ノボリハウツー

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ノボリハウツー
2006-9-18-noborihowto.JPG
2006年9月18日 中京競馬場
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2001年4月17日
死没 2007年3月10日(6歳没)
ダンスインザダーク
ミントエンジェル
生国 日本の旗 日本北海道門別町
生産 日高大洋牧場
馬主 原田豊
調教師 瀬戸口勉[1][2]栗東
松永昌博(栗東)
競走成績
生涯成績 50戦7勝
平地競走32戦4勝)
障害競走18戦3勝)
獲得賞金 1億5520万3000円
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ノボリハウツー日本競走馬中央競馬障害競走馬として阪神ジャンプステークス2着の実績を残したほか、2007年に阪神競馬場から脱走したことでニュースとなった。

戦績[編集]

2003年に競走馬としてデビュー。平地競走では3勝を挙げるにとどまり、2005年秋に障害競走馬に転向した。しかし障害競走でも初勝利までに5戦を要するなど振るわず、いったんは平地競走に復帰し2戦して1勝を挙げる。その後ふたたび障害競走に戻ると一転して安定した成績を残すようになり、コウエイトライが勝利した小倉サマージャンプでは6着に敗れたが、再戦となった小倉障害オープンでコウエイトライに勝利、続く障害オープンも連勝し、阪神ジャンプステークスでは1番人気で出走した。

レースではコウエイトライが逃げ、ノボリハウツーはマークしながら2、3番手。直線ではラージヒルジャンプとともにコウエイトライに並びかけ、一旦はコウエイトライをかわしたが、再び差し返され、従来のレコードをコンマ3秒更新するレコード決着でコウエイトライからクビ差の2着に敗れた(注1)。2ヶ月後の京都ハイジャンプでは障害入り5戦全勝のスプリングゲントに続く2番人気に支持され、レースでは逃げるスプリングゲントに前半からプレッシャーを与えつつ2番手を進んだが、終盤からタニノエタニティに番手を譲ると徐々に後退し、最終的には5着という結果になった(注2)。

脱走事件[編集]

2007年2月24日に出走した阪神競馬場の障害競走(オープンクラス)の最中、本馬に騎乗していた船曳文士を含む騎手2名が落馬した[3][1][2][4][5]

カラ馬となった本馬は放馬し、落馬した騎手を収容する救急車のために開かれたゲートを通り、厩舎地区を抜けて競馬場の業務用通用門から県道に飛び出した。その後500メートルほど走ったところ、競馬場へ向かうために付近を通りかかった松元省一調教師と稲葉的海調教助手らによって捕獲された[6][3][1][2][4][5]

競走馬が競馬場から一般道へ逃げた事例は、日本中央競馬会としては1964年4月に東京競馬場でサッポロホマレが場外へ逃げ出して以来となる珍事であった[1][2]。逃走中に通行人や自動車への接触は起こらず、怪我人はなく、ノボリハウツー自身も無傷であった。一方で船曳は落馬により鎖骨などを骨折しており重傷、別に落馬した石山繁脳挫傷により意識不明の重体となった[1]

最期[編集]

脱走事件の2週間後[7]、ノボリハウツーは阪神スプリングジャンプに出走する。しかしここでも落馬転倒し、左第1指関節亜脱臼を発症[7]予後不良と診断され[7]、安楽死の措置が執られた。

血統表[編集]

ノボリハウツー血統サンデーサイレンス系 / Halo3×4=18.75%、Northern Dancer4×5=9.38%、Raise a Native5×4=9.38%) (血統表の出典)
父系

ダンスインザダーク 1993
鹿毛 日本
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ダンシングキイ
Dancing Key 1983
鹿毛 アメリカ
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
Key Partner Key to the Mint
Native Partner

ミントエンジェル 1996
栗毛 日本
Machiavellian 1987
黒鹿毛 アメリカ
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Coup de Folie Halo
Raise the Standard
母の母
*フロムビヨンド
From Beyond 1991
栗毛 イギリス
Kris Sharpen Up
Doubly Sure
Magic of Life Seattle Slew
Larida F-No.4-m
母系(F-No.)
5代内の近親交配
出典

父については同馬の項を参照のこと。母は中央競馬で3戦して未勝利。その弟妹に阪神ジャンプステークス優勝馬アズマビヨンドクイーンカップ優勝馬チューニーがいる。

脚注[編集]

  • (注1)日本中央競馬会 『優駿』 2006年11月号p88-89
  • (注2)日本中央競馬会 『優駿』 2007年1月号p94-95
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  1. ^ a b c d e 大逃走劇!公道で“障害レース”” (日本語). スポーツニッポン (2007年2月25日). 2007年2月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年3月29日閲覧。
  2. ^ a b c d 競走馬が競馬場から脱走、県道走る” (日本語). 日刊スポーツ (2007年2月25日). 2007年2月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年3月29日閲覧。
  3. ^ a b News「24日(土)の阪神競馬第4競走における放馬について」” (日本語). 競馬実況web. 日経ラジオ社 (2007年2月26日). 2013年3月29日閲覧。
  4. ^ a b 阪神競馬場から競走馬が“脱走”” (日本語). デイリースポーツ (2007年2月24日). 2007年2月26日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年3月29日閲覧。
  5. ^ a b 阪神競馬場から競走馬逃げる、レース中に落馬事故” (日本語). 朝日新聞 (2007年2月24日). 2007年2月26日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年3月29日閲覧。
  6. ^ 朝日新聞の記事(出典参照)によれば、捕獲地点は競馬場から北へ約700メートルのあたり。
  7. ^ a b c JRAニュース「開催競馬場・今日の出来事、明日の取消・変更等」” (日本語). 日本中央競馬会 (2007年3月10日). 2007年3月12日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年3月29日閲覧。