ドクトカゲ科

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ドクトカゲ科
メキシコドクトカゲ
メキシコドクトカゲ Heloderma horridum
保全状況評価[1][2]
Heloderma ドクトカゲ属
ワシントン条約附属書II
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : オオトカゲ下目 Platynota
: ドクトカゲ科 Helodermatidae
: ドクトカゲ属 Heloderma
学名
Helodermatidae Gray, 1837
Heloderma Wiegmann, 1829
和名
ドクトカゲ科[3][4]
ドクトカゲ属[5]
属、種

ドクトカゲ科(ドクトカゲか、Helodermatidae)は、爬虫綱有鱗目に属する科。ドクトカゲ属のみで構成を形成する。

分布[編集]

アメリカ合衆国グアテマラメキシコ

形態[編集]

最大種はメキシコドクトカゲで、アメリカドクトカゲの方が小型。体形は太い。全身は粒状の鱗で覆われる。頭部は大型で、吻端は丸みを帯びる。顎の力は強く、一度噛みつくとなかなか離さない。尾は太く栄養分を貯めこむことができる。

四肢は短い。

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有鱗目トカゲ亜目で本科の構成種のみを持つとされてきた(しかしコモドオオトカゲなど、近縁のオオトカゲ科の種も広範に毒を持つとする説がある)。 ヘビ亜目の有毒種とは違い、毒腺は下顎にある。毒牙はあまり発達しておらず、噛みついている間に毒液を傷口から少しずつ浸透させる。

毒は強い神経毒で噛まれると激しい痛み頭痛悪寒吐き気リンパ節の腫れなどの症状が現れ、最悪の場合に至る。ただし、の死亡例は咬傷被害時に酒酔い状態だった者や健康状態が良好でなかった者にあるが、極めてまれ。

毒液が少ないことや、咬傷被害が少ないことから血清は用意されていない。

分類[編集]

生態[編集]

砂漠森林に生息する。地表棲だが、樹上に上ることもある。夜行性だが、昼間は地面に空いた穴や木の根元、岩の隙間などで休む。しかし冬季などの気温の低い日は、昼間に活動することもある。動きは緩怠で、積極的に噛みつくようなことはない。しかし突発的に素早く動くこともできる。

食性は動物食で、小型哺乳類鳥類およびそのや雛、小型爬虫類およびその卵などを食べる。主に嗅覚を使い獲物を探す。

繁殖形態は卵生。

人間との関係[編集]

ワシントン条約発効時の1975年からドクトカゲ属単位でワシントン条約附属書IIに掲載されている[2]

ペットとして飼育されることもあり、日本にも飼育下での繁殖個体が輸入されているが極めて高価。さらに咬傷被害による死亡例があり、血清がないことも念頭に置く必要がある。日本ではどくとかげ科(ドクトカゲ科)単位で特定動物に指定されている[6]

近年、アメリカドクトカゲの毒液に含まれるホルモンから糖尿病の治療薬が開発され、研究が進められている。

参考文献[編集]

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  1. ^ Appendices I, II and III<https://cites.org/eng>(Accessed[リンク切れ] 23/08/2017)
  2. ^ a b UNEP (2017). Heloderma horridumHeloderma suspectum. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. (Accessed 23/08/2017)
  3. ^ 太田英利 「アメリカドクトカゲ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社2000年、209頁。
  4. ^ 太田英利 「メキシコドクトカゲ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2001年、260頁。
  5. ^ Go!!Suzuki 「ドクトカゲ属」『爬虫・両生類ビジュアルガイド オオトカゲ&ドクトカゲ』、誠文堂新光社2006年、122-128頁。
  6. ^ 特定動物リスト (動物の愛護と適切な管理)環境省・2017年8月23日に利用)
  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、142頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、64頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館2004年、108頁。

関連項目[編集]