パワーオブザプライム

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トランスフォーマー パワーオブザプライム(Transformers Power of the Prime)とは、海外ではハズブローにより2017年12月に発売され、日本ではタカラトミーが2018年5月に発売を開始した、トランスフォーマーの玩具シリーズである。「GENERATIONS」ラインを受け継ぎ旧作の登場キャラを今風にアレンジするのをメインコンセプトに据えており「COMBINER WARS」「TITANS RETURN」に引き続き展開される。略称は「PoP」または「POTP」。

概要[編集]

「TRANSFORMERS」シリーズ30周年を期にスタートした「G1キャラクターのリメイクライン」の2017~18版ラインで「COMBINER WARS」「TITANS RETURN」に続く「PRIME TRILOGY」と言われる一連のシリーズ作の最終ライン。新しいメインアイテムの主なベースになっているストーリーは『TRANSFORMERS THE REVERSE』もしくは『超神マスターフォース』。

商品の特徴としてそれまで「COMBINER WARS」「TITANS RETURN」で行ってきた「変形」や「合体」のプロセスを踏襲した上で「プライムマスター」と呼ばれるミニフィギュアを基本のコアに据え、G1シリーズにおける「プリテンダー」の要素を追加してある。この「プライムマスター」とは「トランスフォーマーの始祖と言われる最初の13人」の事である(「世界観」「プライマス」も参照)。

「TITANS RETURN」以来ハズブローが全面的に押し出してきた「ウーマンサイバトロンの充実」にも力を入れられており本シリーズではオプティマスとエリータ・ワン、ノヴァスター(ファイヤースター)とインフェルノといった「G1当時の時点で恋愛関係にあった者達」の再現にも積極的に取り組んでいるという特色もある。

日本国内での製品の販売形式は海外サイトで入力するためのシリアルコードの印刷がなく、ブリスターを開けやすいように一度開封しアンケート用シートや日本語表示ラベルおよび注意書きシールを追加しテープで再封入してある以外はマニュアルやバックカードなどほとんど全て海外版のものと同一のいわゆる「海外製品輸入販売仕様」となっており、日本向けの解説書が封入されていない。そのためそれまで『レジェンズ』まで国内では独自シリーズとして展開されてきた「TRANSFORMERS GENERATIONS」がここに来て海外のラインと同一のものとなった事で国内市場にけるユーザーのラインナップにおける「同梱品が海外と違う(ウェポンヴィークルオミットなど)」「海外で発売された製品が導入されない(ヴィクトリオンの仕様変更など)」「海外版とキャラの設定が違う製品が出る(ウインドブレードなど)」という不安や不満は「ひとまず」解消される事となった。ただし、逆に日本独自の設定やカラーリングが好みなファンからの不満が噴出してはいる[要出典]

メインアイテムの特徴[編集]

本シリーズにおけるメインアイテムは「パワーオブザプライム(プライムの力)」というシリーズタイトルが示すとおり「プライムマスター」と呼ばれる小型のミニフィギュアを同梱しているのが特徴となっている。

プライムマスターは「TITANS RETURN」における「タイタンマスター(レジェンズ版における『ヘッドマスター』)」と全く同規格のフィギュアであり単体でコアとして変形する以外にビークルのコクピットへの搭乗が可能なフィギュアであるが、「TITANS RETURN」では頭部に変形したコアロボは本シリーズでは「プライムコア」と呼ばれるコアユニットへ変形する。プライムコアには13人の「プライム」を象徴する「シンボル」が背面ユニットにモールドされており、またタイタンマスターと同じく変形させボディとなるユニットにヘッドオンさせる事で、ドローンフェイスのように見立てる事ができる。

更にプライムマスターは「デコイアーマー」と呼ばれるアーマーボディに内蔵する事で「プリテンダー」として活動する事が出来る上に、デコイアーマー自身の武器を背面に装着し変形させる事でデラックスクラス以上のアイテムの5mmジョイントに武器として装備させる事が出来る(ターゲットマスターに近いギミック)。この武装には「TITANS RETURN」のウェポンビークル同様のマイクロピンが備えられており、プライムコアを「パワーコアユニット」として接続する事もできる。

以上のように本製品はG1シリーズにおける「ヘッドマスター」「パワーマスター(ゴッドマスター)」「ターゲットマスター」「メガプリテンダー」の4シリーズのギミックを1つに集約したプレイバリューを持つのが最大の特徴といえる。

商品ラインナップ[編集]

2018年6月現在日本国内での発売が決まっている製品は以下の通り。

プライムマスタークラス[編集]

「プライム」の力を持つシリーズのメインとなるキーアイテム。本シリーズにおける最低価格ラインの商品でありながら上記のように非常にプレイバリューが高い。

ナンバー 商品名 プライムコア デコイアーマー 初登場作品 備考
(国内登場時名)
PP-01 MICRONUS & CLOUDBURST MICRONUS

マイクロナス

CLOUDBURST

(フェニックス)

超神マスターフォース
PP-02 LIEGE MAXIMO & SKULLGRIN LIEGE MAXIMO

リージマキシモ

SKULLGRIN

(ダウロス)

超神マスターフォース
PP-03 VECTO RPRIME & METALHAWK VECTO RPRIME

ベクタープライム[1]

METALHAWK

(メタルホーク)

超神マスターフォース デコイアーマーの元となったキャラクターは日本オリジナルだった
PP-10 ALCHEMIST PRIME & SUBMARAUDER ALCHEMIST PRIME

アルケミストプライム

SUBMARAUDER

(ギルマー)

超神マスターフォース
PP-20 QUINTUS PRIME & BLUDGEON QUINTUS PRIME

クインタスプライム

BLUDGEON

(ブラジオン)

マーベルコミック 海外ではwave3商品
PP-28 SOLUS PRIME & OCTOPUNCH SOLUS PRIME

ソラスプライム

OCTOPUNCH

(オクトパンチ)

マーベルコミック 海外ではwave2商品
PP-32 ALPHA TRION & LANDMINE ALPHA TRION

アルファトライオン[2]

LANDMINE

(ランダー)

超神マスターフォース
PP-37 MEGATRONUS & BOMB-BURST MEGATRONUS

メガトロナス

BOMB-BURST

(ブラッド)

超神マスターフォース

リーダークラス[編集]

リーダークラスは文字通りの軍団のリーダーを率いたいわゆる「コンボイ」達で構成されており「マトリクスコア」を介してプライムと合体する大型ボディと合体するコアロボットといういわゆる『パワーマスターオプティマスプライム』的な「3段階強化合体」システムとなっている。マトリクスと合体するコアロボットはそれぞれ転生前の姿が採用されている。

オプティマルオプティマス(パワードコンボイ)は前年のオフィシャルサイトによる「新プライム募集」の公募によって選出された。

ナンバー 商品名 キャラクター コアユニット 初登場作品 備考
PP-08 RODIMUS PRIME RODIMUS PRIME

(ロディマスコンボイ)

HOT ROD

(ホットロディマス)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010
PP-09 OPTIMUS PRIME OPTIMUS PRIME

(コンボイ)

ORION PAX

(オライオンパックス)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
PP-27 OPTIMAL OPTIMUS OPTIMAL OPTIMUS

(パワードコンボイ)

OPTIMUS PRIMAL

(ビーストコンボイ)

ビーストウォーズメタルス 4段変形[3]
PP-40 RODIMUS UNICRONUS PP-08のカラバリ

MATRIX OF CHAOSを持つ

ボイジャークラス[編集]

ボイジャークラスは「COMBINER WARS」「TITANS RETURN」同様に合体ロボットの胴体に変形し「スクランブル合体」の中核ユニットを成す。グリムロックとエリータワンは本シリーズにおいて初めて公式での合体機能を与えられた。

ナンバー 商品名 キャラクター 初登場作品 備考
PP-15 GRIMLOCK GRIMLOCK

(グリムロック)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー ダイノボット
PP-19 STARSCREAM STARSCREAM

(スタースクリーム)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
PP-25 TERRORCONS HUN-GURRR HUN-GURRR

(ハングルー)

ザ☆ヘッドマスターズ テラートロン
PP-26 ELITA ONE ELITA ONE

(エリータワン)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー ウーマンサイバトロン
PP-36 AUTOBOT INFERNO INFERNO

(インフェルノ)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 「COMBINER WARS」のホットスポットのリデコ

デラックスクラス[編集]

デラックスクラスは4体でボイジャークラス1体をコアに合体し巨大ロボットへと変形する事が出来る。本シリーズでは手足ユニットには手首パーツとなる「プライムアーマー」が同梱されており、それぞれはデフォルトでは足パーツとしては変形できない(足首用パーツはボイジャークラスに同梱されている)。特に固有のコアを有するものは合体後に固有の名義を持つようになるのも「COMBINER WARS」「TITANS RETURN」と同じ。ダイノボットはグリムロックと合体して「ボルカニカス」になる。

ナンバー 製品名 キャラクター 初登場作品 備考
PP-07 AUTOBOT JAZZ JAZZ

(マイスター)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
PP-11 DINOBOT SLUG SLUG

(スラッグ)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー ダイノボット
PP-12 DINOBOT SWOOP SWOOP

(スワープ)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
PP-13 DINOBOT SNARL SNARL

(スナール)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
PP-14 DINOBOT SLUDGE SLUDGE

(スラージ)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
PP-16 MOONRACER MOONRACER

(ムーンレーサー)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー ウーマンサイバトロン
PP-17 DREADWIND DREADWIND

(バスター)

超神マスターフォース 二体による合体も再現
PP-18 BLACKWING DARKWING

(ハイドラー)

超神マスターフォース
PP-21 TERRORCONS RIPPERSNAPPER RIPPERSNAPPER

(リッパースナッパー)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010 テラートロン
PP-22 TERRORCONS CUTTHROAT CUTTHROAT

(カットスロート)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010
PP-23 TERRORCONS BLOT BLOT(ブット) 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010
PP-24 TERRORCONS SINNERTWIN SINNERTWIN

(シナーツイン)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010
PP-35 AUTOBOT NOVASTAR FIRESTAR

(ファイヤースター)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー ウーマンサイバトロン

ムーンレーサーのリデコ

※テラーコンは日本国内ではセット版も発売された。

レジェンズクラス[編集]

G1シリーズにおけるミニボットクラスのキャラクターがラインナップ。過去シリーズにおいては最も低価格帯の製品カテゴリーであったが、プライムマスターが今シリーズでは最も低価格帯のカテゴリーとなったためワンランク上のカテゴリーとなった。また、ツーインワン(DUOCONS)であるバトルトラップには分離モードに初めて固有名とロボットモードが付与された(当時の商品はそれぞれにロボットモードが存在しなかった)。

ナンバー 製品名 キャラクター 初登場作品 備考
PP-04 DINOBOT SLASH DINOBOT SLASH

(ダイノボットスラッシュ)

IDW版コミック キャラ名の初出は映画『ロストエイジ
PP-05 WINDCHARGER WINDCHARGER

(チャージャー)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
PP-06 BEACHCOMBER BEACHCOMBER

(ビーチコンバー)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
PP-29 DECEPTICONS BATTLESLASH (BATTLETRAP)

(バトルトラップ)

ザ☆ヘッドマスターズ ツーインワン
PP-30 LORDTRAP
PP-33 SKRAPNEL SHRAPNEL

(シャープネル)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー インセクトロン
PP-34 AUTOBOT TAILGATE TAILGATE

(テイルゲイト)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010
PP-38 AUTOBOT OUTBACK OUTBACK

(アウトバック)

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010
PP-39 CINDERSAUR CINDERSAUR

(ガズル)

超神マスターフォース スパークダッシュ

※ツーインワンは日本国内ではセット版も発売された。

タイタンクラス[編集]

「COMBINER WARS」のデバステーター以来の登場となる合体タイプの商品となるプレダキングが登場。5体のデラックスクラスのプレダコン達が合体する。レーザークロウの頭部にオニキスプライムを内蔵してパワーアップさせる事もできる(この事を鑑みるとマトリクスを持つプライム達に近い存在になっていると見ても良い)。

左脚を構成する水牛型プレダコンの名前は、過去にGIG社版で使用されていた名称のトロックスに変わっている[注釈 1]

ナンバー 製品名 キャラクター 初登場作品 プライム 備考
PP-31 PREDACONS PREDAKING PREDAKING

(プレダキング)

RAZORCLAW

レーザークロウ

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010 ONYX PRIME
RAMPAGE

ラムページ

DIVEBOMB

ダイムボム

TOROX

トロックス

G1当時名はTANTRUM

タントラム

HEADSTRONG

ヘッドストロング

世界観[編集]

「COMBINER WARS」「TITANS RETURN」のようにIDWコミックの世界観に基づき背景ストーリーが構成されている。そのため善悪両陣営が同一のチームにいたりする事が頻繁にみられる。例をあげるとスタースクリームの宣材画像では手足にジャズやダイノボットが合体していたり、インフェルノの合体が手足にテラーコンが使ってあったりするなど。実際最新のIDW版ストーリーではユニクロンとの大決戦の後両陣営は和解し共同活動を行っていたりしている(これは、製品的にもキャラクターの陣営にとらわれることなく自由に組み合わせられるという、「スクランブル合体」時代からのコンセプトを引き継いでいると言ってもいい)。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ トロックスの名称は2013年に発売されたプラチナムエディションでも使用されている。

出典[編集]

  1. ^ プライムコア名の初出は「ギャラクシーフォース」
  2. ^ プライムコア名の初出は「戦え!超ロボット生命体」で国内初出時は「アルファートリン」名義
  3. ^ ただし公式には3段変形しかアナウンスされておらず4つ目の「タンクモード」への変形はトランスプレイとなる。