ハリエット (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
ハリエット
Harriet
監督 ケイシー・レモンズ
脚本 ケイシー・レモンズ
グレゴリー・アレン・ハワード
原案 グレゴリー・アレン・ハワード
製作 デブラ・マーティン・チェイス
グレゴリー・アレン・ハワード
ダニエラ・タップリン・ランドバーグ
製作総指揮 Nnamdi Asomugha
ビル・ベネンソン
ペン・デンシャム
シェイ・カマー
クリスティーナ・ケンドール
チャールズ・D・キング
エリザベス・コック
ジョン・ワトソン
出演者 シンシア・エリヴォ
レスリー・オドム・Jr
ジョー・アルウィン
ジャネール・モネイ
音楽 テレンス・ブランチャード
撮影 ジョン・トール
編集 ワイアット・スミス
製作会社 パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ
ニュー・バルーン
ステイ・ゴールド・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗フォーカス・フィーチャーズ
日本の旗パルコ
公開 アメリカ合衆国の旗2019年11月1日
日本の旗2020年6月5日
上映時間 125分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 1700万ドル[2]
興行収入 世界の旗$42,503,420[3]
テンプレートを表示

ハリエット』(原題:Harriet)はハリエット・タブマンを元にした[4]2019年に公開されたアメリカ合衆国伝記映画である。監督はケイシー・レモンズ、主演はシンシア・エリヴォが務めた。

概略[編集]

1849年、主人が亡くなったことをきっかけに、奴隷のハリエット・タブマンフィラデルフィアへと逃亡することにした。道中、ハリエットは地下鉄道の構成員たちに助けられ、彼らと親交を深めていった。フィラデルフィアに到着した後、ハリエットは地下鉄道の「車掌」として活動するようになった。「車掌」とは奴隷たちを南部から北部・カナダまで誘導する係であった。

ハリエットは「車掌」として数百人の奴隷の逃亡を手助けした。そんなハリエットには多額の賞金が賭けられており、腕利きのバウンティハンターたちが彼女の行方を追っていた。しかし、ハリエット及び彼女が誘導していた奴隷たちが捕まることは1回もなかった。本作はそんなハリエットの勇姿を描き出していく。

キャスト[編集]

製作[編集]

2015年、ハリエット・タブマンの伝記映画の企画が立ち上がり、ヴィオラ・デイヴィスを主演に迎えられることになったが、製作まで漕ぎつけることができなかった[5]2016年5月、タブマンの伝記映画の企画が再度立ち上がった[6]2017年2月、シース・マンが監督に起用され、シンシア・エリヴォが本作に出演するとの報道があった[7]

2018年9月、ケイシー・レモンズが本作の監督を務めることになり、レスリー・オドム・Jr、ジェニファー・ネトルズ、ジョー・アルウィン、クラーク・ピータースらが起用された[8][9]。同月、ネット上を中心に「イギリス人のシンシア・エリヴォがアメリカの英雄、ハリエット・タブマンを演じるのはおかしい」との声が多数上がり、エリヴォが自身のInstagramで弁明のコメントを出すに至った[10]。10月、ジャネール・モネイ、オマー・ドージー、トリー・キトルズらがキャスト入りした[11][12]。同月8日、本作の主要撮影がバージニア州で始まった[13]。2019年1月14日、テレンス・ブランチャードが本作で使用される楽曲を手掛けることになったと報じられた[14]

公開・マーケティング[編集]

2019年7月23日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[15]。9月10日、本作は第44回トロント国際映画祭でプレミア上映された[16]

当初、本作は2020年3月27日に日本で公開される予定だったが、新型コロナウイルスの流行が拡大していることを受けて、26日、配給元のパルコは本作の公開延期を発表した[17]

興行収入[編集]

本作は『ターミネーター:ニュー・フェイト』、『氷の国のスイフティ 北極危機一髪!』、『マザーレス・ブルックリン』と同じ週に封切られ、公開初週末に800万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[18]、実際の数字はそれを上回るものとなった。2019年11月1日、本作は全米2059館で公開され、公開初週末に1167万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場4位となった[19]

評価[編集]

本作に対する批評家からの評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには33件のレビューがあり、批評家支持率は61%、平均点は10点満点で5.91点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ハリエット』はアメリカの歴史の流れを変えた人物を心の底から称えている。しかし、型にはまったアプローチを採用したために、同作は価値を減じている。」となっている[20]。また、Metacriticには11件のレビューがあり、加重平均値は63/100となっている[21]。なお、本作のシネマスコアは最高値A+となっている[22]

本作での演技によって、シンシア・エリヴォは第26回全米映画俳優組合賞主演女優賞にノミネートされた[23]。また、第92回アカデミー賞では主演女優賞歌曲賞の2部門にノミネートされた[24]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ ハリエット”. 映画.com. 2019年12月29日閲覧。
  2. ^ Box Office: ‘Terminator: Dark Fate’ Fizzles With $29 Million Debut”. Variety (2019年11月3日). 2019年12月29日閲覧。
  3. ^ Harriet (2019)”. The Numbers. 2019年12月29日閲覧。
  4. ^ 奴隷解放運動家の激動の人生 「ハリエット」冒頭7分の映像公開 - ライブドアニュース
  5. ^ Cynthia Erivo Responds to Harriet Tubman Casting Backlash: ‘I Cannot Tell How Protective I Am of This Woman’”. Indiewire (2018年9月18日). 2019年10月17日閲覧。
  6. ^ Harriet Tubman Feature Film In Works From Macro And New Balloon”. Deadline.com (2016年5月2日). 2019年10月17日閲覧。
  7. ^ Cynthia Erivo To Star As Harriet Tubman In Upcoming ‘Harriet’ Biopic”. Deadline.com (2017年2月8日). 2019年10月17日閲覧。
  8. ^ Focus Features Moving Forward With Harriet Tubman Pic Starring Cynthia Erivo”. Deadline.com (2018年9月13日). 2019年10月17日閲覧。
  9. ^ Focus Features’ ‘Harriet’ Biopic Adds Vanessa Bell Calloway, ‘Seven Seconds’ Actor Zackary Momoh & More”. Deadline.com (2018年9月21日). 2019年10月17日閲覧。
  10. ^ Tony Award-Winning Actor Cynthia Erivo Has Been Cast To Play Harriet Tubman And Not Everyone Is Happy”. BuzzFeed (2018年9月16日). 2019年10月17日閲覧。
  11. ^ Janelle Monae Joins Cynthia Erivo in Harriet Tubman Biopic”. Hollywood Reporter (2018年10月2日). 2019年10月17日閲覧。
  12. ^ ‘Harriet’ Adds ‘Queen Sugar’s Omar J. Dorsey, ‘Colony’s Tory Kittles & More”. Deadline.com (2018年10月4日). 2019年10月17日閲覧。
  13. ^ ‘Harriet’ feature-film biopic about Harriet Tubman to start filming in central Virginia next week”. The Richmond Times-Dispatch (2018年10月3日). 2019年10月17日閲覧。
  14. ^ Terence Blanchard to Score Kasi Lemmons’ ‘Harriet’”. Film Music Reporter (2019年1月14日). 2019年10月17日閲覧。
  15. ^ HARRIET Official Trailer In Theaters November 1st”. YouTube (2019年7月23日). 2019年10月17日閲覧。
  16. ^ Toronto Film Festival: ‘Joker,’ ‘Ford v Ferrari,’ ‘Hustlers’ Among Big Premieres”. Variety (2019年7月23日). 2019年10月17日閲覧。
  17. ^ 『ハリエット』急遽、公開延期へ アカデミー賞2部門ノミネート”. シネマトゥデイ (2020年3月26日). 2020年4月4日閲覧。
  18. ^ 'Terminator: Dark Fate' Eyes Disappointing $28M Debut; 'Harriet' Looks at Strong $10.5M+ Debut”. Box Office Mojo (2019年10月31日). 2019年12月29日閲覧。
  19. ^ Domestic 2019 Weekend 44 November 1-3, 2019”. Box Office Mojo. 2019年12月29日閲覧。
  20. ^ Harriet”. Rotten Tomatoes. 2019年10月17日閲覧。
  21. ^ Harriet (2019)”. Metacritic. 2019年10月17日閲覧。
  22. ^ How ‘Terminator: Dark Fate’ Conked Out With $29M & Why ‘The Irishman’ Is A Strategic Opportunity – Sunday Box Office”. Deadline.com (2019年11月3日). 2019年12月3日閲覧。
  23. ^ SAG Awards Nominations: ‘Bombshell’, ‘The Irishman’, ‘Once Upon A Time In Hollywood’ Top Film List, ‘Maisel,’ ‘Fleabag’ Score In TV – Complete List Of Noms”. Deadline.com (2019年12月11日). 2019年12月14日閲覧。
  24. ^ アカデミー賞最多ノミネートは『ジョーカー』で11部門!ノミネート全リスト”. シネマトゥデイ (2020年1月13日). 2020年4月4日閲覧。