バイナリィランド

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バイナリィランド
ジャンル アクションパズル
対応機種 PC-8801
FM-7
MZ-2200
開発元 ハドソン
発売元 ハドソン
プログラマー 菊田昌昭
美術 菊田昌昭
人数 1人
メディア フロッピーディスク
発売日 日本 1983121983年12月
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バイナリィランド』(BINARY LAND)は、ハドソンから発売されたアクションパズルゲーム。1983年パソコンゲームとして発売され、1984年にMSX版、1985年ファミリーコンピュータ版が発売された。

その後の移植作品としては、携帯電話アプリとして2001年にiアプリ版、2004年にEZアプリ版が配信、ゲームボーイアドバンス用ソフト『ハドソンベストコレクションVol.4 謎解きコレクション』(2005年)にファミリーコンピュータ版が『ナッツ&ミルク』(1983年)、『サラダの国のトマト姫』(1984年)とともに収録された他、2011年にはWiiバーチャルコンソールで、2013年にはニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信が開始された。

本記事では、主にファミリーコンピュータ版を扱う。

概要[編集]

不思議の国バイナリィランドの鏡の迷宮に閉じこめられたペンギンのグリンとマロンを操作し、ゴールを目指す[1]

ゲームは全99面で、中央で二分割された画面の下の左と右にプレイヤーが操るペンギンがいる状態から始まり、ペンギンを画面上にある檻に入ったハートのある場所まで操り、二羽を同時のタイミングでハートに触れさせれば一面クリアとなる[1]。クリアするたびにグリンとマロンがキスをする演出が見られる[1]。99面をクリアしてもエンディングはなく、1面に戻るループとなる[1]

ただし、ペンギンは左右対称な動きをし、コントローラの右を押せば画面右側のペンギンは右に動くが画面左側のペンギンは左に動き、コントローラの左を押せば画面右側のペンギンは左に動くが画面左側のペンギンは右に動く。これに、左右画面で違う配置の障害物による迷路、ランダムな動きをする敵キャラクターなどが加わり、いかにして二匹のペンギンをゴールまで導くかを考えるパズル的要素も含まれている[1]

2羽がクモの巣にかかるか、片方が敵キャラと接触するとミスとなる。クモの巣やクモはスプレー(るんるんガス)で倒すことができるが、火の玉は無敵状態で無いと倒すことができない。

使われている音楽の原曲はエリック・サティの「ジュ・トゥ・ヴー(あなたが欲しい)」(1900年)。

パソコン版ではグリンとマロンは人間の男の子と女の子のキャラクターであったが、ファミリーコンピュータ移植にあたって、ペンギンのキャラクターへ変更された[1]

ゲーム内容[編集]

ストーリー[編集]

グリンとマロンはとても仲良しな2人[2]のペンギン。ところが、ある日魔法の森のなかにある、鏡の迷路に閉じこめられてしまった。この迷路のなかでは、なんでも左右逆に動いてしまう。そのためグリンが右に動けば、マロンは左に動いてしまうのである。しかも迷路のなかには、ひっかかると身動きできなくなるクモの巣がたくさん存在し、クモやファイアボールも徘徊している。この迷路から脱出する方法は2人同時に出口にたどりつくことのみ。2人は迷路をぬけだして、無事に外に出ることができるのだろうか。

アイテム[編集]

ランダムに現れる。

指輪
500点
1000点
ハープ
2000点
ハートカード
5000点
カード
一定時間無敵

パネル[編集]

ある障害物にスプレーをかけると特殊パネルに変わる。

蝋燭
1000点
惑星
3000点
ヴァイオリン
5000点
ペンギン
プレイヤーが一機増える

特殊キャラクター[編集]

画面上を飛び交っており、接触するとグリンとマロンの位置が入れ替わる。
同社の『チャレンジャー』の敵キャラトリッペと酷似している。
倒せない。

他機種版[編集]

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式売上本数
1バイナリィランド
日本 1984年
ヨーロッパ 1984年
MSXハニービーソフトハドソンロムカセット--
2バイナリィランド
日本 198512201985年12月20日
ファミリーコンピュータハドソンハドソンロムカセットHFC-BI-
3バイナリィランド
着信☆あぷり♪
日本 2001年6月11日[3]
iアプリハドソンハドソンダウンロード--
ファミリーコンピュータ版をモチーフとしたリメイク
4バイナリィランド
着信☆あぷり♪
日本 2004年11月25日[4]
BREW対応機種
EZアプリ
カプコンカプコンダウンロード--
ファミリーコンピュータ版をモチーフとしたリメイク
5ハドソンベストコレクション
Vol.4 謎解きコレクション

日本 200512222005年12月22日
ゲームボーイアドバンスハドソンハドソンロムカセットAGB-B74J-JPN-
ファミリーコンピュータ版の移植
6バイナリィランド
バーチャルコンソール
日本 2011年7月26日[5]
Wiiハドソンハドソンダウンロード--
ファミリーコンピュータ版の移植
7バイナリィランド
バーチャルコンソール
日本 2013年8月7日[6]
ニンテンドー3DSハドソンKDEダウンロード--
ファミリーコンピュータ版の移植

ファミコン版にまつわる逸話[編集]

タイトル画面にて両方のコントローラーのAとBを押しながらリセットすると、「KIKU MEGU LOVE STORY!」の隠しメッセージが出る。「KIKU」および「MEGU」は本作の製作者で、当時社内恋愛中であった。

「KIKU」「MEGU」ではない別のハドソン社員の結婚式で、式の引き出物としてこのソフトの限定版(「祝御結婚」のシールの貼られた金色のパッケージ)が列席者に配布された[7]このソフトは398000円の値段が付いた[8]。ただし元ハドソン社員の桜田名人によると、引き出物として数十本しか製造されていないにもかかわらず、中古市場に大量の贋作が出回っているという[9]。限定版はゲーム内のキャラクターが変更されているとのことだが、桜田名人は偽造防止のため詳細は明かせないとしている。桜田名人曰く、確実にソフトは存在する[10]としているが、現物はまだ確認されていない[11]ため、このソフトが実在するか否かについては意見が分かれる[8]

このソフトの限定版の存在について、元ハドソン社員の高橋名人も2008年9月1日付ブログでのコメント(2008年9月2日)内[12]で「存在を忘れていた」と語っている。

スタッフ[編集]

  • プログラム:菊田昌昭
  • グラフィック:菊田昌昭
  • アドバイザー:奥村恵

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミリーコンピュータMagazine17.28/30点 (FC)[13]
ユーゲー肯定的 (FC)[14]
ファミリーコンピュータ版
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.33 3.07 2.36 2.55 2.48 3.49 17.28
  • ゲーム誌『ユーゲー』では、「独特な操作感覚と強いアクション要素を持ち、考えさせられる要素も多く含んだレベルの高い作品だ」、「『左右から同時にゴール地点に触れないと面クリアにならない』というルールが、なんとも絶妙なパズル性を引き出している」と評している[14]

備考[編集]

ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』(徳間書店刊)の連載コーナー「ハイスコアルーム」内においてスコア捏造(偽造写真)による不正申請が発覚したが、不正の証拠として本作の画面写真が掲載された。その写真に写された得点は9999900点だが、仕様上は999900点までしかカウントされない(超えると0に戻る)ため、不正の動かぬ証拠となった。ただし、この申請者は他にも多数のゲームにおいて申請・掲載がされており、本作の画面写真が発覚の引き金となったのかは明らかにされていない。

参考文献[編集]

  • QBQ(編) 『懐かしファミコン パーフェクトガイド』 マガジンボックス〈M.B.ムック〉、2016年ISBN 9784906735891。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』(2016)、84ページ。
  2. ^ ペンギンは一般に「-羽」と数えられるが、ここでは取扱説明書の表記に倣う。
  3. ^ 伊藤大地 (2001年6月4日). “ハドソン、「タマリンDX」など2つのiアプリゲームを提供” (日本語). ケータイ Watch. インプレス. 2018年12月31日閲覧。
  4. ^ 滝沢修 (2004年11月25日). “ハドソン、EZweb「着信☆あぷり♪」にて「バイナリィランド」と「バレットラリー」を配信” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2018年12月31日閲覧。
  5. ^ VC バイナリィランド” (日本語). 任天堂ホームページ. 任天堂. 2018年12月31日閲覧。
  6. ^ ギャラガ|ニンテンドー3DS” (日本語). 任天堂ホームページ. 任天堂. 2018年12月31日閲覧。
  7. ^ お試しかっ!. “2008年12月8日第33回放送分の放送後記” (日本語). テレビ朝日. 2011年1月17日閲覧。
  8. ^ a b M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』(2016)、105ページ。
  9. ^ 『バイナリィランド』祝・御成婚バージョンの真相が判明!!
  10. ^ 桜田名人さんはTwitterを使っています: 「バイナリィランド御結婚バージョンの続報です。 結論から言うとカセットは存在します。 流通量は数十本。 生産は任天堂の工場。 作られた経緯はキクメグさんではない、別の社員の結婚式用です。」 / Twitter
  11. ^ 【ゲーム雑記】バイナリィランドご祝儀バージョンについてのまとめ&推論
  12. ^ 2008年9月1日付の高橋名人のブログ
  13. ^ a b 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店1991年5月10日、 84頁。
  14. ^ a b 罰帝 (G-trance)「ユーゲーが贈るファミコン名作ソフト100選 パズル部門」、『ユーゲー 2003 No.07』第7巻第10号、キルタイムコミュニケーション2003年6月1日、 62 - 65頁、 ISBN 雑誌17630-6。