ハッサム
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ハッサム | |
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基礎データ | |
英語名 | Scizor |
進化体系 | 1進化ポケモン |
進化前 | ストライク |
進化後 | なし |
世代 | 第2世代 |
ポケモン学 | |
分類 | はさみポケモン |
タイプ | むし / はがね |
高さ | 1.8m |
重さ | 118.0kg |
特性 | むしのしらせ / テクニシャン |
かくれ特性 | ライトメタル |
ハッサムは、ポケットモンスターシリーズに登場する655種のポケモン(架空の生物)のうちの一種である。
特徴[編集]
ストライクがメタルコートにより進化したポケモン。進化前のカマはハサミに変化し、体色も緑から赤(赤紫)に変化する。
持ち前の素早さは失われたが、攻撃力と耐久性が共に上がった。ハサミの模様で顔が複数あるように見せかけて威嚇する。また、そのハサミには、岩のかたまりを粉々に粉砕するほどの破壊力を有する。
背中の羽は残っているが飛行能力は失われ、代わりに高速で羽ばたかせることで体温調節ができるようになった。
ゲームでのハッサム[編集]
『金・銀』から登場。ストライクにメタルコートを持たせて通信交換することで進化する。「こうげき」と「ぼうぎょ」が上がるが、「すばやさ」が大きく下がり、他の能力に変化はない。能力値の合計が、進化前と全く変わらない珍しい進化ポケモンである。
ひこうからはがねタイプへの変更により、ストライクが最も弱かったいわタイプの技の他、こおり、ひこう、でんきタイプの技が弱点ではなくなったが、ほのお技にはさらに弱くなっており、進化前は無効化出来ていたじめんタイプの技も無効化できなくなったが、はがねタイプであるためどくタイプを無効化できる。ただし、弱点となっているのはほのおタイプのみであり、10種類ものタイプに抵抗を持つ。
レベルアップで技を覚えるレベルはストライクと変わらないが、覚える技の内容が変更されている。デビュー初期には「メタルクロー」はハッサムの固有わざ(タマゴで持たせた場合を除く)となっていた。
特性はGBA版では「むしのしらせ」のみで、『ダイヤモンド・パール』から「テクニシャン」が追加された。
『プラチナ』では、シナリオ序盤から入手可能になった。また、同作のシナリオでは四天王・リョウが使用してくる。
『ダイヤモンド・パール』では「アイアンヘッド」「シザークロス」「かわらわり」「つじぎり」「おいうち」「とんぼがえり」など攻撃技のバリエーションが大幅補強された。『プラチナ』では新たにタイプ一致の先制技「バレットパンチ」を覚えられるようになった。『ハートゴールド・ソウルシルバー』では覚えられる技にむしタイプの攻撃「むしくい」が加わり、特性が「テクニシャン」の場合は「シザークロス」以上の威力となる。また、「こうそくいどう」「つるぎのまい」など変化技も大量に覚えられる。
下記のように劇場版13作目で登場したため、上映同年の6月18日から7月14日までの間、トレーナー名が「グーン」となったハッサムがニンテンドーWi-Fiコネクションで配布された。
『ブラック・ホワイト』ではポケモンのグラフィックにアニメーションが追加されたが、ハッサムは図鑑説明どおり地面に立ったまま高速で羽ばたくというものになっている。
外伝作品でのハッサム[編集]
『ポケモンスタジアム金銀』では、ミニゲーム「いあいぎりがっせん」で64GBパックを使用時のみ出場できるポケモンとしてハッサムが含まれている(通常このミニゲームに出場できるのは、ストライクとカイロス)。
『ポケモンコロシアム』では、シャドーの影のボス、ワルダックの手持ちとして登場。同作では他にも、「ポケモンコロシアム ダブルバトルカードe+」を使い、ある条件を満たすことでダークポケモンとして登場する。通常のプレイでは不可。『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』ではスナッチしたストライクをリライブし、GBA版と交換することで進化させて入手が可能。また、シャドー幹部のワズルのポケモンとして登場する。
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』では、モンスターボールから出現するポケモンの1つとして登場。特定のプレイヤーを狙って「メタルクロー」で攻撃する。威力がとても高い。『大乱闘スマッシュブラザーズ』でのサワムラーの効果に似るが、2段階の動きをする分、ハッサムの方が強化されている。
『ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊』では、大昔に「ふぶきのしま」で行方不明となった有名な探険家として登場し、島にいたユキメノコによって長年氷漬けにされていた。イベントをクリアすると、特別な依頼を受けるのに必要な「シークレットランク」を主人公たちに付けてくれる。大昔の探険家であるため、口調はやや古く、一人称は「拙者」となっている。
アニメでのハッサム[編集]
初登場となる「バトルしようぜ!ハッサムVSへラクロス!!」ではムラマサ(声 - 大友龍三郎)とシンゴ(声 - 千葉進歩)の親子がそれぞれ「マサムネ」、「ブレード」というニックネームを名付けて呼んでいた。シンゴのブレードは、サトシのヘラクロスとバトルするが敗れる。
シゲルの手持ちポケモンとして登場。オーキド・シゲル#無印編から登場したポケモンを参照。
『アドバンスジェネレーション』のホウエンリーグ決勝トーナメント1回戦で、サトシの対戦相手のカエデが使用。オオスバメと戦い、「でんこうせっか」や「かげぶんしん」と同じ技を出し合うが、オオスバメが一枚上手を取り、「でんこうせっか」で加速させた「つばめがえし」に敗れる。
バトルフロンティア編では、お嬢様のルナ(声 - 植田佳奈)が自分のハッサムを真紅のマントで変装させ、「赤いイナズマ」と仕立ててコモダシティで色々なトレーナーのポケモンに無差別に戦いを挑み、「はかいこうせん」を使用し、バトルに負けたポケモン達の顔に落書きして立ち去る、という事件を行い、ハルカのゼニガメもその被害を受けている。首にスピーカーとカメラを仕込む事で自宅から遠隔操作を行う事で今まで正体を見破られる事は無かった。サトシ達に追跡され正体がばれた後、サトシのピカチュウと衝突しスピードで翻弄するが、バトル中にサトシがジュカインに交代させ、ビルの風を利用しての空中戦の末、ジュカインの「リーフブレード」を食らって落ちそうになった所を助けられた。その後はハルカのゼニガメと正々堂々とバトルして敗れる。なお、ルナのハッサムが「赤いイナズマ」という異名を名乗っているが、「真紅の稲妻」との関連性は全く無い。
『ダイヤモンド&パール』では後のタケシのグレッグルが初登場する話で、女性トレーナーのミナエの手持ちとして登場。最初はグレッグルを実力で圧倒するも、当初グレッグルと組んで審判役をしていたロケット団の判定引き伸ばし作戦で、何度ダウンを取っても勝利を認定されず、挙句無効化になる毒タイプの技である「どくづき」をまともに食らって敗れた。「四天王ゴヨウとドータクン!」では、ゴヨウのキリンリキと戦うVTRで登場するが、攻撃を全てかわされ、「サイケこうせん」をまともに食らって倒れる。
また『ダイヤモンド&パール』の154話では「エアバトルマスター」を自称する空中戦の達人トレーナー・ミツゾーも使用。肩書きどおりの驚異的な強さを見せ、サトシのグライオンがミツゾーの元に弟子入りするきっかけを作ることとなった。
映画でのハッサム[編集]
『セレビィ 時を超えた遭遇』で、ロケット団幹部ビシャスの手持ちポケモンとして登場。サトシのベイリーフと戦い、「かげぶんしん」で翻弄するが、本体を見破られ倒される。
『幻影の覇者 ゾロアーク』ではグーンのポケモンとして登場。複数匹確認されている。テッカニン達と協力し、通風孔から逃げ出そうとしたゾロアを捕まえようとしたが失敗した。
ポケモンカードでのハッサム[編集]
現行ルールで使えるカードでは、拡張パック「金の空、銀の海」収録の鋼タイプのハッサムexと、「ロケット団の逆襲」に収録されている悪タイプのR団のハッサムexが存在する。 特にハッサムexは、登場した当初は、手のつけられない強さを持っており、各種大会で多く使われた。現在でも、一線級を張れる強さを持っている。さすがに対策されるようになったのと、炎ポケモンへの弱点から、そこまで手をつけられないわけではなくなった。
また、ポケモンカードDPシリーズ第4弾「月光の追跡」に収録された。その他、旧裏面のカードに、いくつかハッサムのカードが存在する。
『ポケモンカードゲームBW コールドフレア』でキラカードとして収録。わざ「てっこうざん」を使うとポケモンEXからのダメージを次の相手の番のみ防ぐことができるので、ポケモンEXに若干強いカードになる。
漫画でのハッサム[編集]
『ポケットモンスターSPECIAL』ではグリーンのポケモンとして登場。通常のハッサムは進化すると「すばやさ」が落ちるが、グリーンのハッサムはほとんど「すばやさ」が落ちておらず、ストライク時と変わらない機動性を見せた。
『ポケットモンスター PiPiPi★アドベンチャー』ではくの一の小梅の対戦相手として登場。最初は勝利したものの、後にやられるというオチを見せた。一人称が「私」で紳士的な口調で話すが、「俺」に変わり荒々しい口調になる事もある。
『ポケモンゲットだぜ!』ではランやヒデのようなライバルキャラが使用するポケモンとして登場している。