トニー・オクスレイ

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トニー・オクスレイ
Tony Oxley
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トニー・オクスレイ(2008年)
基本情報
生誕 (1938-06-15) 1938年6月15日(81歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド シェフィールド
ジャンル アヴァンギャルド・ジャズ
フリー・ジャズ
職業 ミュージシャン
担当楽器 ドラム
活動期間 1960年代 -
レーベル Incus Records
共同作業者 ジョセフ・ホルブルック
デレク・ベイリー
セシル・テイラー
ジョン・サーマン
トーマス・スタンコ
ビル・ディクソン
アラン・スキドモア
ケニー・ホイーラー

トニー・オクスレイ[1]Tony Oxley1938年6月15日 - )は、イングランドフリー・ジャズ・ドラマーであり、Incus Recordsの創設者の一人である。

略歴[編集]

オクスレイはイングランドシェフィールドで生まれた[2]。8歳までに独学でピアニストを目指した彼は、17歳でドラムを演奏し始めた。シェフィールドではヘイドン・クックに教えられた。彼は1950年代にロンドンのロニー・スコッツで滞在した後、街へと戻った。1957年から1960年にかけてロイヤル・スコットランド連隊に属するブラック・ウォッチのミリタリー・バンドにいた間、彼は音楽理論を学び、ドラムの技術を向上させた。1960年から1964年まで、彼は地元イングランドで演奏し、カルテットを率いた。1963年、ジョセフ・ホルブルックとして知られるトリオで、ギャヴィン・ブライアーズとギタリストのデレク・ベイリーとの演奏を始めた[3]。オクスレイは1966年にロンドンに移り、ロニー・スコッツのハウス・ドラマーとなった。そこで、ジョー・ヘンダーソン、リー・コニッツ、チャーリー・マリアーノスタン・ゲッツソニー・ロリンズビル・エヴァンスなどのミュージシャンと1970年代初頭まで演奏を共にした。彼はゴードン・ベックアラン・スキドモア、マイク・パインが率いるバンドのメンバーでもあった[2]

1969年、オクスレイはジョン・マクラフリンのアルバム 『エクストラポレーション』に参加し、ベイリー、ジェフ・クライン、エヴァン・パーカー、ケニー・ホイーラーとクインテットを結成してアルバム『The Baptized Traveller』をリリースした。このアルバムに続いて、グループはポール・ラザフォードをトロンボーンに迎えてセクステットとなり、1970年のアルバム『4 Compositions for Sextet』をリリースした[2]。同年、オクスレイは、ベイリーやその他のミュージシャン協同組合とともに「Incus Records」の設立を支援した。1970年には、オーストラリアのシドニー音楽院で3か月間のアーティスト・インレジデンスの仕事を請け負った[4]。この頃、彼はロンドン・ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラに参加し、ハワード・ライリーと協力した。1973年、彼はサウスウェールズ州バリーのジャズ・サマー・スクールで家庭教師となり、1974年に彼はアングラー・アプロン (Angular Apron)というバンドを結成した。1980年代を通じて、彼はトニー・コーおよびディディエ・ルヴァレと手を結び、この10年間の後半にセレブレイション・オーケストラ (Celebration Orchestra)を開始した。オクスレイは1989年にアンソニー・ブラクストンとツアーを行い、セシル・テイラーとの協力関係をスタートした[2]

1993年、彼はトーマス・スタンコボボ・ステンソン、アンデルス・ヨルミンとのカルテットに参加した。2000年、彼はIvar GrydelandとTonny Kluftenとのトリオによるトニー・オクスレイ・プロジェクト1のアルバム『Triangular Screen』をリリースした。

ディスコグラフィ[編集]

リーダー・アルバム[編集]

  • The Baptised Traveller (1969年、CBS)
  • 4 Compositions for Sextet (1970年、CBS)
  • Ichnos (1971年、RCA Victor)
  • Jazz in Britain '68-'69 (1972年、Decca Eclipse) ※with ジョン・サーマンアラン・スキドモア
  • Tony Oxley (1975年、Incus)
  • The Alan Davie Music Workshop (1975年、ADMW) ※with アラン・デイヴィー
  • February Papers (1977年、Incus)
  • S.O.H. (1979年、EGO)
  • Ach Was!? (1981年、FMP) ※with ウルリッヒ・グンペルト、ラドゥ・マルファッティ
  • SOH (1981年、View)
  • Nutty On Willisau (1984年、hatART) ※with トニー・コー
  • Live at Roccella Jonica (1985年、Ismez/Polis Music) ※with ノーマ・ウィンストン、ケニー・ホイーラー、パオロ・フレス、ジョン・テイラー、パオロ・ダミアーニ
  • Tomorrow Is Here Jazzfest Berlin 1985, Live from the Philharmonie (1986年、Dossier)
  • The Glider & The Grinder (1987年、Bead) ※with フィリップ・ワックスマン
  • Live in Roccella Jonica 1986 (1987年、Ismez/Polis) ※with パレ・ミッケルボルグチャーリー・マリアーノ、パオロ・ダミアーニ、ティツィアーナ・ギリオーニ
  • Leaf Palm Hand (1989年、FMP) ※with セシル・テイラー
  • Bodies (1990年、New Sound Planet) ※with クラウディオ・ファゾーリ、ミック・グッドリック、パレ・ダニエルソン
  • Explore (1990年、Splasc(h)) ※with ステファノ・バターリア
  • Looking (Berlin Version) Corona (1991年、FMP) ※with セシル・テイラー、ハラルト・キミッヒ、ムニア・アブドゥル・ファター、ウィリアム・パーカー
  • In the Evenings Out There (1993年、ECM) ※with ポール・ブレイゲイリー・ピーコック、ジョン・サーマン
  • Tony Oxley Quartet (1993年、Incus)
  • Sulphur (1995年、Splasc(h)) ※with ステファノ・バターリア、パオリーノ・ダッラ・ポルタ
  • The Enchanted Messenger (1995年、Soul Note)
  • Deep (1997年、Fish Music) ※with Ekkehard Jost、Reiner Winterschladen、Ewald Oberleitner
  • Soho Suites (Recordings from 1977 & 1995) (1997年、Incus) ※with デレク・ベイリー
  • Digger's Harvest (1999年、FMP) ※with アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ
  • Papyrus Volume I (1999年、Soul Note) ※with ビル・ディクソン
  • Papyrus Volume II (1999年、Soul Note) ※with ビル・ディクソン
  • Triangular Screen (2000年、Sofa)
  • Nailed (2000年、FMP) ※with エヴァン・パーカー、セシル・テイラー、バリー・ガイ
  • Berlin Abbozzi (2000年、FMP) ※with ビル・ディクソン、マティアス・バウアー、クラウス・コッホ
  • Floating Phantoms (2002年、a/l/l)
  • Cecil Taylor/Bill Dixon/Tony Oxley (2002年、Les Disques Victo)
  • GratHovOx (2002年、Nuscope) ※with フランク・グラコウスキ、フレッド・ヴァン・ホーフ
  • S.O.H. Live in London (2007年、Jazzwerkstatt) ※with アラン・スキドモア、アリ・ ホーランド
  • The Advocate (2007年、Tzadik) ※with デレク・ベイリー
  • Tony Oxley/Derek Bailey Quartet (2008年、Jazzwerkstatt)
  • Live at Jazzwerkstatt Peitz (2008年、Jazzwerkstatt) ※with コニー・バウアー、ジャンルイージ・トロヴェシ、Dietmar Diesner
  • Improvised Pieces for Trio (2010年、Big Round) ※with セバスティアーノ・メローニ、アドリアーノ・オッル
  • Ailanthus/Altissima: Bilateral Dimensions of 2 Root Songs (2010年、Triple Point) ※with セシル・テイラー
  • A Birthday Tribute – 75 Years (2013年、Incus)

ザ・カルテット

  • Dedications (1984年、Konnex)
  • Relation (1985年、Konnex)
  • Interchange (1986年、Konnex)
  • Live (1987年、Konnex)

脚注[編集]

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  1. ^ トニー・オクスレー」「トニー・オクスリー」「トニー・オックスレイ」の表記もある。
  2. ^ a b c d Car, Ian; Fairweather, Digby; Priestley, Brian (2004). The Rough Guide to Jazz, 3rd Edition. pp. 601. 
  3. ^ Cox, Christop (2004). Audio Culture: Readings in Modern Music. pp. 257. 
  4. ^ Brennan, Gerald E.. “Tony Oxley Biography”. http://www.musicianguide.com/biographies/1608002906/Tony-Oxley.html 

注釈[編集]

  • Carr, Ian; Fairweather, Digby; Priestley, Brian (2004). The Rough Guide to Jazz, 3rd Edition. London: Rough Guides. ISBN 1-84353-256-5. https://archive.org/details/roughguidetojazz00carr. 
  • Cox, Christof; Warner, Daniel (2004). Audio Culture: Readings in Modern Music. New York: Continuum. ISBN 0-8264-1614-4. http://www.worldcat.org/oclc/55008292&referer=brief_results.