関連項目[編集]

  • コウノトリ - サギ
  • 折鶴
  • 鶴亀算
  • 十長生
  • つる座
  • クレーン - 形状が鶴に似ていることから名付けられた。
  • ツル科 (Sibley)
  • 日本航空 - シンボルマークとして鶴が使われている。
  • ルフトハンザドイツ航空 - 同上。当然ながらデザインは異なる。
  • クランベリー - クランとはcraneの訛,つまりは英語で鶴のことである。どの部分を鶴になぞらえたかは諸説ある。但しクランベリーと言う語は元々低地ドイツ語からの借用であり、それぞれの構成要素(クラン、ベリー)も本来は低地ドイツ語のcraneとberryに対応するkraanとbereに帰すべきものである。[2] [3] 

脚注[編集]

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  1. ^ a b 李祖定『中国伝統吉祥図案』説話社、2009年、29頁。
  2. ^ http://ejje.weblio.jp/content/cranberry 研究社 新英和中辞典より 
  3. ^ http://www.etymonline.com/index.php?term=cranberry