ティニウス

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ティニウス
Tignous 20080318 Salon du livre 1.jpg
本名 ベルナール・ヴェルラック
生誕 1957年8月21日
パリ
死没 (2015-01-07) 2015年1月7日(57歳没)
パリ
国籍 フランスの旗 フランス
職業 風刺画家
称号 レジオンドヌール勲章
受賞 (時事問題・ルポルタージュのバンド・デシネに対する) フランス・アンフォ賞
モントルイユ、「ティニウス賞」設立
サイン Signature tignous.png
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ティニウス (Tignous; 本名ベルナール・ヴェルラック Bernard Verlhac; 発音 [tiɲus][1]; 1957年8月21日 - 2015年1月7日) は、フランス風刺画家。"Tignous" はオック語で「ちょっと意地悪なやつ」の意味。彼の祖母が愛情をこめてこう呼んでいた[2]。彼はまた、生粋のパリっ子であり、仲間からは「ティティ」(ティティ・パリジャンフランス語版ヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル』の登場人物ガヴローシュのイメージによる典型的なパリの下町っ子) と呼ばれていた[3][4]

パリの美術学校 École Boulleデッサンを学び、1980年代から共産党系の『リュマニテ』、カトリック系の『ラ・クロワフランス語版』、風刺雑誌『月刊シャルリー』など、右派、左派を問わず、様々な新聞に風刺画を掲載した。

1992年に活動を再開した『シャルリー・エブド』に参加。2007年には政治・司法ジャーナリストのドミニク・パガネリとともに、アジャクシオ知事クロード・エリニャックフランス語版殺害の容疑者イヴァン・コロナフランス語版の裁判を取材し、『シャルリー・エブド』に掲載し、翌年、『コロナ裁判』を刊行。この本は時事問題・ルポルタージュのバンド・デシネに対する「フランス・アンフォ賞」を受賞した。

風刺漫画家の国際ネットワーク「平和のための風刺漫画」に参加していた[5][6]。この組織は、ムハンマド風刺漫画掲載問題およびムハンマドの風刺画を掲載したデンマークの保守系紙『ユランズ・ポステン』への報復としてイランホロコースト風刺画コンテストが開催され物議を醸したこと[7]を受けて、風刺画家プランチュノーベル平和賞を受賞したコフィー・アナン国際連合事務総長が異なる信仰・文化に生きる人々の相互理解・尊重を促進し、報道の自由・表現の自由を守るために設立したものである[8]

花に埋もれたティニウスの墓 (ペール・ラシェーズ墓地)

2015年1月7日、シャルリー・エブド襲撃事件イスラム過激派に殺害された。

著書[編集]

  • 1991年:On s'énerve pour un rien (人は何でもないことでムカつく), La Découverte
  • 1999年:Tas de riches (金持ちども), Denoël
  • 2000年:Tas de pauvres (貧乏人ども), Denoël
  • 2006年:Le Sport dans le sang (彼らの血に流れるスポーツ) (=ドーピング), Emma Flore
  • 2008年:C'est la faute à la société (社会のせいだ) (共著), 12 bis
  • 2008年:Le Procès Colonna (コロナ裁判) (ドミニク・パガネリとの共著), 12 bis
  • 2010年:Pandas dans la brume (霧にかすむパンダ), Glénat
  • 2010年:Le Fric c'est capital (金が肝心 / 金は資本), 12 bis
  • 2011年:Cinq ans sous Sarkozy (サルコジのもとに5年), 12 bis

脚注[編集]

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  1. ^ L'épouse de Tignous s'attache à faire vivre sa mémoire”. (日本語の表記は「ティニュー」、「ティニュス」などばらつきがあるが、妻クロエ・ヴェルラックのインタビューで確認できる). 2018年7月18日閲覧。
  2. ^ “Cabu, Tignous, Charb... l'hommage de la Bnf vu par le dessinateur Jean Dobritz” (フランス語). FIGARO. (2015年3月26日). http://www.lefigaro.fr/culture/2015/03/26/03004-20150326ARTFIG00395-cabu-tignous-charb-l-hommage-de-la-bnf-vu-par-le-dessinateur-jean-dobritz.php 2018年6月22日閲覧。 
  3. ^ VIDEO. Coco : "Mon Titi, ça te ferait bien chier de nous voir là avec nos gueules ravagées"”. (『シャルリー・エブド』の風刺画家ココの追悼の言葉). 2018年7月18日閲覧。
  4. ^ Caroline Fourest (2015). Éloge du blasphème. 「ぼさぼさの髪で、ティティパリジャン(パリの下町っ子)風のアクセントで、笑顔がすてきなティニウス」. Grasset. 
  5. ^ “【独自】パリ新聞社襲撃 殺された漫画家達の知られざる日本との交流が明らかに” (日本語). 8bitnews. (2015年1月19日). http://8bitnews.org/?p=4382 2018年6月22日閲覧。 
  6. ^ NO-RIO”. (日本からは山井教雄氏が参加している). 2018年7月19日閲覧。
  7. ^ 「シャルリー・エブド」への報復 イランでホロコースト風刺画コンテストを開催” (日本語). ハフポスト (2015年2月3日). 2018年12月23日閲覧。
  8. ^ “Cartooning for Peace” (フランス語). http://www.cartooningforpeace.org/presentation/ 2018年6月22日閲覧。