テチチ

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テチチ(英:Techichi)とは、南米大陸を原産とする絶滅した小型の食用犬種である。 一般的には世界各地で人気の愛玩犬種であるチワワの先祖ということもあって若干名前が知れ渡っている。

目次

歴史 [編集]

太古の昔から南米のインディアンインディオによって飼育されていた。主に食用犬として飼われていたとされ、種犬と雌犬以外は全て去勢され、穀物系のえさを与えられて肥育された。テチチはインディアンにとっては一般的な食料だったらしくさまざまな調理法があったが、スペインから来た探険家や調査団によってほとんどが食べつくされ、激減してしまった。だが遺跡等から、食用ないしは積極的に生贄ににされた犬の骨などは見つかっていない。

チワワの先祖となった犬はメキシコチワワ州に生存していたテチチの最期の末裔たちである、とする説がある。個体数が非常に少なく、近親交配による犬質の悪化の危険性が大きかったため、純血種繁殖は断念され、代わりに愛玩犬としてその血統を受け継いだ犬種を作ることになった。これによってテチチは完全に消滅してしまったが、それに変わってより小型の犬種であるチワワが誕生した、とされている。

現在でも中米、北米のスムースコートチワワの多くは、耳が大きく、脚が長く、伝えられるテチチ像に近い姿をしている。

特徴 [編集]

のような犬種でマズルと脚が長く、立ち耳・垂れ尾。コートはスムースコートで毛色はブラウン、ブラック、ブラウン・アンド・ホワイト、ブラック・アンド・ホワイト、クリームなど。小型犬サイズで、性格は活発で人懐こかったといわれている。

その他 [編集]

  • 一般的には既にテチチは絶滅したといわれているが、まだ生存しているという専門家もいる。実のところ徹底した調査が行われたわけではないのではっきりした決着はついていない。
  • テチチの先祖の犬種については不明な点が多く、犬種ではなく雑種犬だったと見る説や、大型の食用犬種のコモン・インディアン・ドッグとする説まであり、さまざまな憶測が飛び交っている。

参考 [編集]

『デズモンド・モリスの犬種事典』(誠文堂新光社)デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年

関連項目 [編集]