ハックアンドスラッシュ
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ハックアンドスラッシュ(Hack and Slash)とは、ゲームを分類する要素の1つである。元来はロールプレイングゲームの用語として使われてきた。ハクスラとも言う。
歴史[編集]
元々は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のようなテーブルトークRPGにおいて、モンスターを倒して経験値や強力なレアアイテムを入手し、キャラを強化してさらに強力なモンスターを倒すというプレイスタイルを指し、アメリカから輸入された言葉である。hack(切り刻む)とslash(叩き斬る)という言葉の複合が示すように、ストーリーや世界観の表現よりも戦闘に勝つ、敵を倒すということを意識しているスタイルに対して使われる言葉であり、物語性や世界観を重視してキャラクターを演技するということに重きをおくプレイヤーから、揶揄として使われる場合もある。
コンシューマゲームが普及し、テーブルトークRPGに影響を受けたコンピュータRPGが登場すると、ハックアンドスラッシュという言葉もコンピュータRPG独自の言葉として使われるようになった。コンピュータRPG初期の作品である『ウィザードリィ』や『ダンジョンマスター』は次々に襲いかかる敵を倒し、ダンジョンを探索するというシステムになっており、これらの作品の評価の高さもあってコンピュータRPGにおけるハックアンドスラッシュとは敵と戦うことに重点をおいたシステムのRPGであるというように、RPGのジャンルを示す言葉としても使われるようになった。
主に海外製のMORPGやMMORPG、テーブルトークRPGで使用される言葉だが、日本でもヘビーゲーマーが好んで使用することがあり、「ロールプレイングゲーム」と言えば家庭用コンピュータRPGが代表的なものとして認識されている日本の現状において、オンラインRPGやテーブルトークRPGの市場ではコンシューマゲームとの差別化を強調できる売り文句として機能する場合もある。
主な作品[編集]
ハックアンドスラッシュなスタイルを持つ代表的なゲームとしては、テーブルトークRPGでは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』、コンピュータRPGでは『ウィザードリィ』や『ダンジョンマスター』、オンラインRPGでは『ディアブロ』などがある。