ニール・ウォーカー (野球)

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ニール・ウォーカー
Neil Walker
Yan Gomes and Neil Walker (47983000707) (cropped).jpg
マイアミ・マーリンズ時代
(2019年5月24日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ペンシルベニア州ピッツバーグ
生年月日 (1985-09-10) 1985年9月10日(34歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 二塁手三塁手一塁手
プロ入り 2004年 MLBドラフト1巡目
初出場 2009年9月1日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ニール・マーティン・ウォーカーNeil Martin Walker, 1985年9月10日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のプロ野球選手内野手)。右投両打。フリーエージェント(FA)。愛称はウォーキー[1]

父親のトム・ウォーカー英語版1972年から1977年までメジャーリーグでプレーした投手であり、トムと同時期に投手としてプレーしていたチップ・ラング英語版は叔父にあたる。また、ドン・ケリー内野手)とは義兄弟である[2]

経歴[編集]

プロ入りとパイレーツ時代[編集]

ピッツバーグ・パイレーツ時代
(2010年6月8日)

2004年MLBドラフト1巡目(全体11位)でピッツバーグ・パイレーツから指名され、195万ドルの契約金でプロ入り。当時のポジションは捕手だった[3]

2007年はAA級アルトゥーナ・カーブで開幕を迎えるとともに、捕手から三塁手に転向した。

2009年はAAA級インディアナポリス・インディアンスで95試合に出場し、打率.264、14本塁打、69打点、OPS.741などの成績を残し、9月1日にメジャーに昇格した[4]。同日のシンシナティ・レッズ戦で、代打でメジャーデビュー。この年は17試合に出場。9試合に守備に就き、残りは代打出場だった。

2010年はAAA級インディアナポリスで43試合に出場し、打率.321、6本塁打、26打点、OPS.951などの成績を残し、メジャー昇格した際に出場機会を得られるように、一塁手二塁手左翼手での経験を積んだ。5月25日に昇格すると、まず三塁手として起用されたが、二塁手の岩村明憲が不振に陥ると、代わって二塁を守るようになり、以後は正式に二塁手に転向となった。110試合の出場で打率.296・12本塁打・66打点OPS.811を記録。新人としては堂々の成績を残したが、この年のナショナル・リーグの新人はレベルが高かったため、新人王投票では5位タイに終わった。

2011年5月20日のデトロイト・タイガース戦でPNCパークにて自己最高の一試合5打点を記録した。最終的にこの年は自己最多の159試合に出場した。打率.273・12本塁打・83打点を記録した。二塁手としての守備では、守備試合数(159)、刺殺数(333)、併殺打参加(108)でリーグ1位だったが、DRSは -3と平均を下回った。

2014年1月17日にパイレーツと575万ドルの1年契約に合意した[5]。9月14日、シカゴ・カブス戦の4回表、マット・シーザーの三塁ゴロの際に二塁手として三重殺に参加した。この年は、自身初の20本塁打以上を記録(1958年ビル・マゼロスキーを抜き、二塁手としての球団記録)[4]し、初めてシルバースラッガー賞を受賞した。

2015年5月9日、セントルイス・カージナルス戦の2回表、ヤディアー・モリーナの二塁ライナーの際に自身2度目の三重殺に参加した。なお、二塁手→三塁手→二塁手と渡った三重殺としては史上初の出来事であった[6]

メッツ時代[編集]

ニューヨーク・メッツ時代
(2016年4月12日)

2015年12月9日にジョン・ニースとのトレードで、ニューヨーク・メッツへ移籍した[7]

2016年は113試合に出場して打率.282・23本塁打・55打点・3盗塁の成績を残した。球団は1年1720万ドルのクオリファイング・オファーを提示し、11月14日にこれを受け入れた[8]

ブルワーズ時代[編集]

2017年8月12日に後日発表選手[注 1]とのトレードで、金銭と共にミルウォーキー・ブルワーズへ移籍した[10]。オフの11月2日にフリーエージェント(FA)となった[11]

ヤンキース時代[編集]

2018年3月12日にニューヨーク・ヤンキースと1年400万ドルで契約を結んだ[12]。この年は113試合に出場して打率.219、11本塁打、46打点を記録した。オフの10月29日にFAとなった[4]

マーリンズ時代[編集]

2019年1月29日にマイアミ・マーリンズと1年200万ドルの契約を結んだ[13]。オフの10月31日にFAとなった[14]

プレースタイル・人物[編集]

打撃はパワーよりもコンタクト技術に長けており、二塁打の多い中距離ヒッターである。打率は例年2割7~8分を残すなどシーズンによって大きな波はない。一方で、フルシーズン出場すると100三振を超える場合もある。また四球は40個台がほとんどで打率に対して出塁率はあまり高くない[15]

守備面では、もともと捕手三塁手だったため、二塁手としては強肩である。レギュラー定着後7年で一度も2ケタ失策を記録しておらず、守備範囲も申し分なく堅守ではあるが、例年DRSはマイナス値を示している[15]

ピッツバーグ・パイレーツの地元、ピッツバーグ出身ということもあって、パイレーツ時代はファンからの人気が高かった[16]

生まれ故郷の球団に所属する選手が少ないこともあり、2010年の時点で、ウォーカーはシーズン中に実家で親と同居しているたった2人のメジャーリーガーのうちの1人であった(もう1人は当時オークランド・アスレチックスタイソン・ロス[17]。しかし、2011年に母親の強い要望を受けて、遂に一人暮らしを始めた[16]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2009 PIT 17 40 36 5 7 1 0 0 8 0 1 0 0 0 4 0 0 11 1 .194 .275 .222 .497
2010 110 469 426 57 126 29 3 12 197 66 2 3 2 4 34 1 3 83 4 .296 .349 .462 .811
2011 159 662 596 76 163 36 4 12 243 83 9 6 0 8 54 5 4 112 15 .273 .334 .408 .742
2012 129 530 472 62 132 27 0 14 201 69 7 5 1 8 47 1 2 104 11 .280 .342 .426 .768
2013 133 551 478 62 120 24 4 16 200 53 1 2 5 3 50 4 15 85 14 .251 .339 .418 .757
2014 137 571 512 74 139 25 3 23 239 76 2 2 1 2 45 2 11 88 12 .271 .342 .467 .809
2015 151 603 543 69 146 32 3 16 232 71 4 1 0 8 44 5 8 110 9 .269 .328 .427 .756
2016 NYM 113 458 412 57 116 9 1 23 196 55 3 1 0 3 42 3 1 84 11 .282 .347 .476 .823
2017 73 299 265 40 70 13 2 10 117 36 0 1 1 2 27 1 4 47 4 .264 .339 .442 .780
MIL 38 149 120 19 32 8 0 4 52 13 0 1 0 0 28 1 1 30 5 .267 .409 .433 .843
'17計 111 448 385 59 102 21 2 14 169 49 0 2 1 2 55 2 5 77 9 .265 .362 .439 .801
2018 NYY 113 398 347 48 76 12 1 11 123 46 0 0 0 4 42 3 5 87 3 .219 .309 .354 .664
2019 MIA 115 381 337 37 88 19 1 8 133 38 3 0 0 1 42 1 1 77 8 .261 .344 .395 .738
MLB:11年 1288 5111 4544 606 1215 235 22 149 1941 606 32 22 10 43 459 27 55 918 97 .267 .339 .427 .766
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]

内野守備


一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B)




































2009 PIT - - 9 6 15 1 1 .955
2010 - 105 222 234 7 62 .985 6 4 10 1 0 .933
2011 - 159 333 442 6 108 .992 -
2012 - 125 234 361 9 76 .985 -
2013 - 132 256 397 7 88 .989 -
2014 - 135 251 374 5 87 .992 -
2015 - 146 236 418 7 103 .989 -
2016 NYM - 111 181 297 7 65 .986 -
2017 3 10 0 0 1 1.000 68 105 152 5 34 .981 2 1 2 0 0 1.000
MIL 14 67 6 1 6 .986 27 36 48 1 16 .988 2 2 3 0 0 1.000
'17計 17 77 6 1 7 .988 95 141 200 6 50 .983 4 3 5 0 0 1.000
2018 NYY 42 271 19 1 17 .997 32 36 65 2 13 .981 25 10 31 1 2 .976
2019 MIA 69 441 34 2 45 .996 1 0 0 0 0 ---- 26 16 21 1 2 .974
MLB 128 789 59 4 69 .995 1041 1890 2788 56 652 .988 70 39 82 4 5 .968
外野守備


左翼(LF) 右翼(RF)
























2018 NYY 1 0 0 0 0 ---- 15 18 2 1 0 .952
MLB 1 0 0 0 0 ---- 15 18 2 1 0 .952
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

MLB

記録[編集]

MiLB

背番号[編集]

  • 19(2009年)
  • 18(2010年 - 2015年、2019年)
  • 20(2016年 - 2017年8月11日)
  • 15(2017年8月13日 - 同年終了)
  • 14(2018年)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2017年9月12日にエリック・ハンホルドと発表されている[9]

出典[編集]

  1. ^ Jonathan Hawthorne (2017年8月25日). “Explaining Crew Players Weekend nicknames” (英語). MLB.com. 2018年3月13日閲覧。
  2. ^ 「マイアミ・マーリンズ」『2015MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 75頁
  3. ^ 2004 Draft Results - Round #1. The Baseball Cube(英語). 2011年11月21日閲覧
  4. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2019年1月10日閲覧。
  5. ^ Tom Singer (2014年1月17日). “Cases closed: Bucs finalize all arbitration-eligible deals” (英語). MLB.com. 2018年3月13日閲覧。
  6. ^ Tom Singer (2015年5月9日). “Bucs stun Cards with first 4-5-4 triple play” (英語). MLB.com. 2018年3月12日閲覧。
  7. ^ Anthony DiComo (2015年12月9日). “Mets acquire 2B Walker from Bucs” (英語). MLB.com. 2018年3月12日閲覧。
  8. ^ Hellickson, Walker accept offers; 8 decline” (英語). MLB.com (2016年11月14日). 2018年3月13日閲覧。
  9. ^ Adam McCalvy (2017年9月12日). “Brewers send pitcher to Mets to finish Walker deal” (英語). MLB.com. 2018年3月13日閲覧。
  10. ^ Anthony DiComo (2017年8月13日). “Mets deal Walker to Brewers” (英語). MLB.com. 2018年3月13日閲覧。
  11. ^ David Adler (2017年11月5日). “Key free agents for all 30 MLB teams” (英語). MLB.com. 2017年12月27日閲覧。
  12. ^ Bryan Hoch (2018年3月12日). “Yankees sign infielder Walker to 1-year deal” (英語). MLB.com. 2018年3月13日閲覧。
  13. ^ Joe Frisaro (2019年1月30日). “Marlins sign Neil Walker to 1-year deal” (英語). MLB.com. 2019年2月9日閲覧。
  14. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (English). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  15. ^ a b Neil Walker Statistics and History” (英語). The Baseball Reference.com. 2016年9月5日閲覧。
  16. ^ a b Tim Povtak (2011年2月16日). “Pirates' Walker making himself right at home” (英語). Pittsburgh Post-Gazette. PG Publishing Co., Inc.. 2015年12月10日閲覧。
  17. ^ Stu Woo (2010年7月6日). “Home Games: Big League Players Who Still Live With Mother” (英語). Wall Street Journal. 2015年12月10日閲覧。

関連項目[編集]