デビットカード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動

デビットカード: debit card)は、預金口座と紐付けられた決済用カードである。金融機関(一般的に銀行)が発行し、このカードで決済すると代金が即時に口座から引き落とされる仕組み。「デビット」は英語で「借方」の意味。

概要[編集]

あらかじめ設定した銀行等の預金口座から代金をリアルタイムで引き落としを行う。キャッシュカードを決済カードとして利用するタイプのものと別途決済専用カードを発行する2種類がある。

クレジットカードと異なり、原則として口座残高を超えない範囲で使用できるが、当座貸越カードローンと組み合わせて残高以上の決済承認を求められた場合に自動借入できるサービスを行っている金融機関もある。

原則として発行に際して審査を行わないカードが多い(JCBブランドは審査あり)。

カードの種類 決済種別 備考
クレジットカード 事後決済 要審査
デビットカード 即時決済 無審査とするカードが多い
プリペイドカード 事前決済 無審査・口座不要

口座の預金額以上には使用できないことから、子どもの小遣い用にデビットカードを持たせる事例もあり、発行可能年齢もクレジットカードよりも低く設定されていることが多い。また、使用可能な店舗を保護者が指定、管理できる小遣い用デビットカードのサービスを提供するフィンテックベンチャーも存在している[1][2]

デビットカードの種類[編集]

比較表[編集]

デビットカードの種類 決済機構 地域・加盟店数 備考
国際ブランドデビット VISA VISA 世界3,800万か所 「VISA ELECTRON」や「PLUS」は姉妹ブランド
MasterCard MasterCard 世界3,810万か所 Maestro」や「Cirrus」は姉妹ブランド
JCB JCB 世界2,700万か所 「Cirrus」ネットワークにも接続されている
その他の主なデビット 銀聯(UnionPay) 中国銀聯 世界5,000万か所(うち中華人民共和国に300万か所) ディスカバーカードと加盟店相互解放
EFTPOS 加盟金融機関 オーストラリアニュージーランドに約82万か所
Interac 加盟金融機関 カナダに45万か所 Google Pay」と「Apple Pay」、「Samsung Pay」でも使用可能
J-Debit 加盟金融機関 日本に45万か所 利用可能時間に制限あり

VISAやMasterCardなどの国際ブランドは、クレジットカードだけではなくデビット・プリペイドカード発行各社にも広く自社ブランドと決済機構を提供している。そのため、各ブランドの加盟店であれば原則としてクレジットとの区別なく決済ができる。ただし、利用の都度残高照会(クレジットカードでいう信用照会)が必要なため、残高照会を行わない形態での取引(インプリンタによる決済、有料道路の料金所やガソリンスタンドでの支払い、公共料金の月額利用料の支払い)では利用できない。

国際ブランド(VISA・MasterCardなど)[編集]

北米・欧州・オーストラリアなどでは、キャッシュカード(英:ATM card、Bank card)の大半にVISAやMasterCardといった国際ブランドの決済機能が標準で搭載されており、デビットカードとして利用できる。

そのため、こうした国々ではデビットカードの普及や利用が進んでいる。アメリカ合衆国を例にすると、カード決済(国際ブランドがついたプリペイド、デビット、もしくはクレジットカードによる決済)のうち、決済件数ベースでもっとも普及しているのはデビットカードであり、非現金決済の35%に達する(クレジットは20%、プリペイドは5%)[3]

また、こうしたデビットカードで決済を行う際、レジで自分の口座から現金を引き出す(キャッシュアウト)サービスが提供されている国もある。

オーストラリアなど一部の国では、デビットカードでの支払い時に利用者が自ら普通預金・当座預金・クレジットのどれを利用して支払うのかを選択する形態を取っている。

国別状況[編集]

オーストラリア[編集]

カナダ[編集]

韓国[編集]

  • 直払カード

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)[編集]

2005年に「実利」が開始されたもののその後に登場したプリペイド主体の電子マネー「ナレ」(朝鮮民主主義人民共和国貿易銀行発行)が高度に普及しており[4]、実利は主要な決済手段になっていない。ナレにも銀行口座紐付けカードがあるとみられるが実態は不明。かつては国際ブランドの加盟店も見受けられたが(ホテル、百貨店等)、1990年代以降、理由は不明ながら使えなくなっている。

  • 実利(東北アジア銀行、2005年)

デンマーク[編集]

日本[編集]

21世紀に入って、国際ブランドのデビット機能つきキャッシュカードの提供が増えている。個人向け、法人および個人事業主向けに区別を設けているものがある。

発行者 ブランド(決済機構) カード名称 年会費(円) 国外取扱事務手数料(%)[5] 3Dセキュア 審査 その他
スルガ銀行 VISA SURUGA VISAデビットカード 無料 3.000 あり あり JR東海、JR西日本のスマートEXの決済手段に対応。
楽天銀行 VISA 楽天銀行VISAデビットカード(旧・楽天銀行デビットカード) 無料/2,160/5,400 3.080 あり なし ゴールドカードが存在する。VISA/JCB 重複契約時は[6]、先に申し込んだカードが無効になる。2018年3月より、Visaのタッチ決済(Visa Contactless)搭載
PayPay銀行 VISA Visaデビットカード 無料 3.020 あり なし [7]個人口座でファミマTカード以外の決済時、JNBスターを付与。JR東海、JR西日本のスマートEXの決済手段に対応。

2018年11月13日以降口座開設申込分からVisa Contactless搭載

りそな銀行 VISA りそなデビットカード(オリジナル / JMB) 無料[8] 2.500 あり なし 2017年10月発行分よりVisa Contactless搭載
あおぞら銀行 VISA あおぞらキャッシュカード・プラス 無料 2.570 あり なし キャッシュカードとしてはIC非対応
埼玉りそな銀行 VISA りそなデビットカード(オリジナル / JMB) 無料[8] 2.500 あり なし 2017年10月発行分よりVisa Contactless搭載
三菱UFJ銀行 VISA 三菱UFJデビット(VISA) 無料 3.000 あり なし JR東海、JR西日本のスマートEXの決済手段に対応
関西みらい銀行 VISA りそなデビットカード(オリジナル / JMB) 無料[8] 2.500 あり なし 2017年10月発行分よりVisa Contactless搭載
イオン銀行 VISA イオンデビットカード 無料 1.600 あり あり 銀行システム停止時や、預金口座残高が不足している場合に、10万円を限度に利用金額を立て替えるバックアップサービスあり。Visa Contactless搭載
琉球銀行 VISA りゅうぎんVisaデビットカード [9]500+税 不明 あり なし
ソニー銀行 VISA Sony Bank WALLET 無料 1.760[10] あり なし [11]外貨預金(10 通貨)決済対応。VISA加盟店でショッピングをした場合で、外貨普通預金口座から全額支払う場合は手数料はかからない。「タカシマヤプラチナデビットカード(年会費30,000+税)」を2017年10月9日から会員募集を開始。2019年9月19日からVisa Contactless搭載。JR東海、JR西日本のスマートEXの決済手段に対応
住信SBIネット銀行 VISA Visaデビット付キャッシュカード 無料 [12]決済方法による あり なし [13]外貨預金(米ドル)決済対応。Visa Contactless搭載
北國銀行 VISA 北國Visaデビットカード [14]契約による 3.0(税込) なし Visa Contactless搭載
三井住友銀行 VISA SMBCデビット(国際ブランド(Visa)付きデビットカード) 無料 3.0 あり なし 国際キャッシュカードサービス対応のカードを発行している口座に対しては発行できない。この場合は、これらのサービスを解除するか、別途の普通預金口座に対して発行するかの方法をとる必要がある。2017年7月10日にVisa Contactlessおよび「iD」の非接触IC決済サービスが搭載された「SMBC デビット」を発行。2018年3月1日からVISAデビット一体型キャッシュカードの取扱開始。JR東海、JR西日本のスマートEXの決済手段に『非対応』なので注意を要する
西日本シティ銀行 VISA NCBデビット(Visa) [15]利用金額による 無料 不明 不明
常陽銀行 VISA JOYO CARD Debit(Visa デビットカード) [16]1,080 3.000 あり あり
北陸銀行 VISA ほくぎんVisaデビット [16]1,080 不明 不明 なし
北國銀行 VISA 北國 Visa 法人デビットカード[17] クラシック 無料/ゴールド1枚目5,400円、2枚目以降無料 不明 不明 なし 年会費無料の「北國 ETC カード」の発行も可能
みずほ銀行 VISA みずほビジネスデビット 無料 不明 なし 法人・個人事業主・任意団体が対象。カードは最大10枚まで発行可能。カード発行手数料は1枚目無料(2枚目以降1,000円+税)。Visa Contactless搭載
滋賀銀行 VISA 『しがぎん』Visaデビットカード [16]1,250+税 不明 不明 不明 申込時の年齢が15歳以上の滋賀銀行普通預金口座を保有している個人または個人事業主であることが条件
福井銀行 VISA ふくぎんVisaデビットカード [16]1,000+税 不明 不明 なし
りそな銀行 VISA りそなビジネスデビットカード [18]利用状況による 不明 あり なし Visa Contactless搭載。法人および個人事業主向けデビットカード
埼玉りそな銀行 VISA りそなビジネスデビットカード [18]利用状況による 不明 あり なし Visa Contactless搭載。法人および個人事業主向けデビットカード
関西みらい銀行 VISA りそなビジネスデビットカード [18]利用状況による 不明 あり なし Visa Contactless搭載。法人および個人事業主向けデビットカード
北海道銀行 VISA 道銀Visaデビット [16]540+税 不明 不明 なし
GMOあおぞらネット銀行 VISA Visaデビット付キャッシュカード 無料 3.02 あり なし Visa Contactless搭載
愛知銀行 VISA 愛銀Visaデビット [16]1,000+税 不明 不明 なし
ゆうちょ銀行 VISA ゆうちょ Visa デビットカード(プリペイド機能つき) 無料 4.0 あり なし プリペイドカードmijicaに、2019年1月28日からデビットチャージ機能・Visa Contactless・1回あたりの利用上限額設定・ICチップ・海外ATM出金が追加される。Google Playやニンテンドープリペイドなどのネット上の電子マネーのチャージには使えない場合があることには注意を要する。
大光銀行 VISA 大光Visaデビットカード [16]1,000+税 不明 不明 なし
中京銀行 VISA 中京Visaデビットカード [16]1,000+税 不明 不明 なし
岩手銀行 VISA いわぎんデビットカードSakuSaku! [16]1,000+税 不明 不明 なし
SMBC信託銀行 VISA GLOBAL PASS®(多通貨Visaデビット一体型キャッシュカード) 無料 不明 不明 なし 18通貨対応。Visa Contactlessおよび「iD」の非接触IC決済サービスが搭載
三菱UFJ銀行 VISA 三菱UFJ-VISAビジネスデビット 無料 不明 不明 なし
山梨中央銀行 VISA My Debit(山梨中銀Visa デビット) [16]1,100 不明 不明 なし
千葉銀行 VISA TSUBASAちばぎんVisaデビットカード 一般 無料/ゴールド 11,000/プラチナ 110,000 不明 不明 なし Visa Contactless搭載。
千葉銀行 JCB ちばぎんスーパーカード<デビット> [16]432/1,350/10,800 3.000 不明
大垣共立銀行 JCB OKBデビットカード(JCB) 1,080 3.000 不明
北洋銀行 JCB 北洋 - JCBデビット [19]540 3.000 不明
楽天銀行 JCB 楽天銀行デビットカード(JCB) 無料 3.080 あり 2015年4月よりデビットカード未精算で支払いが完了しない場合は株式会社日本信用情報機構(jicc)に信用情報が登録される
楽天銀行 JCB 楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)[20] 1,080 3.080 あり

[21]

山口銀行 JCB ワイエムデビットJCB 1,250+税/10,000+税 不明 不明
もみじ銀行 JCB ワイエムデビットJCB 1,250+税/10,000+税 不明 不明
北九州銀行 JCB ワイエムデビットJCB 1,250+税/10,000+税 不明 不明
東邦銀行 JCB 東邦銀行Alwaysデビットカード(JCB) 無料 不明 あり 2017年10月2日より、「JCB見守りメール」サービスの募集を開始。
イオン銀行 JCB イオン銀行CASH+DEBIT 無料 1.600 あり WAON 標準搭載
福岡銀行 JCB
  • Debit+nimoca
  • Debit+SUGOCA
  • Debit+
[22]契約や利用状況による 不明 不明 nimoca 搭載の有無を選択可能。申し込み時点で、紐付けするキャッシュカードの発行がされた口座必要だが、インターネット支店の口座でも利用可能。2017年8月10日より、Debit+SUGOCAの募集を開始
セブン銀行 JCB セブン銀行デビット付きキャッシュカード 無料 3.000 あり nanaco 搭載型と非搭載型の選択が可能。
愛媛銀行 JCB ひめぎんJCBデビット [23]1,350 不明 不明
西日本シティ銀行 JCB NCBデビット(JCB) [24]利用金額による 不明 不明
みずほ銀行 JCB みずほJCBデビット 1,080(税込) 3.4 あり 年1回以上の決済利用がある場合は、年会費は免除。
紀陽銀行 JCB 紀陽JCBデビットカード [25]一般1,000+税/家族500+税 不明 不明
北陸銀行 JCB ほくぎんJCBデビット [16]1,080 不明 不明 なし
七十七銀行 JCB 七十七JCBデビット 一般1,250+税/ゴールド10,000+税 4.6 あり
  • 一般カードは、利用状況などにより年会費の減免を行う。
  • 海外ATMでの現地通貨による現金引出手数料は、当行が設定する事務手数料の108円(税込)に、利用するATMの設置元所定の手数料の合算額となる
秋田銀行 JCB Only Oneデビット<JCB> 1,080(税込)、家族カード発行者は1枚あたり432円(税込)加算 不明 不明
  • 初年度の年会費は無料
  • 一般カードは、利用状況などにより年会費の減免を行う
沖縄銀行 JCB おきぎんJCB デビット [26]本会員500(家族会員250) 不明 不明
名古屋銀行 JCB めいぎんJCBデビット [26]本会員1,080(家族会員540) 不明 不明
熊本銀行 JCB Debit+ [27]一般本会員1,350(家族会員432)/ゴールド10,800 不明 不明
十八親和銀行 JCB Debit+ [27]一般1,250+税/ゴールド10,000+税 不明 不明
三菱UFJ銀行 JCB 三菱UFJデビット(JCB) 無料 不明 不明
京都銀行 JCB 京銀JCBデビット [28]本会員1,250+税/家族会員400+税 不明 不明
十六銀行 JCB じゅうろくJCBデビット [26]1,080 不明 不明
池田泉州銀行 JCB 池田泉州デビット(JCB) [26]本会員1,000/家族会員400 不明 不明
中国銀行 JCB ドリーミーデビットカード<JCB> [26]本会員1,250/家族会員400 不明 不明
広島銀行 JCB HIROGIN Debit [29]一般1,250/ゴールド10,000 不明 不明
八十二銀行 JCB 82Debit<JCB> [26]本会員1,350 不明 不明
鹿児島銀行 JCB かぎんJCBデビット [26]本会員1,250/家族会員400 不明 不明
阿波銀行 JCB あわぎんJCBデビット [16]1,000+税 不明 不明
北陸銀行 JCB ほくぎんJCBビジネスデビット 不明 不明 不明
栃木銀行 JCB とちぎんJCBデビット 不明 不明 不明
肥後銀行 JCB 肥後銀行JCBデビットカード [30]契約や条件による 不明 不明
佐賀銀行 JCB さぎんJCBデビット [31]契約や条件による 3.000 不明
みんなの銀行 JCB Debit Card 無料 不明 不明 みんなの銀行スマートフォンアプリから発行できるカードレスのデビットカード。プラスチックカードの発行なし
auじぶん銀行 JCB じぶん銀行スマホデビット 無料 3.000 あり じぶん銀行スマートフォンアプリから発行できるカードレスのデビットカード。プラスチックカードの発行なし
住信SBIネット銀行 Mastercard ミライノ デビット(Mastercard) [32]契約による 不明 不明 MasterCardコンタクトレス機能搭載。法人口座の場合でも申し込み可能。JR東海、JR西日本のスマートEXの決済手段に対応
トマト銀行 Mastercard トマト Mastercardデビット [16]1,000+税 不明 不明 MasterCardコンタクトレス機能搭載
楽天銀行 Mastercard 楽天銀行デビットカード(Mastercard) 無料 不明 不明 MasterCardコンタクトレス機能搭載
中国建設銀行東京支店 銀聯(Union Pay) 建設銀行UnionPayデビットカード 不明 不明 不明


J-Debit[編集]

1999年に富士銀行が代表幹事となり、NTTデータジェイティービー郵便貯金大垣共立銀行東京相和銀行などと共同で日本デビットカード推進協議会が設立され、2000年3月より「J-Debit(ジェイデビット)」が提供されている。同協議会に加盟する金融機関のキャッシュカード(2011年時点で約4億枚)をデビットカードとみなし、Maestroなどと同じく、PINパッドにキャッシュカードの暗証番号を入力することで預金口座から資金が即時引落される仕組みである。引落時の科目欄には「カード」「Jデビット」「JD」・摘要欄には「加盟店のカナ表記」が記帳される。

金融ビッグバンの一つとして普及が期待され、ジェイティービー家電量販店各社・マツモトキヨシeコレクト・国内生保(初回保険料支払い)・クレピコ(タクシー車載の信用照会端末)や、郵便貯金・すべての都市銀行第二地方銀行信用金庫労働金庫JAバンク、殆どの地方銀行信託銀行で2000年より順次利用可能となっているが、大手行のうち東京三菱銀行三菱信託銀行日本信託銀行あおぞら銀行は当初は参加せず利用不可であった(2016年時点で三菱UFJ銀行はセキュリティタイプICカードおよびディズニーデザイン[33]以外は利用可能[34]三菱UFJ信託銀行とあおぞら銀行は利用不可[35][36]。また、北海道全域と徳島県の一部の農業協同組合や小規模な漁業協同組合、職域・民族系信用協同組合、2000年以降設立された新たな形態の銀行(ネット系や流通系)で利用できない機関が多い)。

利用金融機関によってはJ-Debit取引歴を優遇サービスに加点したり、不正使用保険を付帯しているところもある。

CAFISを使用するため、対応する信用照会端末を有するクレジットカード加盟店は、J-Debitの加盟店を契約締結することで同時に取り扱うことが可能となっている。また、引落口座→金融機関間決済→売上金入金までが最短3営業日であり、アクワイアラーを経由するクレジットカードやブランドデビットカードより入金が早く加盟店手数料が抑えられている傾向から、ポイントカードでは現金払いに準じた還元率としているケースが多い。

利用可能時間は各金融機関に委ねられており、利用者側の利用時間はおおむねコンビニATMの引出可能時間と同一となっている。利用にあたっては、コアタイムが設けられており、基本的には最低限使える時間帯の取り決めはなされているため、通常は、全国キャッシュサービスの稼働時間帯は最低限利用可能であるが、引落口座もしくは加盟店一方の金融機関がメンテナンスで勘定系システムを停止すると日中でも利用不可となることがある。

対応するキャッシュカードをそのままデビットカードとしているため、利用者の年齢・属性に制約がない(家族以外の第三者が使用すると不正引出とみなされる)。ただし、2006年ごろより不正引出抑制から1日の引出限度額(50-100万円程度)にJ-Debitの利用可能額が内包されるようになったため、保険料支払いなどクレジットカードでは扱えない高額決済を希望する場合は金融機関の窓口で引出限度額の引き上げで対応する必要がある。また、このときより日本でもブランドデビットカードが上市し始めたことで、取扱総額は2005年の8016億円を頂点に減少傾向にある。

日本デビットカード推進協議会では定期的にキャンペーンを実施しているが、加盟店数は約45万店で頭打ちとなっている。クレジットカードや電子マネーに比べ利用率は低い[37][38]

ローソン[編集]

コンビニエンスストアローソンでは、もともとJ-Debit加盟店として日本デビットカード推進協議会加盟の全金融機関発行のキャッシュカードを扱うつもりだったが、加盟金融機関へ支払う手数料率などの諸問題で実現せず、その手数料率などの問題をクリアした以下の金融機関と個別に提携し、2001年のPOSレジ更新時よりPINパッドを備えつけて取扱を開始している。そのためローソンでは単にデビットカードと案内している。

  • ゆうちょ銀行、大垣共立銀行(2017年2月28日に取扱終了)、東和銀行、島根銀行、西京銀行、全国の信用金庫[39]

2015年には、おサイフPontaの名称で、JCBプリペイドカードを発行している。

フィリピン[編集]

  • EON - VISAエレクトロンと提携

中国[編集]

中国本土(いわゆる大陸地区)ではデビットカードがほぼ全人口に普及している。銀聯はクレジットとデビットの2つを提供、世界各地に加盟店を増やしており、そのネットワークと取扱高から「新たな国際ブランド」との呼び声が高い。ただ、日常場面における支払い手段という点ではQRコード決済が世界でもっとも普及しており、Alipay微信支付の発展がめざましい。

  • 銀聯(Union Pay) - デビットだけで本土人口を遥かに超える57億枚を発行(2016年12月末)。中国内取扱高72兆9,000億人民元(約9兆2,665億ユーロ)(クレジットを含む)[40][41]

(台湾)[編集]

  • Smart Pay - 北海道銀行との提携により、日本の一部加盟店、ATMでも利用可能。

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 米GreenLightの子ども用デビットカード、使えるお店限定でお小遣いをキャッシュレスに”. Digital Innovation Lab (2017年11月22日). 2018年12月13日閲覧。
  2. ^ “子供用デビットカード お小遣いもキャッシュレス化”. 日本経済新聞. (2017年12月13日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24581840T11C17A2EE9000/ 2018年12月13日閲覧。 
  3. ^ [1] (PDF)
  4. ^ 日本円で買える電子決済カード、Surface Bookのような脱着式キーボードのパソコン-北朝鮮最新IT事情を視察
  5. ^ JCBについては、指定料率 (1.6%) に追加する率
  6. ^ 後年発行開始された、JCBデビットを申し込んだ場合は、JCBに差し替えとされ、有効期限に関わらず、既存のVISAデビットは経過をおいてから使用中止となる。逆に、JCBデビット利用者が、当カードを申し込んだ場合も、同様にJCBデビットが使用できなくなる。
  7. ^ JNBスタープログラム”. ジャパンネット銀行. 2016年8月2日閲覧。
  8. ^ a b c JMB付きの場合、2年目以降かつ1年間利用実績がなかった場合は1,000+税。
  9. ^ 初年度無料。2年目以降、年間5万円の利用で翌年無料。りゅうぎん VISA デビットカードの概要 (PDF)”. 琉球銀行. 2016年3月20日閲覧。
  10. ^ 外貨口座開設者がVISA加盟店でショッピングをした場合で、円からアシスト(海外のショッピングや海外ATMの引き出しで外貨普通預金口座の残高が足りない場合に、円普通預金口座から自動的に不足分の充当して引き落とすサービス)を利用できる場合は、1.760%ではなくソニー銀行所定の為替コストがかかる(例:1米ドルあたり15銭)。
  11. ^ Sony Bank WALLET(Visaデビットカード)”. ソニー銀行. 2016年8月2日閲覧。
  12. ^ Visaデビット付キャッシュカード - 商品概要説明書”. 住信SBIネット銀行. 2016年3月20日閲覧。
  13. ^ Visaデビット付キャッシュカード - 海外でのご利用”. 住信SBIネット銀行. 2016年8月2日閲覧。
  14. ^ 商品のご案内|北國Visaデビットカード|便利に使う|北國銀行”. 北國銀行. 2016年5月28日閲覧。
  15. ^ 初年度無料、次年度以降1,000円(税別)。前年1年間の利用金額10万円以上で翌年の年会費も無料
  16. ^ a b c d e f g h i j k l m n 初年度および条件を満たせば無料になる
  17. ^ “北國 Visa 法人デビットカードの取扱開始について” (PDF) (プレスリリース), 北國銀行, (2017年11月24日), http://www.hokkokubank.co.jp/other/news/2017/pdf/20171124.pdf 2017年11月25日閲覧。 
  18. ^ a b c メインカード:1,000+税(初年度無料)、サブカード:500+税、カードごとに年1回以上の利用で翌年度年会費無料
  19. ^ 初年度は無料
  20. ^ “楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)発行開始のお知らせ” (HTML) (プレスリリース), 楽天銀行, (2016年3月28日), https://www.rakuten-bank.co.jp/press/2016/160328.html 2017年11月25日閲覧。 
  21. ^ “個人事業主さま向けJCBブランド付きデビットカード発行開始” (HTML) (プレスリリース), 楽天銀行, (2017年11月20日), https://www.rakuten-bank.co.jp/press/2017/171120.html 2017年11月25日閲覧。 
  22. ^ 一般カード初年度無料、2年目以降は1,250円+税。携帯電話料金の引き落とし口座に設定するなどの条件によっては無料となる。ゴールドカードは10,000円+税
  23. ^ 年会費初年度無料
  24. ^ 初年度無料、次年度以降1,000円+税。前年1年間の利用金額10万円以上で翌年の年会費も無料
  25. ^ 初年度年会費は無料。次年度も所定の条件を満たせば、年会費が無料
  26. ^ a b c d e f g 初年度の年会費は無料。2年目以降は条件つきで無料
  27. ^ a b 一般カードは、初年度の年会費は無料。2年目以降は条件つきで無料
  28. ^ 初年度の年会費は無料。条件つきで翌年の年会費が無料
  29. ^ 一般カードは、初年度の年会費は無料。2年目以降は条件つきで無料
  30. ^ 一般 初年度無料、2年目以降(本人1,375、家族440)無料になる条件あり/ゴールド 11,000 家族 1名無料(2人目より1名につき1,100)
  31. ^ 一般 初年度無料、2年目以降(1,375)無料になる条件あり
  32. ^ 一般カード無料。PLATINUM 10,800(税込)
  33. ^ 新規発行ないしは一旦使用不可に切り替えたものないしは、新システム稼働以降の当面の間に使用可能にする手続きをしなかった場合
  34. ^ "J-Debitナビ 三菱UFJ銀行”. 日本デビットカード推進協議会. 2016年8月21日閲覧。
  35. ^ "J-Debitナビ 金融機関検索結果一覧 その他金融機関 1”. 日本デビットカード推進協議会. 2016年8月21日閲覧。
  36. ^ "J-Debitナビ 金融機関検索結果一覧 その他金融機関 2”. 日本デビットカード推進協議会. 2016年8月21日閲覧。
  37. ^ J-Debitサービスの最近の状況について (PDF)”. 日本電子決済推進機構、日本デビットカード推進協議会 (2011年12月15日). 2019年10月8日閲覧。
  38. ^ [2] (PDF)
  39. ^ デビットカード”. ローソン. 2017年7月28日閲覧。
  40. ^ 中国におけるキャッシュレス化の現状 - 中国銀聯
  41. ^ 「銀行カード産業発展報告」発表 銀聯カード66億枚 - 「人民網日本語版」2018年5月23日

関連項目[編集]