トーセンラー

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トーセンラー
Tosen-Ra IMG 0859 20131117.JPG
第30回マイルチャンピオンシップ表彰式
欧字表記 Tosen Ra
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2008年4月21日(10歳)
登録日 2010年7月7日
抹消日 2014年12月28日[1]
ディープインパクト
プリンセスオリビア
母の父 Lycius
生国 日本の旗 日本北海道千歳市
生産 社台ファーム
馬主 島川隆哉
調教師 藤原英昭栗東
競走成績
生涯成績 25戦4勝
獲得賞金 4億6097.6万円
勝ち鞍 GIマイルチャンピオンシップ(2013年)
GII京都記念(2013年)
GIIIきさらぎ賞(2011年)
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トーセンラー (Tosen Ra) は、日本中央競馬会 (JRA) に登録されていた競走馬である。おもな勝ち鞍は2011年きさらぎ賞2013年京都記念マイルチャンピオンシップ。馬名の由来は冠名エジプト神話太陽神ラー

競走馬時代[編集]

2歳[編集]

2010年11月の京都競馬場の2歳新馬戦(芝1800m)で武豊を鞍上にデビューし1番人気に応えてデビュー戦を飾った。次走の暮れの 阪神エリカ賞は3着に敗れる。

3歳[編集]

2011年きさらぎ賞表彰式

初戦の1月の福寿草特別は1番人気に推されるも直線伸びず、3着に敗れた。そして重賞初挑戦となったきさらぎ賞は鞍上をミルコ・デムーロを迎えてのレースとなり、最後の直線で逃げるリキサンマックスを捕らえて重賞初制覇した。その後皐月賞に直行するローテーションを組んで宮城県山元町山元トレーニングセンターで放牧していた3月11日東日本大震災に遭遇する。幸い、山元トレセンは高台にあったためトーセンラーを含め、放牧中の馬に津波の直接の被害は遭わなかった。しかし道路が寸断されて、栗東への帰厩が大幅に遅くなった[2]。本番の皐月賞は7着、 日本ダービーは11着に敗れた。秋に入り9月18日セントライト記念では中団から追いあげてフェイトフルウォーの2着。菊花賞オルフェーヴルをマークする形になったが3着に敗れた。

4歳[編集]

初戦の京都記念は後方から追いあげたが4着に敗れた。続く日経賞ではいいところがなくユニバーサルバンクと10着同着に終わった。新潟大賞典は中団追走も直線ではまったく伸びず11着と惨敗した。鳴尾記念ではトゥザグローリーの3着と好走した。七夕賞は後方から直線で大外に持ち出して伸びたが、アスカクリチャンにハナ差及ばず2着。小倉記念でも1番人気に推され、道中中団のインで脚をため直線鋭く伸びたがエクスペディションの2着。新潟記念は中団に構えるも、直線伸びず7着となった。

5歳[編集]

2013年京都記念表彰式

京都記念は直線でショウナンマイティを差しきって2年ぶりの勝利を飾った。天皇賞(春)フェノーメノに猛追するも惜しくも2着に敗れる。宝塚記念は馬場の影響で直線思うように伸びず5着だった。

秋は京都大賞典から始動。道中は後方3番手。向こう正面中間から徐々に上がっていき、直線で断然人気のゴールドシップはかわしたが、外から猛烈に伸びたヒットザターゲットにかわされ3着。 続いて陣営は天皇賞(秋)は回避、得意の京都のG1マイルチャンピオンシップに出走させる。初のマイル戦ではあったが、ダノンシャークに次ぐ2番人気に推される。ここでも後方3番手に控え、直線入り口でようやく追い出し、上がり3Fを出走馬中最速の33.3秒を繰り出し、2着のダイワマッジョーレに1馬身差をつけ優勝。トーセンラーはG1初制覇、騎乗の武豊は前年のサダムパテックに次いで連覇となり、武豊は史上初のGI100勝を達成した。

6歳[編集]

この年も京都記念から始動。後方から追い上げるも逃げたデスペラードに届かず2着。その後天皇賞(春)ではなく安田記念を目指し京王杯スプリングカップへの出走を予定していたが、右前挫石のため回避。目標とした安田記念に前哨戦なしで挑むこととなった。

安田記念は大雨の後の歴史的な不良馬場で行われた。このレースではドバイデューティーフリーで圧勝し、国際クラシフィケイションマイル区分で130ポンドの高評価を受けたジャスタウェイや5連勝でNHKマイルカップを制したミッキーアイルらが人気を集め、トーセンラーは単勝8番人気に留まった。

レースは逃げるミッキーアイルを好位で追走するも、直線半ばで失速し14着と大敗。レース後の疲労を考慮して宝塚記念を休養。

秋は昨年度と同じ京都大賞典からマイルチャンピオンシップを目指して調整を行った。

休養明けの京都大賞典では1番人気に押される。中団グループを追走して追い込みをかけたが、差し届かず3着と惜敗。

連覇のかかったマイルチャンピオンシップではミッキーアイルに次いで2番人気。前年のタイムを上回る1:31.8で好走するも、レコードタイムで駆け抜けたダノンシャークを差しきれず4着。

年末に香港国際競走に招待を受けるがこれを回避。有馬記念を最後に引退することが発表された。

有馬記念ではこの年行われた枠順抽選で最内枠の1番を引き当てて出走。スタートから番手を追走し先行するが8着に終わった。

種牡馬時代[編集]

引退後はレックススタッド種牡馬となる[1]

2016年9月、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動した[3]。以降はレックススタッドとブリーダーズ・スタリオン・ステーションを2年おきに移動する国内シャトルの形態で繋養されている[4]

特徴[編集]

綺麗な大跳びをした馬で父ディープインパクトの主戦であった武豊からは「ディープインパクトに最も近いフットワークをしている」[5]と称された。

その一方で馬場が緩いと力んで走ってしまうことが指摘され、太陽神の名前の通り綺麗な馬場を得意とする反面、雨で渋った馬場を苦手としていた[6]

新馬戦、きさらぎ賞京都記念マイルチャンピオンシップと現役時代の4勝の全てを京都で上げている生粋の京都巧者である。

京都であれば距離は融通が利き、長距離レースの菊花賞で3着、天皇賞(春)で2着になる器用さを持ち合わせていた。

トーセンラーを担当した荻野仁調教助手は京都コースが得意な理由として「外回りの3コーナーの坂を下って行って、直線が平坦という京都がラーに合っている」と述べている。また、輸送にも課題を抱えており、長距離の輸送を苦手としていたことも栗東から近い京都コースで結果を残す一因となった。[7]

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2010.11.07 京都 2歳新馬 13 01.5 (1人) 01着 武豊 55 芝1800m(良) 1:51.4 (33.8) 0.0 (ハーバーコマンド)
0000.12.12 阪神 エリカ賞 9 04.8 (3人) 03着 武豊 55 芝2000m(良) 2:05.5 (34.2) 0.3 スマートロビン
2011.01.08 京都 福寿草特別 14 02.2 (1人) 03着 武豊 56 芝2000m(良) 2:00.8 (34.4) 0.0 コスモヘイガー
0000.02.06 京都 きさらぎ賞 GIII 12 05.1 (3人) 01着 M.デムーロ 56 芝1800m(良) 1:47.6 (33.4) 0.0 (リキサンマックス)
0000.04.24 東京 皐月賞 GI 18 12.1 (5人) 07着 蛯名正義 57 芝2000m(良) 2:01.6 (34.9) 1.0 オルフェーヴル
0000.05.29 東京 日本ダービー GI 18 15.8 (7人) 11着 蛯名正義 57 芝2400m(不) 2:33.0 (38.1) 2.5 オルフェーヴル
0000.09.18 中山 セントライト記念 GII 17 04.1 (3人) 02着 蛯名正義 56 芝2200m(良) 2:10.5 (34.1) 0.2 フェイトフルウォー
0000.10.23 京都 菊花賞 GI 18 12.2 (3人) 03着 蛯名正義 57 芝3000m(良) 3:03.5 (35.2) 0.7 オルフェーヴル
2012.02.12 京都 京都記念 GII 9 05.2 (4人) 04着 C.デムーロ 55 芝2200m(良) 2:13.0 (35.3) 0.7 トレイルブレイザー
0000.03.24 中山 日経賞 GII 14 15.0 (4人) 10着 内田博幸 55 芝2500m(良) 2:39.1 (36.8) 1.7 ネコパンチ
0000.05.06 新潟 新潟大賞典 GIII 15 05.7 (3人) 11着 浜中俊 57 芝2000m(稍) 1:59.7 (36.2) 0.7 ヒットザターゲット
0000.06.02 阪神 鳴尾記念 GIII 10 10.1 (5人) 03着 岩田康誠 56 芝2000m(良) 2:00.5 (33.4) 0.4 トゥザグローリー
0000.07.08 福島 七夕賞 GIII 16 04.3 (1人) 02着 岩田康誠 57 芝2000m(良) 2:01.1 (35.5) 0.0 アスカクリチャン
0000.08.05 小倉 小倉記念 GIII 12 02.7 (1人) 02着 川田将雅 57 芝2000m(良) 1:57.7 (34.8) 0.4 エクスペディション
0000.09.02 新潟 新潟記念 GIII 18 04.6 (1人) 07着 蛯名正義 57 芝2000m(良) 1:57.8 (32.6) 0.2 トランスワープ
2013.02.10 京都 京都記念 GII 11 09.2 (6人) 01着 武豊 56 芝2200m(良) 2:12.5 (34.1) -0.2 (ベールドインパクト)
0000.04.28 京都 天皇賞(春) GI 18 13.6 (3人) 02着 武豊 58 芝3200m(良) 3:14.4 (36.4) 0.2 フェノーメノ
0000.06.23 阪神 宝塚記念 GI 11 14.2 (4人) 05着 武豊 58 芝2200m(良) 2:14.2 (36.1) 1.0 ゴールドシップ
0000.10.06 京都 京都大賞典 GII 13 06.3 (2人) 03着 幸英明 57 芝2400m(良) 2:23.2 (34.6) 0.3 ヒットザターゲット
0000.11.17 京都 マイルCS GI 18 04.7 (2人) 01着 武豊 57 芝1600m(良) 1:32.4 (33.3) -0.2 ダイワマッジョーレ
2014.02.16 京都 京都記念 GII 12 03.7 (2人) 02着 武豊 58 芝2200m(稍) 2:16.1 (34.0) 0.1 デスペラード
0000.06.08 東京 安田記念 GI 17 22.0 (8人) 14着 武豊 58 芝1600m(不) 1:38.7 (39.3) 1.9 ジャスタウェイ
0000.10.14 京都 京都大賞典 GII 12 02.6 (1人) 03着 武豊 58 芝2400m(良) 2:24.5 (33.6) 0.3 ラストインパクト
0000.11.23 京都 マイルCS GI 17 04.7 (2人) 04着 武豊 57 芝1600m(良) 1:31.8 (34.1) 0.3 ダノンシャーク
0000.12.28 中山 有馬記念 GI 16 022.8 (8人) 08着 武豊 57 芝2500m(良) 2:35.7 (34.4) 0.4 ジェンティルドンナ

血統表[編集]

トーセンラー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ヘイロー系サンデーサイレンス系
[§ 2]

ディープインパクト 2002
鹿毛 北海道早来町
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ウインドインハーヘア
Wind in Her Hair 1991
鹿毛 アイルランド
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Burghclere
Highclere

*プリンセスオリビア
Princess Olivia 1995
栗毛 アメリカ
Lycius 1988
栗毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Lypatia Lyphard
Hypatia
母の母
Dance Image 1990
鹿毛
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Diamond Spring Vaguely Noble
Dumfries
母系(F-No.) 17号族(FN:17-b) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 12.50% 5x5x4、Lyphard 12.50% 4x4、Goofed 9.38% 5x5x5 [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ トーセンラー 5代血統表2017年9月12日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com トーセンラー 5代血統表2017年9月12日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ トーセンラー 5代血統表2017年9月12日閲覧。
  4. ^ netkeiba.com トーセンラー 5代血統表2017年9月12日閲覧。

注記[編集]

出典[編集]