バーバラと心の巨人

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バーバラと心の巨人
I Kill Giants
監督 アンダース・ウォルター英語版
脚本 ジョー・ケリー英語版
原作 ジョー・ケリー&ケン・ニイムラ
I Kill Giants
製作 クリス・コロンバス
マイケル・バーナサン英語版
ジョー・ケリー
ニック・スパイサー
キム・マグヌッソン英語版
エイドリアン・ポリトウスキー
製作総指揮 マーク・ラドクリフ
ジャスティン・ナッピ
ジョハンナ・ホールデン
ナディア・カムリッチ
ジル・ワテルケン
ジェームズ・ギブ
ゴードン・ピュー
出演者 マディソン・ウルフ英語版
イモージェン・プーツ
シドニー・ウェイド
ローリー・ジャクソン
音楽 ローレン・ペレス・デル・マール
撮影 ラスムス・ハイゼ
編集 ラース・ウィッシング
製作会社 1492ピクチャーズ
XYZフィルムズ英語版
オーシャン・ブルー・エンターテインメント
uメディア英語版
マン・オブ・アクション・スタジオズ英語版
パラレル・フィルムズ
アドナイス・プロダクションズ
配給 アメリカ合衆国の旗 RLJEフィルムズ英語版
日本の旗 パルコ / REGENTS
公開 アメリカ合衆国の旗 2018年3月23日
日本の旗 2018年10月12日
上映時間 106分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
中華人民共和国の旗 中国
ベルギーの旗 ベルギー
言語 英語
興行収入 世界の旗 $175,118[2]
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バーバラと心の巨人』(バーバラとこころのきょじん、I Kill Giants)は2017年アメリカ合衆国イギリス中国ベルギーファンタジー映画アンダース・ウォルター英語版監督の長編デビュー作で、出演はマディソン・ウルフ英語版ゾーイ・サルダナなど。ジョー・ケリー英語版ケン・ニイムラ2008年に発表したグラフィックノベルI Kill Giants』を原作としている。

ストーリー[編集]

ウサミミと眼鏡がトレードマークのティーンエイジャーのバーバラ・ソーソンの心は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』やハリー・コヴェルスキー英語版(実在した大リーグの名選手)に触発された独自の空想世界を構築しており、しばしばその中に入り浸っていた。彼女は巨人が他の世界からやってきて自分の住む町を破壊すると盲信しており、襲来に備えて武器や罠の準備をしていた。そんなある日、バーバラはイギリスから引っ越してきたばかりのソフィアと出会った。ソフィアはバーバラと親しくなろうとしたが、バーバラの方はソフィアを警戒していた。空想に没入するバーバラは学校で変人扱いを受けていたが、彼女はそれを意に介することなく、来たるべき巨人との戦いに注力していた。

ある日、バーバラはスクールカウンセラーのモルに呼び出されたが、カウンセリングの途中で席を立った。カウンセリングを受ける暇があったら、巨人との戦いに備えたいという考えに基づくものであった。

その後、仲良くなり始めたソフィアにバーバラは巨人襲来について話し、そのための備えをカバンから取り出して見せた。自ら「コヴェルスキー」と命名したそのハンマーは、巨人との戦いの際の要になると考え、いつも持ち歩いているのだという。当然、ソフィアは巨人襲来説を眉唾なものだと思った。

モルはバーバラが野球に関心を持っていると知り、打ち解けるために彼女にその話題を振った。ところが、そのことがバーバラのトラウマを呼び覚ましてしまい、パニック状態に陥った彼女は家に逃げ帰ってしまった。精神が不安定な状態にあるときに話しかけられたため、バーバラはソフィアを殴りつけてしまった。バーバラは謝罪しようとしたが、ソフィアは怒ってそのまま去って行った。その様子を見ていたいじめっ子のテイラーはソフィアを仲間に引き入れることにした。ソフィアの手引きで、テイラーたちは巨人対策の罠を次々と解除していった。それに気が付いたバーバラはコヴェルスキーで追い払おうとしたが、現実世界のコヴェルスキーは貧弱なものであった。空想の世界では雷神トールウォーハンマーを思わせるものであったため、バーバラは空想と現実の落差に愕然とし、そのままテイラーたちの返り討ちに遭う。

バーバラを不憫に思ったソフィアは彼女を家まで連れて帰った。バーバラが目を覚ますと「怪物に見つかる前に早く逃げて」と言った。ソフィアはバーバラの話を信じていなかったが、部屋の中にあったグラスが突然揺れ始めたのを見て、慌ててバーバラの家から逃げ出した。巨人の襲来を感じ取ったバーバラはモルに助けを求めたが、話を信じてもらえなかった。

バーバラが数日間学校を休んだため、ソフィアとモルは彼女の家を訪れた。ソフィアは地下室でバーバラと彼女の母親がコヴェルスキーについて語り合うテープを発見した。コヴェルスキーのニックネームはジャイアント[3]・キラー(巨人殺し)であった。その後、ソフィアはバーバラに「巨人は現実にはいない」と言ったが、バーバラはそれに耳を貸すことなくその場を立ち去った。その後、バーバラは「君では弱すぎて巨人に勝てない」という精霊の声を聞いた。

バーバラは一人、巨人との戦いに臨んだが、歯が立つような相手ではなかった。挫けそうになったバーバラだったが、コヴェルスキーに最後の望みを託して決戦を挑むことにした。その頃、ソフィアとモルはバーバラを必死に探し回っていた。

キャスト[編集]

製作[編集]

2015年3月23日、ジョー・ケリーとケン・ニイムラのグラフィックノベル『I Kill Giants』が映画化され、クリス・コロンバスがプロデューサーを務め、アンダース・ウォルターが監督に起用されたとの発表があった[4]。9月11日、マディソン・ウルフとゾーイ・サルダナの出演が決まった。バーバラ役の選考には500人以上の女優が応募したが、その熾烈な競争を勝ち抜いたのがウルフだった[5]2016年9月10日、イモージェン・プーツがキャスト入りした[6]。27日、本作の主要撮影が始まった[7][8]

公開[編集]

2017年9月10日、本作は第42回トロント国際映画祭でプレミア上映された[9]

評価[編集]

本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには53件のレビューがあり、批評家支持率は79%、平均点は10点満点で6.3点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『バーバラと心の巨人』には鬱屈した雰囲気が漂っているが、そこには魅力的なリアリズムがある。それは時として平凡なものにもなっているが、見事なCGとマディソン・ウルフの見事な演技のお陰で、予期せぬ力を発揮している。」となっている[10]。また、Metacriticには10件のレビューがあり、加重平均値は74/100となっている[11]

出典[編集]

  1. ^ バーバラと心の巨人”. 映画.com. 2018年7月26日閲覧。
  2. ^ I Kill Giants (2018)” (英語). The Numbers. 2018年7月26日閲覧。
  3. ^ ライバルチームジャイアンツ
  4. ^ Dave McNary (2015年3月23日). “‘I Kill Giants’ Movie Gains Financing From Treehouse” (英語). Variety. https://variety.com/2015/film/news/i-kill-giants-anders-waltertreehouse-1201458398/ 2018年7月26日閲覧。 
  5. ^ Borys Kit (2015年9月11日). “Zoe Saldana to Star in Graphic Novel Adaptation 'I Kill Giants'” (英語). The Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/zoe-saldana-star-graphic-novel-822339 2018年7月26日閲覧。 
  6. ^ Dave McNary (2016年9月10日). “Toronto: Imogen Poots Joins Zoe Saldana’s ‘I Kill Giants’ (EXCLUSIVE)” (英語). Variety. https://variety.com/2016/film/festivals/toronto-imogen-poots-zoe-saldana-i-kill-giants-1201857016/ 2018年7月26日閲覧。 
  7. ^ David Gelmini (2016年9月27日). “Comic Adaptation I Kill Giants Starring Zoe Saldana Begins Filming” (英語). Dread Central. https://www.dreadcentral.com/news/191525/comic-adaptation-kill-giants-starring-zoe-saldana-begins-filming/ 2018年7月26日閲覧。 
  8. ^ Jessica Lachenal (2016年9月27日). “I Kill Giants Movie Begins Filming Today, Your Feels Better Get Ready for a Pounding” (英語). The Mary Sue. https://www.themarysue.com/i-kill-giants-filming/ 2018年7月26日閲覧。 
  9. ^ Peter Martin (2017年9月8日). “Toronto 2017: New I KILL GIANTS Clip, Why Are You Sweating?” (英語). ScreenAnarchy. https://screenanarchy.com/2017/09/toronto-2017-new-i-kill-giants-clip-why-are-you-sweating.html 2018年7月26日閲覧。 
  10. ^ I Kill Giants (2018)” (英語). Rotten Tomatoes. 2018年7月26日閲覧。
  11. ^ I Kill Giants Reviews” (英語). Metacritic. 2018年7月26日閲覧。