ナイキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
ナイキ
Nike, Inc.
Logo NIKE.svg
種類 株式会社
市場情報 NYSENKE
略称 ナイキ
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オレゴン州ビーバートンワン・バウワーマン・ドライブ
北緯45度30分33秒 西経122度49分48秒 / 北緯45.5093度 西経122.8299度 / 45.5093; -122.8299座標: 北緯45度30分33秒 西経122度49分48秒 / 北緯45.5093度 西経122.8299度 / 45.5093; -122.8299
設立 1964年
業種 その他製品
事業内容 靴、衣料、衣料用品およびアクセサリーのデザイン・マーケティング
代表者 フィル・H・ナイト(取締役会会長
マーク・G・パーカー(最高経営責任者代表取締役
資本金 300万ドル
(2015年11月30日時点)
発行済株式総数 13億3,147万0,017株
(2015年11月30日時点)
売上高 連結: 306億100万ドル
(2015年5月期)
営業利益 連結: 42億3,300万ドル
(2015年5月期)
純利益 連結: 32億7,300万ドル
(2015年5月期)
純資産 連結: 86億9,310万ドル
(2009年5月31日時点)
総資産 連結: 216億0,000万ドル
(2015年5月31日時点)
従業員数 連結: 6万2,200人
(2015年5月31日時点)
決算期 5月末日
主要株主 フィル・H・ナイト 37.7%
オークヒル・インベストメント・マネジメント・エルピー 5.6%
(2009年7月15日時点)
主要子会社 コンバース 100%
ハーレー インターナショナル 100%
(いずれも間接保有を含む割合)
外部リンク https://www.nike.com/
テンプレートを表示

ナイキ(Nike, Inc.)は、アメリカ合衆国オレゴン州に本社を置くスニーカーやスポーツウェアなどスポーツ関連商品を扱う多国籍企業。設立は1968年[1]ニューヨーク証券取引所に上場。社名の由来は、同社社員のジェフ・ジョンソンが夢で見たギリシャ神話の勝利の女神「ニーケー (Nike)」から。

歴史[編集]

Nike, Tràng Tiền Plaza, Hà Nội 001.JPG
Nike, tầng 2, The Garden, Hà Nội 001.JPG
Old Nike logo.jpg

オレゴン大学の陸上部で活躍し、スタンフォード大学経営大学院在学中にビジネスプランの論文「日本の運動靴は、日本のカメラがドイツのカメラにしたことをドイツの運動靴に対しても成し遂げ得るか」を書いた創業者のフィル・ナイトが卒業後に出向いた神戸オニツカタイガー(現アシックス)の品質と低価格を気に入り、1962年にオニツカのアメリカ販売権を取得したことから始まる[2]

1964年、オレゴン大学の陸上コーチであったビル・バウワーマンと共同でナイキの前身であるブルーリボンスポーツ(BRS)社を設立し[2]日本からオニツカタイガーのランニングシューズを輸入しアメリカ国内で販売し始めた。

BRS社は次第にオニツカの製品開発にも関与するようになり、バウワーマンのアイデアによってオニツカは1968年に「タイガー コルテッツ」をデザインする。これは「タイガー マラソン」と並ぶBRS社の看板となった。しかし、たび重なるオニツカの輸送や発注トラブルに不満を抱いたBRS社は日本の総合商社である日商岩井(現・双日)のポートランド支店ナイキ担当の“スメラギ“こと皇孝之[3]やポートランド支店経理担当の“アイスマン・イトー“こと伊藤忠幸[4]の尽力のもと、日商岩井から融資を得たこともあり、自社でシューズを生産することに決定した[2]1971年にオニツカとの提携を終了する。

1971年6月18日、ナイキの象徴である「スウッシュ」がデザインされた最初のシューズが発売された。「スウッシュ」がギリシャ神話の勝利の女神である「Nike」が翼を広げたデザインに見えなくもないことから、社員の助言でシューズのブランド名を「Nike(ナイキ)」とし、社名もナイキに変更された[2]。創業当初はメキシコの工場で生産していたが、高品質なシューズを生産するために日商岩井の仲介によりオニツカタイガーの競合社である福岡県の日本ゴム(現・アサヒシューズ)の工場でトレーニングシューズを生産することになり、1972年より生産を開始した。

一方で、オニツカとの提携終了後もバウワーマンの名付けた「コルテッツ」の名称をオニツカが使用していたため裁判を起こすこととなった。裁判は1974年に決着し、ナイキはオニツカから「コルテッツ」の使用権を獲得する。オニツカはナイキに1億数千万円の和解金を支払うことになり、「タイガー コルテッツ」は「タイガー コルセア」(現・「アシックス コルセア」)に名称が変更された。また、「ナイキ コルテッツ」はその後もナイキの看板となっている。なお、以上はあくまでナイキ側の視点で、オニツカ側の視点では、オニツカの海外の販売店が日商岩井に唆されてオニツカを裏切りオニツカのライバル商社と提携した上にオニツカを訴えて和解金を支払う羽目になるという、「高い授業料を払わされた」ことになっている[5]

ナイキは新興メーカーながら、1970年代より積極的な広告キャンペーンによりシェアを獲得していた。技術開発も盛んに行い、1978年にはソールに「エア」を搭載した「エアソール」を初めて使った「ナイキ テイルウインド」を発売する。1980年代から1990年代にかけてはバスケットボール選手のマイケル・ジョーダンとタイアップした「エアジョーダン」シリーズや、ソールに搭載されたエアが可視化された「ビジブルエア」の前衛的なデザインからラッパーのファッションとしても愛好された「エアマックス」シリーズが世界的に大人気となった。特に1995年に発売された「エアマックス95」は、エアシリーズで初めて前足部のエアまでも可視化されたデザインから1990年代に大ブームとなったハイテクスニーカーの代表作として、単なるスニーカー以上の人気となった。日本でもスニーカーブームのピークとなる1995年から1998年頃にかけてはエアマックス95の値段が高騰し、履いているエアマックス95を強奪されるエアマックス狩りが社会問題となった。

2012年よりイギリスリーボックに代わってNFLの公式アパレルとなった[6]

現在においても、ナイキは運動靴のみならず多くのスポーツ製品を手がけている。

2017年にナイキの創業者でもあるナイトの自伝『SHOE DOG』が発売された。

2020年よりナイキが、MLB全チームの公式ユニフォームサプライヤーの契約締結を発表。今回の契約で、北米4大プロスポーツリーグの公式アパレルを務めることになる[7]

ロゴマーク[編集]

スウッシュ(Swoosh) は、1971年に商標登録されたナイキのロゴマークである。ロゴマークは、勝利の女神であるニーケーの彫像の翼をモチーフにデザインしたとされている。また「勢いよく動く」という意味で、その形状は躍動感やスピード感を表現している。日本では「スウォッシュ」と誤読・誤記されることが多い。

ナイキのロゴのデザインは、1971年にナイキの創設者でもあるナイトが会計学の講師をしていたポートランド州立大学で出会ったキャロライン・デビッドソンが制作した。ナイトはグラフィックデザインを専攻していたデビッドソンが製図の課題をしていたところを捕まえ、ロゴのデザインを依頼したのだった。まだデザインを仕事にして間もないデビッドソンは、スウッシュのデザイン料として僅か35ドルの請求書をナイトに提出した。デビッドソンはその後もナイキ初期の多くのツールのデザインを手がけることになった。デザイン制作が代理店に移った後の1983年9月、デビッドソンは当時スポーツブランドとしてナイキを成功させていたナイトの呼び出しを受け、ナイトからダイヤモンド入りの金のスウッシュリング[8]とナイキ株を受け取った(具体的な株数は不明)。

主なテクノロジー[編集]

ワッフルソール[編集]

焼き菓子のワッフルからヒントを得て開発されたソールパターンで、独特のパターンはクッショニングやグリップに優れておりアスファルトやダートなど様々な路面状況に対応できる。初期プロダクツには「ワッフル」の名を冠するオレゴンワッフル・ワッフルトレーナー・ワッフルレーサーなどがある。他にもLD-1000・LD-V・エリートなど当時のフラグシップモデルに多数採用されていた。

AIR(エア)[編集]

衝撃を吸収するためのミッドソールの中に仕込んだエアバッグのこと。1978年に発表された。発案者は元NASAの技術開発者フランク・ルディである。特許取得番号は4219945、受託人はロバート・ボガードで、クッション性を確保するためのエアバッグはビニールパックの内部にガスを充填したものであり、搭載位置は試行錯誤の末、ミッドソールの中に仕込むという方法を発明し、ここに完成した。 もともとは6フッ化硫黄が充填素材として用いられていたが、環境保護の問題や耐久性の観点から2001年頃から充填素材として窒素ガスが使用されるようになった。 ナイキにおける初搭載モデルはメンズシューズはテイルウインドであり、レディースはテンペストである。

Lunarlon(ルナロン)[編集]

内側のコア部分に柔らかいフォームを使用し、外側のブリッジ部分には硬いフォームを使用した2層構造にすることで高いクッション性・高弾性・履き心地を実現している。

React Form(リアクトフォーム)[編集]

クッション性、反発性、軽量性、耐久性の4つの性質を一つの素材で再現すべく、約3年の開発期間を経て開発された新素材。ルナロンと比較しエネルギーリターンが13%向上している。

ZOOM X (ズームエックス)[編集]

ナイキのシューズテクノロジー史上最も軽く、柔らかく、反発性が優れているフォーム。耐久性は低いもののレーシングシューズでは能力を発揮する。反発はフォームの中で一番強く、二番目にクッション性がある。航空宇宙産業の技術を用いられているため大量生産が出来ない。厚さがあっても軽い理由は原料に窒素を注入し発泡スチロールのような形質を持っているからだ。

ヴェイパーフライ4%・ヴェイパーフライ4% フライニット・ヴェイパーフライネクスト%・アルファフライネクスト%・ヴェイパーフライネクスト%2・ペガサスターボ2・ボメロ15・インヴィンシブルランフライニット・テンポネクスト%・ドラゴンフライ に使用されている。 名前にあるヴェイパーは「蒸気」という意。

主な製品[編集]

コルテッツ[編集]

1971年に最初のコルテッツであるレザーコルテッツを発表以来、現在まで生産され続けているナイキを代表するモデル。素材はレザー・ナイロン・スウェードなどがあり、そのバリエーションは多岐にわたる。

エア・フォース1[編集]

AIR FORCE1:「ナイキエア」を搭載したバスケットボールシューズ第一号で、1982年に発売された。デザイナーはBRUCE KILGORE(ブルース・キルゴア)。 ミッドソールに備えたフルレングスのエアクッションや、アウトソールのピボットポイント、フィッティングを高めるためのアンクルストラップなど発売当初としては最新鋭の機能を備えていた。

ナイキ エア・フォース1復刻版

エア・ジョーダン[編集]

AIR JORDAN:マイケル・ジョーダン(元・NBAシカゴ・ブルズなど)の名を採ったバスケットボールシューズ。1985年に最初のモデル「エアジョーダンI」が発売された。以降、年1回のペースでモデルチェンジされる。

エアマックス[編集]

エアマックス95

世界初のビジブルエア搭載のシューズである。初代のシューズはティンカー・ハットフィールドがパリのポンピドゥーセンターから着想を得てデザインしたエアマックス1であり、1987年に発売された。 このシューズを皮切りに人類はエアソールを「履く」ばかりか「見る」こととなるのだが、ビジブルエアの目的は、デザインというよりもエアバッグにかかる圧を逃がすためにミッドソールにウインドウを開けるという機能面を考慮しての考案である。 以降、舗装路におけるビジブルエア搭載のランニング・トレーニング用シューズ最上位モデルにその名が冠せられているが、エア・スタブやエア180などの例外もある。 特に1995年に発売された通称「エアマックス95」は爆発的に売れ、数多くの偽物の流通や「エアマックス狩り」などもあってマスコミにとりあげられ、社会現象化した[9]ことで良くも悪くもナイキの社名と製品を有名にした。 本来、ナイキはネーミングに関しては厳格で、市場では区別のためにエアマックスの後に数字や西暦の下二桁を付した名称で認識されたモデルも正式名は常に「AIR MAX」であったが、近年その傾向は薄れ正式なモデル名にも認知度の高い通称を採用するようになった。 エアマックスシリーズは、当初はエアバッグを含むソールを如何に進化させるかに重点を置いていた。 2代目となるエアマックスライトでは、2種類の素材(ファイロンとポリウレタン)をミッドソールに使用したり、4代目となるエアマックス4(後にエアクラシックBWへ改名)ではウインドウを大きくするなど随所においてソールの進化が見られる。

ショックス[編集]

かかとなどにコラム(柱)を搭載し、クッション性と反発性を高めたシューズ。2000年に発売され、2001年にはビンス・カーターのシグネイチャーモデル「Nike Shox VC」が発売された。

ダンク[編集]

1985年に発売したバスケットボールシューズ。1999年に復刻。2020年現在ではSBラインのダンクが高騰している。基本的にはSB取扱店での販売のためスケートボードショップなどでの販売であり販路が少ない。また大手スニーカーショップと違い身内や知人などに優先的に販売する所謂抜きと言われる行為が行われており限定もののダンク以外にインラインのダンクも中々買えないという現象が起きている。

サッカースパイク[編集]

ファントムビジョン[編集]

2018年7月から登場。これまで特殊の糸で編み上げたフライニット技術を採用した「マジスタ」に代わるサイロとして誕生した新しいモデル。フィリペ・コウチーニョケヴィン・デ・ブライネセルヒオ・ブスケツレオン・ゴレツカなどといった、ボールコントロールが優れた選手達が着用している。

マーキュリアル[編集]

クリスティアーノ・ロナウドネイマールエデン・アザールキリアン・ムバッペといった、爆発的なスピード重視の選手向けに作られたシューズで、アッパーにフライニットを搭載している。また、フライワイヤーで抜群の軽量性とホールド感を実現している。

ファントムヴェノム[編集]

これまでTOTAL 90に代わる新シリーズとして2013年に登場したハイパーヴェノムが、2019年から一新。点取りにこだわるフィニッシャーのためにあらゆる機能が組み込まれたサッカーシューズ。主にロベルト・レヴァンドフスキピエール=エメリク・オーバメヤンエディンソン・カバーニハリー・ケイン、女子からはアレックス・モーガンらが着用している。

ティエンポ[編集]

ボールタッチを重視したカンガルーレザー使用のサッカーシューズ。ラファエル・ヴァランジェローム・ボアテングジェラール・ピケセルヒオ・ラモス、そしてダニエル・カルバハルなど、ディフェンダーを中心とした選手が主に着用している。

途上国・ウイグル人搾取・二重基準批判[編集]

ナイキの製品デザインは自社で行うが、自社工場を持たずに生産は外部の工場に委託している。以前よりナイキは海外工場において労働力の不当な搾取をしていると噂されていた。1997年NGOによって実際にナイキのベトナムなど東南アジアに所在する委託工場における児童労働、低賃金労働、長時間労働、セクシャルハラスメント強制労働などの問題点の存在が明らかになった[10]。こうした事実を知ったアメリカのNGO団体および学生たちは大学キャンパスやインターネットを使用し、ナイキの社会的責任を批判した[10]。運動は製品の不買や訴訟問題に発展した[10]。これに対してナイキは1999年にグローバル・アライアンスを設立し、世界各国の自社を含む多国籍企業における労働環境の調査を行い、環境の改善に対して迅速に取り組めるよう対応したと主張していた[11]

しかし、中国政府の少数民族に対する迫害の一環によってウイグル自治区で拘束されて中国全土で奴隷的労働させられているウイグル人工場を利用しているため、2019年にトランプ大統領、2020年には米紙ワシントン・ポストやブルームバーグ、オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)から名指しの批判を受けている。ASPIの報告書によれば、2017-2019年だけでも8万人のウイグル人が住んでいた新彊自治区以外の工場に強制的に移住させられた。彼らは継続的な監視の下で、故郷から遠く離れた工場で、外界と隔離された宿舎に住まわされ、労働時間以外に組織的な中国語教育とイデオロギー訓練に参加させられ、宗教的な行事への参加も禁止されていた。ペンス米副大統領からも2019年に、中国と共に「人権侵害を進んで無視」している米国の多国籍企業としてナイキは名指され、批判を受けている。ASASPIは中国の9つの省にある27の工場で、新彊地区から送られたウイグル人労働者が使われていることを確認し、中国東部の山東省の青島にあるスポーツシューズ工場を例に取り上げている。主な供給先はナイキであり、2020年1月のみで600人、2007年以降からの累計では9,800人のウイグル人労働者が新彊地区からこのスポーツシューズ工場に送られた。彼らは、昼間はナイキの靴を作り、終業後の夕方には中国語教育と中国賛美など新彊再教育キャンプをほぼ再現したものが行われていた[12][13][14][15][16]

二重基準批判[編集]

マルコ・ルビオサマンサ・パワー元国連大使、巴丢草英語版、C・J・ウェレマン(CJ Werleman)ら著名な政治家や言論人、ニューヨークタイムスや産経新聞、カナダ放送協会、ブルムバーグ、フォックスニュースなどのメディアを中心に国際的な批判を呼んでいる。設立地であるアメリカでは、ナイキがアメリカ国内ではBLM活動を全面支持するなどアメリカの人権レベルを批判する活動をしながら、2020年にアメリカ議会で審議中のウイグル奴隷労働禁止法案に反対ロビー活動して、中国のウイグル人差別・搾取に加担しながら、それを継続までしようと裏工作していた二重基準を批判している[17][18][19][20][21][22][23][24][25][26]。ルビオ上院議員は黒人差別問題を訴えるナイキの米国内広告を引用しながら、「同じ企業が(強制労働阻止の法案に)反対のロビー活動を(米国内で)している」と指摘し、そのダブルスタンダードを批判した[17]。オーストラリア在住の亡命中国人で著名なイラストレーターである巴丢草は「ナイキにとって、黒人は(ナイキの)靴を買ってくれる存在だが、ウイグル人は靴をつくるだけの存在なのだろう」と糾弾している[27]。香港の有名な人権活動家である楊政賢英語版は巴を引用しながら、2020年でさえウイグル人奴隷禁止法案にアップル、コカコーラ、ナイキが廃案のためのロビー活動して、明確に奴隷制度を支持していることを信じられないと批判した[28]

ナイキのスポンサー活動[編集]

  • ナイキは2020年から野球大リーグ(MLB)全チームの公式ユニフォームサプライヤーを務めている[29]
  • NFL2010年10月13日にライセンス契約を結び、リーボックに代わって全32チームのユニフォームを提供している。

タイガー・ウッズとのスポンサー契約[編集]

2009年12月14日、ナイキのナイト会長は不倫スキャンダルで注目を集めるタイガー・ウッズとのスポンサー契約を継続する考えを示した。また、アメリカのスポーツ専門誌「Street & Smith's SportsBusiness Journal」にて、「彼は本当に偉大な存在。彼のキャリアが終わりになる時、今回の軽率な行為は小さな過ちだった」と振り返られている。

日本でのナイキのスポンサー契約[編集]

  • ナイキはJリーグ鹿島浦和広島の3クラブとトップパートナー契約を結んでおり、ユニフォームにスウッシュのロゴマークが入っている。
  • 2001年から2015年まで、ナイキは埼玉西武ライオンズのユニフォームサプライヤーとなっていた。この西武のユニフォームの左胸にスウッシュが入ったが、これが日本プロ野球で初めてブランドロゴがユニフォームに入った例でもあった。また、2012年から日本プロ野球としては初めてパ・リーグと公式サプライヤー契約を結び、全6球団にナイキの機能性アンダーウェア「NIKE PRO COMBAT」をすべてのシーズンを通して提供している[30]
ナイキストア

宮下公園改修騒動[編集]

東京都の渋谷区は区内の宮下公園が老朽化したため改修を計画したが、不況下で財源難だったため2009年6月にナイキ(ナイキジャパン)に対して命名権を売却し有料公園として改修する方針を決めた[31][32]。ナイキは同公園を「宮下NIKEパーク」と命名する権利を年間1700万円を支払い改修費用を全額負担で契約することとなったが、改修工事に際し多数のホームレスを立ち退かせるなどしたため[33]市民団体などによって反対運動が行われた[31]。その後ナイキは命名権料は支払うが、名称は宮下公園のままとすることを表明した[34]。なお、宮下公園では行政代執行のうえ、同年9月に工事が開始され、2011年4月に完了した。なお、結局公園は閉鎖されることが決まり、ナイキは2017年3月31日をもって渋谷区と相互に賠償放棄することで命名権協定を途中解約している[35]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ ナイキ・インク有価証券報告書、2010年7月23日、関東財務局提出
  2. ^ a b c d 『東京スニーカー史』小澤匡行、2016年
  3. ^ 日本人はナイキの躍進から何を学ぶべきか? | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
  4. ^ 日本人はナイキの躍進から何を学ぶべきか? | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
  5. ^ 『私の履歴書』鬼塚喜八郎、日本経済新聞社、1991年
  6. ^ ナイキ社製の新ユニフォーム発表、選手たちがお披露目”. NFL JAPAN (2012年4月4日). 2012年4月4日閲覧。
  7. ^ NikeがMLBと公式ユニフォームサプライヤー契約を締結 - HYPEBEAST、2019年01月28日
  8. ^ 上述の通り誤記されている
  9. ^ ストリーム東海林のり子の元現場クイズ, TBSラジオ
  10. ^ a b c 企業の投資とWTO
  11. ^ 海外のサステイナブル・ビジネス最前線
  12. ^ ウイグル人強制労働問題を考える―中国と人権と投資行動(水口教授のESG通信) - |QUICK Money World - 株式投資・マーケット・金融情報の総合サイト”. QUICK Money World. 2020年12月2日閲覧。
  13. ^ Hamilton, Isobel Asher (2020年3月6日). “アップルはウイグル人強制労働の恩恵を受けている…オーストラリアの研究所が指摘” (日本語). www.businessinsider.jp. 2020年12月2日閲覧。
  14. ^ ナイキ、中国のサプライチェーンを検証-ウイグル人権侵害報道受け” (日本語). Bloomberg.com. 2020年12月2日閲覧。
  15. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2020年3月12日). “ナイキ、中国供給網を検証 ウイグル人権侵害報道を受けリスク分析” (日本語). SankeiBiz. 2020年12月2日閲覧。
  16. ^ Baker, Sinéad (2020年9月29日). “「ウイグル人強制労働の監査は実施しない」…正しい調査ができず、その結果が中国に利用される可能性” (日本語). www.businessinsider.jp. 2020年12月2日閲覧。
  17. ^ a b INC, SANKEI DIGITAL (2020年12月4日). “ウイグル人強制労働防止法案に「反対」 ナイキなどロビー活動” (日本語). 産経ニュース. 2020年12月4日閲覧。
  18. ^ Swanson, Ana (2020年11月29日). “Nike and Coca-Cola Lobby Against Xinjiang Forced Labor Bill” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2020/11/29/business/economy/nike-coca-cola-xinjiang-forced-labor-bill.html 2020年12月4日閲覧。 
  19. ^ https://twitter.com/badiucao/status/1334313980479725568” (日本語). Twitter. 巴丢草( en:Badiucao). 2020年12月4日閲覧。
  20. ^ “[https://twitter.com/cjwerleman/status/1334699834905772033 CJ Werleman is creating Journalism to Expose Injustices Against Muslim Communities]” (日本語). Twitter. 2020年12月4日閲覧。
  21. ^ Nov 2020, Warner Todd Huston 30 (2020年11月30日). “Report: Nike Among U.S. Brands Pushing to Weaken Uyghur Anti-Slavery Bill” (英語). Breitbart. 2020年12月4日閲覧。
  22. ^ “U.S. congresswoman calls out Nike, Apple and Coca-Cola for lobbying against Uighur labour bills | CBC Radio” (英語). CBC. https://www.cbc.ca/radio/asithappens/as-it-happens-wednesday-edition-1.5825235/u-s-congresswoman-calls-out-nike-apple-and-coca-cola-for-lobbying-against-uighur-labour-bills-1.5825242 2020年12月4日閲覧。 
  23. ^ “Bloomberg Equality: The Stench of Forced Labor Taints Big Brands” (英語). Bloomberg.com. (2020年12月3日). https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2020-12-03/forced-labor-in-china-s-uyghur-camps-taints-nike-coca-cola-and-big-u-s-brands 2020年12月4日閲覧。 
  24. ^ Nike, Coca-Cola lobbying to weaken China forced labor bill: Report | Fox Business”. www.foxbusiness.com. 2020年12月4日閲覧。
  25. ^ Major U.S. Corporations Oppose Bill Banning Goods Produced by Forced Labor in China” (英語). Democracy Now!. 2020年12月4日閲覧。
  26. ^ Report: Nike Lobbied Against Anti-China Bill Banning Import Of Products Made By Forced Uyghur Labor” (英語). The Daily Wire (2020年12月1日). 2020年12月4日閲覧。
  27. ^ https://twitter.com/badiucao/status/1334494309014335493” (日本語). Twitter. 2020年12月4日閲覧。
  28. ^ https://twitter.com/hkjohnsonyeung/status/1334493437442154496” (日本語). Twitter. 2020年12月4日閲覧。
  29. ^ MLB Japan on Instagram: “来季のユニフォームが発表になりましたよどれが一番お好きですか??”
  30. ^ a b ナイキがパ全球団とオフィシャルサプライヤー契約 - 野球インフォメーション nikkansports.com
  31. ^ a b 2009年6月11日「宮下公園」の命名権をナイキに譲渡計画 渋谷区 - MSN産経ニュース(リンク切れ)
  32. ^ 渋谷区立宮下公園のネーミングライツをナイキジャパンが獲得 - 日経BP(リンク切れ)
  33. ^ 2009年6月11日渋谷ナイキパーク計画、反対運動で立ち往生 東京、2010年5月15日、AFP
  34. ^ 使用料払っても…ナイキ、宮下公園命名権使わず(読売新聞、2010年10月15日)
  35. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2017年4月1日). “「宮下公園」 渋谷区とナイキ、命名権協定途中解約 名称変更実現せず 公園は閉鎖” (日本語). 産経ニュース. 2020年12月2日閲覧。

参考文献[編集]

  • フィル・ナイト英語版『SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。』大田黒奉之訳、東洋経済新報社(原著2017年11月9日)。ISBN 978-4-492-04617-3。 - 創立者自伝・創業秘話

関連項目[編集]