ドミニク・ラーブ
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ドミニク・ラーブ Dominic Raab | |
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生年月日 | 1974年2月25日(46歳) |
出生地 |
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出身校 |
オックスフォード大学レディ・マーガレット館 ケンブリッジ大学ジーザス校 |
前職 |
リンクレーターズ顧問弁護士 外務・英連邦省職員 デイヴィッド・デイヴィス議員主席補佐官 ドミニク・グリーヴ議員主席補佐官 |
所属政党 | 保守党 |
配偶者 | エリカ・レイ |
子女 | 2人 |
公式サイト | [公式ウェブサイト ] |
内閣 |
第1次ジョンソン内閣 第2次ジョンソン内閣 |
在任期間 | 2019年7月24日 - 現在 |
内閣 |
第1次ジョンソン内閣 第2次ジョンソン内閣 |
在任期間 | 2019年7月24日 - 現在 |
内閣 | 第2次メイ内閣 |
在任期間 | 2018年7月9日 - 2018年11月15日 |
内閣 | 第2次メイ内閣 |
在任期間 | 2018年1月9日 - 2018年7月9日 |
内閣 | 第2次メイ内閣 |
在任期間 | 2017年6月12日 - 2018年1月9日 |
その他の職歴 | |
![]() (2015年5月12日 - 2016年7月16日) | |
![]() (2010年5月6日 - 現在) |
ドミニク・レニー・ラーブ(Dominic Rennie Raab, 1974年2月25日 - )は、2019年7月から筆頭国務大臣および、外務・連邦大臣を務めるイギリスの政治家。2018年7月から同年11月には欧州連合離脱大臣を務めた。保守党に所属し、2010年からはイーシャー・アンド・ウォールトン選挙区選出庶民院議員を務めている。
略歴[編集]
イングランドのバッキンガムシャーで生まれ育つ[1]。オックスフォード大学で法学を学び、のちケンブリッジ大学で修士号を修得する。リンクレーターズにて国際法の弁護士として仕事をスタートさせ、プロジェクト・ファイナンス、国際訴訟、独占禁止法などを取り扱う[1]。2000年に外務・英連邦省に入省し、海外領土、投資家保護、対テロ作戦など幅広い領域に関して助言をおこなう。2010年から下院議員を務める。2018年7月9日より欧州連合離脱大臣[2]。2018年11月15日に離脱合意をめぐって辞職した[3]。2019年6月の保守党党首選挙に立候補したが、第2回目議員投票にて30票にとどまり、次に進むの必要な33票に届かなかったため脱落した[4]。
2019年7月発足のボリス・ジョンソン政権では外務・英連邦大臣に就任した。2020年にジョンソン首相がCOVID-19に感染しテレビ会議への出席が難しくなった際にはラーブが首相の代役を務め、新型ウイルス対策会議議長も務めた[5][6]。
スタンス・政策[編集]
ラーブは欧州懐疑派の議員である[7]。2016年6月に行われたEU離脱の是非を問う国民投票に際して、EU離脱を支持した。
EU法に従えば、英国は真の深刻かつ目下の脅威となる者に限って、EUからの英国入国を拒否できる。この基準は非常に厳しい[8]。英国は、過去の有罪判決やテロへの関与、交戦地帯への説明なき渡航などに基づいて入国拒否をできないのである。2010年以降、EU以外からの渡航者については約67000人が入国拒否されたが、EUからの渡航者については入国拒否は約6000人となっている[8]。
ISILによるテロとの戦いには大陸欧州との共同作業は必須であるが、データ共有や取り締まり業務に関しては(共同作業をするのに)英国はEUに加盟する必要はない。EU法が英国にとっての脅威となっており、英国は自国民を守るための事前処置を施せない。そしてEUはこのEU法の改正を拒んでいる。ラーブは、EUを離脱してこそ英国の国境コントロールを取り戻せると述べている[8]。
メイ政権下で行われた英国のEU離脱後の、EU加盟国であるアイルランドと英国領である北アイルランドの間の国境管理に関する合意には反対であり、欧州連合離脱大臣の辞職につながった。
脚注[編集]
- ^ a b Dominic RaabReference, Politics.co.uk
- ^ “メイ英首相、新たなEU離脱担当相にドミニク・ラーブ氏指名”. ロイター. (2018年7月9日) 2018年7月10日閲覧。
- ^ “Brexit Secretary Dominic Raab resigns over EU agreement”. BBC News (2018年11月15日). 2018年11月15日閲覧。
- ^ [メイ英首相の後任選び、ジョンソン氏が再び首位 候補5人に “https://www.afpbb.com/articles/-/3230780”]. AFPBB News. フランス通信社. (2019年6月19日) 2019年6月19日閲覧。
- ^ “ジョンソン英首相、新型コロナウイルス陽性 保健相も”. BBC News. BBC. (2020年3月27日) 2020年4月6日閲覧。
- ^ “ジョンソン英首相が検査入院、3月末に新型コロナウイルス陽性”. BBC News. BBC. (2020年4月6日) 2020年4月6日閲覧。
- ^ UK 'obliged' to accept judgments of European courts, official document from ministers ahead of EU referendum reveals S. Swinford, The Daily Telegraph, 14 April 2016
- ^ a b c Poor EU border controls put Britain in danger D. Raab, The Daily Telegraph, 21 Apr 2016
公職 | ||
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先代: ジェレミー・ハント |
![]() 2019年 - |
次代: (現職) |
先代: デイヴィッド・デイヴィス |
![]() 第2代:2018年 |
次代: ステファン・バークレー |
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