ハンズル・パーチメント

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ハンズル・パーチメント Portal:陸上競技
Hansle Parchment Beijing 2015.jpg
選手情報
フルネーム ハンズル・ジョージ・パーチメント
ラテン文字 Hansle Parchment
国籍 ジャマイカの旗 ジャマイカ
競技 陸上競技障害走
種目 110mハードル
大学 ジャマイカの旗 西インド諸島大学
生年月日 (1990-06-17) 1990年6月17日(28歳)
出身地 ジャマイカの旗 セント・トーマス教区
身長 196cm
体重 90kg
成績
オリンピック 110mH:3位(2012年
世界選手権 110mH:2位(2015年
地域大会決勝 英連邦競技大会
110mH:2位(2018年
最高世界ランク 110mH1位(2014年)
自己ベスト
110mハードル 12秒94(2014年)
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ハンズル・ジョージ・パーチメントHansle George Parchment1990年6月17日 ‐ )は、ジャマイカセント・トーマス教区出身の陸上競技選手。専門は110mハードルで、自己ベストは12秒94の元ジャマイカ記録保持者。2012年ロンドンオリンピックで銅メダル、2015年北京世界選手権で銀メダルを獲得し、オリンピック世界選手権の男子110mハードルにおいてジャマイカ人初のメダリストになった選手である。

経歴[編集]

2011年[編集]

8月の深圳ユニバーシアード男子110mハードルを13秒24(-0.3)の自己ベスト(当時)で制し、この種目では全てのカテゴリーの世界大会を通じて[注 1]、ジャマイカ人初の金メダルを獲得した。

2012年[編集]

8月のロンドンオリンピック男子110mハードルに出場すると、準決勝をジャマイカ記録(当時)となる13秒14(+0.1)で突破。決勝でもジャマイカ記録(当時)となる13秒12(-0.3)をマークして3位に入り、この種目ではオリンピック世界選手権を通じて、ジャマイカ人初のメダルとなる銅メダルを獲得した[注 2]。閉会式ではジャマイカ選手団の旗手を務めた。

2013年[編集]

6月1日のダイヤモンドリーグプレフォンテインクラシック英語版男子110mハードルで13秒05(+0.9)のジャマイカ記録(当時)を樹立し、ジャマイカ人初の13秒0台に突入した[1]

6月のジャマイカ選手権では、男子110mハードル決勝に向けたウォームアップトラックでの練習中に足を痛めてしまう[2][3]

8月のモスクワ世界選手権男子110mハードルで準決勝まで進出するも、負傷のため途中棄権に終わった。結局これが今シーズン最後のレースとなった[2]

2014年[編集]

7月5日のダイヤモンドリーグ・ミーティングアレヴァ男子110mハードルで世界歴代10位タイ(当時)の記録となる12秒94(+0.8)をマークし、ジャマイカ人として初めて13秒の壁を突破した[4]。なお、13秒の壁を突破した選手はパーチメントが史上16人目で、カリブ海諸国の選手としてはキューバダイロン・ロブレスに次いで史上2人目となった。

7月11日のダイヤモンドリーグ・グラスゴーグランプリ男子110mハードルでハムストリングスを痛めた影響により、残りのシーズンを棒に振ることとなった[5]

2015年[編集]

8月の世界選手権男子110mハードルに出場すると、準決勝を13秒16(0.0)の組2着(全体4位タイ)で突破し、世界選手権で初めて決勝に進出した。決勝では優勝したセルゲイ・シュベンコフ英語版と0秒05差の2位に入り、この種目でジャマイカ人初のメダルとなる銀メダルを獲得した[6][注 3]

2016年[編集]

5月6日のダイヤモンドリーグ・カタールスーパーグランプリ男子110mハードルで今季世界2位の記録(当時)となる13秒10(+1.4)をマークしたが[7]、同月28日のダイヤモンドリーグ・プレフォンテインクラシック男子110mハードルで負傷してしまう。

ハムストリングス負傷のため7月上旬のジャマイカ選手権は欠場したが、救済措置でリオデジャネイロオリンピックのジャマイカ代表に選出された。しかし、本大会で走るには8月8日までに実力を証明しなければならなかったが、7月24日のレースでは13秒53(+1.5)と本来の調子にはほど遠く、本大会のメンバーから外れた[8]

2017年[編集]

8月のロンドン世界選手権男子110mハードルでは前回大会に続いて決勝に進出したが、2大会連続のメダル獲得とはならず、13秒37(0.0)で8位に終わった[9]

自己ベスト[編集]

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
110mハードル 12秒94 (+0.8) 2014年7月5日 フランスの旗 パリ ジャマイカ歴代2位 (元ジャマイカ記録)

主要大会成績[編集]

備考欄の記録は当時のもの

国際大会[編集]

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2007 世界ユース選手権 チェコの旗 オストラヴァ 110mYH 準決勝 14秒13 (-0.5)
2010 中央アメリカ・カリブ海競技大会 (en アメリカ合衆国の旗 マヤグエス 110mH 5位 13秒97 (-0.1) 予選13秒88 (+1.6):自己ベスト
英連邦競技大会 (en インドの旗 デリー 110mH 5位 13秒71 自己ベスト
2011 中央アメリカ・カリブ選手権 (en アメリカ合衆国の旗 マヤグエス 110mH 決勝 DQ 予選13秒85 (-3.5)
4x100mR 予選 39秒74 (4走) 決勝進出[注 4]
ユニバーシアード (en 中華人民共和国の旗 深圳 110mH 優勝 13秒24 (-0.3) 自己ベスト
2012 オリンピック イギリスの旗 ロンドン 110mH 3位 13秒12 (-0.3) ジャマイカ記録
2013 世界選手権 ロシアの旗 モスクワ 110mH 準決勝 DNF 予選13秒43 (+0.5)
2014 英連邦競技大会 (en イギリスの旗 グラスゴー 110mH 予選 DNS
2015 世界選手権 中華人民共和国の旗 北京 110mH 2位 13秒03 (+0.1)
2017 世界選手権 イギリスの旗 ロンドン 110mH 8位 13秒37 (0.0)
2018 英連邦競技大会 (en オーストラリアの旗 ゴールドコースト 110mH 2位 13秒22 (-0.3)

ダイヤモンドリーグ[編集]

ダイヤモンドリーグの総合成績を記載。獲得ポイント欄の( )内は出場したポイント対象レースの数を意味する。

種目 総合順位 獲得ポイント
2012 110mH 4位 3 (2レース)

優勝したダイヤモンドリーグ個人種目の成績を記載。金色の背景はポイント対象レースを意味する。

大会 場所 種目 記録 備考
2013 プレフォンテインクラシック アメリカ合衆国の旗 ユージーン 110mH 13秒05 (+0.9) ジャマイカ記録
2014 ミーティングアレヴァ フランスの旗 パリ 110mH 12秒94 (+0.8) 世界歴代10位タイ

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ オリンピックユースオリンピック世界選手権世界ジュニア選手権世界ユース選手権ユニバーシアード
  2. ^ それまでのオリンピックと世界選手権におけるジャマイカ人の男子110mハードル最高成績は、オリンピックはモーリス・ウィグナル2004年アテネ大会で記録した4位、世界選手権はモーリス・ウィグナルが2009年ベルリン大会で記録した5位。
  3. ^ それまでの世界選手権男子110mハードルにおけるジャマイカ人の最高成績は、モーリス・ウィグナルが2009年ベルリン大会で記録した5位。
  4. ^ 決勝は未出場。決勝のジャマイカは38秒81で優勝。

出典[編集]

  1. ^ Parchment hurdles national record”. Jamaica Gleaner (2013年6月2日). 2015年6月20日閲覧。
  2. ^ a b Parchment recovering nicely”. Jamaica Observer (2013年9月23日). 2015年6月20日閲覧。
  3. ^ Parchment awaiting tests results after ankle injury”. Jamaica Gleaner (2013年6月22日). 2015年6月23日閲覧。
  4. ^ Brilliant Parchment - First Jamaican to go below 13 secs in 110m hurdles”. Jamaica Gleaner (2014年7月6日). 2015年6月20日閲覧。
  5. ^ Hamstring injury rules out Parchment”. Jamaica Gleaner (2014年7月23日). 2015年6月20日閲覧。
  6. ^ Report: men's 110m hurdles final – IAAF World Championships, Beijing 2015”. 国際陸上競技連盟 (2015年8月28日). 2015年8月29日閲覧。
  7. ^ Parchment primed to go one better at Racers Grand Prix”. Jamaica Observer (2016年5月25日). 2016年8月4日閲覧。
  8. ^ Parchment's Olympic hope ends - Recovering hurdler leaves Rio camp”. Jamaica Gleaner (2016年8月3日). 2016年8月4日閲覧。
  9. ^ 2017年世界選手権男子110mハードル決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2017年8月8日). 2017年8月8日閲覧。
記録
前年:
アメリカ合衆国の旗 デビッド・オリバー
(13秒00)
男子110mハードル
シーズンベスト記録保持者
(12秒94)

2014年
後年:
キューバの旗 オーランド・オルテガ
(12秒94)
先代:
ドワイト・トーマス
(13秒15)
2011年6月9日
男子110mハードル
ジャマイカ記録保持者
(13秒14 - 12秒94)

2012年8月8日 - 2017年6月24日
次代:
オマール・マクレオド
(12秒90)
2017年6月24日
功績
1人目:
キューバの旗 ダイロン・ロブレス
(12秒92)
2007年9月23日
男子110mハードル
13秒の壁を突破したカリブ海諸国選手
(12秒94)

2014年7月5日
3人目:
ジャマイカの旗 オマール・マクレオド
(12秒97)
2015年6月27日
夏季オリンピック
先代:
ベロニカ・キャンベル=ブラウン
(女子陸上競技選手)
2008 北京
ジャマイカ選手団の旗手
(閉会式*)

2012 ロンドン
次代:
開会式 / シェリー=アン・フレーザー=プライス
(女子陸上競技選手)
閉会式 / ジャボン・フランシス
(男子陸上競技選手)
2016 リオデジャネイロ

*開会式はウサイン・ボルト(男子陸上競技選手)