バロンの末裔

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ミュージカル・ロマン[1]バロンの末裔』(バロンのまつえい)は、宝塚歌劇団月組[1]で上演された舞台作品。18場[1]。作・演出は正塚晴彦[1]

1996年12月20日から1997年2月2日(新人公演:1月14日)に宝塚大劇場[2]で、1997年4月4日から4月30日(新人公演:4月15日)に東京宝塚劇場[3]で上演された。伴演作は宝塚レビュー『グランド・ベル・フォリー[1][4]

スコットランドを舞台に、破産寸前の貴族とそれを取り巻く人々の人間模様を描いた。

月組トップスター・久世星佳のサヨナラ公演。

あらすじ[編集]

20世紀初頭のスコットランド。ボールトン男爵家の次男坊エドワードは家を出て、軍人として身を立てていた。そこへ爵位を継いだ双子の兄ローレンスが病に倒れたと言う知らせが届く。急ぎ帰郷したエドワードを待っていたのは、兄の借金によって領地が差し押さえられるかもしれない、と言う現実だった。

取り急ぎ、土地の抵当権を押さえている銀行家ウィリアムに、期日の延期を頼みに行くエドワード。しかしこの土地を手に入れ、上流階級に食い込む事をたくらむウィリアムとの交渉は決裂。いきなり難問を押し付けた兄への不満に落ち込み、再び家を出ようとするエドワード。そんな彼を、兄弟の幼馴染で今はローレンスの婚約者であるキャサリンが励ます。

実はエドワードはかってキャサリンを愛していた。しかし爵位の継げない次男では彼女を幸せにする事は出来ないと思い、愛を告げることなく家を出たのだった。今自分がこの問題から逃げ出せば、兄はすべてを失い、彼女も不幸にしてしまうだろう。そう思い直したエドワードは、キャサリンのためにこの問題を解決しようと心に決める。

キャサリンの話から、エドワードは兄が借金を重ねた理由に不審を抱く。そこへ軍隊仲間であった情報将校リチャードが恋人ヘレンをつれて現れる。エドワードは調査に協力してくれるようにリチャードに依頼する。二人は調査を開始。そしてウィリアムとボールトン家出入りの会計士がグルではなかったかと目星をつける・・・。

スタッフ[編集]

※氏名の後ろに「宝塚」、「東京」の文字がなければ両劇場共通。

  • 作・演出:正塚晴彦[1]
  • 作曲・編曲:高橋城[2]
  • 音楽指揮:佐々田愛一郎(宝塚)[2]伊沢一郎(東京)[3]
  • 振付[2]上島雪夫・伊賀裕子
  • 装置:大橋泰弘[2]
  • 衣装:任田幾英[2]
  • 照明:勝柴次朗[2]
  • 音響:加門清邦[2]
  • 小道具:伊集院撤也[2]
  • 効果:切江勝[2]
  • 演出助手:木村信司[2]
  • 装置捕[2]:新宮有紀・広森守
  • 衣装補:田口美香[2]
  • 舞台進行:赤坂英雄[2]
  • 舞台監督[3]:佐田民夫(東京)・江口正昭(東京)・八木千寿子(東京)・藤村信一(東京)
  • 演奏:宝塚管弦楽団(宝塚)[2]、東宝オーケストラ(東京)[3]
  • 製作担当:横山美二(東京)[3]
  • 制作:佐分孝[2]
  • 演出担当(演出担当):木村信司(宝塚)[2]、正塚晴彦(東京)[3]

出典[4](作・演出、作曲・編曲、振付、装置、衣装、照明)

主な配役[編集]

※カッコ内のキャストは新人公演の配役。

[4]

この公演での退団者[編集]

  • 1997年2月2日(宝塚大劇場公演千秋楽)付[5]
    山吹紗世・逢原せりか

[4]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f 90年史 2004, p. 66、69.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 90年史 2004, p. 66.
  3. ^ a b c d e f 90年史 2004, p. 69.
  4. ^ a b c d StageAlbum 1997.
  5. ^ a b 90年史 2004, p. 75.

参考文献[編集]

  • 編集:森照実・春馬誉貴子・相井美由紀・山本久美子、執筆:國眼隆一 『宝塚歌劇90年史 すみれの花歳月を重ねて』 宝塚歌劇団、2004年4月20日。ISBN 4-484-04601-6。
  • 『1997年 宝塚 Stage Album』 宝塚歌劇団、1998年pp.2-3(宝塚大劇場公演)、p.31(東京公演)、p.33・35(新人公演)、p.61(生徒の動き)