バッキー (マーベル・コミック)

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Bucky
出版の情報
出版者マーベル・コミック
初登場
  • バッキー・バーンズ:
    Captain America Comics #1 (March 1941)
  • Fred Davis:
    What If #4 (Aug. 1977)
  • Jack Monroe:
    Captain America #153 (September 1972)
  • Rick Jones:
    The Incredible Hulk #1 (May 1962)
  • Lemar Hoskins:
    Captain America #323 (November 1986)
  • Rikki Barnes:
    Captain America (vol. 2) #1 (November 1996)
  • Julia Winters:
    Captain America vol. 5, #7 (July 2005)
クリエイタージョー・サイモン
ジャック・カービー
作中の情報
本名James Buchanan Barnes
所属チームニューアベンジャーズ
インベーダーズ英語版
ヤング・アリーズ英語版
Kid Commandos
アベンジャーズ
デパートメントX
Legion of the Unliving
著名な別名バッキー、ウィンター・ソルジャー、キャプテン・アメリカ
能力Skilled acrobat, fighter, scout, and assassin
Superhuman strength derived from cybernetic arm
Vibranium-steel alloy shield

バッキー(Bucky)は、マーベル・コミックが発行するアメリカン・コミックスに登場する複数の架空のキャラクターの名前であり、通常はキャプテン・アメリカの相棒として使用されている。オリジナルのバッキーはジョー・サイモンとジャック・カービーによって作られたもので、マーベルの前身であるTimely Comicsが発行していた「Captain America Comics #1」(表紙は1941年3月)に初登場している。この名前は、オリジナルのバッキー・バーンズをはじめ、フレッド・デイビス、ジャック・モンロー、リック・ジョーンズ、レマー・ホスキンスの5人の男性キャラクターと、ジュリア・ウィンタースとリッキー・バーンズの2人の女性キャラクターが名乗っている。

出版史[編集]

1940年、ジョー・サイモンがマーベル・コミックスの前身であるタイムリー・コミックス英語版のためにキャプテン・アメリカの初期スケッチを作成したとき、彼は若いサイドキックも構想した。サイモンは自身の自叙伝にて、「私の高校時代の友人のバッキー・ピアソンにちなんでバッキーと名付けた」と語っている[1]。バッキー・バーンズは『キャプテン・アメリカ・コミックス』1号(1941年3月)で初登場し、その後も同コミックや他のタイムリー・コミック作品にも現れ、さらに子供だけのチームであるヤング・アリーズ英語版のひとりを務めた。

2005年の『キャプテン・アメリカ』誌にて、シリーズのライターのエド・ブルベイカーは、バッキーが第二次世界大戦の終わり頃に死亡したと見られているという展開を覆し、暗殺者として生き延びていたという後付け設定により復活させた。

バッキーの死亡設定は、長らく覆らなかった「コミックにおける死亡」の例の一つとして知られており、コミック・ファンの間では「コミックで生き返らないのはバッキー、ジェイソン・トッド[2]、ベンおじさん[3]だけだ」とまで言われていた[4]

バッキーの死は、マーベル・ユニバースには若いサイドキックがなぜいないかを説明するのに使用され、また、スタン・リーは子供をサイドキックにするのを嫌っていた[5]

パワーと能力[編集]

バッキー・バーンズは火器や手榴弾などの軍用の兵器の使用に熟練し、また同様に素手の戦闘や武道も心得ている。

フランス語を理解することができる[6]

ニューキャプテン・アメリカとなって以降は、先代キャプテン・アメリカより受け継いだ超合金製シールドを武器としているが、シールドのみではなく腰に下げた銃器も併用している。これは、超人血清によって強化された肉体を持つ先代と違い常人であるため、それを補うためである。

バッキーと呼ばれたその他のキャラクター[編集]

フレッド・デイヴィス(第二次世界大戦末 - 戦後のバッキー)[編集]

ナチスドイツ降伏直前にキャプテン・アメリカとバッキーが死亡したものと看做されると、国民や将兵の士気低下につながることを恐れたトルーマン大統領は、スピリット・オブ・'76英語版と言うヒーローだったウィリアム・ナスランドにキャプテン・アメリカの代わりを務めるように依頼した。彼をサポートするのは、ニューヨーク・ヤンキースの元バットボーイであるフレッド・デイヴィスFred Davis)で、1942年より時折バーンズの代理でバッキーを務めていた。新しいキャプテン・アメリカとバッキーは戦争終結後もオール・ウィナーズ・スクアッドと共に犯罪と戦い続けていた。ナスランドは1946年にアンドロイドのアダムIIと戦って死亡し、キャプテンアメリカの名はアイデンティティはパトリオットことジェフリー・メイス英語版が引き継いだ[7]

デイヴィスは1948年までメイスをサポートしていたが、銃弾によって足に障害を負い、引退を余儀なくされた。1951年、デイヴィスは、戦争犯罪者を追う秘密組織に参加した[8]

ジャック・モンロー(1950年代のバッキー)[編集]

1953年、キャプテン・アメリカとバッキーを崇拝するジャック・モンローJack Monroe)という孤児は、同じく崇拝者であり、外見をスティーブ・ロジャースそっくりに整形した歴史の教師と出会う。さらに「ロジャース」はナチスの調査をしている際に超人血清の製造法を知り、二人は血清を使用して、キャプテン・アメリカとバッキーを名乗って共産圏のスパイやヴィランと戦い始める[9]

しかし、「ロジャース」とモンローの血清は不完全なものであり、オリジナルのキャプテン・アメリカのように安定状態にならなかった。その結果、肉体的強度は人間の限界まで引き上げられているにもかかわらず、精神は異常をきたすようになった。1954年半ばまでには、彼らは共産主義者と決めつけた相手ならば実際には無関係の一般人までも無差別に攻撃するようになっていた。1955年、FBIは何とか彼らを探し出して冷凍睡眠させた[10]

モンローは精神異常が治るとノーマッドという名のヒーローとして活動を始めた。

リック・ジョーンズ[編集]

スティーヴ・ロジャースが現代に目覚めた後すぐ、マーベルのサイドキックキャラであるリック・ジョーンズと出会った。氷から解放されたばかりで混乱していたロジャースは姿が似ていた彼のことをのバッキーと呼んだ。また、ジョーンズ自身もキャプテン・アメリカのパートナーになろうと考え、バッキー服装を身につけた。

レマー・ホスキンス[編集]

キャプテン・アメリカの役割がジョン・ウォーカー英語版によって引き継がれたとき、彼はバックアップチームとしてブロード・アーバン・コマンドーズ(バッキーズ)を形成した。ウォーカーの主なパートナーはアフリカ系アメリカ人のレマー・ホスキンスLemar Hoskins)で、「バッキー」を名乗った。

リッキー・バーンズ[編集]

リッキー・バーンズ英語版は、オンスロート事件の際にフランクリン・リチャーズ英語版が創造した並行世界「カウンターアース」(『ヒーローズ・リボーン英語版』の舞台となった世界)でキャプテン・アメリカのサイドキックとなった少女である。リッキー・バーンズはその世界ではヤング・アリーズ英語版のメンバーだった。

その他のバージョン[編集]

マーベル・シネマティック・ユニバース[編集]

その他のメディア[編集]

テレビ[編集]

その他の映画[編集]

  • アニメ映画 Ultimate Avengers でアルティメット・バッキーが登場するが、声の出演はクレジットされていない。

コンピュータゲーム[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

参考[編集]

  1. ^ Simon, Joe, with Jim Simon. The Comic Book Makers (Crestwood/II, 1990), p. 50. ISBN 1-887591-35-4. Reissued (Vanguard Productions, 2003) ISBN 1-887591-35-4
  2. ^ バットマン』の2代目ロビン。2004年にヴィランとしてまさかの復活。
  3. ^ スパイダーマン』ことピーター・パーカーの叔父。
  4. ^ Archive of Jonathan V. Last (2007-03-13). "Captain America, RIP", The Wall Street Journal, March 13, 2007. Retrieved November 10, 2010. Original page
  5. ^ Lee, Stan, Origins of Marvel Comics (Simon and Schuster, 1974; Marvel Entertainment Group, 1997 reissue, ISBN 0-7851-0551-4), p. 17
  6. ^ Captain America vol. 5, #43
  7. ^ What If #4 (1977年8月)
  8. ^ Captain America Comics #66, 1948; Citizen V and the V-Battalion #1-#4, 2001
  9. ^ Young Men #24 (1953年12月)
  10. ^ Captain America #153 (1972年9月)

参考文献[編集]

  • 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年。ISBN 978-4-8135-2270-6。
  • 『マーベル・スタジオ キャラクター事典』株式会社うさぎ出版、2020年。ISBN 978-4-418-19429-2。