ニケ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サモトラケのニケ像,ルーブル美術館,フランス
サモトラケのニケ像,ルーブル美術館,フランス

ニーケー古典ギリシア語Νίκη, Nīkē)は、ギリシア神話に登場する勝利の女神。日本語では長母音記号を省略しニケともいう。ローマ神話ではウィクトーリアウィクトリアVictōria)と呼ばれる。

ティーターン族の血族パラースとステュクス(冥界の河)の子。兄弟は、ゼーロス(鼓舞)、クラトス(力)、ビアー(暴力)。ティーターノマキアーには、ステュクスの命によりオリンポス側につき、ゼウスに賞されたという。

一般には有翼の女性の姿で表される。アテーナーの随神だが、アテナの化身とする場合もある。しかし、ローマ神話においてウィクトーリアとなると、マールスに付き従うようになっている。アテナイのパルテノン神殿の本尊であったアテナ神像では、右手の上に載せられていた。サモトラケ島で発掘された彫像「サモトラケのニケ」(ルーヴル美術館所蔵)が有名。

英語ではナイキ (Nike) と発音。世界的スポーツ用品メーカー「ナイキ」社の社名はこの女神に由来。トレードマークはこの女神の翼をイメージしたもの。

関連項目

  • ニカの乱 - 「ニカ」とは「勝て」という意味で「ニケ」と同語源である。
ウィキメディア・コモンズ