トヨタ・Y型エンジン

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トヨタ・Y型エンジン
Toyota ABA-YXS10 3Y-PE.jpg
3Y-PE
生産拠点 トヨタ自動車
製造期間 1982年10月 - 現在
タイプ 直列4気筒OHV8バルブ
排気量 1.6 L
1.8 L
2.0 L
2.2 L
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トヨタ・Y型エンジン(トヨタ・Yがたエンジン)は、1982年(昭和57年)から製造されているトヨタ自動車水冷直列4気筒OHVエンジン系列である。トラックバンタクシー向けなど、商用車営業車に多く搭載されている。

それまでトヨタでは、商用車やタクシー向けのエンジンとして、直列4気筒のR型エンジン系列と、それより排気量の少ない4気筒のT型エンジン系列を生産していたが、いずれもその基本設計は1950年代(R型)から1970年代前半(T型)に遡るものであった。これらの商用車向けエンジンを統合し、機構と性能をアップデートしつつ、生産の合理化とスケールメリットの増大を図る意図で開発されたのがY型である。

従前のT型エンジンの生産設備を流用できるよう、ボアピッチはT型系列と共通となっている。

同社が1960年代以来生産してきた在来型エンジンであるK型エンジンおよびP型エンジン、ほとんどのR型エンジンと同様に、バルブ駆動方式は全てOHVで、バルブ配置は全てカウンターフロー方式を採用する。1980年代初頭開発のエンジンとしてはいささか旧弊に過ぎるメカニズムであるが、従前R型やT型を搭載していたモデルにも搭載できるエンジンの高さ(シリンダーヘッドの大きさ)や、高回転許容性よりも常用回転域での実用性能を重視したことによる、意図的な合目的化設計である。

1982年昭和57年)10月に商用車用として登場。ガソリンエンジンLPGエンジンが存在し、現在はこれが主力。

1987年(昭和62年)4月、北米向け4Y-E(Toyota Van用)に、触媒の前後にO2センサーを設けた「2O2センサーシステム」を採用(世界初)[1]

2008年平成20年)8月21日に、クラウンコンフォートを含むクラウンセダンコンフォートなどに使われていた3Y-PEは、平成17年排出ガス規制を達成するが低排出ガス認定制度に対応していないため、ガス液体噴射方式に対応した1TR-FPEに置き換えられた。

2014年(平成26年)7月現在、豊田自動織機製フォークリフト「ジェネオ 8FG」用の4Y-E型のみが製造されている。  

系譜[編集]

バリエーション[編集]

1Y-J - 1,600cc[編集]

1Y-J
生産期間
エンジン種別 ガソリンエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列4気筒
弁形式 8バルブOHV
燃料供給装置 キャブレター
排気量 1,626cc
内径×行程 86.0mm×70.0mm
圧縮比 8.8
出力 62kW(84PS)/5,000rpm
トルク 135N・m(13.8 kg・m)/3,000rpm
重量 -kg

2Y-U(2Y) - 1,800cc[編集]

2Y-U(2Y)
生産期間
エンジン種別 ガソリンエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列4気筒
弁形式 8バルブOHV
燃料供給装置 キャブレター
排気量 1,812cc
内径×行程 86.0mm×78.0mm
圧縮比 8.8
出力 58kW(79PS)/5,000rpm
トルク 140N・m(14.3kg・m)/3,200rpm
重量 -kg
  • 搭載車種(車両型式)
    • 5代目マークIIバン(YX76V)
    • 3代目ハイエースバン(YH50V/60V)
    • タウンエースバン(YR25V)
    • ライトエースワゴン(YM30G)
    • 4代目タウンエーストラック(YM55/60)

2Y-PU - 1,800cc[編集]

2Y-PU
生産期間
エンジン種別 LPGエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列4気筒
弁形式 8バルブOHV
燃料供給装置 ガスミキサ-
排気量 1,812cc
内径×行程 86.0mm×78.0mm
圧縮比 8.8
出力 ネット:51kW(70PS)/4,600rpm
グロス:63kW(85PS)/5,000rpm
トルク ネット:132N・m(13.5kg・m)/2,200rpm
グロス:142N・m(14.5 kg・m)/3,000rpm
重量 -kg
  • 搭載車種(車両型式)

3Y-U(3Y) - 2,000cc[編集]

3Y-U(3Y)
生産期間
エンジン種別 ガソリンエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列4気筒
弁形式 8バルブOHV
燃料供給装置 キャブレター
排気量 1,998cc
内径×行程 86.0mm×86.0mm
圧縮比 8.8
出力 65kW(88PS)/4,800rpm
トルク 155N・m(15.8kg・m)/3,400rpm
重量 -kg

3Y-EU - 2,000cc[編集]

3Y-EU
生産期間
エンジン種別 ガソリンエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列4気筒
弁形式 8バルブOHV
燃料供給装置 EFI
排気量 1,998cc
内径×行程 86.0mm×86.0mm
圧縮比 8.8
出力 ネット:71kW(97PS)/4,800rpm
グロス:85kW (115PS)/5,000rpm
トルク ネット:160N・m(16.3kg・m)/3,800rpm
グロス:179N・m (18.3kg・m)/3,600rpm
重量 -kg
  • 搭載車種(車両型式)
    • ハイラックスサーフ ( YN61G )
    • 2代目タウンエースワゴン ( YR21G )

3Y-E - 2,000cc[編集]

3Y-E
生産期間
エンジン種別 ガソリンエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列4気筒
弁形式 8バルブOHV
燃料供給装置 EFI
排気量 1,998cc
内径×行程 86.0mm×86.0mm
圧縮比 8.8
出力 71kw(97PS)/4,800rpm
トルク 160N・m(16.3kg・m)/3,800rpm
重量 -kg
  • 搭載車種(車両型式)
    • 5代目マークIIバン ( YX78V )
    • ハイラックスサーフ ( YN130G / YN130W )

3Y-PU - 1,998cc[編集]

3Y-PU
生産期間
エンジン種別 LPGエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列4気筒
弁形式 8バルブOHV
燃料供給装置 ガスミキサー
排気量 1,998cc
内径×行程 86.0mm×86.0mm
圧縮比 8.8
出力 ネット:58kW(79PS)/4,600rpm
グロス:66kW(90PS)/5,000rpm
トルク ネット:147N・m(15.0kg・m)/2,000rpm
グロス:157N・m(16.0kg・m)/3,000rpm
重量 -kg
  • 搭載車種(車両型式)
    • クラウン(YS120)
    • マークII(YX72)

3Y-P - 1,998cc[編集]

3Y-P
生産期間
エンジン種別 LPGエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列4気筒
弁形式 8バルブOHV
燃料供給装置 ガスミキサー
排気量 1,998cc
内径×行程 86.0mm×86.0mm
圧縮比 8.8
出力 58kW(79PS)/4,600rpm
トルク 147N・m(15.0kg・m)/3,000rpm<クラウン YS130>/2,000rpm<マークII YX80>
重量 -kg

3Y-PE - 2,000cc[編集]

3Y-PE
生産期間 前期型:1989年平成元年)7月1995年(平成7年)11月
後期型:1995年(平成7年)12月
エンジン種別 LPGエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列4気筒
弁形式 8バルブOHV
燃料供給装置 ガスミキサー
排気量 1,998cc
内径×行程 86.0mm×86.0mm
圧縮比 10.5
出力 前期型:60kW(82PS)/4,600rpm
後期型:58kW(79PS)/4,400rpm
トルク 前期型:157N・m(16.0kg・m)/2,400rpm
後期型:160N・m(16.3kg・m)/2,400rpm
重量 -kg

4Y - 2,200cc[編集]

4Y
生産期間
エンジン種別 ガソリンエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列4気筒
弁形式 8バルブOHV
燃料供給装置
排気量 2,237cc
内径×行程 91.0mm×86.0mm
圧縮比 8.8
出力 65kW(88PS)/4,200rpm
トルク 168N・m(17.1Kg/m)/2,600rpm
重量 -kg


4Y-E - 2,200cc[編集]

4Y-E
生産期間
エンジン種別 ガソリンエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列4気筒
弁形式 8バルブOHV
燃料供給装置
排気量 2,237cc
内径×行程 91.0mm×86.0mm
圧縮比 8.8
出力 65kW(88PS)/4,200rpm
トルク 168N・m(17.1Kg/m)/2,600rpm
重量 -kg

   

脚注[編集]

  1. ^ トヨタ自動車75年史 > 技術開発 > エンジン > 補足解説「2O2センサーシステム」 - トヨタ自動車(更新日不明)2018年3月28日

 

関連項目[編集]